台風で折れたR7000


1998年9月22日名古屋市方面を襲った台風8号で、屋根に上げたR7000が倒壊したと単身赴任先の職場にHelpが入る。1996年にInternetで米HROから個人輸入したアンテナである。
夜行バスで名古屋に帰ると、3個あるTrapの内一番下のTrapの上で折れ曲がり、写真の様に無残な姿になっていた(写真右は在りし日のR7000)。
ステーは一番上のTrapの下からとっていたものの、更にそれより下方が曲がった事になり腰が砕け状態だった。
この日は、名古屋市から尾張旭市・瀬戸市にかけて記録的な突風が吹いたとニュースが伝えている。
後にTrapはケスラー貿易から取り寄せる事になるが、既に単身赴任中だったためR7000は撤去し実家に持ち帰った。
撤去作業は、夜明けと同時に屋根に登り、近所に恥ずかしい思いをしながら行った。ハシゴは平丸ムセン(名古屋市)より借用した。
腰砕けにならないよう、きめ細かなステーをとる必要があるが、この日はステーを取った屋根馬もつぶれる程の突風だった。
Trapの下側はパイプが2重構造になっていて補強されているが、上側はこの対策が施されていない(Capを被った方が上)。
この状況はe-mailでCushcraft社に伝えたが、しばらくして製造が打ち切られたようだ。電気長1/2λで大変ユニークなアンテナだった。


参考資料:JA2HVW水島OMより第1トラップのX線写真の提供を受けましたのでご案内致します(Sep.2008)。