地上デジタルTV受信用USBスティックで試す SDR(Jul 25. 2013)
プロローグ
7月19日富士のサムウエイ社で恒例の納涼祭があった。年に一度と言うことで最近は楽しみにしている。せっかくなので同社に関係のある出版社の友人を誘った。メール交換はあるものの再会は福井時代以来で3年振り位だろうか。随分と盛り上がり楽しい時間を過ごさせて頂いた。
さて、その友人からお土産にUSBスティックの地デジチューナーDVB-T+DAB+FM R820Tを頂戴した。何やらこれがネット上のフリーソフトでSDRに変身するらしい。その辺を解説したメモも一緒だ。
それで早速試してみることになった。ところがメモのタイムスタンプはだいぶ古く浅学な自分には不明な点が多い。そこで困ったときのインターネット。チューナーの型名とSDRなどと文字を打って検索すると有るは有るは。殆ど海外のサイトだがその中でJA7VRA局のサイトにSDR SARPの説明が非常に分かり易く紹介されているのを発見。
指示通りにソフトウェアとインストールツールをダウンロードしてデスクトップのフォルダに解凍。ドライバを組み込んでCOFIGを書き換えるなどして、起動したプログラムをPLAYさせると、スペクトラムとウォーターフォールなるエネルギー画面が映し出された。
モードをFMにして周波数を88.8MHzのNHK-FMに合わせるといとも簡単に受信ができるではないか、スゴイ!。付属の15cm程度の卓上ホイップアンテナだが十分なクオリティで鳴っている。こりゃ驚きだ。

仕掛け
左USBスティックに収まった地デジチューナ。下はFM放送を受信中の画面。これでオールモードで24MHz〜1800MHzの受信ができるらしい。
どうして24MHzなのか、周波数を可変していくと24MHz以下は全く動作を示さない。
スティックの中はIC類が乗っているだけで、いわゆるLCが見当たらない。ICは台湾のメーカーREALTECKのチップだ。
今後の受信機はSDR化され、同じチップでもソフトウェアの変更で何にでも対応してしまう時代になるだろう。アマチュア用もプロ用も実は同じチップでソフトウェアだけが違うと言う様なことが起きるかも知れない。
いずれにせよ、RFをBPF無しで広帯域のままチップへ放り込んでいるのは事実。限られたレンジの中で、2信号特性やAGC特性などの限界が見える様な感じもする。
しかし、僅かな投資でこれだけの事が出来てしまう現実は軽視できず、世の中の流れの方向を見る様でもある。
気付いたらアマチュア無線機の多くがSDRをベースに作られる時代が来るのでは…いやもう来ていると思った方が良いのかも知れない。

テスト環境
SDR:SDR SHARP V1.0.0.1144
OS:WinodwsXP/SP3
PC:NEC LaVie LR300/8
CPU:Intel(R) Celelon(R)M 1.2GHz
RAM:512MB
SSD:64GB

左はUSBスティックを挿入せずOTHER(SOUND CARD)でSDR SHARPをPLAYした様子。

FM放送を受信してみる
地元のNHK-FM放送(JOPK/88.8MHz)を付属アンテナで受信。

SDR:SDR SHARP V1.0.0.1144
OS:Winodws7/Professional
PC:NEC Mate/MB-8
CPU:Intel(R) Core(TM)i5 650 @ 3.2GHz 3.19GHz
RAM:4GB
HDD:


参考Webサイト
JA7VRA局:ジャンクな電子工作&徒然落書き長・・・USBスティックによるSDRについて貴重な情報が得られます。