R-390AのAGC用IF増幅管不良(May 20. 2014)
2014年5月20日、昨夜は快調に動作していたR-309A。朝電源を入れると動作が可笑しい。 小さなアンテナでは分からないが、一定レベルの利得(出力)を持つアンテナをつなぐと出力がピークで歪んでどうしようもない。 AGCでもMGCでもRF-GAINが同じ位置で出力音量が同じになることからAGCが掛かっていないと推測される。 そこで思い当たるのがRF増幅のAGC動作。RF増幅管を6DC6(V201)からAGC制御電圧範囲の広い6BA6W/5749に差し替えてみるが全く変化なし。 Mix段は6C4(V202〜203)、IF増幅群は6BA6W/5749(V501〜503)と6AK6(V504)だが、試しにIF増幅管を交換してみたがこれも変化なし。 それでは、もとよりAGC電圧が不十分なのではとAGC-IF増幅の6BA6W/5749を交換してみたら、これがビンゴ!。 AGC出力電圧が適正レベルまで達しないためAGC制御が掛かっていなかったようだ。 しかし1週間程前にIFユニットの真空管を全数交換したばかり。ちなみに交換前の6BA6W/5749に戻すとこちらは正常に動作する。 何年間も何もしないで保管していたことが原因なのか…真空管は謎が多い。 昨晩は、80m長ウィンドムアンテナで+3dBmで受かるローカルAM局を完全にコントロールしていたのに…何とも機械ってのは面白い。
写真の中央はIFユニットで不良になったAGC用IFアンプの6BA6W/5749(V508)。その左がプレート同調のZ503。