2000年10月の日記

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10月31日(火) 今日は前代未聞の入荷日である。SONYベスト100シリーズは、デザインを一新。初回入荷分は、ざっと500枚。(^^;
 そして”EVER”や”IMAGE”に売り上げを取られまいと、老舗DG(ドイツ・グラモフォン)は、スリム・ケース2枚組の”パノラマ2000”をぶつけてきた。”パッヘルベルのカノン”をはじめ、クラシックの名曲をたっぷり2時間、ノーカットで楽しめる。カラヤン、バーンスタイン他のビッグ・アーティストを抱えていることもメリットだが、この手のコンピレーション・アルバムは、雑誌やテレビへの露出度で売れ行きが決まる。ユニヴァーサル・グループは、SONYとは比較にならないほど、広告、宣伝がヘタクソなのだ。(^^;売れ行きが心配。(^^;
 SONYの大型新譜が2タイトル。「3大テノールのクリスマス」は、ついにここまできたか!という感もあるが、ワーナー・グループの3大テノール盤が、おちゃらけだったのに比べれば、本作はしっかりとした出来で、かなり楽しめる。プロデューサーの音楽センスによるものだろう。(^^)
 もうひとつのSONYの新譜は、シャルロット・チャーチ 「ドリーム・ア・ドリーム」である。一昨年、12歳でデビューした天才少女、C.チャーチの3rdアルバム。クリスマスに焦点を当てた作りだが、これは楽しい。C.チャーチについて詳しく知りたい方には、公式サイトがある。
http://www.charlottechurch.com/ 海外サイトだが、なかなかすぐれたホームページで、歌声も映像も、RealPlayerでたっぷり楽しめる。(^^)


10月30日(月) 現在、ダイエット中。というか、食欲が無いので、朝食べるはずのソーセージ・パンを、リュックの中に入れて出勤。午後4時の休憩でそれを食べた。仕事が終わったのは9時過ぎ。(^^;気がついたら、朝からパン1個しか食べていなかったのだ。駅の売店でポテト・スナックを買って、帰りのバスの中で食べた。
 それほど食べているわけではないが、帰りがいつも遅いので10時過ぎになる。結局、寝る前に食べるのが、いけないんだろうな。最近では疲れが溜まって、食べなくても空腹感が無くなってきた。その逆、食べ始めると止まらなくなるという不思議な感覚。(^^;


10月29日(日) 最近、レコード聴いてない。(^^;仕事から帰ってご飯食べて、お風呂入って、日記の更新をしていると眠くなって寝てしまう。(^^;仕事・・・。店全体としては、前年比を割っていても、クラシックだけは売り上げを延ばしている。(^^)でも私は面白くない。(^^;自分に課せられた課題は、クリアするのみだが、ドロドロになって働いても、会社に奉仕をしているだけで、自分に見返りがないからだ。(^^;脱サラして独立したい。とりあえず、何かカタチが決まっているわけではないけれど。(^^;
 仕事着がボロボロになってきたので、ジャスコや、清水屋で探してみた。仕事着というのは、綿100%、黒のポロシャツである。サイズはLL。値段は安い方がいい。(^^)紳士服売場の階では、ひとつの売場に従業員は1人だけ、トイレにでも出掛けるなら、売場が空になってしまう。さて、目的の品物はない。(^^;黒のポロシャツはあっても、ポリエステルとの混合だったりする。色落ちが少なく、乾きも速いので洗濯には良いが、肌触り、吸湿性は綿に及ばない。擦れるとケバ立ったりするので、くたびれ方も品がないのだ。別の場所で綿100%を見つけた。(^^)しかし、他の色はあっても黒がない。(^^;黒が見つかっても、今度はサイズがないとか・・・。(^^;人員削減云々を論じるより、なぜ売り上げが立たないのか、よく考えてほしい。不景気って何だろう?みんなお金は持っているじゃないか。欲しいものが揃ってないから、売れないんじゃないのかい?


10月28日(土) ものすごいお客さん!1人の問い合せに応対していると、もう1人が突っ込んでくる。はたまた電話での問い合せ!私の身体はひとつしかないんだよ〜。聖徳太子じゃあるまいし、一度に3人はツライ。(^^;
 何でここまで人員削減せにゃならんのだろ。人は”宝”なのだ。人が人を引き付け、経済を動かしているのだ。自動販売機では儲からんのだよ。(^^+おエライさん方、そこんとこ何か勘違いしてませんか?


10月27日(金) 今日は同僚(後輩)S君の送別会だ。幹事を引き受けたので、役目はキチンとこなしてやろう。明日から君は岡崎店だ。「もはや飛ぶまいこの蝶々」(モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」より)を歌ってやりたいところだ。仕事は忙しくなるが、ようやく平和な日々が訪れる。(^^)(この件については、あまり語りたくない。(^^;)
 父と母が東京から帰ってきた。弟の引越しは、とてつもなく大変で、2人で手伝いに行ったのは正解だったようだ。ごくろうさま。(^^)私も今日は疲れた。ばたんきゅー!(^^;


10月26日(木) 今日はお見合いだった。今回が3回目だが、すっかり懲りてしまったので、相談所へは出向かないようにと伝えてある。が、父は聞く耳持たぬ。(^^;老爺心(老婆心)か何か知らぬが、無碍に断るわけにもいかぬので、”ナナちゃん人形”で待ち合わせをした。
 時間になっても現われない(認識できない)ので、携帯に電話をかけたら、ようやく見つけることができた。女の子は服装や髪型でずいぶん雰囲気が変わってしまうものだ。写真で見るよりずっと美人だった。(^^;菜飯田楽を食べて、喫茶店でコーヒーを飲んで、いろんな話をしたが、彼女は看護婦さん。やっぱり仕事は大変みたい。(^^;素朴な質問。「ナースのお仕事」はぜんぜんデタラメだけど、「ER」は、観てて勉強になるくらいリアルだという。美術が好きで、海外旅行から帰ってきたばかり。親が勝手にお見合いの話を進めていたのでびっくりしたという。(笑ってたけど・・・(^^;)お見合いって、何をすればいいのかな?1時間くらい遊べるところ・・・ということで、近くにある”ヒマラヤ美術館”に行ってみることにした。
 ”ケーキのヒマラヤ”が経営している小さな美術館。だ〜れも来ない穴場である。(^^;1階は、お菓子とケーキの店舗。レストランもある。何だか静かな雰囲気で、たいへんよろしい。(^^)2階が美術館である。(現在、3階が閉鎖中)掛かっているのは、地元出身現在95歳の杉本健吉翁と、故、三岸節子の作品。
 杉本健吉の老人力に圧倒される。「いずれ母となる娘たち」と題された1枚は、コンビニの前に”jivetalian”(ジベタリアン)している山姥高校生を描いたもの。鼻ピアス、プリクラ等、細かいところまで、よ〜く観察されておられる。(^^;絵がやけにキラキラ光るな?と思ったら、銀色テープなんかも小さく切って貼りつけてある。粘土素焼きの仮面なども、”オバQ”みたいな大雑把なつくりで笑える。いかにも「1日中、何かを作っている。作るのが愉しくてたまらない。」といった雰囲気だ。(^^)
 隣の三岸節子は対照的で、重厚な油絵。セメントのように、分厚く油絵具が盛られていて、立体的。平面彫刻のようだ。(^^;風景でも静物でも、目で見たそのものではなく、そこから発想されるイメージを塗っていくので、気に入る色が出るまで厚塗りしたり、削り取ったり。(^^;不思議なことに、近くで見るのと離れてみるのと、正面から見るのと斜めから見るのと、ずいぶん印象が変わって見える。作品ひとつひとつのメッセージは、両手で抱えきれないほど重い!初めて聞く名前だったけど、すごい人もいたんだな、と思ってしまった。
 彼女は会議があるので、そこでお別れ。(^^;私は手持ち無沙汰なので、独りで映画を観に行くことにした。金券ショップで映画券(¥1350)を買って、ブルース・ウィリスの「キッド」を観た。仕事は成功、豪邸に住むも独身。そんな40歳の男の家に、8歳のときの自分がタイム・トリップしてやってくる。子供だった頃の自分が、現在の自分に訴える。「僕は飛行機のパイロットになるんじゃなかったの?大人になったら飼うはずだった犬のチェスターはどうしたの?恋人は?どうして家族もなくて独りぼっちなの?」と・・・。
 げげっやば・・・。私ももう、40歳に片足突っ込んでいるじゃん。(^^;ブルース・ウィリスみたいにカッコイイわけでもなし・・・。仕事は成功?・・・してない。豪邸?・・・しぶしぶ親と同居。やりたいこと?・・・できてない。猫?・・・飼ってない。恋人、結婚?・・・それもない。(^^;お見合いの後で観るんじゃなかった。自己弁護の余地もない。(^^;CG全盛の映画の中では非常に地味だけど、優しく心温まる映画だった。「キッド」といえば、チャップリンの名作を思い浮かべるが、ディズニー・プロの「キッド」も、同じタイトルを貰うに値するかなと、自分では思った。(^^)


