2003年7月の日記

日々思うことに戻る

表紙に戻る


7月31日(木) 昨日は映画鑑賞の後、上野の東京芸術大学美術館に赴き、テイト・ブリテン発世界巡回展「ヴィクトリアン・ヌード」を観てきました。文章が長くなってしまいますので、2日に分けて掲載することをお詫び申し上げます。

 サブ・タイトルは、「19世紀英国のモラルと芸術」です。芸術家なら誰だって、美しい女性のヌードを描きたいはず。しかし、エッチと芸術は紙一重なのです。そこで彼らはまず、神話に登場する女性神、文学を題材とした絵画としてヌードを描き始めたのでした。最初は理想の美を追求するあまり、女性美と男性美を複合したりもしました。ヴィーナスの腹筋なんかがそうですね。(^^)

 時代を経てそれらは、よりいっそう写実的な表現へと向かっていきます。題材はやはり、神話や文学を基にしてはいますが、スレンダーな少女の肢体が描かれはじめます。私がとくに綺麗だな、と思ったのは、ジョージ・フレデリック・ウォッツ(1817〜1904)の「プシュケ」(1880)でした。

   
 ※画像をクリックしてみよう!

※本当の絵は、吸い込まれてしまいそうな深い青をたたえています。記念にと思って購入した図録の印刷は、見事に期待を裏切ってくれました。スキャニングしながら、自分の記憶をたよりに色調補正しています。8月31日まで開催されていますので、近郊にお住まいの方は実物をご覧ください。

 さてさて、その後は写真技術の発達で、絵画のような芸術写真が撮られるようになっていくのですが、かのルイス・キャロル*の撮影した着色写真も2点、飾られていました。彼の撮影した写真で、現在確認できるものは5点しかない、と図録には解説があります。

 あれ?それじゃ、私が中学生の時読んだ文庫本の巻末に、解説と一緒に掲載されていた写真は何?ということになってしまうのですが、30年ほどの間に紛失してしまったのかも知れませんね。(^^;

*注)「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」の作者。本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッジスン。本業は数学教師だが、趣味で多くの少女のヌード写真を撮影した。


7月30日(水) 仕事してたら夜が明けてしまいました。またまた、昼と夜があべこべになってます。(^^;このまま寝ると1日が無駄になってしまうような・・・。というわけで、外出することにしました。インターネットで映画を検索して、雨の降る中、日比谷シャンテ・シネの朝イチ(9:00)の上映に出かけます。

 映画は「永遠のマリア・カラス」です。やはり、単館上映だからでしょうか?朝イチの回だというのに、すでに行列ができています。しかもほとんどが女性。マリア・カラスの人気恐るべし・・・とも、思ったのですが、水曜日は女性サービス・デーだったのですね。(^^;

 監督は、生前のカラスとも親しかったフランコ・ゼッフィレッリ。そして、この映画はドキュメンタリーではありません。舞台はカラスの没する1977年に設定されていますが、「もし、カラスが21世紀に生きていたなら?」というコンセプト。つまり、観客に”マリア・カラス擬似体験”を味わってもらおうというわけです。

 カラスを演じるのは、ファニー・アルダン。「マスター・クラス」の舞台でも、カラスの役を演じていますが、舞台と映画はまた異なるもの。しかし、やはり上手いですね。観ているうちにだんだんとカラスに思えてくるのですから。そして、ゼッフィレッリ監督をモデルにした架空のプロモーター、ラリーをジェレミー・アイアンズが演じています。

 歌手の生命ははかないもの。今や、美声を失ってしまった53歳のカラスは、パリ郊外のアパルトマンでひっそりと暮らしています。若き頃のレコードを聴きながら、思い出だけに生きる日々。ロック・ミュージシャンで、すご腕のプロモーターでもあるラリーは、そんなカラスを説得します。

 「声が出なくたって、オペラ映画を作ることができる。昔のレコードの音声に、映像をシンクロさせればいいんだ。」そんなカラスの心を動かしたのは、レコードだけ存在しても、実際の舞台では一度も演じたことのない「カルメン」だったのです。そして、映画の製作風景からは、何事にも常に完璧でありたいというマリア・カラスの人柄が偲ばれます。

 サウンド・トラックはすべて、マリア・カラス絶頂期のレコード(EMI)から採られ、映画は最高の出来となりました。でも、これはあくまでフィクション。マリア・カラス演じる「カルメン」など、現世には存在しないのですから・・・。テクノロジーの産み出した魔法に、心地よく引っ掛かってくださいね。(^^)

