WindowsXPシステムHDDの復活作戦(Jan 8, 2010)

はじめに
未だに単身赴任の友として活躍するPentiumV/933MHz搭載のメインPC。OSはWindowsXP/SP2で必要以上のUpDateを行わず、アプリケーションソフトも同様にして何とか生き延びている。本当の理由はISAカードに依存するどうしても手放せないハードウェアがあるため、ISAスロットが実装された昔のマザーボードが必要なのだ。
前置きはさておき実はこのPC、数日前に突如として起動しなくなった。単純に起動しないだけではなく途中でリスタートが掛かるため、永遠に起動動作を繰り返すことになった。
当該のWindowsXPのインストールされたHDDにUSBアダプタを取り付けて他のPC(WindowsXP)でドライブを見ようとすると、OSは確かにドライブとして認識する。しかしドライブを開くとまったくデータを認識できない。
この状態を見ると殆どの方はもうダメかと早合点しフォーマットなどを実行して一巻の終わりとなる場合が結構ある。
前述の起動時は、BIOSの組み込みとドライブやカードの認識などが終わり、一度黒画面になりWindowsXPのロゴが出た後でリスタートとなった。この状況から見るとファイルが壊れているだけで復活できそうな感じがしてきた。
以下復活の手順について記した。写真は起動しなくなったメインPC。


障害内容の整理
@電源を投入するとBIOSが読まれメモリチェックやドライブチェック等が正常に行われる。
A黒画面に左上アンダーバー状態になる。
BWindowsXPロゴ画面になりバーグラフが動き出す。
C数秒後WindowsXPロゴ画面からリスタートが始まる。
D上記@〜Cが繰り返され無限ループに陥る。

復活手順
@不良HDDをUSBアダプタで他のPCにつなぐ。
A不良HDDを覗くとドライブは認識するが内容は全く読めない…絶対にフォーマットしない。
BPCでMS-DOSに降りる。
Cカレントドライブ(そのまま)のままCHKDSKコマンドを実行する(CKDSK D: /F…D:は不良ディスクドライブ、/Fは修復スイッチ)。
D10数分、HDD容量によってはそれ以上の時間を要して修復が行われる。
E修復が終わるとWindowsXPでファイルを覗ける様になる。
FHDDを元のPCへ戻して完了。

所 見
○かつてMS-DOS時代に何度も使ったコマンドがここで使えるとは夢にも思わなかった。Windowsの低階層にはMS-DOSがしっかりと存在している模様で、当たり前の話なのかも知れない。
○一度は諦めたHDDが見事復活しこの上ない喜びに浸ることができる。とは言えそうなった理由ははっきりしないのでデータ類のバックアップは常に励行する必要があろう。