2005年6月の日記

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6月30日(木) IPラジオ更新

 IPラジオの部屋T世界のクラシック放送に、Rossini in Wildbad(ドイツ)。お薦めオンデマンド・サイトに、Radio VH1.com(USA)、Yahoo!Music Launchcast。

 IPラジオの部屋Uにポップス系サイト30局。

 IPラジオの部屋Wに、Lagniappe Broadcast Network(USA)、Audible.FM(USA)、Fordcast(カナダ)、Vinyl Bytes Internet Media(USA)。

 IPラジオの部屋Xに、Sunrise(スイス)の128kbpsストリーム。Educational Broadcasting System(韓国)、Egypt State Information Servise(エジプト)、Melody Hits.TV(エジプト)を新規追加しました。

 Rossini in Wildbadは高音質&オペラ三昧です。偶然見つけてしまいました。お薦めオンデマンド・サイトって何だ?という問いには、ぶっちゃけた話「チャンネル数が多すぎて直リンクが難かしい。サイトへ移動してポップアッププレーヤーを使用してください」ということ。

 直リンクの最多チャンネルはChoice Radio(USA)の40チャンネルですか・・・。データを整理するのに何日もかかります。Fordcast(カナダ)のソースはIcebergRadio(カナダ)なんですが、本家はID登録が必要なのです。無料なので興味のある人は試してみて。

 Sunrise(スイス)は、サーバーダウンしていた128kbpsストリームが復活しました。それにしても最近、高音質化が著しいですね。128kbpsといえば理論上、MD(ミニディスク)と同等です。ステレオ装置と接続する価値はありますよ。みんなで聴こうインターネットラジオ。


6月29日(水) 『人食い人魚伝説』

 深夜のテレビ映画を観てしまいました。その名も『人食い人魚伝説』(SHE CREATURE)カーラ・グギーノ、ルーファス・シーウェル、リア・キルステッド主演、セバスチャン・グティエレス監督。(2000年アメリカ/1時間29分)

 テレビ映画だ〜B級映画だ〜と、ツッコミ・スタンバイOKで観てみると、これがなかなか面白い。脚本がしっかりしていて、低予算の割には非常によくできた作品。俳優さんもなかなか芸達者です。

 水槽の中に閉じ込められた人魚は上半身ハダカで、しかもなかなかの美人。水の中で息を止め、目を見開いての演技だからものすごい根性がいることでしょう。(低予算なのでCGじゃなく本番!)

 しかも人間ではなく、感情を持たない両棲類か何かのような冷たい表情を見せなければならない。そして可愛いけれど、これがまた人間を食うというんだからものすごい。見応えがありました。

 残念なのは終盤、人魚の女王がアマゾンの半魚人みたいな怪物に変身してしまったこと。え〜と、これは怖くありません。(笑)美女だからこそ怖いのです。主演女優もなかなかの美人で体当たりの演技を見せてくれました。


6月28日(火) 本日のツッコミ

 和歌山毒入りカレー事件、大阪高裁の判決は“死刑”でした。テレビキャスターが報道スタッフに、「しかしこの事件、直接証拠は出てないんですよね・・・」と問いかける。鍋に亜ヒ酸を入れるところを、誰も目撃していない、と少しは勉強してきたことを見せたかったらしいんだけど。

 そんなん見とったら、誰も食わん!でしょう?思わずテレビの前で突っ込んでしまいました。寛平さんなら「お前はあほか!」と言ったに違いない。しかし、こんな人がテレビ番組の司会なんてしてていいんだろうか?抗議の電話やFAXはなかったのだろうか?

