2006年11月28日

タイトルと出演者くらいしか載ってないチラシを見て、絶対観たい!と思っていたこの作品。
最近は四季ばかり観ているように思われるでしょうけれど、元々は四季以外の作品をたくさん観ていたので、こっちが本流といえば本流。

◆作◆
ハーヴェイ・ファイアスティン

◆出演◆
アーノルド:篠井英介
エド:橋本さとし
アラン:長谷川博己
デイビッド:黒田勇樹
ローレル:奥貫薫
ベッコフ夫人(アーノルドの母):木内みどり

◆セット◆
○一幕○
黒く、奥に段があってピアノがあるだけのステージ。
シーンによって、場所がかかれた台車みたいなのが一つずつ現われる。
アーノルドの部屋、エドの部屋、スタッド、楽屋全て出てきたあとは照明によって場所がわかるようになっています。

○二幕○
大きなベッド
途中で、ベッドは解体され、なくなって稽古場になり、いすとテーブルだけになります。

○三幕○
アーノルドの新居の居間

◆内容◆
ゲイで、ドラァグクィーンのアーノルドにまつわる愛の物語。
色んな愛が描かれている、ほんと、「愛」に満ちた物語。
元々、オフ・ブロードウェイで上演され、その後、ブロードウェイへ行った作品。
映画化もされ、主役のアーノルドは、舞台と同じく、ハーヴェイ・ファイアスティンがつとめ、舞台でデイビッド役だったマシュー・ブロデリックがアラン役をつとめた。

◆感想◆
○篠井さん○
篠井さんの舞台を一度観てみたいと思っていた。
いやーゲイ達者。
こんな書き方をしちゃだめかな、でも、女形が得意な篠井さんならではって感じ。
すばらしい。
何がどうとは詳しく書けないのが残念だけど、とにかくすばらしかった。
キュートだったし、大満足。

○黒田くん○
こ…高校生だ…。
びっくりするほどに。
おめめの下のあざがキュートだった、とか思っちゃう私はやっぱりちょっと変かな?
デイビッドのませた感じがかわいくてよかった。

○橋本さん○
映画のエドとはかなり差があった気がするけど、でも、橋本さんらしくてよかった。
エドとアランががっつりキスしちゃうシーン、一番前のサイドだったので、がっつり観ちゃいました。。。

○奥貫さん○
映画のイメージそのままって感じ。
ま、舞台あっての映画なんだけど。

○長谷川さん○
マシューが映画でやっていたアランとはイメージが違います。
舞台が元々どっちの雰囲気だったかはわからないけど。

○木内さん○
いい女優さんだなぁ。
面白いし、台詞一つ一つがすごくリアル。
実は四季に所属していたと知ってちょっとびっくり。

○全体○
泣いちゃった。
だって、アーノルドってば、ベッコフ夫人に、あたしが母に言われたことと同じこと言われるんだもの。
いや、映画でもそのシーンはあるさ。
でも、舞台上だと、すごくリアル。
ストーリー知ってるから、そのままその感情にぎゅうってされて、その先をしばらく観られなかった。
アーノルドはゲイなんだけれど、女の感情を持ったゲイだからかな、余計よくわかる。
時折、身体に手を突っ込まれて、心臓をわしづかみにされてひねられるような感情に苛まれました。
でもね、ほんと、観てよかった。