 今年80歳になるゼッフィレッリは、映画の中に、自分自身をも投影してしまったようで、分身ともいえるラリーと、ゲイの恋人とのエピソードが、もうひとつのストーリーとして描かれています。おまけにラリーは、プロモーター兼ロック・ミュージシャンでもあります。永遠に若く美しくありたいというゼッフィレッリの願望に、我慢してあげてください。(^^;


7月29日(火) 今日は近所のとんかつ屋さんで、カツカレーを食べました。普通、カツカレーというと、ルウは具の無いサラサラだったりするのですが、このお店は自前のこってりカレーなのです。たっぷりのお肉が、煮崩れしてしまうほど煮込んであるのですよ。トンカツも分厚くて柔らかく、とても美味しいのです。(^^)

 今日もサクサクと、LPカタログのデータをパソコンに入力しておりました。ネットで検索してみると、LPレコードのカタログをホームページにUPしておられる方が、何人かおられますが、その精度は極めて低いものですね。(^^;参考にさせてもらうことはあっても、文献やカタログと照らし合わせてみると、間違いがボロボロ出てきます。(^^;


7月28日(月) 昨日、スーパーで買ってきたのは、カマンベールチーズ入り6Pチーズ。今、ハマっています。これ(1ピース)を、溶き玉子2個分と混ぜ合わせてオムレツに・・・。私は塩コショウで味付けしてますけど、皆さんはお好みの味でけっこうだと思います。栄養満点だし、けっこうお腹もふくれますよ。お試しあれ。(^^)

 さて、本日のメイン・ディッシュは、スリーエフのお弁当、”屋台3品セット”でございました。何じゃそりゃ?焼きそば、たこ焼き、お好み焼きの3点セットなんですね。全部小麦粉!というハナシはさておいて、すごく得した気分になれますよ。¥390(税別)で〜す。(^^)


7月27日(日) 少し前にネット上で話題になっていたのは、「千と千尋の神隠し」DVDの色調の赤みについて。アメリカ版のDVDが日本盤と比較して、ずいぶんとクリアな画質で発売されたことから、問題になったものです。たまたま今日、日本テレビでは「ジブリ特集」を放送していたため、番組の中で、アメリカとフランスの予告編フィルムを観ることができました。

 アメリカの予告編は、スピード感溢れるアクション・シーンを中心に編集されていて、ハリウッド調ともいえます。そして確かに画質もクリア。これはアメリカ人の好みの色かな?とも思えますし、いっぽう、フランスの予告編は、ファンタジー溢れるシーンを中心に編集されていて、色調も恐ろしく暗いものでした。

 以上を考慮の上、昨年購入したDVDを引っ張り出して観てみます。しかし、やはりダメでした。ホワイト・バランスが明らかに崩れています。白い雲が、白いハンカチがピンクがかっています。これは別に映像ヲタクでなくとも一目瞭然ですね。詳しく研究された方のホームページをリンクしておきます。→
http://www.synapse.ne.jp/komurano/taiki/sen/


7月26日(土) 深夜のテレビで、映画「シザーハンズ」を観ました。ティム・バートン監督作品。ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー主演。もう、何度となく観てはいるんですが、やはり名作は何度観ても飽きないのです。やはりラストは涙がホロリ。(^^;

 自己分析するところ、私はこの手のストーリーに涙もろいのです。つまり主人公は、傷つきやすいピュアなハートを持ちながら、その醜い容姿から周りに溶け込むことができないこと。愛する人のためなら、献身的に尽くそうとするのに、それがいつも無残な結果に終わってしまうこと。

 主人公が純粋であればあるほど、それは切ないものであります。「シザーハンズ」以外にどんなものがあるかというと、それは「グリンチ」であったり、「ピノッキオ」であったり。メルヘンは子供向けの砂糖菓子ではなく、大人の心にも訴えかけるものでなくてはならない・・・と、思うのですが?


7月25日(金) 朝から、昨日撮ったデジカメ写真を整理していました。陽差しが強かったので、露出オーバーになってしまった写真も数枚。全自動のデジカメでは微調整が効かないんだよなあ。仲良くアシカがペアで映っている写真も、パソコンの画面で拡大して見ると、肩に大きな怪我の痕が見えたりして・・・。痛々しいのでこれもボツ。(^^;

 OKになった画像だけをCD-RWに焼き付けて、写真屋さんへ持って行きました。これが30分でプリントできてしまうのですね。現像代がかからないので、ずいぶんと安上がり。私などは、写真のプリントできる高性能のプリンターを持ち合わせていないのですが、やはり印画紙に焼き付ける方が綺麗だしねえ。でも、写真屋さんは儲からないなあ。


7月24日(木) 2日続きの雨。写真撮影はあきらめて、友達に会うだけ会ってから帰ろうと、家を出ました。しかし友人は公休日だったのですね。きちんと連絡取っておけば良かったな・・・と、後悔してももう遅い。(^^;仕方がないので大須に出向き、デジカメの電源アダプターを作るため、プラグとコードを購入しようと思ったのですが、京セラの電源プラグは規格外品でありました。(^^;