10月25日(水) 弟の引越しの手伝いで、両親が東京に出向くことになった。田舎者なので、どうやって切符を買ったものかも分からない。私は同行できないので、出勤前にJR名古屋駅に寄って、往復の指定席を購入した。(仕事場が名駅近くなので。)夕方5時頃、店に立ち寄り、切符を取りにくるよう説明しておいたのに、念のため、店の電話番号を伝えたのが間違いだった。父は電話魔である。(^^;さっそくかかってきた。出だしはいつもこうだ。「あのねえ〜」これが元、小中学校教諭なのか?今朝、説明した事を、何度も説明しなければならんのか?69歳にして既に、老人モードに入ってしまっている。しっかりしてくれよ!親父!(^^+私の知る世界では、95歳にしてパソコンを操るお婆ちゃんとか、もう亡くなってしまったけれど、ミエツィスラフ・ホルショフスキーというピアニストは、100歳でCDを録音しているのだぞ!病気で動けないのならともかく、五体満足なうちから、自分を年寄り扱いしてはいかん!(^^+


10月24日(火) 東京に住んでいる弟が、また引越しをするらしい。ここのところ、ほぼ毎年引越しをしている。ベートーヴェンは生涯、数限りなく引越しをしたそうだが、両者の共通点は、短気と、見通しの甘さだけだ。(^^;弟はフリー・ライターだが、本人はこの一般的な呼称を嫌っている。”クリエイター”と自分では言っている。(^^;
 本来、フリー・ライターという職業は、自分の家が仕事場である。仕事時間は自由で、寝たいときに寝る。務め人としてはうらやましい限りだが、このいい加減さをコントロールするのは、かなりの意志を必要とするのだ。そこで弟は、仮の会社を設けて、共同事務所を経営することを企てている。要は、塾や図書館で勉強すると集中できるのと同じだ。(^^;周囲が一所懸命働いていれば、自分も”頑張らねば!”と思うだろう。こんなお膳立てを企画しなければならないなんて、そもそもフリー・ライター失格なんだけどな。(^^;
 またしても親に頼るヤツ!父と母とで、引越しの手伝いに行くことになった。普通の独り暮らしと違い、本やら雑誌やら、資料の書類やらが膨大である。(^^;パソコンを利用して、資料を整理すればいいのに、そこまでのスキルが無い。引越し荷物が多すぎるぞ〜!(^^;


10月23日(月) クラシック担当のS君が、岡崎店へ異動するため、送別会を行うことになった。私が幹事を務めるのだが、ここのところ毎月のように異動やら、退職やらが相次いで、ずっと”天狗”のお世話になってきている。(^^;確かに安いのは魅力だが、あまりに毎回ではねえ。(^^;そこで、”天狗”以外で、どこかいい所はないかと物色していたのだ。(^^)
 ”白木屋”や”魚民”が安いとも聞くのだが、前回の調査で、宴会はセット・メニュー(飲み放題を含む)を予約してくれと言われてしまった。この計算だと1人当たり、軽く¥4000はかかってしまう。好き嫌いの多い世代だし、各々にオーダーを取ったほうが安上がりなのだ。最近は”天狗”でさえ、セット・メニューを奨めてくるのが実情だが、何とかごまかして宴会を行ってきたのだ。(^^;
 大名古屋ビルヂングの地下に、”八角”という炉ばたがある。何年か前に、友達と一緒に入ったことがあるが、なかなかの盛況で、料理も良かったと記憶している。(^^)一度も宴会をやったことがないお店というのも、いいんじゃないかと思って、仕事帰りに訪ねてみた。(^^)意外?にも、こちらの要求をすんなりと受け入れてくれたし、メニューを見せてもらったら、¥500以下の料理も種類が豊富だ。探せば、こんないいお店もあるもんだな。(^^)
 何といっても客入りが良く、繁盛しているお店というのは、値段と味のバランスが取れているわけで、情報通のサラリーマンたちがよく分かっていることだ。もちろん私もサラリーマンの端くれなのだが、外資系であるウチの会社は、世代が若く、個人の自由を尊ぶ人種ばかり、上下関係や酒の付き合いといったものがないのだ。これをうらやましいと、とるかどうかはまた別の話。(^^;経験者から新人へと受け継がれる仕事のノウハウは、個人でいくら勉強しても、身に付くものではない。何でも器用にこなすが、スペシャリストが1人もいないようではどうしようもないではないか。(^^;


