VA3YP/RACO製作の7F71Rソケットの紹介(Oct 1. 2013)
JA1VKV田中氏より、VA3YP/RACOへ7F71Rの寸法図をPDFで送ったら試作品が届いたと連絡があった。ご自身には球の手持ちが無かった様で、勘合具合の確認のために送って頂いた。7F71Rは東芝とNECの共同開発によるものだが、電極径がメーカー間で微妙に違う。 フィンガーストックで受ける正規ソケットではその違いを意識することは無いが、フィンガーストックを使わないハメ込み(押込み)式のソケットではその差がモロに出る。 手元に北海道のグループが製作したハメ込み式ソケットがある。NECの球にはフィットするが、東芝の球は緩く使う気が起らない。 8年前に7F71R_HPA製作PJをHPに立ち上げたが、そうした事情もあって頓挫状態になっていた。 RACOは寸法図を元にアルミ塊を削り7F71RのダミープラグJigを製作、それを元に電極の位置合わせを行う用意周到ぶりだ。 それで田中氏から届いたソケット。球のサイズ違いを吸収し良好な勘合が得られる。フィンガーストックとそれを後から支えるアルミ削り出しのリング、そしてアルミの軽量筐体。これは見逃す訳には行かないと早々に注文するに至った。 その後1週間でソケットが完成し写真が届く。それを確認して輸送方法を指定すると最終請求額が決まる。PayPalで費用を送金すると1週間(航空便)でソケットが到着する。 以下到着したVA3YP/RACO製作のソケットを7F71Rをあしらって紹介する。写真は田中氏に届いたRACOのサイン入りソケット。右はNECの7F71Fプラグ部。

JA1VKV田中氏に届いたソケット。
フィンガーストッククローズアップ。
(Phot by VA3YP/RACO)

ソケット上部ショット。
オーナー用に作られたソケットで、確認用に送られてきたもの。
RACOの実測によればG2-Bypass capacitance is 145 pF/4KVとメモが届いた。
(Phot by VA3YP/RACO)

ソケット下部ショット。
オーナー用に作られたソケットで、確認用に送られてきたもの。
(Phot by VA3YP/RACO)

ソケット側部ショット。
オーナー用に作られたソケットで、確認用に送られてきたもの。
削り出したダミープラグJigが挿入されている。
(Phot by VA3YP/RACO)

オーナーに届いたソケット。
梱包を開けソケットを取り出した様子。
ソケットは新聞紙に包まれていた。

フィンガーストックのクローズアップ。
NEC・東芝何れの球でも良好な接触が得られる。

東芝7F71Rを差し込んだ斜め横からの背面。
フィラメント用ボルト・ナットは2方向に用意されている。

東芝の7F71RとNECの7F71Rの比較。
VA3YP/RACOのソケットの勘合具合は両方戸も非常に良好。
左は北海道のグループによるソケットに実装したNECの7F71R。
NEC製にはジャストフィットするが、東芝製にはやや緩い。