テスターDE-961TR(DER EE社)の修理

もう幾念も前に秋葉原秋月電子から写真の様なテスターを買った。最近になって動かない事に気づき分解すると、単3の電池ホルダーの接点が、電池から漏れたと思われる液体により腐食され原型を留めない状態になっている。このため、手持ちの0.2mm厚リン青銅板で接点を製作し、本体からのリード線をハンダ付けしようとした。ところがリード線は柔らかな素材ではなく、変質・硬化してパリパリの状態で、ちょっと動かしただけで折れてしまうようなシロモノだった。作業中に少なくとも2箇所を切ってしまった。切れた箇所の交換修理で終わろうと思ったが、後々のことも考え、良質のリード線に全数交換する事にした。
大体こんな素材でよく製品を作るよと内心怒りを覚えたが、反面そりゃ値段が値段だからとする店員の声が聞こえてくるようで、どっちもどっちかと静かになった。しかし同じ物を国内の某メーカーでもOEM供給を受け自社ブランドとして売っているのを見たことがあるからアブナイ。
今の時代はこの程度の修理で復旧するのにそのままゴミにして捨ててしまう人が多くなった。ラジオ少年にはメーターの付いた物は高級品と言うイメージがある。この考え方は社会人を四半世紀続けた今も全く変わらない。道具は大切に使えばメーカーのオリジナル製品を超えていく・・・と考えている。