10月22日(日) イギリスのマイナー・レーベル”BBC LEGENDS”から、夭折のホルン奏者、デニス・ブレインのCDが発売された。彼は1957年9月1日に自動車事故で亡くなっているから、このCDに収録された録音の数々は、まさに最後の耀きともいえる貴重な遺産だ。曲目は以下のとおり。
 ベートーヴェン:管楽器とピアノのための五重奏曲
 デュカス:ヴィラネル
 マレ:ル・バスク
 モーツァルト:ホルン五重奏曲
 ブラームス:ホルン三重奏曲
 CD番号 BBCL4048−2
 これはイギリスBBC放送のライヴ録音だが、かつてLP時代に”BBCレコード”から発売され、日本ではテイチクがライセンスを取得して発売していた。すぐに廃盤になってしまったが、新星堂のLPボックスセット、「管楽器の巨匠たち」の1枚として再プレスされ、レコードの時代を終える。その後、東芝EMIが「デニス・ブレインの芸術」と題したLPセットを、CD化したとき、あらたにBBCのライセンスを取得して、CD化を図ったのだった。(^^)
 もっとも、現在発売されている東芝EMIの「デニス・ブレインの芸術」に、BBCの放送録音は収録されていない。ライセンス契約が切れたためだ。そうこうしているうちに10年あまり、この録音はお蔵入りしてしまった。
 私は新星堂のLPボックス・セットと、東芝EMIのCDセット「デニス・ブレインの芸術」の2種類を所有している。しかし、今回の再発売を耳にして、また買ってしまった。音質が格段に改善されているのだ。やはりイギリス本国のマスター・テープは違う。デニスのホルンが、いっそうふくよかに響いているのだ。(^^)本当に好きな人にしか、この違いは判らないかもしれないが、やはりいい音楽は最上の音質で楽しみたいものだ。(^^)


10月21日(土) 休み明けなのに、体調最悪。(^^;そんなときでも店は大忙し。雑誌「レコード芸術」も「グラモフォン・ジャパン」も入荷しているではないか。勉強のためとはいえ、月末は出費がかさむ。(^^;
 疲労が蓄積しているのだろうな。夜も12時を過ぎると、パソコンの前で起きていられない。(^^;アップロードをしながら、大事なファイルを削除してはいないかと心配になる。(^^;せっかくのISDN回線も、夜中は極めてビジー状態である。Jside.comなどは、画像が開くまで、おそろしく時間がかかってしまうのだ。増えつづけるユーザーに、施設の方が追い付かない状態なのだ。(^^;反面、プロバイダの倒産といった話も、ちらほら聞かれる。ITビジネスは、今後どうなっていくのかねえ。(^^;


10月20日(金) 午前はホルン・アンサンブルの練習。名フィルがアジア・ツアーの真最中なので、師匠はお休み。(^^;次回の演奏会で取り上げる”日本のうた”の練習だ。
 アカペラ4声(無伴奏の合唱曲)の楽譜を、そのままホルン四重奏で演奏するのだ。合唱用の編曲だから、ホルンに向かない場合もあるだろうが、試奏した楽曲の中でも、「ペチカ」、「待ちぼうけ」、「松島音頭」などは、まるでホルン四重奏のために書かれた曲のように聴こえる。(^^)選出した曲を、今度はメドレーとして接続したり、リフレイン(繰り返し)をカットしたりといった編集が必要になるのだが・・・。(^^)
 昨日、「インビジブル」を観たおかげで、焼肉が食べたくなった。(苦笑)”焼肉さかい”のサービス券も、期限が迫ってきているので、家族で出掛けた。我が家の”焼肉day”は、少し変わっている。焼肉屋まで、自動車で5分。ビールとサラダと焼肉を、腹八分目に楽しんでおいて、家に帰ってから、お茶漬けで仕上げをするのだ。だって、お釜にはご飯があるんだもの。(^^;こーゆーセコイ食べ方をしているのは、世界中で我が家1軒だけだろうな。食べ過ぎてお腹壊したりすることもないし、健康的ではあるんだけど・・・。(^^;
 テレビで、映画「トータル・リコール」が放映されていたので、観てしまった。(^^;1990年の作品だから、もう10年も経っているのだ。(^^;これまた、ポール・バーホーベン監督作品。以前にもテレビで観ているけれど、今は亡き淀川長治さんが、「コワイ監督ですね。いったいどうしてこんな作品を造ってしまったんでしょう?」と話していたのが印象深い。脳みそ爆発、内臓破裂といったグロテスク全開!ラストは、シュワちゃんが火星の救世主となり、ヒロインとともに新しい夜明けを迎える。60年代SFを彷彿とさせる悪趣味映像だが、そんなことは百も承知でやっているのだろうな、この監督は。(^^;


10月19日(木) 公休日!映画「インビジブル」を観に行った。「透明人間」の現代版ともいうべきもの。(^^)CGがすごい!子供の頃、学校の実験室で見た”人体解剖模型”さながらに身体が消えていくのである。筋肉組織や血管、内臓が丸見えになる瞬間!(^^;透明人間そのものが、およそ非現実的な発想なのだが、こうしてリアルに見せつけられてしまうと、むりやり納得させられてしまう。(^^;
 「透明人間になったら、何をする?」主人公のケインは、姿が見えなくなるとモラルも消えるらしい。女性へのセクハラ、レイプ・・・。(^^;ポール・バーホーベン監督はグロテスクな映像を徹底的に見せつけながらも、人間の奥に潜む欲望を描いていく鬼才である。(^^)パンフレットを購入して、プロフィールを読んでいたら、以前から疑問に思っていたことが繋がったので、紹介しよう。(^^)
 バーホーベンとベートーヴェン。何となく似た名前だよね。ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンはドイツのボンに生まれたが、祖先はオランダ人である。ベートーヴェンという苗字はドイツ人には珍しいし、ミドル・ネームの”van”は、オランダ人特有のもの。だから、バーホーベン監督もオランダ系ではないかと思っていたのだ。(^^;
 調べてみたら、やはりアムステルダムの生まれであった。オランダ絵画に通じる暗鬱な雰囲気、異形の者における、異常なまでのこだわり等、独特の世界を放っている。ちなみに、”Paul Verhoeven”は、”パウル・フェルホーフェン”と読むのが本当だろう。(^^)


10月18日(水) 社員食堂の日替わりランチは、うな丼だった。(^^)しかも、¥430だよ。昨日からずっと楽しみにしていたのだ。しかもボリューム満点。(^^)丼物専門店に行って、¥1000近いお金を払っても、ハズレるときはあるでしょう?今回はとても美味しかったな。私はB級グルメ嗜好なので、いつも社員食堂のメニューを楽しみにしているのだ。(^^)
 クラシック初心者にも、マニアにも、非常に興味深いCDマガジンが発売された。「ウィーン・フィル、世界の名曲」(アスキー出版)(隔週発売)である。CD付きマガジンという形態そのものは珍しくもないが、世界の名門オーケストラ、ウィーンフィルで統一されているのが特色で、しかも¥952(税別)は安い。(^^)音源は、3大メジャー・レーベル(ドイツ・グラモフォン、デッカ、フィリップス)と契約。第1号は、チャイコフスキーの3大バレエ(「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」)。カラヤン指揮ウィーンフィルによる超名演が聴けてしまうのだ。もちろん私(ねも艦長)も購入しました。クラシックを気軽に聴いてみたい人は、書店へGO!(^^)

   


