電話番号なんて加入者が増えりゃ枯渇するのだよね。
だから、使いまわしも当たり前。
一回誰かが使ったらもうその番号は使えません、なんてことはできないのだろう。
NTTの固定電話の回線は基本的に前使用者が使わなくなって6ヵ月後に別の使用者に与える、というルールになっているらしい。
私はこの家で固定電話を使い始めたときにあまりに間違い電話が多いので、NTTに確認を取った結果がそうだった。
そのくらい、間違い電話が多かった。
おそらく、前使用者宛だろう。
個人情報が得られるようになってしまうほどに、掛かってくるのであったよ。
姓名、住まい(市までだけど)、その人の婚姻状況、親戚の名字、親戚の住まい、家族の一部、その友人の職業、所属団体(おそらく会社とは別ふだろう)、などなど。
別に聞き出しているわけではなく、電話をかけてくる相手が名乗ってくるからしょうがない。
どうも前使用者は回りに電話番号を変えたことを伝えなかったらしく、そのせいで、とにかく頻繁に掛かってきた。
私は3年半その番号を使い続けたが、あまりにも多いし、さすがに耐えられなくなって、番号を変えた。
これで当面、間違い電話の呪縛からは解かれる!と安心。
番号を変えたら、やはり、間違い電話はぱたっと止まった。
それまで帰宅したらほぼ毎日間違い電話が掛かってきていて留守電まで入っていたことを考えると若干淋しくも感じたが、やはり、知らない人から沢山電話が掛かってくるのは心地よいものではないので、変えて良かったと思っていた。
が、しかしだ。
また別の人宛の電話が。。。
最近知らない番号からよく掛かってくるのだ。
ま…まさかまた・・・。
今日も留守電が吹き込まれていた。
隣の市の郵便局からだった。
なんか荷物が届いているらしい。
ただ、今日の郵便局からの電話はちょっとだけ面白かった。
何が面白いって、律儀なのだ。
「○○さんのお宅と思ってかけています。留守電のメッセージにお名前が吹き込まれていなかったもので、○○さんのお宅でしたら、ご連絡をお願いいたします。(以下、用件)」とのこと。
間違ってるかもしれない、という認識の下メッセージを残しているのだ。
ま、よくある、「××さんの携帯電話でしょうか。」とか「△△さんにご連絡申し上げます。」と言うのにも似ているだけなのだけれど。
口調がなんか微笑ましかったのだ。
しかし、この間違い電話を皮切りにまた見も知らぬ他人宛の電話の悩まされる日々が舞い戻ってくるのではないかと、若干不安だったりするのである。
だって、そう、たびたび電話番号なんて変えてられないもの。