2002年6月6日
出演:萩原聖人 宝生舞 山本耕史 吉田メタル
この作品はある意味この年見た舞台の中で一番印象的な舞台でした。
不条理ってわけではないのですが、ちょっと難解なお芝居でした。
(フィリップ・リドリーという作者の作品を翻訳して白井晃さんが演出、という舞台でした。)
なんか、心にもやっと残る感じの舞台だったのです。
それは話の中で見えない部分というのがたくさんあったからかもしれません。
その見えない部分というのは、最後まで見えなくて、結局は演者、観客がそれぞれに解釈するしかないというものなんですが、いつもいつもすっきりさっぱりわかりやすい舞台を見ている私にとってものすごく新鮮な舞台でした。
アフタートークなるものがあって、そこで、色々解説的なことをしてくれたのですが、それでも完全にはわかっていないなぁ。
でも、この世界観は好き。
ちなみにこの舞台で山本耕史氏を初めて生で観たのだけれど、うへぇ、こんな役やっちゃうんだ、という感じでした。
ゆえに、「新選組!」で土方歳三をやるとわかったとき、うなずけるものがありました。