10月17日(火) 本日は新譜入荷日。映画「グリーン・デスティニー」のサウンド・トラックCDが入荷した。サントラなのになぜ、クラシック・コーナーに置くのか?中国の現代作曲家、譚盾(タン・ドゥン)が音楽を担当しているのと、主題曲を、あのヨーヨー・マが弾いているのだ。(^^)
 先日、映画「X-メン」を観に行ったときにも、予告編が上映されていた。何だか、オリエンタルむんむんといったスケールの大きさを感じさせる。字幕には、大きく”音楽:ヨーヨー・マ”と書かれていたけど、これはちょっと意味が違うのでは?(^^;
 今日は、ジャズの入門書を購入。「ジャズCDの名盤」 悠 雅彦、稲岡邦弥、福島哲雄 著(文春新書)である。私のジャズ知識はお粗末なもので、デューク・エリントンのレコードを数枚、所有するのみ。(^^;エリントン・イヤーということで、昨年あたりから、かなり網羅的にCD化が進められたが、しばらくの間、エリントンのレコード、CDはカタログから消えていたのだ。(^^;さて、エリントン以外のものも聴いてみたいぞ!(^^)と、思うこの頃。アーティストの出生から、エピソードまで、簡単ではあるが、なかなか興味深いものが記されている。(^^)ジャズの巨人たちって、人種差別や貧困と戦いながら、劇的な人生を音楽に刻んでいるのだな。(^^)(最近のクラシック演奏家が、面白くないのもわかるでしょ。(^^;)この本、惜しむらくは、CDの番号が記載されていない。しかも入手可能か、不可能かも判然としない。(^^;自分で探してみろ!ってことですかい?深くハマりそうな気配。(^^;


10月16日(月) 本日は会社の棚卸し。しかも営業しながら・・・。(^^;朝は8時出勤。私は5時半に起きたのだぞ。(^^+人遣いの粗い会社やのう。(^^;
 せめてもの救いは、夕方、かわいい女性客とのお相手(接客)ができたことかな?(^^;私の日記には”華”がないので、この際、お客さまにも登場していただくとしよう。(^^;
 1人目のお客さまは、リストの曲で、何か聴きやすいCDをお探しということだったが、最初に持って来られたのは、”ファウスト交響曲”の2枚の輸入盤。「ひとつは¥2290で、もうひとつが¥1390。どうしてこんなに値段が違うの?」「レーベル(会社)の意向によるもので、演奏の良し悪し、音質とは関係ありません。¥1390のCDでも、演奏者は確かな人だし、録音も新しい。無理に高いものを買う必要はありませんよ。」 でもまあ、(^^;のっけから、”ファウスト交響曲”を聴いても楽しめないだろうから、(あまりにもマイナーな曲なので。)有名なピアノ曲の国内盤を、お薦めすることにした。ラ・カンパネラ(鐘)、愛の夢、ハンガリー狂詩曲あたりを押さえておけばOKでしょう。(^^) 店頭に在庫があったのは、ホルヘ・ボレによる演奏と、NHKのドキュメンタリーで話題になったフジ子・ヘミングの2種類だった。「どちらもいい演奏ですから、お好きな方を・・・。」と言われても、迷ってしまうだろうな?(^^;値段の安い、ボレ盤(POCL−5257)をご購入。「これから、いろいろクラシックを聴いてみたいんですよ。」ということらしい。また来てくれないかな。(^^)
 2人目のお客さまは、インターネットのMIDI演奏で聴いたドビュッシーが、印象に残っているという。残念ながら、曲名は忘れてしまった。(^^;ネット・サーフィン中に、偶然見つけたサイトなので、辿り着けるかどうかも判らないという。「最初、静かな不協和音で始まって、ゆったりした曲・・・。」(^^;ドビュッシーは私の得意分野なんだけど、これだけの説明では難しい。(^^;お客さまに、メロディーを歌ってもらうこともしばしばだが、そこまでよく覚えていないらしいので・・・。(^^;店頭演奏できるサンプル盤を、いくつか聴いてもらったが、結局、見つからなかった。(^^;しかし、お目当て以外にも、結構、気に入った曲が見つかったりするのだ。(^^)ウェルナー・ハースの演奏による、ドビュッシー:ピアノ名曲集(PHCP−6018)のCDをご購入いただいた。ハース盤なら、私もレコードを持っているので、自信を持ってお薦めできる。また来てくれないかな。(^^)


10月15日(日) 今、読んでいる本は、「世界史、怖くて不思議なお話」 桐生 操著(PHP文庫)である。目次は以下のとおり。(^^)
 1.聖処女、ジャンヌ・ダルクの復活
 2.ボルジア家の毒薬
 3.孤高の錬金術師、パラケルスス
 4.モーツァルトは本当に毒殺されたのか?
 5.獄中の貴公子、鉄仮面の謎
 6.ナポレオンは見えざる力に操られていた?
 7.悲劇の孤児、カスパール・ハウザー
 8.消えたルイ17世
 9.狂王、ルードヴィヒの最期
 10.美貌の女スパイ、マタ・ハリが辿った数奇な運命
 11.最後の皇女、アナスタシアは生きていた?
 この手の類似書は多いので、本書が優れたものかどうかということまでは分からない。(^^;先日の”名古屋本”などは、どれを取っても、ほとんど同じ内容だった。(^^;参考文献を抜き書きして纏めたようなものだから、著者独自の突っ込みは見られない。(^^;しかし、頭から割り切ってしまえば、さまざまな文学や、芸術のモチーフに取り上げられる、これらのエピソードを読んでおくのも、悪くはないと思ったのだ。(^^;
 しかし、どれも大昔の話だからねえ。証拠ひとつを取っても、極めて信憑性が低いのだ。(^^;それではひとつ、例え話をしよう。(^^)モーツァルトの作品には、偽作と呼ばれるものが多く混在している。テレビもラジオも、写真も電話も無かった時代の話だ。想像力を働かせてみると・・・。(^^;
 あなたの街(村)に、かの天才、モーツァルトがやってくることになった。モーツァルトの似顔絵をあしらった演奏会のポスターが、街中に貼られた。皆、こぞってチケットを求め、行列を作って、演奏会場に駆けつけた。
 舞台の上にモーツァルトが現われ、うやうやしくお辞儀をすると、美しくピアノを奏ではじめた。座席では、小さな声が囁かれる。「へえ〜、モーツァルトってあんな顔だったんだ。ポスターの版画で見るのとは少し違うけど。それでも、命があるうちに一度、顔を拝めたのは良かったよ。」・・・と。
 演奏会も無事に終了。会場ロビーでは、たった今、演奏会で弾かれた新曲のピアノ楽譜を即売している。お買い上げのお客さまには、モーツァルトが直筆サインを入れてくれるというのだ。レア物ですなあ、いっときましょう。(^^)
 数年後、その男は所用で、遠く旅に出ていた。旅先でモーツァルトの演奏会が行われるというので聴きにいった。2、3年しか経っていないのに、前に見たご本人とはずいぶん様子が違う。楽屋を尋ねてみたけれど、やはり全くの別人だった。男は宝物にしていたサイン入り楽譜を取り出して、よ〜く見てみた。よく見たら”モーツァルト”ではなく、”モーシァルト”と書かれていた。(^^;
 たぶん本物とおぼしきモーツァルト曰く、「いや〜君も騙されたんだね?私の知るところ、ニセモノは3人以上いる。もしかしたらもっといるかも知れない。私自身もときどき、自分がホンモノなのかニセモノなのか収集がつかなくなる。(^^;よくできた楽譜なら、演奏会でそれを弾くこともあるしね!だってボクが一所懸命書き上げた曲を、別の人が名前を騙って出版することもあるわけだから、おあいこでしょ?」
 (このエピソードはフィクションであり、前述の書籍の内容とは関係ありません。)


