無線LANの回線設計(Apr 26. 2015)
無線LAN端末の出力電力を測定
山頂から自宅工房の無線機(IC-7600)を無線LAN経由でRS-BA1を使い制御することができた。
無線LAN本体は2.4GHz帯の中古品(Symbol社Spectrum24/AP-4121-BR)、アンテナは双方とも100cmx60cmのパラボラを使ったが、一体どの程度のレベルで相手に届いているのか気になっている。
そこで先ず、無線LAN端末の出力レベルを知るために、アンテナ端子をスペアナで観測してみた。
左の波形(クリックで拡大)がその様子だが、10dBm(10mW)程度と想像していたが、この機種は15dBm程度の出力がある。
無線LAN端末からの出力周波数は常に動いていて、スペクトラムの中心が一番レベルが高く、上下は下降特性になっている。波形は幾度かシングルスイープを行い得られたものである。



受信電力(電界)を求める
そこで確認できた出力15dBmを基に、アンテナ利得と自由空間ロス、そしてケーブル&コネクタロスを以下の如く見込み 受信電力を算出してみる。
 @出力電力…15dBm
 A送信アンテナ利得…24dB(NATEC:PBA2424HA)
 B自由空間ロス…-105dB(地図上からスパン:1.7Kmを確認、周波数:2.4GHzとして日本電業工作さんの測定サイトで計算)
 C受信アンテナ利得…24dB(送信側と同一)
 Dケーブル・コネクタロス…3dB(送・受合計見込み)
*受信電力(電界)=15+24-105+24-3=-42dBm
*自宅から山頂までは樹木が大半を占め、フェージング用件は殆どない。
*良好な回線と言える。
*法廷電力10dBm(10mW)出力の端末装置でも-47dBmの受信電力が得られ、良好な動作が期待できる。