HP8657D & HP8657J
その後HP8657Jを入手する事になり、HP8657Dとの2波混合を上記と同じ条件で実施し測定してみたのが右の写真。
上記のHP8657DとURM-25Dとの混合の場合に比べて幾分かは良好に思えるが、ここまでくるとスペアナのDレンジの狭さや残留ノイズレベルの影響もあり良く分からないのが実態。
本当のIMやノイズレベルは-80dBm以下にあると思われるのだが…。-20dBm以上の入力を加えると3次IMDが顔を出してくる始末で、本当にポンコツスペアナである。外部ATTを利用してレンジを拡大してみる手もあるが、スペアナ表示上で全ての条件を語れないので信憑性に欠ける。
適当にポンコツであることが、測定器や測定方法に対し疑いを持つ目を育ててくれていると妙な自己満足を展開している。
上の写真は、早る気持ちを抑えきれず到着したHP8657Jに電源を入れHP7657Dと混合してスペアナ表示している様子。両者とも高安定回路が組み込まれているが、片方の基準出力でもう片方をロックすれば完全な同期運用が可能である。
左はHP8657J/HP8657Dに475とR4131A。下左はHP8657D高安定出力でHP8657Jをロックさせ、両出力を475でXY表示させたもの。周波数1MHzでレベル-20dBm、475入力で50Ω終端。ロックタイミングでリサージュ波形が変わるが動きは完全停止。下右はロックを外した様子。高安定入力は10MHzなので、GPSの高安定信号を使えばルビジウム級安定度(2×10E-12/100秒)が家庭で得られる。希望だが相互のロックタイミングが調整できると嬉しい。
HP8657DとHP8657Jの主な違い
「π/4 QPSK」モードの発振可能周波数が、HP8657Dは800〜960MHz、HP8657Jは1800〜2000MHz。