南十字星
キャスト表はこちら
2004年10月2日
昭和三部作の3つ目。
「李香蘭」「異国の丘」も見たのでこの作品も。
なんていっていいんだろう。
本当に戦争はいけないと思った。
心の底から。
ラストがほんとに辛くて辛くて涙がぶわっとあふれて止まらず、嗚咽していた。
私は平和で幸せな時代に生まれてきたものだとつくづく思った。
2005年12月18日
初めて初日というものに行ってまいりました。
まぁ、初日とは言えど、再演ものだから完全な初日じゃあないけれど。
今日は3階バルコニーです。
初演は平たい席で見てあっさりノックアウトされたので、今回も、遠いとは言え危険危険。
手元にハンドタオル。
さぁ、こいっ。
一応ご覧になってない方の為に簡単に。
舞台は太平洋戦争中の日本とインドネシア。
日本人中尉(だっけかな?)保科勲と日本に留学に来ていたインドネシア人リナ・ニングラットとの恋を中心に、南方戦線においてB級C級戦犯として散っていった人々の物語。
保科は自身の義兄の身代わり的にB級C級戦犯とされ、散ってゆく。。。
ほんと、簡単だなぁ。
ここにインドネシア独立運動、とか絡まってくるのですが。
たぶん、私の説明より、四季のサイトのほうがわかりやすいだろう。。。
http://www.shiki.gr.jp/applause/minami/index.html
↑四季の「南十字星」サイト。
ということであらすじおしまい。
さて。
1幕途中、この公演はライオンさん(ムファサとかナラとかヤングナラとかヤングナラとかヤングナラとかスカー(声だけ)とか))がいっぱいだなぁ、とか余計なことを思いつつも、しっかり鳥肌立たされ、1幕から泣きそうになる始末。
2幕。前回私が泣いたポイントは下からブツ(一応、何、とは書かないでおきます)が上がってくるところで、だぁ〜(泣、って感じだったのですが、今回はもっと前に来ました。
まず、島村中将が連れて行かれるとこ。
そして、鐘が鳴って保科が連れていかれる辺り。
私の中で、美しい涙の流し方って言うのがあって、堪え切れず、我慢できなくてぽろーんって一筋の涙が流れるっていうのが、理想なんです。
…が、なんですか?今日はあっという間に湖満タン。(タドベリ先生の言うところの心の湖ですよ、えぇ。)
洪水です。
水門か何かに例えれば、いきなり開門です。
しかも前触れなし。
さめざめ泣くくらいならまだしも、無声で肩震わせて嗚咽しちゃうなんて。
一人で観てたら確実に声上げてわんわん泣いてるわ。危険ね。
さて、泣いた泣いたとそればかり書いても仕方がないので、別視点から。
3階だったこともあり、舞台の機構がよく見える。
この舞台では本水使っているわけですが、水のシーンの前後にある舞台の転換が素晴らしい。
あぁ、あそこが動いてここが引っ込んで、ふむふむ、ほぉ〜という感じです。
なんていうか、この舞台は昭和の三部作の中で一番頭を使いますね。
冒頭やガムラン使った踊りのシーンなんかは、台詞も歌もありませんから、何を表現してるのかな、というのを考えながら観ますね。
しかしほんとに泣いたなー。
こんなに泣いたのはいつぶりかな?
4月の夢醒めぶりだな。
あの時もだぁだぁ泣いた。
ま、あの時はいつもと違う理由もあったけれど。
役者さんのことにもちょっと触れておこう。
奥田久美子嬢。
さすがですねぇ。
アンサンブルのメインを張ってました。
大平さんのリナは、もうちょっと線が細くてもいいのかなぁ、と思ってしまいました。
あくまで私見です。
なんていうか、「あたしのために生きて」と言われましても、「いやぁ、あなたは一人でも生きていけるよ。」と突っ込みたくなるような強さを感じました。。。
何度も言いますが、これはあくまで私見。
カーテンコールはもちろんスタンディングオベーション!
いいもの観せてもらった!
そうだそうだ。
オルゴール・・・あの人がいつも言っていた・・・
ではなくて、昭和の三部作全部観た人がもらえると言うアレです。
夜来香でした〜。
オルゴールなんて、久々に手にした。
なんていうか、いいね。
好きだ。
そうそう、2個目3個目の人は選べるらしいですよ、曲を。
余談:初日とあって報道関係者がわさわさ。
私の見間違いでなければ、あの後姿と声は橋本元総理とお見受けしましたわ。
ってか思っていた以上にお背が低くていらっしゃる。