移動する蜜蜂群           menuへ

 

  1999年の夏、蜜蜂の大群が私の家の庭の木に舞い降りました。そこは、いつもアシナガバチの巣ができる山茶花の木の幹のところで、7月末にきれいにしたところです。日当たりがよくて人のあまり寄らないところです。昼間は留守にしていて気がつかなかったのですが、夕方、木の幹辺りに数匹の蜂がとんでいるので近づいてみて蜜蜂の集団を発見し、びっくりしました。何千という蜜蜂の大群が茶色の「かご」のように集まっていました。きっとこの蜂のかたまりの中心に女王蜂が守られているに違いありません。(蜂球)蜜蜂の巣分けは、5月末頃のはずなのにおやおやと思いました。      

 翌日の朝も見ましたが同じ状態でした。養蜂家に電話で相談してみました。「前のところでは蜜がとれなくなって巣箱をすてて移動したのでしょう。そのまま居座ることはないでしょう。」と言うことでした。すこし様子をみました。次の日もかたまっていました 。                               
                           
 1999年夏 自宅の庭で撮影した写真

 しかし、三日日の朝におきてみるとすでに蜂はどこかへ去ってしまって一匹もいませんでした。本で調べてみるとこの三日間は女王蜂の行き先を決めるための仮の集結・偵察・相談期間とわかりました。おそらく、はじめに選んだ移動先の巣作りの候補地がよくなかったのでしょう。再度、偵察隊の蜂を出して次の候補地を調べ、相談していたものと思われます。三日目に行き先がきまって、早朝一斉に飛び立ったのでしょう。その瞬間の光景が見られたらきっと感動したことでしょう。見られなくて残念でした。今度、蜜蜂の大群を見つけたら早朝におきて一斉飛行の瞬間をカメラにとらえたいと思いました。  2000.4 記

 

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