うちの社中では、2月末の利休忌に合わせて、2月のお稽古は利休が好んだ旅箪笥を使って行います。
旅箪笥というのは、お棚の代わりに箱を使います。
箱の前面に板が張られており、下に切り込みが入っていて、その板を差し込めるようになっていて、上は、閉じるための金具が付いています。
箱の中は、3段に分かれていて、一番下の段にお水差しと蓋置き、真ん中にはお茶碗やお茶入れを、一番上の段は左に切込みが入っていて、柄杓を収納できるようになっています。
戦場なんかにも持っていっていたのでしょう、外でのお点前にも対応しています。

今日はお薄を2回お稽古しました。
始めの1回は筒茶碗を使いました。
筒茶碗は高さがあって、旅箪笥に収納できないので、お茶碗と建水は運び込むお点前。
もう1回は、収納できるお茶碗を使って芝点てのお稽古。

ちょこちょこと、旅箪笥だからという道具の扱いの違いがありますが、基本的には普通のお点前でした。

加えて、いつもは一人っきりのお稽古だけど、今日は二人も残っていてくれて、お客さまをしてくれました。
おかけでたくさんお茶を点てられました。
見られている、といういい緊張の中のお稽古は、なかなかに良かったです。

今日もいいお稽古になりました。
来月も参加できるように頑張ります。