ACVANTEST R4131A・・・長年の不具合に決着(Mar 30. 2014)
フロントパネル
2000年頃からの話だが、愛用のR4131Aで表示レベルが低下することがあった。
入力コネクタをしごくと回復したりしたので、てっきり入力のN型コネクタが接触不良を起こしていると考えていた。
ところが最近になって、何をしても全く回復しなくなった。
それでいよいよ重い腰が上がることになり本日中を覗いてみることになった。
後部の樹脂製スタンドを左右2個のネジ4本と、底面蓋を止めているネジ1本を外せば簡単に底側を覗くことが出来る。 それで入力基板を収めたシールドボックスのビスを緩め蓋を外す。一見何の変哲もないが、テスタでフロントパネルのNコネの芯線をシールドボックスの基板の導通をあたると何とオープン。コネクタ部にあたると導通がある。これかぁ!。
何とこれって半田割れでもなく、良く観ると半田が流されていない。何かの修理で切り離した後、半田を流すのを失念したと思われるがどうだろう。まさか製造からこうだとは思いたくない。
今まで良かったのはたまたまNコネクタ内側の芯線(半田メッキあり)と基板(半田メッキあり)が接触していただけなのだ。 したがってRFの特性も怪しかったに違いない。 半田を流して無事復旧に至った。

入力コネクタと入力基板
写真はNコネクタの内側芯線と基板(Input ATT)が接続される部分
良く観ると芯線の下に影が落ち半田が流れていないことが分かる。
それにしてもなぁ・・・と思いたくなる。

左上の写真のNコネクタを良く観るとやや右に傾いている。
ひょっとしたらケーブルや外部機器を接続した状態で何らかの力が加わったのかも知れない。
しかし基板側にはその影響らしい痕は見えない・・・やっぱり修理したときの忘れ物か。

底面
底蓋を外し、入力シールドボックスの蓋も外したR4131A。
初期型のスペアナだが簡単に操れて使いやすい。
またモノクロVideo出力もあり、NTSCモニターによる画像表示やPCでの画像キャプチャが出来る。
しかし個人的には、このグリーンのディスプレイをカメラで接写した映像が好きだ。
ことのついでに内部のRFコネクタをしごき、接触を安定させた。これだけでもノイズフロアのレベルが落ちるとは、ADVANTESTサービスの弁。