10月14日(土) 従妹の結婚式!(^^)母の実家の長女なので、小さいときからよく遊んだ。小学生の頃は、私がピアノのレッスンを見たりしていたのだ。(^^;(当時は現役音大生だったので、副科のピアノだけど、子供向けなら何とか通用した。(^^;)「ピアノ、練習できたかな〜?」「ぜ〜んぜん練習してな〜い!」(^^;今にしてみれば、ピアノのレッスンよりも、レッスンが終わった後の”お遊び”であったり、学校の宿題を見てもらったりする方が、メインだったような気がする。「あたしお兄ちゃんと結婚する!」こんなふうに迫られたこともあったけど、それはお〜昔のお話。(^^;
 新婦の幼友達”仲良し4人組”のアトラクションは愉しかった。
 「花嫁品質保証書」(抜粋)
 製造年月日・・・昭和50年10月6日
 お買い上げ・・・平成12年10月14日
 このたびは○×花子をお買い上げ頂き、誠にありがとうございます。
 本品は炊事、洗濯、掃除、さらに子造りに至るまで、最新の技術により、新郎さまのあらゆるニーズにお応えすべく、設計されております。
 (使用上の注意)
 燃料・・・自ら料理するものにより、賄うよう設計されておりますが、ときには外で、美味しいご馳走などを補給されますと、より高度な性能を発揮いたします。
 外装・・・特別なお手入れは必要ありませんが、ときには、新しいスーツなどをご購入頂くことにより、よりハッスルして家事に励むことでしょう。
 寝起き・・・著しく不機嫌な症状を示すことがありますが、故障ではございません。通常、1時間ほどで回復いたします。
 外寸・・・身長154cm、体重、スリー・サイズは企業秘密となっております。
 本品は新郎さまのご要求に最大限お応えできるよう設計されておりますが、他の女性にチョッカイをかけられたり、上司さまとのお付き合いで、たびたび帰宅が遅くなるようなことが続きますと、新郎さまのお小遣いが少なくなる恐れがあります。また、そのような場合にも、新郎さまの大きな愛によって、信頼を回復させることができますので、どうぞ諦めないようお願いいたします。
 保証期限・・・2人の愛の続く限り。本品は、新郎さまのために造られた特別仕様となっておりますので、返品、交換はいたしかねます。どうぞ末永くご愛用くださいませ。(^^)


10月13日(金) 公休日!(^^)午前中は歯科に定期検診。その後、接骨院に行ってきた。踵はまだ痛いものの、少しずつ快方に向かっているようだ。(^^;
 夜は名駅の”天狗”で送別会があった。今回は、20代半ばの男子グループに囲まれてしまったのだが・・・。(^^;はあ〜、飲むわ食うわ、うるさいわ。(^^;周囲のことはお構いなしに、自分のことばっかり喋っている。(^^;ジェネレーション・ギャップ?今どきの20代、すべてがそうなのか?落ちついた子もいるのかも知れないが・・・。(^^;
 敢えて自分のことをオジサンと呼ばせてもらおう。(^^;ウルサイ!オジサンは疲れた!(^^;支払いの段に至っても、やはり幹事役は帰ってしまった後・・・。(^^;誰かが払ってくれるだろうということか?責任感はないらしい。まるで子どもだ。(^^;


10月12日(木) コロナのスタンプ・カードが満点になったので、映画「X-メン」を観に行った。アメリカン・コミックスの映画化ということで、「どうかなあ?」とも考えていたけれど、これがまあ!文句ナシに面白かった。(^^)
 パトリック・スチュアートも出演している。「新スター・トレック」の”ピカード艦長”役として、確かな存在感を持つ名優だが、ヘタをするとB級映画の”お飾り”にもされかねないと心配していた。(ショーン・コネリーなどはもちろん名優だが、しばしチョイ役で登場するので。)しかし、映画はそんな心配を(見事に)裏切ってくれた。(^^)
 冒頭からして戦時中のポーランド。ナチスの収容所で両親を殺された少年が、念力で鉄の柵をねじまげるシーンに始まる。この少年が後に、悪の組織の首領となるわけだが、原作を忠実に守りながら、弱い部分を肉付けし、洗練されたストーリー、リアルな映像としてリファインしたことが成功したのだろう。(^^)
 原作のコミックスは、発売されてから40年。最初の原作者と作画家は、今はもうこの世にいないが、ストーリーはいまだ続いていて、「X-メン」のメンバーも何人に増えたのか収集がつかないらしい。(^^;日本でいうところの、”星飛雄馬”か、”あしたのジョー”くらいの認知度があるので、ヘタな映画化(しかも実写で)などされた日にゃ、ブーイングの嵐となるだろう。(^^;
 そんなアメリカ人も、この映画には納得したようだ。パトリック・スチュアートだけでなく、よくもまあ、これだけのキャストを集めたものだ。個性溢れる俳優陣を揃え、キャラクター・デザイン、SFXともに見事にハマっている。ミーハーとは縁のない私でも、”カッコいい”と思わせてしまうのだ。(^^)
 1時間44分のストーリーは、いったん正義の勝利として完結するも、悪の首領は捕虜となりながら、復讐の機会をうかがっている。主人公のローガンは、失われた自分の過去を取り戻すために旅に出る。もちろんこれで終わるはずがない。シリーズ2作目、3作目として続いていくだろう。今から楽しみである。(^^)