 何も収穫なしかあ・・・がっかりして、ココ壱番屋でカレーを食べました。電車賃がもったいないので、名古屋駅まで歩こうと、歩き始めたその時!さーっと陽が差してきました。「これはいける!」大急ぎで地下鉄に飛び乗り、東山動物園へ直行です。

 梅雨の合間の晴れ間とはいったもので、ものすごい蒸し暑さですが、動物たちは元気いっぱいでした。ゾウやライオンといった動物はもともと暑い国で生まれたんですものね。マイ・プールを持っているアシカやペンギン、ビーバー君たちもすこぶる元気です。

 動物たちとは別に撮っておきたかったのは、コンクリートでできた恐竜の像です。私が初めて動物園に来たときから、ずっとあるんですよね。もっとも、現在では案内板が立てられていて、このように記されています。

 「この3体の恐竜の像は、昭和13年(1938)に当時の技術者の苦労と努力により、鉄筋コンクリートで造られました。戦争や伊勢湾台風にも負けずに、今日まで残っている貴重なものです。」

    ティラノザウルスの像

 東山動物園の売店では、名古屋名物”きしめん”を食べました。これがまた、久しぶりだったので美味しかったこと。あれ、さっきカレーを食べたんじゃなかったっけ?汗ビッショで写真撮ってるので、お腹が空くんですよ。さてさて、その後は名古屋駅へ。お土産に”生きしめん”を買って、一路東京へ・・・。


7月23日(水) 「久しぶりなので、叔父さんが喫茶店でモーニングしようって・・・。」母に起こされ、叔父さんのクルマで喫茶店へ・・・。その後、叔父の家でコンピューターのメンテナンスをさせられながら、名古屋に戻って仕事をしないか・・・との、説教をされ・・・何だかんだで、1日が潰れてしまいました。

 過干渉の両親と暮らすのはごめんだ!話すと長くなるのでやめますが、異常ともいえる監視の下では、個人の自由も何もあったものではない。それに、今まで培ってきた音楽のノウハウを捨てて、まったく新しい仕事になんか就けやしない。だいたい何のための説教だか訳が分からない。(強いていえば、親のため・・・ということか。)

 この日は、1日中雨が降っていたので、仕方ないといえば仕方ないのですが、本来なら午前中に家を出て、名古屋で友達を訪ね、東山動物園で動物の写真を撮ってから、東京に帰る予定だったのです。1日延期となりました。


7月22日(火) 岐阜県瑞浪市でロッジを経営している師匠を訪ねて行きました。このロッジへは学生時代、一度行ったことがあるのです。その時は、木管アンサンブルの練習が夕方まであったので、夜半に単独で、地図をたよりに出向かなくてはなりませんでした。案の定、道に迷ってしまって、月の方角を確認しながら、やっとのことで辿り着いた記憶があります。

 今回は昼間の運転なので、どうってこともなく、思ったよりも早く着くことができました。でも、暗くなってから走る峠道は恐いだろうなあ、とも思います。さて、素晴らしいロッジですね。(^^)冷房がなくても天然クーラーが効いています。久しぶりに蝉の声を聞きました。(^^)

 ちょうど、商業高校の吹奏楽部が合宿の練習を行っていましたが、1階の広間もかなりの広さだし、別棟で、古い芝居小屋が残っているのです。合奏には打ってつけですね。(^^)この素晴らしい環境に似つかわしくないのは、吹奏楽部の指導者だけで、あれは一体、何者なんだ?という話になります。どうしても練習の音が聞こえてしまうのですが、表情のない、楽譜どおりの演奏を押し付けるペテン指導者。

 いちおう、有名音楽大学を卒業した吹奏楽指導のベテラン、と、肩書きはなっているものの、あまりの酷さに師匠も私も苦笑い。師匠は現役を引退し、ロッジの経営者であるために、さすがに口出しはできないものの、しばらくの間、これを聞かされるのは辛いでしょう。ちなみに、学生諸君はとても真面目で、礼儀正しい子ばかりなんですけどね。(^^;

 「まあどのみち、コンクールの採点者だって解ってないからな・・・。」馴れ合いで固まってしまった日本の音楽界。そして、世界的にも、旧き良き伝統が崩れかかっている。商業ベースに乗せられ、活性化していくものとは逆に、その本質はますます見えなくなっていくものなのです。

 さて、帰宅してから夜半はまた、別の友達と会談。この人もホルン仲間ですが・・・。みんな仕事は大変なのよ。(^^;深夜3時頃まで話していましたが・・・。ちょっと眠い。(^^;