 非常におバカな意見かもしれないが、田舎の婆ちゃんに言わせれば、「人殺すような奴は、同じ目に合わせたったらいいんだわ」。なるほど被告には絞首刑でなく、毒入りカレーを食わせたほうがいいかも。家族を亡くした人たちの悲しみを考えてみぃ。


6月27日(月) ぞくぞく更新中

 IPラジオの部屋をブックマークしてくださっている皆さん、いつもありがとうございます。ただいま更新準備中で、データのまとまった放送局からアップデートしております。およっ、こんなのあったけか?と気付いた方は、かなりヘビーユーザーですね。(^^)

 話題の『電車男』、オリジナルログのコピーを覗いてみました。私が判断するに、珍しくもない自作自演。過去にも、「美人家庭教師(女子大生)に中学生の生徒が告白するスレ」(これもおそらく自作自演)を読んだことがあるけど、そっちの方が面白かった。というか、語り口もそっくりなんだけど。

 まあ、明らかにソレと分かる仕組みがありまして、必ず読者の期待どおりにストーリーが進行するのです。途中でポシャってしまったら誰も見ないでしょう?期待どおり、いや恐るべしベタな展開がパソコンの向こう側で起こっている。そこに皆が興奮してしまったわけです。

 流行になったのはここ1〜2年、急速にパソコンが普及(というか市場では第2世代)し、ブロードバンド環境も整って、テレビに次ぐ娯楽メディアとなったことが影響しているのでしょう。「昨日の“月9”見た?」から、「サイト見てる?」が日常会話になってしまいました。


6月26日(日) 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集い

 炎天下、新宿歌舞伎町シネシティ広場(コマ劇場前)で行われました。暑かったですー、暑かったですが、「夏は好きです」という美穂ちゃん、少しもへこたれず、頑張ってくれました。

 2時の開会式から後半のクイズ&トークショーまで、ほぼステージ(屋根なし)に出ずっぱり。キャンペーンのTシャツにジーンズという、さっぱりした着こなしでした。

 ステージは撮影禁止だというのに、マナーを守れないファンがいるのは悲しい。赤シャツ&ロン毛の青年・・・何度も係員に制止されていたのに、雰囲気ぶちこわしです。逆ギレしてた人もあるくらい。

 薬物関係のクイズはけっこう難しい。普通の人は分かんないです。でも、間違った答えを言っちゃった人もサイン入りTシャツがもらえて、一緒に行った友人は感激しておりました。

 一般人には縁のない世界かというとそうでもない。渋谷のセンター街では“合法ドラッグ”と偽って屋台が出ているらしい。そもそも“合法”なんてものはあり得ないのだそうです。

 ハート型をした一見オシャレな錠剤・・・インターネットなどを通じて、中高生にまで浸透してしまっているという。私は観てないけれど『金八先生』で描かれた麻薬の話、もう身近に迫った危機なのだそうです。

 美穂さんから、新しい写真集について発表がありました。タイトルは『陽のあたる場所』(漢字は違うかも?)7月27日発売。見ている人が、とーっても気持ちよくなれる写真集だそうです。待ち遠しい。


6月25日(土) 夏バテか?

 体調がすぐれません。体温上昇・・・平熱の低い私は36.9℃でもツライのです。まだ7月にもなってないぞ、どうするんだこりゃ?ということで、ちょこっと贅沢して天下一のこってりラーメンを食してきました。大久保のお店はキムチ食べ放題。でも、こってりラーメンに乗っけて食べれば辛くないのです。

 明日は「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集いが新宿歌舞伎町で行われます。炎天下ですから、体力を養っておかねばぶっ倒れます。キャンペーンガールの吉岡美穂さん目当てなんですけど、がんばるぞー!夏バテを乗り切らねば。ということで今夜は早めに寝ます。


6月24日(金) あつはなついよ

 新宿まで歩いて出てタワレコでレコード芸術を購入。その後、某デパート内にある家電テナントで、吉岡美穂さんの出演した『Felice』(BS-i)再放送を観ました。ウチはBSデジタル観れないんですよ。しかし、どれくらいの人がBSデジタルなりBSハイビジョンを聴取できているのだろうか?

 先行メディアが普及もしていないのに、地上波をデジタルに切り替えるという。お上の考えることはビジネス戦略上、過ちを冒しているとしか考えられない。そうだ、NHKを民営化してしまえばどう?内容を維持しながら経済的に独立させれば、民放にも良い刺激になると思うのだが?

