私が毎日使っているJR中央線に女性専用車両が登場してしばらく経つ。
私はそれまで2両目のに乗っていたのだけれど、最近は毎日隣の女性専用車両を使っている。
どんなもんかと思って乗ってみてからずっとである。
入った瞬間「女性の匂い」に抵抗があった。
お化粧品や香水の匂いである。
まぁ、自分だってそれを発しているだろうし、数日すると、それも気にならなくなった。

 他の会社線の女性専用車両が登場したとき、「それってどうなのよ!?」と思っていた。
女性専用車両って、痴漢に遭う女性を守るためって気がして、もし、女性専用車両に乗らなくて痴漢に遭ったら、「じゃあ女性専用車両に乗れよ。」って言われるような気がして、結局鉄道会社の逃げに過ぎないんじゃないかと。
それでも、痴漢に遭って嫌な思いをする女性たちにとっては、救いなのかもしれないけど。

 乗ってみてわかったけれど、ある種の安心感はある。
とりあえず、痴漢の被害からは免れる。
そして、何よりも平均身長が低い。
故に、混雑した車両の中でもみくちゃにされて息が出来ないというのから、若干救われる。
まぁ、平均身長の点においては、自分が、若干それを上回るからかもしれないけれど。

 ある日、女性専用車両に乗りそこなった日があった。
そこで、いつもの2両目に乗った。
今度は、「男性の匂い」に抵抗を感じた。
さらに、これでもかと言うほど男性でひしめき合っている。
まぁ、隣が女性専用車両だから女性たちがみんなそっちに行ってしまったが故に男性の割合が増えたのかもしれないけれど。
さすがに、厳しい。
ほんっとに男性だらけで女性は数えるほどしかいないように感じた。
ものすごい圧迫感。
そうか、これだったのか。
女性専用車両が出来る前と出来た後では状況は違うのかもしれないけど、これは耐え難い。
翌日からまた女性専用車両に乗ることになったのは言うまでもない。
乗る駅で乗れなくても、次の駅では乗り移っている。

 また別のある日、ふと周りを見渡すと女性専用車両に男性が乗っていた。
今までも、女性でひしめき合っている車両に間違えて乗ってきてしまって慌てて降りる男性を見たことはあったけれど、その日は、ありえないほどに平然と乗っている姿を見たのだった。
えぇ〜〜??
思わず「ここ、女性専用車両ですよ。」って声をかけてしまった。
それでも、その車両が既に空いていたからかも知れないけど、「だから何?何か問題でも?」というリアクション。
!!!
まーぢでー??
しかも、私が声をかけたその場所、2両目との継ぎ目の近く。
乗り移ろうと思えば簡単に移れるはずのところなのに、移動しようとしない。
いやさ、別にいいっちゃいいのかもしれないけどさ。
一応さ、「女性専用」だし。
その上、その車両には4人も男性が!!
お〜っと!!
自分も嫌な気分になるし、いちいち声かけるのなんてナンセンスだから、やらなかったけど。

 男性にとって、「女性専用車両」って何なんだろう?
どこかのサイトで見たのだけれど、「女性専用車両は空いていてずるい」とか「男女差別だとか」とか「乗り換えに不便になるからやめて欲しい」とか・・・。

 私が乗ってみて感じたのは、朝の通勤時間は男性のほうが多くて、その中で女性は少なからず不快な思いをするということ。
女性は男性に比べて身体も小さい。
その中で長時間もみくちゃにされるというのは耐えがたい苦痛。
それを少しでも緩和するためのものなのかな、と。

 結局何が言いたいのか自分でもよくわからなくなってきたけれど、私はこれからも女性専用車両に乗るであろう。
そして、これに慣れてしまったから、当分はもう共有の車両には乗れないなぁ。
願わくば山手とか京浜東北でもやってほしいですね。。。
ま、無理だろうけど。