7月21日(月) 月曜日だけど、海の日でお休み。お婆さんの四十九日の法要で母の在所に赴きました。せっかく礼服を着たのに、朝の弱い私はネクタイを忘れました。(^^;明け方まで土砂降りだったのに、今日はみごとな晴天です。

 法事を終えて携帯をチェックしていたら、偶然にも、名古屋時代の仕事の同僚からメールが届いていました。連絡を取り合って会うことに・・・。彼の実家は岩倉ですが、今は名古屋市で独り暮らしをしているようです。ちょうど2ヶ月前に、それまでの仕事を辞めて旅に出て、戻ってきたところだそうです。

 北区の柳原商店街近くに住んでいるということなので、クルマで出かけます。”三の丸”という地名は、もともと名古屋城の敷地であったことを表します。普段、私たちが名古屋城と呼んでいるのは、天守閣とその周辺の建物だけを指していて、江戸時代には、半径1キロくらいの領地であったわけです。

 築30年くらい?の鉄筋コンクリート構造のアパート。ものすごくいい味出してます。レトロ調いや、本物のレトロで統一された室内。というより、自分でリフォームしなければならないほど、実際は汚かったそうで・・・。(^^;北海道をはじめ、2ヶ月間に旅した思い出の写真を見せてもらいました。

 あちこちの宿場町の風景を切り取ったアルバム。旧家の町並み、行き交う人々、うさん臭い夜のネオン、庭先で日向ぼっこしている猫。もともと凝り性の人なので、どの写真も味があって面白いこと。惜しむらくは、ロシア製のポンコツカメラでなく、きちんとした機材を用いれば、もっと綺麗に撮れただろうになあ、ということだけ。(^^;

 まだしばらくはぶらぶらしているだろうから、東京に来る時は遊びにおいでと、約束して、商店街の定食屋で飯を食べて解散。それにしても、名古屋の飯は安くて美味い。私も来月くらいから、営業に出ないといかんなあ、と考えたのでした。


7月20日(日) 朝早くからチャイムの音で起こされました。電気屋さんです。「テレビの映りが悪いと聞いて来ました。」「えっ、そんな話してないよ?」「管理会社から連絡行っているハズなんですが・・・。」書類を見せてもらうと、弟の会社の電話番号が・・・行き違いのようです。「4チャンネルは少しノイズが出ます・・・。」壁の古い端末を交換したら、直ってしまいました。

 聞くところによれば、ケーブルテレビから地上波だけ、電波の供給を受けているそうで、前よりは良くなったものの、NHKなどはうっすらとゴーストが乗っています。仕方ないなあ。それに新宿ケーブルテレビは、かなり古くに立ち上げたようで、インターネットサービスを行っていないんですよね。まあ、中途半端だけど、とりあえずタダで映りが直ったのだからよしとしよう。

 明日はお婆さんの四十九日。エキストラ撮影の予定は消えてしまったので、洗濯物を取り込んだら名古屋へ出発です。ううっまだ乾ききっていない・・・。(^^;ベランダに出しっ放しにはできないので、床に広げて乾かしましょう。湿気で部屋の中が臭くなりそうだけど・・・。(^^;

 東京駅で”レコード芸術”の8月号を購入。新幹線の中で読むことにしましょう。”鶏そぼろ弁当”も買いました。普段、なかなかゆっくりと雑誌を読むこともできませんが、2時間という時間は、お弁当と読書にもってこいです。

 そして名古屋に到着。列車を出たとたん、もわっと暑気が襲ってきました。やはり名古屋の夏は暑かったのです。(^^;実家に戻って夕食を終え、友達の家に連絡をして会うことになりました。そして小牧山近くのデニーズで2時間ほど、四方山話に花を咲かせました。あれやこれやと、なかなか皆、思いどおりにならないことばかり。まあ、健康には気をつけて、お互いがんばりましょう!(^^)


7月19日(土) 朝寝坊してしまいました。また昼夜が逆転しつつあるので、注意せねばなりません。明日は、
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」(12月13日公開予定)のエキストラ撮影が、東京タワー付近で行われるため、インターネットで参加希望を出しておいたのです。しかし、電話連絡がない・・・、ということは、抽選に外れたようで、つくづくクジ運の弱い、ねも艦長でありました。嗚呼、銀幕デビュー果たせず!ゴジラから逃げる群衆のエキストラなんですけどね。(^^;


