自己点滅LED(Self-Flashing LED)の効用(Sep 30. 2010)
Bi-ColorLEDが電流の方向と量を示す、いわゆる検知に向いていると納得していたら、8年も前に使った自己点滅LEDの事を思い出した。ここではその自己点滅LED(Self-Flashing LEDs)の話を記す。
小型のLEDと電子ブザーによるアラーム表示器を制作しが、装置の大きさから見てとてもじゃないが電子部品による点滅回路など組み込めない。
今までは555等のタイマーICで点滅周波数とデューティ比をCRで決めて発振回路を作っていた。ON情報とこの発振器出力のANDを取りLEDを点灯させれば事は足りる。
ところがこれ、ひとつのLEDなら容易だが多数になるとその分AND回路が必要となる。またスペースも馬鹿にならない。
それで当時何気なく大須第2アメ横のパーツショップ街を歩いていたら「自己点滅LED」なる商品の実演を発見。
最初は半信半疑だったが、使ってみるとこれ非常に便利。通電するだけで瞬時に点滅を開始しし、通電停止時の反応も同様だ。これだとばかり採用して組み込んだのが左のアラーム告知器。
回路は極めて簡単で、LEDのカソード側が外部からの接点で接地されると、コモン接続されたアノード側が電子ブザーのコールド側を接地する。
ブザーのホット側は3Vボタン電池から供給。LEDの点滅に併せて電子ブザーがピーピー音を発する。
LEDのアノードコモン回路は DiodeOR回路そのものなので入力接点オープン時でも接続した回路同士が影響する事はない。
右の動画は動作確認のために設けたCheckボタンを押した様子。すべてのLEDがランダムに自己点滅し、それが電子ブザーをOR駆動している。
3色のLEDの点滅と断続する電子ブザーのピー音は面白く不思議な世界だ。
ただ点滅周期やデューティはLED個体に依存しているので容易には変えられない。
この動作を普通のLEDで行うにはちょっと厄介だと思うがどうだろう。