4.リモコン編
無線LANによるリモコン(IP)制御

写真上はKECのSC-802MKU(下)とLINE EYE/LA-5T2S-P(上)。制御の大枠は、出先装置(発電機・無線設備etc)の制御と表示、無線機(トランシーバ)のオペレート。
無線機のオペレートはicomのRS-BA1に100%依存する。
ここではそれ以外の汎用制御について記す。
なお、KECのSC-802MKUはTeamViewerなどで無線機側PCのデスクトップリモートをするときの汎用制御に大変便利だが、今回は使用していない。

*リモートシャック構築メインメニュー




4-1 LINE EYEのLA-5T2S-P
LA-5T2S-Pをテストする(May 15. 2016)

左:PCより制御をおこなったLA-5T2S-P本体の様子。
下:PCの制御画面(制御・表示項目は暫定)。
*5項目の制御(OC出力)と2項目の表示(SW入力)が出来る。制御・表示データはLA-5T2S-P側に保存されるので、制御側PC電源が落ちても保存される。但しLA-5T2S-Pの電源が落ちるとデータはデフォルト状態になる(全てOFF)。画像はクリックすると拡大表示します。



4-2 制御信号の詳細(暫定)
@発電機始動
 EG-2600R付属の無線リモコン子機の起動SWを電気的に叩く。
 モールスで言うところの「−−(M)」の接点情報を渡せば始動を始める。
 この操作をLA-5T2S-P側でON→OFF→ON→OFFとキーイングして行う。
 1回で発電始動しない場合は時間をおいて再起動する。
A発電機停止
 EG-2600R付属の無線リモコン子機の停止SWを電気的に叩く。
 発電が停止するまでONとして、発電誘起が消えたらOFFとする。
BATU-RESET
 ATUハマり込み時、エキサイタDC12V出力からATU(MFJ-998RT想定)へ供給する経路のリレー(BK接点)をON→OFFして電源リセットを行う。
CHPA−ON/OFF
 リニアアンプ(DXV600L改修版)のAC100Vラインに挿入したリレーをON/OFFする。HPA側の送信制御SWは常時ONとする。
DHPA-BAND CHG
 取りあえず1Bit情報で、10/7MHzバンド又は3.5/3.8MHzバンドを選択する。DXV600L内で要改修。
 但しDXV600L側でicomバンドデータ読んで自動的にバンドチェンジできればこの項目は不要。

E発電誘起
 EG-2600R出力(AC100V)を検知して、フォトスイッチで発電情報を返す。
F発電機エラー
 オイル異常・FUEL(外部タンクゼロ)・温度(40℃)etcの接点情報をORで返す。

4-3 RS-BA1制御の汎用流用
@ATU電源
 IC-7300の電源SWに連動したDC12Vを外部ATUに利用する。この経路に上記制御リレーを挿入しリモート閉・開を可能にする。
Aアンテナ接地回路
 IC-7300の電源SWに連動したDC12Vでアンテナ接地リレーを制御する。電源OFF時アンテナ接地。