 ちょっと脱線してしまいましたが、1時間番組の半分(30分)ほどで私はリタイア。デパートの中とはいえ暑く、立っているのが辛かったのであります。マックでコーラのS(¥100)をオーダーし、氷をガジガジかじって体温を下げました。その前にも自販機で500mlの水分を摂ったんだけど。

 ¥100ショップで買物をしていたら、レトルト食品のおバカな陳列を発見し、そばにいた店員に注意(お節介)をしてしまう。まあ、プロ意識のカケラもないアルバイト君に言っても仕方ないんだけどさ。ジェット機の前輪が外れるようなご時世、日本人はユルユルです。(苦笑)


6月23日(木) どこへいくのかインターネットラジオ

 “Yahoo! Music Launchcast”を試してみました。これもインターネットラジオといえるでしょう。サービスは8ヶ国にわたっていていますが、同じようで違うところもある。ブラジル、イタリア、韓国、日本、中国、台湾、香港にはなく、別のシステムが当てられています。

1.USA 最初だけ聴取可能、その後はサインアップ要請。無料チャンネルと有料チャンネルがある。
2.オーストリア&ニュージランド すべて無料。クラシックあり。
3.カナダ 最初だけ聴取可能、その後はサインアップ要請。無料チャンネルと有料チャンネルがある。
4.フランス すべて無料。
5.ドイツ すべて無料。ポップアップブロッカーをオフにすること。
6.スペイン すべて無料。ポップアップブロッカーをオフにすること。
7.UK&アイルランド 最初だけ聴取可能、その後はサインアップ要請。無料チャンネルと有料チャンネルがある。クラシックあり。
8.スペイン語圏 すべて無料。

 この“最初だけ聴取可能”ってのが悔しい。2〜3回目からはポップアッププレーヤーが落ちてしまい、“サインアップをしてください”という画面にジャンプしてしまいます。(サインアップすれば継続して聴ける。)無料とはいえ、世の中、そんなに甘くないのよね。

 ・・・かと思えば、すべて登録なし・無料で聴ける国もあるわけだ。当然、チャンネル数は少ないが、精神衛生上はいい。サイトにはプログラミングなどの多機能項目もあるので、それを使用するためにはサインアップが必要。ほとんどの人は“チョット聴きたい”だと思うのだけれど。

 ドイツ、スペインのサイトは、“ポップアップブロッカーをオフにしてね”という表示が出るので、プレーヤーが起動するまでの間(読み込みにえらく時間がかかるのだが)、Ctrlキーを押し続けていればよい。IEの環境設定は人それぞれだが、だいたいはそれでOKでしょう。


6月22日(水) 敵もさるもの

 1日に十数通は来る迷惑メール。サイト管理者として敷居を高くするわけにもいかず、メールアドレスを公開しているので仕方ありません。出会い系が多いですねー。その中でも笑えるモノをひとつ公開しましょう。

 
この度、あなた様を女性会員にセリをさせて頂きました。
 その結果、小野美沙子さんが6万円であなた様を落札致しましたので、ご連絡する運びとなりました。
 あなた様はVIP会員(無料にて近隣女性にプロフ紹介)とさせて頂き、無料ポイント進呈致します。会員画面にてご確認下さい。
 http://xxx.xxx.jp/secret.php?pr=extxxx


 名前が笑えます。はじめての○コムでお馴染み、グラビア・アイドルの○○真弓さんと、どうする○イフルでお馴染みのグラビア・アイドル安田○○子さんをドッキングさせたのですか。ここで何気にURLをクリックするなら・・・。

 おそらく架空料金請求サイトへと繋がるのですね。もうネタバレしているので無視しますけど。しかし私の脳はCGでミックスされた小野美沙子さんの写真を思い浮かべていたのでした。(馬鹿)


6月21日(火) 牛焼肉定食と豚生姜焼定食

 吉野家の新メニューに牛焼肉定食と豚生姜焼定食が登場しました。昨日はまず、豚生姜焼定食から試してみたのです。うん・・・480円としてはかなりよろしい。美味しいです。ミックスキャベツにマヨネーズが付いてくるのだけが減点。ごまドレッシングは選べないのか?