10月11日(水) 白川英樹博士(64)が、ノーベル化学賞を受賞することになった。電気を通すプラスチック、”導電性ポリマー”の基礎研究においての受賞だ。実験室での失敗に端を発する偶然の産物。フィルム状に結晶した物質は、金属のような光沢を持ち、「ひょっとしたら、これは電気を通すんじゃないかな?」と思ったのがきっかけだったという。
 試してみたところ、なるほど低い導電性を示したものの、とても実用できるようなものではなかった。しかし白川博士は、それをゴミ箱に捨てることなく、改良を重ね、電気を通すプラスチックとして完成させたのだった。それから20年、”導電性ポリマー”は、電子機器の小型化に、大きな力を発揮するものとして注目されはじめたのだ。
 金属より軽いし、薄くもできるし、どんな形にも加工できる。この技術は発光ダイオードの薄型化にも応用できるという。発光ダイオードを知らない世代のために少し説明すると、液晶デジタル表示が広く用いられるまでは、電卓も、時計も発光ダイオードを用いていたのだ。(今でも、大型のパネル表示などには使われているが・・・。)物質そのものが発光するため、光が強く、暗いところでもよく見える。しかし、小型化の限界と、消費電力の問題から、今や液晶表示に取って代わられてしまった。
 しかし液晶表示は、通電によって光の反射率を変えるだけで、そのものが発光するわけではない。液晶ディスプレイを使用している方はご存知だと思うが、角度によって画面が見づらくなることがある。明るさを調整するツマミも付いているが、これは液晶背面から光を照らしているだけで、その証拠に明るさを最大にすると、画面が真っ白になって何も見えなくなる。
 「薄くて軽いけれど、画質はイマイチ!」といわれた液晶画面も、最近ではブラウン管に負けないくらい美しくなった。ここに発光ダイオードによるディスプレイが登場し、技術を磨いていくならば、すべてのディスプレイや、テレビを引っくり返してしまうかも知れない!将来が楽しみである。
 白川博士自身は、ノーベル賞を受賞することなど、まったく考えてもみなかったという。以前、何かのコラムで読んだのだが、ノーベル賞の選考基準というものは、世間一般に騒がれている候補者と必ずしも一致しない。A.ノーベルは、ダイナマイトの発明によって、巨額の富を築いた。しかし、戦争によって彼の発明が兵器となり、多くの人々の命を殺めたことに心を砕き、自分の財産を、人類のためにもっとも役立った人に、賞として与えてほしいと言い残したのである。
 私は専門家ではないが、白川博士の研究は、非常に質素な基礎研究ではないかと思う。いっぽう世間には、どこから資金を調達したのやら、国の傾くような巨大な実験施設を築き、”我こそがノーベル賞候補!”と豪語する人も少なくない。果たしてノーベル賞選考委員会は、これをどう捉えているのだろうか?公正を期すため、選考過程はすべて秘密に行われるのだそうだ。そして受賞にふさわしい人物であるかどうか、人格、人柄といった要素も大きく加味されるという。


10月10日(火) 1年ほど働いていたバイトのM君が辞めることになったので、送別会が行われることとなった。入れ替りに、最近入社した新人の歓迎会も兼ねて。(^^)ここ数年、会社はパーティー費用を渋っているので、すべて自腹である。(^^;会場はといえば、いろんな大衆酒場を巡った果てに、ここ最近は”天狗”に落ちついている。たらふく食べて飲んでも、¥2500前後で済ませられるからだ。(^^)
 しかしながら、「また天狗?」という声も、ちらほら聞かれるようになった。ワン・パターンだもんねえ。(^^;幹事を仰せつかったバイトのY君は、悩んでいる。「う〜ん、どうしようかな〜明日、会場取りに行くんですけど、ねもさんも一緒に行ってくださいよ〜。」 どういうわけか、私も行くことになってしまった。(詳しくないのに・・・。)(^^;
 仕事を早めに切り上げて、バイトのY君と、I君との3人で出掛けた。2人のバイト君は昼休みを利用して、中古LPを漁ってきたらしい。1時間しかないのに地下鉄を使って、名駅から栄まで行ってきたんだそうだ。(^^;若い人の間で、静かにLPレコードが流行している。レコードで育った世代の私はともかく、彼らが物心ついた時には、周囲にLPレコードなどなかったはずだ。ノスタルジーというか、30センチの大きなジャケットには惹かれるらしい。今日、買ったのは、スウィングル・シンガーズのLP。嬉しそうに、いつまでもジャケットを眺めていた。(^^)
 ”天狗”以外で、安いといわれている候補は2軒。”白木屋”と、”魚民”である。”白木屋”は、天狗の真向かい。まず、そこを攻めることにした。(^^;ところが、である。(^^;「オレ、こういうのあんまし得意じゃないんですよ〜。僕らは外で待ってますから、ねもさん行ってきてくださいよ〜。」 何たるフニャフニャやねん。君が幹事なんだろうが!(^^;
 結局、”白木屋”も”魚民”も、私が独りで、”セット・メニュー”や”フリー・ドリンク”の価格を尋ねたり、パンフを貰ってきたりする間、彼らは門前で”ジベタリアン”していたのだ。(^^;まあ頼りないことこの上ないけれど、怒ってもしようがない。(^^;世代&価値観の違いってやつですな。(^^;
 結論!
 ・”フリー・ドリンク”は、”セット・メニュー”を注文しないと無効。→¥2500では済ませられない。(^^;セコイことを言うようだが、カードでまとめて精算する人は、全員から¥2500を回収するのに1ヶ月以上かかるのだ。生活費よりも、無駄遣いに先行投資する人たちばかりだから・・・。(^^;
 ・”セット・メニュー”を注文。→”好き嫌い”のある輩の集りでは、必ず不満が出る。(^^;幹事の苦労を思いやれば、自分勝手は言えないはずなのに・・・。(^^;
 結局のところ”天狗”になった。(^^;”セット・メニュー”を組まず、各人が好きなものを注文し、食べて飲んで2時間。¥2500で済ませられるのは、”天狗”しかなかった。(^^;”養老の滝グループ”でも同じくらいだろうけど、この近くには店がないし・・・。(^^;
 当日は、私がカード持参で、支払いを済まさなければならないだろう。(私の名前で予約したし・・・。)Y君は幹事失格である。(^^;


10月9日(月) いつのまにか体育の日は、10月10日から、10月第2月曜へと改正されていたのだった。(^^;人並みの生活から離れていると、かくも疎くなるものか?本来なら秋祭りのはずだけど、今年は寿司も炊かなかったし、子ども会の獅子行列は行われたのかしら?(^^;
 秋もたけなわなのに、ふと思い出したのは幽霊のこと。(^^;脈絡なし、季節はずれの怪談に震えてくだされ。(^^;
 小学校に上がる前だったかな?5、6歳の頃、父母に連れられて、自衛隊小牧基地の盆踊りを見に行った。(^^)空気でピョコピョコ動く、ゴムの蛙や、水風船のヨーヨーを買ってもらってぶらぶらと歩いていると、盆踊りの輪から離れた敷地の隅に、枝振りの良い柳の並木があって、柳の木の下に1ヶ所、幽霊がいたのである。(^^;
 正確にいうならば、幽霊の見世物である。私は迷子にならないよう、父親と手を繋いで歩いていた。このとき母はいなかった。たぶんお手洗いか何かに行っていたのだろう。
 柳の木の下には、7、8人の大人が集まっていて、ビールやお茶を飲みながら談笑している。近づいていくと、周りの視線が私たちに注がれた。(^^;
 「ホラホラ、コワイぞ、どうする?」大人たちは面白そうに私をからかった。(^^)私はといえば、子どもながらにも、怪獣というものが、ヒトの入ったヌイグルミであることを、すでに熟知していたので、”こんなものはつくりものだ”と、最初から思っていた。だから全然恐くない。(^^;バサバサの黒髪に、真っ青な顔、薄い白装束を纏っている。スタンダードな幽霊の出で立ちだ。よく見れば、首筋には新聞紙のようなものがちらりとある。どうも張りぼてで出来ているらしかった。(^^;幽霊なので足は無い。宙に浮いているのは、見えない糸で吊ってあるからだ。(^^;
 「だって、作ったんでしょう!」大人たちにそう言って、私は幽霊の手に触れようとした。両手を揃えて、前にしなだれたポーズの手に、である。そのとき!幽霊は片方の手をすっと延ばし、私の手に触れようとしたのである。(^^;私はびっくりして、思わず手を引っ込めた。周りの大人たちがニヤニヤ、クスクス笑っている。父親もニヤニヤ笑っている。(^^;
 どうも何か、見えない糸のようなもので、遠隔操作されているようなのだ。私は「あれ〜?」といいながら、しゃがみこんで幽霊の足元を確かめたりしたけれど、仕掛けは見当たらない。(^^;しかしどうも、幽霊の動かせるのは左手だけで、右手は固定されているらしかった。右手は動かないので触れることができた。(^^;大人たちは少し悔しがっていた。(^^)
 傍らの紙箱には、10円硬貨や5円硬貨が、少しだけ投げ込まれていた。(^^)私も、私の父も、お金は払わなかった。もっとも、儲けるつもりなどなく、大人たちはビールを飲みながら談笑していた。私は、幽霊の仕掛けが見破れなかったことだけが心残り。(^^;
 今でもときおり、地下街の片隅では、野次馬を相手に、”お辞儀する紙人形”のパフォーマンスが見られる。その仕掛けを知りたくば、500円を支払って購入してみるがいい。呆れるほど簡単な仕掛けに驚くだろう。(500円の価値も無い!)たぶんそのときの幽霊も、似たり寄ったりの仕掛けで動いていたんだろうな。(^^;仕掛けは単純でも、パフォーマーは、言葉巧みに人々の視線をそらし、拍手喝采を浴びている。(^^)野次馬たちの中には、仕掛けを見破ろうと、真剣に凝視めている人などがあって、それを見るのも愉しい。(^^)