7月18日(金) 一昨日購入した「シェエラザード」(ズービン・メータ指揮ロスアンジェルスフィルハーモニック)を聴きました。これがなかなかどうして、超名演ではありませんか!個人的には、@オーマンディの旧盤(CBS)Aコンドラシン盤(PHILIPS)に匹敵する完成度の高さ。この演奏の特長は、メロディーの美しい歌わせ方にあります。ここまで艶やかに歌わせたシェエラザードは今までなかったし、少しも嫌みにならないところがセンスだと思います。ズービン・メータのレコードはマニア受けしないため、市場では廉価として取り扱われている場合がほとんど。まさに狙い目です。


7月17日(木) 昨日購入した、ブラームス:交響曲第1番(ズービン・メータ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団)を聴きました。冒頭のティンパニからして、物凄い迫力ですが、これはメータ特有のバランスかも。ハ短調の深刻さはないけれど、ウィーンで指揮の勉強をしていたメータは、コントラバス奏者としても、ウィーンフィルに混じって弾いていたことがあるそうです。いわゆる相性がとても良く、オーソドックスでスケール豊かな演奏を繰り広げていました。ブラームスの第1番は、競合盤も多いため、ディスコグラフィーの陰に埋もれてしまってはいますが、これもやはり名盤というべきでしょう。


7月16日(水) 久しぶりのお天気だったので、高田馬場まで歩いて出かけました。ずっと、運動不足でしたからねえ。(^^;”グレート・インディア”で、恒例のランチ・カレーを食べて、中古レコード巡りです。”ハリー”というお店で、¥300以下のLPを何枚か物色。(^^;

 キング・レコードから発売されていた、カラヤン&VPOシリーズのダイジェスト盤。来日記念ということでしたね。メータ&VPOのブラームス:交響曲第1番。メータ&LAPOのシェエラザード。ミュンシュ&ボストン響の幻想交響曲。これだけ買っても、たったの¥840。


7月15日(火) 肩凝りのため、明け方まで熟睡できず。そうだ、バファリン飲むのを忘れていました。意外と知られていない効能・効果は、1)頭痛・歯痛・生理痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩凝り・咽頭痛・打撲痛 2)悪寒・発熱 となっているのをご存知ですか?

 これが効きました。少し朝寝坊したけど、何とかパソコンに向かうだけの体力を回復。今も、バファリンを服用して仕事しています。私の場合、肩凝りは深刻な持病です。症状の軽いうちなら治せるのですが、放っておくとひどくなり、起きていられない、飯も食えないといった按配になります。

 適当に外出したりして、運動するのがいちばんですが、雨続きでひきこもっていたのが原因ですね。ちょっくら出かけてきますかな?(^^)


7月14日(月) 肩凝り3日目。身体がいうことをききません。先月、今月と予定外の出費が多いので、もう整体に行くお金はありません。それではなぜ、整体に行くのか・・・?という質問にお答えしましょう。

 保険診療に適応した通常の医院では、簡単な問診と、膏薬(サロンパス)をもらうだけで終わってしまうからです。(何じゃそりゃ?)お医者さんは、ツボを押す教育なんか受けてないですからねえ。


7月13日(日) 昨日、整体でバキバキとやってもらったのはいいけれど、肝心の身体はビックリしてしまったようで、フラフラになって寝てしまいました。起きてパソコンに向かっていたら、Y君から電話がかかってきて、ケーブル・テレビが繋がったということで、夕方から出かけます。

 西友で日本酒や、惣菜を買ってY君宅へ到着。お酒を飲んだら身体が温まって、肩凝りが少しだけ楽になりました。それにしてもケーブル・テレビのチャンネル数の多いのにはびっくり!民放のBSデジタルは、地上波と微妙にプログラムも放送時間帯も違うのですね。

 Y君は先週、今週の土日とも、教会のバザーのため、ず〜っとクッキーを焼きつづけていたそうで、すっかりお疲れの様子。(^^;私は1人で酒を飲み続けていました。うだうだとした1日。(^^;


7月12日(土) 肩凝りがひどくなって、仕事に手が付けられません。背中を丸めてコンピューターに向かう毎日だからです。肩というよりは、首から背中にかけて、針が突き刺さっているような痛みです。肩や背中にペタペタとサロンパスを貼ったり、風呂場で半身浴を試みたりしましたが、一時的な効果しかありません。仕方ない、整体に行ってきますかぁ。少々高くつくけど。(^^;


7月11日(金) WindowsXPにあって、Windows98に無いものなあ〜んだ?それは画像ビュアーでございます。(^^;XPでは、画像の入ったフォルダを開くとサムネイルが表示されるため、見たい画像を選択して拡大することができるのですが、98では、ひとつひとつのアイコンをダブルクリックして、Internet Explorerを立ち上げなければなりません。

 
フジカラー・フォトサービスでは、カラー・フィルムを同時プリントする際に、「CDもお願いします!」と頼めば、パソコンで閲覧できるCD-Rを作ってくれるんだそうな。CD-Rには簡易ビュアーソフトが付いているのですが、最近ではデジカメ付属のCD-ROMにもビュアーソフトは付いてくるんですよね。

