2000年3月29日

毎公演必ず観に行っている演劇集団キャラメルボックスの春公演。
新作公演でした。
主人公は締め切りまであと一週間というところに追い込まれている漫画家の女性。
(多分。何せ、私は主役が誰だかはっきりわからないことが多いもので)
彼女の高校時代の恩師が、妻を亡くした悲しみにどっぷりと沈んでしまっているのを見かねて、高校時代の仲間と共に先生を励まそうと一生懸命に動き回ります。
しかし、自分も含め個人的な事情からうまくいかなくなってしまいそうになります。
締め切りまで一週間というところから物語は始まるのだけれど、それ以前に起こった話を説明するのに回想シーンを多く使っていました。
色々と想いが交錯して、胸をぎゅっとさせられることもあるお芝居でした。
この劇団のお芝居は根底に「人が人を想う気持ち」があるので、時には、自分にとって痛い気持ちを見せられてしまうこともありますが、それでも観てしまう…。