 50円引き券を貰ったので、今日は牛焼肉定食530円に挑戦!しかし、この甘いタレは牛肉に合いませんね。お肉とタレの甘みが喧嘩している感じ。ミックスキャベツ+マヨネーズは前回と同じでした。結論:豚生姜焼定食の勝ちです。やはり定番の味にはかないません。

 近所に99ショップがオープンしました。ダイソーやキャン・ドゥと明らかに違うのは、生鮮食料品やお惣菜。パン、お弁当まで取り揃えていることです。ちょっと小ぶりですが、チャーハンやお赤飯、冷やし中華やそばまであるのは驚き。2つ食べたらお腹いっぱいでしょう?

 24時間営業というのも強みです。う〜ん、しばらく99ショップにハマりそうです。棚にはパンやお菓子が溢れるくらいぎっしり乗っかっています。これが全部、私のお腹に入る・・・と、仮定してみましょう。想像しただけで幸せいっぱいになれるじゃないですか?


6月20日(月) 縮小更新

 IPラジオの部屋を縮小更新しました。なんじゃそりゃ?リンク切れ、ロストリンク(消失)のサイトをいくつか削除したのです。生まれるものあれば、滅びるものもあり。滅びの言葉は「ばる・・・」、分かる人はジブリアニメファン検定試験合格です。

 Radio Albatoross(USA)は6月3日に新規追加しましたが、数日後にストリーミングサーバーがダウンして、今やサイト自体がロスト(消失)してます。短ぇ命だったなあ・・・と。音質もよく、期待してたのに。

 RadiOK.net(メキシコ)は7つのチャンネルを持ってますが、クリックすると、「オラー」(たぶん「やあ」とか「こんにちは」の意)とナレーションが始まって、「RadiOK.netはただいま準備中です」みたいなことを言っている。

 あれから2週間以上が経過するのに、試験放送ばかりでやる気が感じられません。正式な放送が始まるまではいったん削除しておきます。7つのチャンネルに音楽を満たす、ってけっこう骨の折れる作業だと思うのですが。


6月19日(日) ああいえばこういう

 テレビで日本・中国・韓国の政治評論家によるディベートを見ていました。なかなか面白い・・・いちおう断っておきますが、私は右派でも左派でもございません。中国の代表いわく、「小泉首相が靖国神社を参拝するのは、例えるならドイツのシュレーダー首相がヒットラーの墓参りをするようなものだ。」

 何とまあ、子供じみた例え話でしょうか?そもそもこうした対談の中で例え話は禁物。日本軍人が異民族を毒ガスで処刑したか?言うにことかいて誰がヒットラーやねん。宗教色を取り除いた参拝のための施設を作るだって?いったい何の意味があるのか、それで内政干渉はなくなるのか?

 お互いの国家にプラスになるよう“仕事”をしていただきたい。建設的な意見を述べよ。政権が変わる度に日本に対して「過去の過ちを反省せよ!」とゴネているが、「へぇ悪ぅござんした・・・」と畳に額を擦り付ければ納得するのか?どうも子供と会話をしているような気分になってしまいます。


6月18日(土) ザ・リング(ハリウッド版)

 もういい加減やめようと思っていたら、テレビでハリウッド版『ザ・リング』の放映。惰性で観てしまいました。ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダーソン、デヴィッド・ドーフマン主演、ゴア・ヴァービンスキー監督。(2002年アメリカ/1時間56分)

 日本の映画版『リング』をベースにしているので主人公は女性。モデル並みの美女と美男子が活躍するというのがハリウッド流サービス。スタイリッシュだな。呪いのビデオの内容はまったく異なります。アメリカで火山を探すのは大変かも?ということでお馬さんが登場。あんまし関係ないんだけどさ。