10月8日(日) ホームページを開設してから、こまめに文庫本を買うようになった。日記のネタに不足するからだ。(^^;本日のお題はコレ!「摩訶不思議シティ、名古屋の本」 中澤天童著(PHP文庫)である。
 かくいう私は、愛知県小牧市出身、在住。名古屋のお膝元。れっきとした名古屋人である。(^^)”名古屋本”と呼ばれる類似書は、これまでにも数多く刊行されている。清水義範氏の「蕎麦ときしめん」などはかなり有名だ。(^^;本書は、名古屋で生まれ育った人によって書かれたものなので、変に揶揄、誇張されることもなく、ツボを押さえた”標準名古屋ガイド”といえるだろう。(^^)特に目新しいということはないけれど、実際に購入して読んでみると、”ナルホド”と納得させられるところが大きい。(^^)
 巻末には、”名古屋のデートスポット”と題して、世代別に名所を紹介してあるので、なかなか便利。(若者編、アダルト編、ジジババ編)(^^;ところで、他の地方の人からよく聞かれるのだが、「名古屋の喫茶店では、コーヒーにおつまみが付くって本当?」という噂。本当です。(^^)しかも、午前11時までは、”モーニング・サービス”と称し、コーヒー1杯の値段で、ゆで玉子、トースト、店によってはサラダまで付くのが常識なのだよん。(^^)


10月7日(土) 出社するなり、毎度お馴染み粗忽者のS君から、重大発表があるという。昨日、店長から家に電話があって、岡崎店への出向を促されたのだ。(^^;彼は、それを受け入れるだろう。
 彼とは、昨年から幾度となく、仕事上の食い違いから衝突してきた。「衝突」と書くと聞こえがいいが、原因のほとんどは彼のうっかりミスである。彼の辞書には、集中力とか、記憶力とか、学習能力という言葉が無いのだ。何度も注意されると、逆ギレを起こす。周囲には綺麗ごとを並べ立て、自分が被害者のごとく吹聴して廻るので手に負えない。(^^;
 いちばん悪質だったのは、ICQを用いて会社の同僚から、私のことをどう思うかリサーチしていたことだ。(^^;どうして判ったのか?な〜に、自分でぶちまけたのである。(^^;
 だから私は、彼の転勤について、公正な態度を取ることができない。(^^;彼も、私がどう考えているかは解らないだろう。(^^;ベテランが1人抜けることで、仕事の配分はキツクなるか?信頼の低い者に任せるより、自分でやった方が確実なんだけど・・・。再チェックや、やり直しは、もう必要ないんだな。(^^;疲れた・・・。(^^;足が痛む・・・。(^^;


10月6日(金) 午前中は師匠の家に、ホルン・アンサンブルの練習に行った。練習不足がたたって、しどろもどろだった。(^^;さすがに毎日練習している人たちには追っ付かない。(^^;
 午後からは、皮膚科と接骨院へ通院。薬の効果で、足の湿疹はすでに完治。(^^)かなり重症なのが、踵の痛み。先週と同じように、フット・バス、電気マッサージ、ツボ押し&テーピングのメニュー。(^^;治療を受ければ一時的に回復するものの、現在の立ち仕事を続けていたら、ずっと治らないのではと不安になる。(^^;
 フット・バスの治療中、目前の壁には、健康のための標語が貼ってあった。
 
「そのうちお金が溜まったら、そのうち仕事に目処が着いたら、そのうち子供が手を離れたら、(この後ずっと同じパターンが続く)そのうちそのうちそのうちそのうち、やらない理由を並べているうちに、そのうちそのうち日が暮れる。いま来たこの道戻れない。」
 何だか自分のことを言われているようで、気分が重くなった。(^^;ホルンの練習がしたい。練習時間を捻出しても、疲れていて吹けないのではどうにもならない。(^^;今の仕事を続けていたら、健康さえ危ういのでは?・・・。と、身体が滅入っているときには、神経まで滅入ってしまう。こういうときには、発想の転換を計って、寝てしまうに限る。(^^;


10月5日(木) 「山ん馬」というまんが喫茶のチェーン店から、ジェイサイト・ドットコムへアクセスしてみた。インターネット・フリーなので、もちろん無料。コーヒー代は別だよん。(^^)普段は自宅のPCからアクセスするんだけど、深夜は回線混雑のため、なかなか繋がらない。ケータイからアクセスしている人など、料金が大変だろうな。(^^;聞くところによれば、公立の図書館(無料)を利用する方法もあるらしいけれど、働いている人、学生さんのスケジュールには合わないだろうしね。(^^;
 夕食を採って少し横になったら、そのまま眠ってしまった。夢と現実の境界がおぼつかない。(^^;猫がやってきて、「布団に入れてくれろ」とせがむ。入れてやったのはいいが、しばらくしてもぞもぞ起き出しては、「腹がへった」とのたまう。(もちろん猫語だが・・・。)仕方なく自分も起き出して、母屋へ餌を取りにいく。家人はまだ起きていたので、ちゃんと猫に餌をやるようにと注意する。餌の鉢を取って、自分の部屋(離れ)に向かうと、庭先に大きな黒猫がいた。にょわ〜と盛りの声を上げている。どこからともなく、三毛猫が飛び出してきて、黒猫と喧嘩になった。もうそんな季節になったのだなと考えながら、また、うちの猫も騒いでいなければいいのだがと考えながら、餌をやりに戻った。
 実はそこで目が覚めた。(^^;おぼろげに考えてみたら、猫が死んだのは10年以上昔の話だ。私が寝ている布団にもぐったり、上に乗っかったり、足元に擦り寄ってきたりする。幽霊みたいなものかも知れないけれど、もうすっかり慣れっこになってしまって、「おうおう、よく来たな。今までどこに遊びに行ってた?」と迎え入れてやるのだ。(夢の中の話だよ!)