 ソフト・ライブラリ付属の”画像蔵衛門”を持ってはいるのですが、不要な使い勝手もあって、HDD容量も不足している私のパソコンには、インストールしたくない。(^^;フリーソフトで、使いやすそうなビュアーはないものかと調べてみたところ、ありました。Vixビュアーっていうんですが・・・。さっそくインストールしてみます。(^^)

 Explorerの表示機能を補助するカタチのソフトで、左端のウィンドウで見たいフォルダを選択すると、画面にサムネイルが表示されます。形式も自由に選べるし、ダブルクリックで拡大縮小自由自在。さらに嬉しいのはスライドショーの機能で、今まで保存だけして、ろくろく観ていなかったファイルを、映画さながらに満喫できました。(^^)

 欠点はこれまたXPと同じで、1度サムネイルを表示させると、フォルダの中に”Vix CATALOG”というファイルが生成されてしまうこと。2度目以後のサムネイル表示をスピードアップさせるためです。(XPの場合は”ThumbDB”という隠しファイルが生成される。)これがちょっと邪魔といえば邪魔。

 それでも私のオンボロ・パソコンは、飛躍的に使いやすくなったわけで、ソフト開発者に感謝しなくては!最近のキャッチ・コピーは、「いつまで使える?私のパソコン」ですね。とりあえず、お金持ちになれるまでがんばろう!


7月10日(木) ビデオで映画「未来世紀ブラジル」を観ました。1985年イギリス映画。 テリー・ギリアム監督作品。ジョナサン・プライス、キム・グライスト主演。

 陽気なサンバのリズムに彩られた、暗くて不気味、そしてなんとも可笑しい近未来。コンピューターに管理された世紀末のとある国が舞台。情報省記録局のお役人が叩き潰したハエによる印刷ミスで、テロリストである「タトル」と善良な靴職人「バトル」が間違って逮捕された。主人公のサムは事後処理を任されるが、その現場を目撃してしていた女テロリスト、ジルと出会う。何とその女は、サムの夢に毎夜現れる理想の美女にそっくりだったのだ。自らの職務を投げ出して、指名手配のジルを逃がそうと奔走するサム。2人に未来はあるのか?

 究極の管理社会を風刺するSFブラックユーモア。好き嫌いが極端に分かれると思いますが、私としては「スター・ウォーズ」より、数倍面白い!(大絶賛!)閉塞的な日常の中、恋と冒険を夢見る主人公の、夢と現実がごっちゃになってしまっています。だけど、これこそが本当の冒険といえるのではないでしょうか?このクレージーな世界は、私の夢の中にときどき出てくる近未来と酷似していて、思わず鳥肌が立ちました。劇中のヒロイン、ジルは、サルバドール・ダリが生涯愛してやまなかった夫人のガラとイメージが重なるんですが、こんなこと言っているのは、私だけかな?(^^;


7月9日(水) 阿佐ヶ谷へ中古レコード散策へ出かけました。学陽書房の「レコードマップ2003」を片手に出発です。ところが、最初に訪ねる予定の”ゴーゴー・レコード”が見つからない。何度も何度も行ったり来たり。ようやく見つけたのはいいけれど、シャッターが閉まっていて、「クラシックは本館の方へ移動しました。営業は午後2時30分〜12時まで。」という張り紙が・・・。だけど、もう3時30分じゃないですか!何というやる気のなさ!(^^+

 仕方なく阿佐ヶ谷の駅に戻って、駅前の”てんや”で腹ごしらえ。味噌汁付きで¥490は美味しいな。駅内のダイヤ街には、”RARE阿佐ヶ谷店”があったのですね。クラシックもけっこう置いてあるのですが、値段は高め。キャパシティには恵まれているのにちょっと残念。(^^;

 駅の南口から少し歩いて、”阿佐ヶ谷サン・サン・レコード”というお店を訪ねました。薄暗い店ではありますが、クラシックのレコードがた〜くさん!そのほとんどが、¥300〜¥500という良心価格。店の外には¥100レコードのコーナーも設置してありますが、それらはほとんどキズモノ。ざ〜っと見渡したところで店内に戻り、オペラのコーナーから、スウィトナー指揮のモーツァルト:「魔笛」(LP3枚組)を¥300で購入しました。や、安い・・・。

 さて、阿佐ヶ谷を発つ前に、最初に訪ねる予定だった”ゴーゴー・レコード”を覗いてみます。時計は5時を回ったところ、さすがに開店してました。(笑)でも、クラシックのレコードはほんの少しで、ほとんど¥1000以上の高額が付けられていました。見るべきものなし。(^^;