 何てったってハリウッド版は家族愛がベース。賞賛の声も上がっているけれど、私はいただけない。(というか、ほんらいの映画評論って、興行主からギャラを貰って書いてるんだぜ?)和製ホラーの恐ろしさは、「臭いものには蓋をしろ!」の日本人感性から来ているからだ。外国人には分かんないよ。

 切っても切れない血の繋がり。世間体、因習。幽霊やお化けより、生身の人間の方がよほど恐ろしいと私は思う。己の欲望のため他人を、時には家族をも犠牲にするからだ。『リング』とはビデオのダビングのみならず、血縁をも意味しているのではなかったか?まあ理解に個人差はあるだろうけれど。

 脚本について言えば舌足らず。ほんらい呪いのビデオには助かる方法が書かれていたのに、別の番組が上書きされてしまって分からない、とか。母親が超能力者であったため、さらに強い力を持った貞子が生まれた、とか。ビデオが念写によって作られたものであった、とか。

 また、超心理学に通じた高山竜司がいてこそ謎解きへの道が開けるのに、この映画では平凡な映像作家(たぶんCM製作とかの)でしかない。重要なプロットをことごとく省略してしまったのに、日本版を観ていないアメリカの観客はどんなふうに理解したのだろう?ある意味、とても不思議な映画。(笑)


6月17日(金) インターネットラジオ大国アメリカ

 IPラジオの部屋V・アメリカのFM&AM放送に50局を追加しました。ううむインターネットラジオ大国アメリカ、個人局を含めると1000は超えてしまうんじゃないかな。私がピックアップしたのはまだまだ半分くらいかもしれません。

 新規追加に伴ってリンク切れの修正箇所もちらほら・・・。音楽ジャンルの精度を含めて、ず〜〜〜っと直し続けるしかない。しかし、ホットなリンクを探し当てた時などは本当にうれしい。皆でインターネットラジオを楽しみましょう。

 “ポッドキャスティング”という言葉が静かに進行中。インターネットラジオをパソコン上で録音し、iPod等のポータブルプレーヤーに移し替えて外へ持ち出そうという発想です。無線でインターネットを受信するにはまだツライものがあるし。

 ライブ・ストリーミングだとリアルタイムの録音時間を要するが、オンデマンド放送なら時間を短縮してダウンロードが可能です。既にいくつかのオンデマンド放送局ではポッドキャスティングを謳っていますね。


6月16日(木) リング0バースデイ?

 ハリウッド版『リング2』の公開に合わせて、テレビでは過去の作品を放送しています。『リング完全版』(1995年テレビドラマ)という傑作を観てしまった後では、どれも色褪せてしまうのですが、観てもいないのに評するのも良くなかろう、というわけで、『リング0バースデイ』を。

 『リング0バースデイ』仲間由紀恵、田辺誠一、田中好子、麻生久美子 主演、鶴田法男 監督。(2000年日本/1時間39分)

 時をさかのぼり、貞子の青春時代を描いた作品。セミプロ劇団の研修生という役で、仲間由紀恵が好演しています。主演女優・愛子が謎の死を遂げると、演出家・重森は新人の山村貞子を大抜擢。ありがちな話だけれど、実は重森、貞子のカラダが目当て。

 貞子の周囲には不思議な影が見えるというので、劇団員たちは気味悪がり、愛子殺害の疑いをかけられてしまう。そんな中、音響担当の遠山だけは貞子をかばい、優しく接してくれるのだった。劇中劇の設定が現実とオーバーラップしてなかなか面白い演出です。

 かつて伊熊博士が行った、貞子の母・志津子による超能力公開実験。その場に居合わせた見学者は1人残らず世を去った。婚約者を亡くした女性記者の宮地は、事件の真相を暴くため単独で貞子の行方を追っている。彼女の手には公開実験の録音テープがあったのだ。

 とまあ、ここまでの展開はよかったのですが、重森が貞子を脅迫したことからいさかいになり、遠山は誤って重森を殺してしまう。貞子を探し当てた宮地は、初日の舞台で公開実験の録音テープを大音響で流すのだ・・・。ありえん、こんなことありえないよ。確たる証拠もなくストーリーは急展開?

