Teclat社タブレットX80Plusのバッテリ不良(Aug 12〜 . 2018)
はじめに…Windowsアップデートが出来ない
1年前の8月に購入したTeclast社のタブレットX80Plus、順調に動作しているように見えたが、Windows10の最新Verにアップデートを試みると失敗。幾度か試すが一向に改善されない。もしやとバッテリ充電を行いトライするもダメ。そのうちWindows10も起動しなくなった。丁度同じ頃購入したX80Proは問題なく一発でアップデートが完了した。一体何?。結局OSクリーンインストールとする事になった。試しているうちに直ぐディスプレイ上にバッテリーマークが出て、残量が無い旨の告知が出た…充電した筈なのに可笑しい。 左はX80のアップデートスナップ、USB-HUBに複数のデバイスがつながる。下はクリーンインストール途中の画面、インストール先を聞かれている。
ディスプレイににじみと膨らみ…8月12日
十分な充電を行い、再びアップデートに挑戦するがダメ。X80Plusを手にして見ると妙…ディスプレイににじみがあり、何となく膨らんでいる。横をみると数mmの隙間が出来、内部が覗けるようになっている。バッテリが膨らんでいる!。この状況をTeclast日本法人のWebサイトへ「危険では」とメールで伝えるが、メール受領の機械的返信は来るものの、基本的になしのつぶて。
ケースが口を開ける…8月31日
更に日が経った8月31日、放ってあったX80Plusを見て仰天。バッテリの膨張が著しく、ケースの下側がパカッと口を開け、バッテリを含む内部が丸見えとなった。ここまで来ると明らかにバッテリ不良だ。充電とかはしていなかったのに驚きだ。よく破裂しなかったと胸をなでおろしている。
ケースはマイクロSDカードが鍵になり辛うじて上側が繋がっていたが、SDカードを抜くと簡単に取り外しが出来、内部は丸見えになった。
3本のリード線(+3.7V・GND・SENS)のハンダ付けを外しバッテリ取り出す。バッテリの障害が成長するといけないので、工房へ移した。
外部電源供給計画…9月3日
通常運用でバッテリがこの様な姿になってしまう現実を、Teclast社やバッテリメーカーへ伝えたいところだが、今のところ手が無い。風船の如く膨らんだバッテリは何とも奇妙だ。充電しなくても膨張は行われているので注意したい。
さてこのタブレット、リモートシャックのサーバーPCとして使えないか検討している。魅力は消費電力。小型ノートPCの恐らく半分位と思われる。太陽光パネルと鉛バッテリで待機電力を24時間まかない切る環境には最適と思われる。
電圧降下型のSW電源で12Vから3.3〜3.5Vを作りX80Plusの基板へ直接電源供給を試みる。USB端子はそのまま外部デバイスを認識するのでHUBをつなげばマウス・キーボードやLANの接続が出来る。怪しいOTGに依存しないPCが低電力で実現する可能性がある。
直接基板へ電源供給するも…9月4日
期待を抱いて、バッテリ電圧相当の3.8Vを外部SWレギュレータで生成し基板へ供給していみた。ところが、赤LEDが点滅するだけ。電源SWを長押しすると、LEDパネルに一瞬光が走る様な現象があるが、真っ暗で反応が無い。HDMI出力を外部ディスプレイへつなぐが同様で、規格外の信号が入力されている旨のメッセージが出る。マイクロUSB端子へ電源供給しても同じ。
バッテリから出ていた白線系統に何も返していないからかもと、バッテイリ付属の細黒い基板を取り外しSWレギュレータと基板との間に挿入してみた。しかし状況に変化はない。
ディスプレイを良く見ると横に割れたようなヒビがあり、バッテリが膨張した時に他の回路もやられている可能性がある。