10月4日(水) 「奇譚カーニバル」 夢枕 獏(編著)(集英社文庫)に収録されている、”「観画談」幸田露伴”を読んだ。(^^)現代仮名づかいに直してあるものの、難読漢字や当て字が多い。(^^;どこまで読んでも読点(。)が現われず、文節がやたらと長いのだ。(^^;これが現代なら、編集者に思いっきり校正(赤入れ)されてしまうだろう。(^^;
 しかし、この惚けた味わいともいうべきものが、個性なんだろうな。ストーリーも、佳境に入るまでの前説がやたらと長いので、すっかり疲れてしまうのだ。(^^;幸田露伴といえば、荒俣 宏原作、実相寺昭雄監督の映画「帝都物語」にも登場するが、実際にはどんな人物だったんだろう?幸田露伴研究のホームページを覗いてみたが、学究者向けの色合いが濃く、「観画談」についての小論も、私にはピンと来なかった。(^^;そもそも、この作品に何らかの意味を見出そうとするのは無理がある。(^^;「奇譚」なのだから、妙ちくりんそのままで良いと思うのだが・・・。(^^)
 同文庫に収録されている”「夢十夜」夏目漱石”を、久しぶりに読み直した。簡潔な文章ながら、人を引きつける術を持っている。(^^)何度読んでも、読む度に新しい発見がある。(^^)第八夜の夢は床屋の風景だが、第十夜に出てくる庄太郎と女が、ちらりと登場するのだ。「庄太郎は助かるまい。パナマは健さんのものだろう。」これは最後の一文だが、私は未だに”パナマ帽”なるものの正体を知らない。(^^;


10月3日(火) 書店で見つけたのは、「奇譚カーニバル」 夢枕獏(編著)(集英社文庫)である。収録作品は以下のとおり。
「茶碗の中」 小泉八雲/「夢十夜」 夏目漱石/「大きなかに」 小川未明/「件」(くだん) 内田百聞/「観画談」 幸田露伴/「昇り龍、参上」 横田順彌/「雪のなかのふたり」 山田正紀/「俺たちの円盤」 かんべむさし/「かくれんぼをした夜」 筒井康隆/「柔らかい家」 夢枕獏/「猫舐祭」(ねこなめさい) 椎名誠/「ハナモゲラ語の思想」 タモリ/「遠くへいきたい」 とり・みき/「瀕死のエッセイスト」 しりあがり寿/「百物語」 杉浦日向子
 夢枕獏が選んだ、世にも奇妙なアンソロジー。実は私、夢枕獏のことをよく知らない。(^^;この中で読んだことがあるのは、夏目漱石の「夢十夜」くらいのものだが、要(かなめ)はしっかり押さえてあるものと見た。(^^)私が「夢十夜」と出会ったのは、小学6年生のとき。親父の本棚から”角川日本文学選集”を借り、「坊っちゃん」から読み始めて、巻末の「夢十夜」に辿り着いた次第。何しろ古い本だから、文章は旧仮名づかいのまま。(^^;そのときの衝撃が忘れられず、今に至っているのだけれど・・・。(^^)
 名前だけは知っていても、これまで読む機会のなかった作家たち。(^^;古いもの、新しいものもとりまぜて、ついでにマンガまで・・・。(^^;杉浦日向子さんと言えば、NHKのバラエティ「お江戸でござる」のコメンテイターとしての活躍しか知らなかったし、いきなり長編を読みこなす体力もないのだ。(^^;今しばらく、この1冊を楽しもう。(^^)


10月2日(月) 遅番の日は朝9時に起きて、10時の電車に乗ればいい。もし8時に目覚めることができるのなら、早朝1時間の練習ができるのだが、私はめっぽう朝に弱い。(^^;就寝時間も深夜1時過ぎだし。すっかり夜型人間になってしまった。(^^;
 睡眠不足ではあるが、今日は不思議と8時30分に起きられたので、30分だけロング・トーンを練習した。ブラック・コーヒーのマグカップを片手に、である。残念ながら少し暖まったところで、やむなく出勤。来年度のコンサートに向けて、現役時代のコンディションを取り戻したい。明日は8時に起きれるだろうか?(^^;こうなると所詮は、自分との戦いだ。いつも最良のコンディションで練習に臨みたいけど、それができたのは学生時代だけ。サラリーマンは辛い。(^^;
 起きてすぐに楽器を構えて吹ける人もいるけれど、私の場合は最低30分のロング・トーン。さらに30分かけて分散和音と跳躍のウォームアップを必要とする。めちゃくちゃ効率悪いように思われるかもしれない。まあ、ものの本によれば、世界的な名手でさえ、毎日の基礎練習に重きをおくといわれる。(^^;私はへっぽこホルン吹きだが、真似できるところだけは、見習おう。(^^)
 今日も仕事帰りは雨。(^^;1日だけおとなしくしていた足の痛みも再発。(^^;がんばれ!明日、明後日と出勤したらまたお休みじゃないか!(^^)


10月1日(日) 今日は”コーヒーの日”なんだそうな、知ってた?ブラジルでのコーヒー豆の収穫が、9月でほぼ終了し、10月からは新しい「コーヒー年度」に入ること、日本でのコーヒー消費量が、秋から冬にかけて急増することから、それに先立つ日を制定したもので、1983年に全日本コーヒー協会が定めたんだそうだ。(^^)行き付けの喫茶店”ボルサ”では、通常¥1900のコーヒー・チケットを、3日間だけ特別に¥1650で販売していた。思わず2冊買っちゃったけど・・・。(^^)この喫茶店、値段は安いがコーヒーは旨い。夏場などは、冷房がガンガン効いているのが嬉しかった。(私が冷房の効きの悪いテナントで働いているせいだ。)店内は有線のクラシックが流れていて、なかなかいい雰囲気なのよ。(^^)
 ビクターから発売されている”XRCD2シリーズ”。今月の新譜は、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団の演奏で、ベートーヴェン:交響曲5「運命」/「コリオラン」序曲(JMCXR0005)&ベートーヴェン:交響曲7/「フィデリオ」序曲(JMCXR0006)の2枚だ。1950年代の初期ステレオ録音だが、米RCA本社の倉庫に眠る”オリジナル”のテープから、リマスタリングされたサウンドは、腰が抜けるほど素晴らしい。(大袈裟ではない。)値段は¥3300(税別)と高いが、騙されたと思って買ってみるアルよろし。(^^;いち黄金時代を築いたライナー&シカゴ響の緊張感溢れる演奏、絶対に損はさせないから・・・。(^^;※XRCD2のホームページはこちら→
http://www.xrcd.com/ RealPlayerで音を確かめよう。(^^)


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