ライオンキング
キャスト表はこちら→(2000/4〜2003/4) (2004/4〜2006/3) (2006/5〜)
2006年3月24日
「仕事帰りに生き返る」
というわけで突発的に行ってきた。
今回の見どことは何といっても野中万寿夫さんのスカー。
野中さんといえば、夢醒めのヤクザ、マンマのビル、そしてはるか昔の「はだかの王様」のアロハで見ているのだけれど、スカーは未見。
タイミングを逸していて、今まで観ることができていなかったのだけれど、キャスト変更があった瞬間に「今だ!」と思って取っちゃう辺り、やはり今の勤務地は危険だ。
エレガントで見るからに「王族」の感がありありの下様(下村さん)のスカーに対して、万寿夫さんのスカーは男臭いというか、人間臭い感じ。
それは、マイナスの意味ではなく、そういうスカーも好きだ、私は。
万寿夫さんの演じるスカーはもしかしたら元々はあんなひねくれ屋ではなかったかもしれないと感じさせる。
例えば。。。
ヌーの暴走の少し前にスカーがシンバに対して「ダメだ!」というところ。
万寿夫さんのスカーは慌ててるように感じた。
それに対して下様はものすごく強い言い方をする。
なので、下様と万寿夫さんでは全くの別ライオン。
台詞の言い方も動きもスカーとして感じているものが違うから当然変わってくる。
こんなにも役者の個性で変わる役だったのか!と関心。
相手の台詞を聞いての返しがすごく好きでした。
当たり前のことかもしれないけれど、会話として成立しているのです。
私にとって、面白く引き込まれる芝居というのは、役者自身が感じているものがこちらに伝わってくる芝居。
ともすると、自分の台詞を言うのが精一杯で、相手の台詞を聞いていないように見える役者も多い中、万寿夫さんのスカー、さすがベテランだと感心してしまった。
細かいネタについても書いてしまおう。
「覚悟しておけ」で、下様スカーは杖をバトンのようにくるくる回すので、「さすが元バトントワラーだ!」と思っていたのだけれど、万寿夫さんもやってましたねー。
そして、その杖を使って指示したりしてる感じが好きだったなー。
2幕、ザズの歌う炭坑節に骨を振りながらノっちゃっているにも関わらず、「それはダメ」と言い切るの、好き。
さて、他の役者さんについても書いておくことにしませう。
ティモン、小川さん良かった!
まともにお声を聞いたのは初めてかもね。
相変わらずナラ、いいねー。
熊本さん。
声がすごくいい。
好きだなぁ。
シンバ、お初の田中くん。
甘めのマスクとは裏腹に(?)、めちゃ声が出ていた。
一部、友石さんは出してるけど田中くんは別の音っていうところもあったけど。
ミツヲさんのムファサ、遊べるだけ遊んでたねー。
ってかスカーと共にダブルヤクザ…。
光夫さんはそのうちスカーもやるのかなぁ。
安定感のある歌声は何度聴いてもいいです。
そんなこんなで、今回も存分に楽しんできた。
ちなみにこの日は私のライオンキング観劇10回目でした♪
あ〜、素敵な夜だった。