超フラットLANケーブルの効用(Apr 20. 2013)
工房からの無線LANによるネットワークHDDの共有は実に快適だった。ところが「Winodws書き込み遅延」が度々発生し幾度もファイルを壊していた。顔面蒼白の状態はもうこりごりと、直貼りの有線化を開始していた。ちなみに工房は母屋の外に、HDDは母屋内の有線LAN上にある。
暫定的に玄関引き戸サッシの端に丸ケーブルを押し当て、戸で圧して何とか鍵がかけられる状態で凌いでいた。 ところが家族からは実に評判が悪い。ケーブルは目立ちみっともない。おまけに鍵のノブが重たくて年寄りには開けられない。当たり前の話だが、母屋から屋外へのLANケーブルのスマートな取り出しに苦慮していたのだ。
それで超フラットケーブルにする手があるなぁと、昔買った出来あいの超フラットケーブルが思い浮かんだ。 調べると縁側欄間の土壁と柱との間に1mm程の隙間があり向うが透けて見える。 これ幸いと超フラットケーブルを通すことを思いついた。
ところがこのケーブル用のコネクタが中々無い。地元のPCショップを2軒尋ねたが全く話にならなかった。それではとネット検索するとあるところにはあるものだ。今は居ながらにして注文することが出来、翌々日には届いた。 このコネクタはケーブルを専用ガイドに乗せ、それをさらに通常の薄型ケーブル用コネクタへ差し込み工具でカシメる。 一発でOKだったが、ケーブルが細く撚り線で柔らかいため整列させるのに神経を使う。
これで無事壁の通線が実現、LANケーブルを屋外(軒先)に取り出すことができた。 軒先で中間コネクタで中継し、それから先は通常の丸ケーブルで架空(コルゲートチューブ処理)も含めて工房まで布線した。


左上はスーパーフラットLANケーブルで土壁と柱の隙間を貫通。コネクタは貫通後に処理。標準の丸ケーブルではこの様な芸当は出来ないだろう。壁土がやや欠け落ちているが、これは今回の作業で落ちたものではなく従来からのもの。
右上は市販のスーパーフラットケーブルから切断したコネクタ部分とフラットケーブル断面。本当に細く薄い。被覆を剥くと細い線材が顔を出すが、撚り線のため形が定まり難く整列させるのに神経を使う。
左はこの作業のために購入した10個入りスーパーフラットケーブル用LANコネクタ(右下)と、それ以外はセット購入した工具・チェッカー・標準コネクタ(100個入り)。ちなみにこのセット価格は\1980の超破格で絶対にお買い得と思う。