7月8日(火) 健康のためには野菜を摂らなければなりませんが、スーパーやコンビニで買う野菜サラダの高いこと!現状、たとえ少しでも倹約したいところです。実は、野菜サラダのいちばん安いのは、”吉野家”なんですけどね。¥90ですから・・・。(^^;牛丼(並)と、味噌汁と野菜サラダで合計¥420なり。


7月7日(月) 1日1食、ダイエットに励んでいます。夕方5時までに食事を済ませ、その後は何も食べません。今日はコンビニで買った”てりたまハンバーグ弁当”と”棒棒鶏豆腐サラダ”。寝る前には半身浴ですが、30分以上入って汗を流さなければ・・・。胸まで浸かるとのぼせてしまうので、腰までしか浸からないのがいいんですね。


7月6日(日) 日本テレビ「おしゃれカンケイ」に、吉岡美穂ちゃんの登場です。小さい頃から”お父さんっ子”だった彼女は、親友が持って来てくれた”父の特製ハンバーグ”と、古舘さんが朗読する父のちょっとはにかんだ手紙に、思わず涙をポロポロ・・・。

 中学生か、小学校高学年の頃。すごい反抗期で、お父さんと喧嘩して初めて殴られた。次の日になっても、ずっとお父さんのことを無視してて、お父さんはそれがすごく嫌だったみたいで、美穂の機嫌を取るために、すごく大きなハンバーグを作ってくれた・・・。(お父さんはコックさんだった。)

 こんな優しい女の子が、レースクィーン、グラビアアイドルを経て3年間、がむしゃらに突っ走ってきたとは。メディアへの露出が多くなればなるほど、悪く言う連中も増えるし、人の何倍も嫌な思いをしてきたことでしょう。それでもいつも前向きに頑張ってきた美穂ちゃんに、心からエールを贈ります。(^^)


7月5日(土) 今日は特別に何かがあったというわけでもないけれど、少し前に買ったCDを聴きながら仕事をしていました。BRILIANTから発売されているマーラー:交響曲全集。エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の激安ボックス・セットです。オリジナルは日本のDENONが録音したもので、ヨーロッパでの発売権をBRILIANTが取得したわけです。

 超優秀録音ということで、最初に発売されたときは話題になりました。そのすぐ後で来日公演があり、テレビ中継を見た私たちは、指揮台の上でダンスを踊るインバルの姿にがっかりしたものです。「見なけりゃよかった・・・」と。(^^;もう20年くらい前の話です。

 今、改めて聴きなおしてみると、インバルのダンスは録音にも現れていたことが判明。ギクシャクしたフレージングがところどころに散見されるし、フランクフルト放送響の演奏も粗さが目立ちます。同じドイツの放送オケでも、バイエルン放送響なんかと比べると、明らかに未熟。まだ、第1番と第2番の交響曲しか聴いていないので、後日、レポートしたいと思います。


7月4日(金) 家から新宿まで歩いて30分。映画「チャーリーズ・エンジェル・フル・スロットル」を観に行きました。理屈なしに楽しめる、いい意味での”おバカ映画”第2弾です。監督、主演とも前作と同じ。ただ、どうしたことか、ボスレー役のビル・マーレーは降板。私、ビル・マーレー好きなんですけどね。(^^;ルーシー・リューとの喧嘩も噂されてはいましたが、本当のことは分かりません。やっぱりハリウッドってコワイ。(^^;ちなみに2代目ボスレーを演じた、黒人のバーニー・マックもいい味を出していました。

 デミ・ムーアは4800万円を投じて肉体改造しての登場。やっぱりハリウッドってコワイ。(^^;映画を観ている私たちが、どうこういう問題ではないのですが、何だか人間辞めちゃってる感じがします。(^^;さて、脱線してしまいましたが、今回の作品は不思議?なことに、前作のキャラクターを引っ張ってきたりと、妙な古臭さを感じるのは私だけでしょうか?前作のみならず、20年前のテレビ・シリーズのエンジェルさえ、カメオ出演させています。

 MTV出身のマックG監督の映像は、CGによるストップ・モーションを多用したものですが、2作目ともなると、もはやさほどの驚きもなく、次回作はやはり監督降板もやむをえない、と、1人で想像をたくましくしてしまいます。こうした娯楽大作は、ストーリーの関連付けよりも、1作ごとのオムニバスのほうが、バラエティに富んでいいように思うし、その意味でもはや”限界”だったのかも?(^^;


7月3日(木) 雨が降ります、湿気は嫌いです。エアコンのドライをかけっぱなし。電気代はいくらになるんでしょう。(^^;洗濯物は室内で乾すしかありませんね。乾燥機があったらいいのになあ・・・。(^^;

