2000年5月10日
この公演は、田嶋ミラノさんという女優さんを中心に色んな役者さんが集まった公演でした。
演劇集団キャラメルボックスの役者さんが二人でていましたし、面白そうだったので、観に行きました。
割と静かなお芝居でした。
舞台は(多分)イギリス。秘密の花園をモチーフにした感じの内容でした。
薔薇が重要な鍵とあって、劇場内にはいるとふわぁっと、薔薇の香りが立ちこめていました。
お芝居の途中でも、何回か香りがふわぁっとしてきました。
演劇の効果で香りを使っているのを観たのは初めてだったのでとても新鮮で、また、おしゃれな感じがしました。
主人公は留学を夢見る少女。遠い親戚に留学資金を援助してもらいたい一心で、ある嘘をつきます。
その嘘とは、一緒に行った少女の友達と入れ替わること。
少女の友達はとても綺麗で、彼女なら親戚のおじいさまに気に入ってもらえると思っての嘘だったのです。
彼女は自分の容姿に自信がなかったのでした…。
回想で物語はつづられていきます。
少女(この時点では老婦人となっているけれど)の孫が目の悪くなった老婦人のために昔の日記を読んであげているという設定なので、ほぼ回想という事になります。
実際は、目が悪くなったから、というだけではなかったのですが…。
色々な登場人物の色々なセリフが私の心にずしっと来ました。
素敵な物語で、素敵な時間を過ごさせてもらったなぁという感じでした。