糸魚川断層の見学
ー日本の本州を東西にわける大断層フォッサマグナの写真ー menuへ
糸魚川ー静岡構造線（フォッサマグナ）は、明治時代にドイツのナウマン博士の10年に渡る日本全国の地層調査で発見されたものです。アジア大陸からゆっくりと回転し離れてできた西日本は古い陸地であり、ユーラシアプレートに乗っていま
す。それに対して東日本は、かつては海底であり、小さな島々であり、その形成は新しく、やはり序々に浮上、回転して西日本に連なり現在の姿になりました。
フォッサマグナは、東西日本列島の接するところで、この断層の境界はもぐらも行き来しないとも言われています。さらにある種のトンボの分布も、ほぼここを境に東西に住みわけていると言われています。この右のフォッサマグナ断層の写真は、1999年に新潟県糸魚川市の姫川沿いに進み、小滝川の合流点近くで山中に少し入ったところの見学場所で撮影したものです。
写真の左がユーラシアプレート上の西日本の地層、右が北アメリカプレート上の東日本の地層です。土の色が異なっているので境界が分かると思います。このあたりから静岡に掛けての約200kmの幅で北アメリカプレートが西日本を巨大な力で押し続け、日本の屋根＝アルプス山脈を隆起させたと言われています。
帰り道、姫川の河原に降りてヒスイの原石探しを体験しました。ここは、松本清張の「万葉翡翠」という小説の舞台にもなっているところです。青い石が多く美しい河原でした。
2001.11 記