 その後、劇団員全員が兇徒と化し、貞子を殴り殺してしまう・・・金槌持って殴ってるじゃん。(残酷)宮地はいつの間にか教団のリーダーとなり、貞子の死体をトラックに乗せ、劇団員と共に貞子の故郷へと向かうのだ。人間は数時間でかくも人格変わるものなのか?

 貞子の養父が登場。「貞子は最初は1人だった、しかしやがて2人になった。1人は母親に似て、もう1人はおそらく彼女の本当の父親に似ていた。母親は貞子を恐れたため、クスリを使って成長を止めるしかなかった。」とのたまう。だが、説明だけでは理解できないのだよ。

 観るんじゃなかった・・・この監督、何を考えてるんだろう。恐怖を求めてご都合主義にストーリーは展開していく。SFホラーと違うんかい?こうなったら『リング』の続編は私が製作するしかあるまい。タイトルは『リング・リング・リング』。とてもハッピーなミュージカルです。(ゼッタイ当たる)


6月15日(水) DTM(デスク・トップ・ミュージック)

 友人からクラシック音楽のMIDIリンク集を教えてもらったので覗いてきました。実に多くの人たちがDTMを楽しんでおられ、その作品をHP上で公開しているのですね。しかしMIDIで公開されたデータは、受け取る側のPC内蔵(ソフト)シンセサイザーで音色が決まってしまいます。

 それならいっそ、所有の(ハード)シンセサイザーによる演奏をMP3に録音した方が親切ではないでしょうか。サイズが大きくなるという欠点はあります。MIDIはサイトのトップページなどに置き、オルゴールのように鳴らすのがほんらいの目的かな?CDからリッピングした音源は使えないですから。

 今回は鑑賞するための芸術作品として論じてみます。ほとんどが“ノー”でしたが、ひとつだけかなり出来の良いサイトがありました。交響曲から室内楽、器楽、オペラ(歌なし)まで幅広いジャンルを置いていて、かなり本物に近いサウンドを造っています。もちろんMP3データです。

 どのメーカーの音源を使用しているのかな、ヤマハ音源かな?金管楽器が若干ダーダー吹きだったり、ツッコミどころはあるけれど、できない部分は本人も承知のはず。いずれ何とかしてやろうと思っているに違いありません。

 通常はひとつのパートに1個の音しか当てていないので、どんなに上手くやっても薄っぺらになってしまいますが、かなり多くの音を重ねて録音している感じがします。シンセサイザーだけでなくエフェクターとか、多くの機材が必要でしょうから、手間もお金もかかっていると思います。

 初心者向けの解説をさせていただくと、音符を打ち込んだだけでは音楽になりません。表情をつけないといけないのです。強弱、バランス、アタック、ディレイ、エコー、テンポの変化、音色の変化、音程の変化などなど・・・。

 そういえば、IPラジオの部屋Tにも、シンセサイザーのインターネットラジオがありました。“
Classical Music 4 Free”(USA)というのがそうです。ちょうどニールセンの交響曲か何かを流していました。音色を聴き比べてみると、それほどシンセサイザーにお金をかけているようには聴こえない。

 エレクトーンか何かのようにも聴こえるけれど、ツボを得ているというか何というか、音楽的でけっこう楽しめます。もうひとつはイタリアの“
Radio Cyberspazio”というサイト。ここはギター曲が中心ですが、すごく気持ちいいサウンドです。リンクをクリックすると音楽が聴けますよ。

(結論)
日本人はCDの音楽を忠実に再現しようとする。
西洋人は機材でなく、自分の感性で補おうとする。


6月14日(火) 『黄金バット』(実写版)

