コーラスライン


2006年9月29日


満を持しての観劇。
初日です。

ただ、このレポは、いつもとは違って、後半がちょっとネガティブです。
この作品、大好き!という方はご覧にならないほうがいいと思います。

では、始めます。

道口さんが出ている。
大ちゃんも出ている。
名作といわれる作品だし、観ておかなくちゃなー、と思い、観劇。

てっきり私は道口さんはボビー役だと思っていた。
だって、直前までボビーだったもの。

劇場に着いて早速キャスボを確認しに行く。

!!!

ボビー=荒川務

!!!

どうして!

そりゃ、初日だけど。
なんてこった。
話はともかく、「道口さんが出てる作品」を観に来たのよー。

ふともう一度キャスボを見る。

!!!

グレッグ=道口瑞之

うへぇ!
そっちかいな!

ま、いっか。

さて、幕が開きました。

ボビー=道口さんだと思い込んでいたので、冒頭のダンスシーンで、始めのうち、「ボビー」を見てた。
違うよ、グレッグだってば!

改めてグレッグを探す。

大ちゃんも探す。

やっぱりバルコニーは遠い。

というわけで、遠いながらも
◆役者さんについて◆

■道口さん=グレッグ■

67番

グレッグ…
ナルシーですねぇ。
決め、決め、僕を見て、っていう動作。
しかし、どうなんだろう、この役。
まず、過去を語るその内容。
ううう。
道口さんの口からそんな言葉を聞きたくないー(>_<)
歌のソロ、ほとんどないしねぇ。
ボビーにしろ、グレッグにしろ、道口さんの役って、ながーい名前なのね。

道口さんがやるグレッグの「ゲイ」っていう解釈はこうなんだな、と。
期待してたのとはちょっと違ったけど、まぁ、そういうのもありか。

そうだ、そうだ、遠目だったからほんとのところはどうかわからないけど、ひげを生やしていたような?
衣装が、武藤さんがグレッグをやっていたときと違っていました。
黒のインナーに黒のシャツのすそを縛っていて、パンツも黒でした。

■大ちゃん(藤原大輔さん)=マイク■
すっごく可愛かった。
とてもよく踊る。
見せ場あるし。
「端から」っていう姿、なかなかにいい。
ってかね、よく見間違いました。
マークと。
だって、よく見る写真はマークだったんだもーん。
それからね、道口さんと大ちゃんが一緒に踊ってることが何回かあって、追うのが大変でした。
加藤さんも昔、マイクをやってたみたいですね。
ってことで、大ちゃん、猫なんていかがでしょう?
黒と白のかわいい猫ちゃん。
観てみたいなぁ〜〜。

■花代ちゃん(木村花代さん)=ディアナ■
衣装、変わったのかな?
写真で見ていたのと違う。
しかし、歌も芝居もうまいなー。
ほんとに。
安定しているよね。

■坂田加奈子さん=キャシー■
猫イメージが強く、また、それもヴィクちゃんなので、ソロを沢山聞いたのは初めてじゃないかな。
迫力がありました。
歌もダンスも。

■石塚智子さん=クリスティン■
いいわー。
クリスティンってのは歌がダメなんだけど、なんか、ほほえましい感じでかわいかった。
CFYのパッツィーもよかったけど、これも好きだなー。

■西田ゆりあさん=マギー■
ゆりあ嬢はエビータのミストレスよりこっちのほうがあってると思いました。
やっぱり、ミストレスっていう役は微妙なんだ、多分。

■鎌滝健太さん=マーク■
ちょいちょい、大ちゃんと見間違えて追っていた彼。
笑顔がとっても素敵でしたね。
何か他の作品でも生でみたんだよなー、なんだったけなぁ。
(敢えて、「生で」と書いたのは、マジョリンのオンエアでタツロットを見たから)
あ、思い出した。
マンマのペッパーだ。

■望月龍平さん=ポール■
上手ですね。
役者本人がそういう目にあっていたのかと思うくらい。
間の取り方もよかった。
ただ、髪型がどうも気になって仕方がなかったんだよねー。
ぼんって。。。

■加藤敬二さん=ザック■
姿が見えないのですよ、何せ、私バルコニー席だったもんで。
声しか聞こえない。
加藤さんって、ダンスがすごいっていうイメージが強いから、最初と最後くらいしか踊らないからちょっと物足りない感じがした。

◆フィナーレについて◆
芝居は、「今日はここまで」っていうところで終わるのね。
だから、フィナーレは、オーディションを受けてた彼らではなく、それを演じていた劇団四季の役者自身、と考えると、最後にみんなが出てくることに合点がいく。

◆カテコ◆
拍手、拍手。
初日とあって大盛り上がり。
何度、出てきて、はけて、を繰り返したかわからないくらい。
そのうちスタンディングになりましたね。
ストーリーはともかく、歌とダンスと芝居、いいものを観たので、私も例に漏れずスタンディング。
最後のほうで、みんながペアで去っていくのに対して、望月さんだけ一人残っていて、上手の端のほうでスポットを浴び、最後に去る、それがすごくキュートで、おいしかったなー。

◆習慣って怖い◆
こんなところにばらしてしまうのもどうかとは思うけれども。。。
ごめんね、道口さん、書かせてください。

大ちゃんの出てる舞台は、大ちゃんが何かやらかさないかとちょっとひやひやしてしまうのですが、今回は道口さんがやっちゃいましたよ。

カテコで、後方に一列に並んで、お辞儀したあと、それぞれ向きを変えて上下に分かれてはけていくわけですが、事件はそこで起きた。

グレッグの道口さんは、下手にいるわけですから、右向け右をしなくちゃならないわけです。
しかし、あろうことか、彼は左向け左をしちゃいました!

で、とっさに私はボビー荒川さんを探した。

あぁ、やっぱり!
ボビーは上手側なのですよ。

思うに、おそらくですが、今までボビーが長かったので、向く方向は道口さんにとっては、左なんでしょう。

道口さんが反対側を向いてしまったその瞬間、周りがざわついた。

あぁ。
「みんな、そんなに『メソ』を責めないで!」byピコ

色んな役をやらなくちゃならない役者さんって大変だねー。

◆作品として◆
さてさて。
と、まぁ、ここまで書いておいてなんなんだけどさ。。。
役者一人一人にスポットが当たるのはいいと思う。
ゆえに演技力が求められる。
役者そのものを観てるような気さえしてくる。
リアリティがあるのよね。

ま、1シーズンで1回見たらおなかいっぱいですね。
ってかもしかしたら今後、もう観ないかも。

なんていうか、感じなかっただよなー、何も。
みんな、上手で、伝えたいことはわかるんだけど。
なんか、求めてる感情を得られなかった感じ。
自分がそういう立場にいないからかもしれないかなぁ。
歌もダンスもすばらしいんだけど。
私には、生々しすぎたのかもしれないな…。
いつか荒川さんが「見る天国 やる地獄」って言ってたけど、ちょっとそれに近いのかなぁ。
「やる地獄」(色んな意味があるとは思うけど)を垣間見ちゃった気がするんだよねー。

この夜はあたしがディアナだったよ。
I'm feeling nothing...

やっぱり、役者さんだけじゃなくて、ストーリーも合わないと私にとってのお気に入りにはならないようです。

ま、あくまでこれは私見でしかありません。
もしかしたら、遠くで見たから役者の表情まで見えなくて、感情が入らなかったからなのかもしれませんが。
いや、でも、夢醒めは初見、今回と同じくバルコニーだったしなぁ。。。
うーむ。