DDS-USBを外部ロータリーエンコーダで周波数可変する
StrawberyLinuxのDDS-USB/VFOをRxの局発に使用すると周波数可変を普通のダイアルでやりたくなる。現状ではスクロールマウスのスクロールで行なうが、慣れもあり前後にスクロールローラーを回すよりやっぱりダイアルを左右に回したくなる。
そこで何とかダイアルで周波数可変できないかと考えた。手っ取り早くやるにはマウスを流用するのが一番と考えるのは当然の成り行き。ダイアルノブにロータリーエンコーダを差込み、エンコーダ端子を何とかマウスのスクロールセンサーにインターフェイスさせる。

ローターリーエンコーダをマウスにインターフェイスする
新旧のUSBマウス内部を観察する。似たようなマウスでも中身は全く違う。スクロール部分はメカニカルエンコーダと光エンコーダの2種に区分される。手持ちしていたALPSのローターリーエンコーダEC16Bはメカニカル型。マウスのエンコーダは3極の出力端子があるので、テスターで電圧を確認し何処に接続するかを検討する。ゆっくりスクロールする事により、Low-VoltかHigh-Voltになる端子を確認する。EC16Bはクリックがあるエンコーダで、クリックの位置はオープン、クリック間でショートを繰り返す。それが左回転データと右回転データ、及びコモンとして3極で出力される。
オーナーが使用したマウスはMicrosortのIntelliEyeで光/USB仕様。コモン線はマウス基板のGNDにつなぎ、左・右回転データは、マウス基板のエンコーダ端子の両端に接続した。ちなみに中央端子は5Vが掛かっているので、EC16Bにつないで回すと短絡する可能性があるので注意する。
この状態でマウスケーブルをPCのUSB端子に差込、StrawberryLlinuxのDDS-USBを起動させ目的周波数桁を選択する。後はダイアルによる周波数可変が快適に行なわれる。ダイアルとロータリーエンコーダはほど良いケースに収めると操作性が更に上がる。ただ他の操作はマウスに依存するので、これがこの後の課題でマウスと統合する必要があるかも・・・。

写真は左下が大型のアルミ削りだしのダイアルノブを付けたASLPSのロータリーエンコーダEC16Bで、中央上のMicrosof光マウスの基板へリード線がつながっている。右下はELECOMの光マウスで参考のために一緒に撮影したが、こちらはスクロールエンコーダも光式になっていて接続には工夫が必要。一口にマウスと言ってもカバーを外して中を見ると色々な種類があって驚かされる。
ダイアルを回すと指定した桁の数字が上下に動き加減算されるので、操作性が大幅に改善されより実戦向きになる。

参考までに操作手順を記すと・・・。
 @Windows上でDS-USBを起動する
 A目的周波数桁をマウスでクリックする
 B外部エンコーダで周波数可変して運用
 C必要な周波数はメモリーに保存する

下はロータリーエンコーダとマウス基板を組み込んで試作したスクローラー。マウスのスクロール操作に比べると劇的な改善で、現在KWM-2AのPTO代わりに使用している。ただDDS-USBには周波数表示を減算させたりオフセットさせたりの機能はないので、改善要望をお伝えしてある。
ケースはTAKACHIのTS-1S、エンコーダは前述のEC16Bを使用した。