 午後は東中野の“ライフ”へお買い物。牛乳、ポテトサラダ、菓子パン、よもぎ餅などなど。何と今日は、コロッケが¥50の特売日だったのです。まとめて4個も買っちゃいました。(通常は1個¥100。)ご飯を炊いて、さあ食べましょう。(^^;


7月2日(水) 友人Y君宅へ、アナログ・プレーヤーの調整に出かけました。オークションで購入したというプレーヤーは、DENONのDP-55Mという20年選手。私のTRIO KP-700と同世代ですね。古いわりには綺麗なもので、1万円ちょっとで買えたのなら、まあまあといったところでしょうか。前オーナーが付けてくれたカートリッジは、TECHNICS製でシェル一体構造のもの。しかもプラスチック製。インターネットで調べてみると、70年代のTECHNICSプレーヤーに付属していたもののようです。

 さっそくレコードを聴こうということで、アンプのセレクターをPHONOに切り換えようとしたら、「AUXに繋いでますから、切り換えなくていいですよ・・・」とのたまう。???何、言ってるの?アナログ・プレーヤーはPHONOに接続しないと音がでないんだよ!・・・(^^; 先日、電話で音が小さいと言っていた理由が明らかになりました。オーディオに詳しい人は、ここで大爆笑してください。

 接続をやり直して、ようやく音が出るようになりました。朗々と鳴るじゃないの!ただ、バランスが中低音に偏って、高音の響きのようなものが不足しているのは、やはりカートリッジのせいではないでしょうか?針先の磨耗はともかく、20年以上前の製品とあれば、ダンパーが劣化していることは否めません。ダンパーとは、カンチレバーを支える部分、ウレタンゴムでできているためです。


7月1日(火) 今日は映画の日ですね。いえ、毎月1日は映画¥1,000サービス・デーなのですよ。ご存知でしたか?私は新宿へ、「ソラリス」を観に行きました。スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジョージ・クルーニー主演。この映画はSFファンなら誰でも知っているタルコフスキー監督の名作「惑星ソラリス」(1972ソ連)のリメイク版です。観客は圧倒的に男性の多いこと!私もSFヲタクの1人ということになるのかしら・・・。(^^;

 もともとSFというよりは、宇宙を舞台にした哲学劇ともいえるストーリー。タルコフスキーの「惑星ソラリス」は、かの「2001年宇宙の旅」と並ぶニ大金字塔でした。リメイク版の監督を引き受けたソダーバーグは、周囲からかなり非難を浴びたようです。話題を集めることはやぶさかでないが、やはりどう考えても、観客は2つの作品を比較してしまいます。

 前作の主人公はクリスは、優秀な科学者でありながら、妻を失ったショックもあり、極度の人間嫌いに陥っていました。地球での彼は、父の友人の前で暴言を吐いたり、そのことで父と大喧嘩をしたりと、幼児性を発揮。見るからにひねくれた男だったのです。

 ソラリスの海を探索飛行した宇宙飛行士は、異常な体験を打ち明けました。そして不思議なことに、カメラには何も映っていません。このままソラリスの調査を続けるか、それともすべてを打ち切るか?その鍵を握ってクリスは宇宙へと飛び立つのですが、前作はここまでに40分の長尺を費やしています。

 今回のリメイク版には、そういった説明がほとんどありません。初めて見る人にははなはだ不親切。(^^;愛を失った主人公の悲しみだけがカッコよく描かれていて、これはもう、ジョージ・クルーニーの伊達男っぷりを本領発揮というか・・・。(^^;アメリカナイズされた作品に変貌していました。(^^;

 ソラリスの海が生み出したのは、消そうとしても消すことのできない悲しみの残像。この哲学的なテーマに対して、今回のリメイク版では、そいつを消滅させるための新兵器が登場です。しかも、フレキシブル・パイプを組み合わせただけのチャチな代物。ここまでくると、「あ〜あ〜!」ってカンジですなあ。(^^;

 まったくダメダメだったかといえば、ラストに向かってクルーニーは、恥も掻き捨ての壮絶な演技を見せてはくれますが、やはり見どころは乏しく、水銀のようなソラリスの海は一度も登場しません。「惑星ソラリス」のリメイク版は存在価値がないのです。「2001年宇宙の旅」の続編として作られた「2010年」も、ひとときの話題で終わってしまいましたしね。(^^;

 もし、このレポートを読んで興味を持たれたのなら、タルコフスキー版「惑星ソラリス」をご覧ください。DVDは発売されていますよ。全編に流れるバッハのコラール。ブリューゲルの美しい風景画。ロシアの美しい自然と、幼年期の思い出・・・。極限に完成された美があります。


日々思うことに戻る

表紙に戻る