HPA(リニアアンプ)切替リレーボックスの製作…Jun 19, 2016
HPA切替リレーボックス
リニアアンプを切り替えるリレーボックスを作っておくと便利なことが多い。
昔オーディオショップに行くと、アンプを瞬時に切り換えて音色の違いを確かめる仕掛けがどこの店にもあった。その高周波版と言えそうだが、リニアアンプの場合は高周波切替の他に送信制御(リレーコントロール)とALCも同時に切り換える必要が有る。
リモートシャックのリニアアンプを、HF機と50MHz機の2台で構成する計画が有り、その切替のために切替リレーボックスを製作してみた。
左が回路図である。高周波切替用リレーは松下AR1041(4回路2接点)を使い、2回路ずつ並列にして電流容量を稼いでいる。このリレーは巧みな構造でリードインダクタンスや切替時間の増加を抑えている。
送信制御とALCは一般的な2回路2接点の小型リレーを使用。送受信の切替とは異なり、切替時間は全く問題にならない。
これをエキサイタのバンド情報により得られた信号でDC12Vを開閉しこのリレーボックスに供給する。12Vが加わった側を50MHz用として使用すれば良い。
AR1041の接点容量は10Aを2回路パラっているので20Aある。50Ωに整合されておればkW級の電力通過でも問題はない。
写真は製作した切替リレーボックスの外観と内部配線。HF〜50MHzのリニアアンプなら、この様な回り道は不要なのであるが、有りモノを使うが故の面白さや楽しさでもある。