 6月のレンタルDVD特集、最終回は『黄金バット』(劇場版・実写映画)山川ワタル、千葉真一 主演、佐藤 肇 監督。(1966年東映/1時間13分)モノクロ

 有名なカラー・アニメ版『黄金バット』は1967年だから、その1年前に製作された劇場版実写映画はあまり知られていない。しかし、古い映画だからといって甘く見ちゃあいけないよ。分かりやすいストーリーでテンポ良くまとめられた傑作なのだ。そう、意外とかっこいい。

 オリジナルは戦前の紙芝居だが、後にアニメとなった現代風の設定はこの映画から。特撮技術はやはり時代を感じさせるが、同年のテレビシリーズ『ウルトラQ』(円谷プロ)と見比べてもひけをとらない。ドクロマスクもコスチュームもいい線いってると思う。丁寧なつくりです。

 ないものねだりをしてもしょうがないけど、カラーだったらよかったのに。キラキラ光る黄金のドクロは白黒じゃもったいないなあ。宿敵ナゾーの幹部は3人、ジャッカル、ピラニア、ケロイド、という個性派揃い。テレビでは放送できないなあ・・・。スペル星人よろしくです。

 主題歌は後のテレビアニメと同じです。勇気が湧いてきます。黄金バットは無敵で不敵、ワハハハハ!弱点の無いヒーローなんですよ。こんなヒーロー世界中どこ探したっていないじゃないですか?コスチュームを着ているのは誰だろう?素晴らしいアクション、立ち居振る舞いなんですが。

   


6月13日(月) 『ナイル殺人事件』

 レンタルDVD特集、今日は『ナイル殺人事件』(DEATH ON THE NILE)ピーター・ユスティノフ、デイヴィッド・ニーヴン、ロイス・チャイルズ、サイモン・マッコーキンデール、ミア・ファロー主演、ジョン・ギラーミン監督。(1978年イギリス/2時間25分)

 アガサ・クリスティ原作のミステリー。エジプトの雄大な自然と史跡をバックに、名探偵ポワロが豪華客船上での殺人事件を暴いていく。この事件、すべての登場人物に殺人の動機があります。小説を読んだ人はおそらく物足りなさを感じるでしょうが、何とまあ、俳優陣の見事なこと。

 原作の勝利と言ってしまえばそれまでですが、卓越したストーリーと美しい映像で大いに楽しめました。最近はこうしたミステリー映画のジャンルが消えてしまってますよね?ワーグナー風に書かれたニーノ・ロータの音楽もすばらしい。それじゃナイル川じゃなくライン川でしょ、そういうツッコミはなしね。


6月12日(日) 『ブロウ』

 レンタルDVD特集、今夜は『ブロウ』(BLOW)ジョニー・デップ主演、レイ・リオッタ、レイチェル・グリフィス、フランカ・ポテンテ、ペネロペ・クルス出演、テッド・デミ監督。(2001年アメリカ/2時間3分)

 麻薬ディーラーとして逮捕され、現在も服役中(2015年までの服役)。ジョージ・ユングという実在の人物が主人公。そんなヤクザはどうせ世を捨てた一匹狼、かと思えばそうでもない。裕福とはいえないが、どこにでもあるフツーの家に生まれ育ったのだ。もちろん両親だって健在である。

 親父は堅気な空調取付施工業者で、週7日、1日14時間汗水流して働いた。しかし収入は僅か、夫婦喧嘩が絶えなかった。そんな環境で育った子供なら、「貧乏だけはご免被りたい・・・」そう思ったに違いない。やがて親元を離れ、カリフォルニアへ出たジョージはアルバイト感覚で麻薬の売買を始める。

 仕事が軌道に乗り、商才たけたジョージは愛する女性と結婚。何もかもがうまくいくと思っていた矢先に逮捕されるが、服役中に妻を癌で亡くしてしまう。刑務所で知り合った仲間と再び麻薬の事業に手を出し、再び警察から追われる身に・・・。

 逃亡中、ふらりと訪れた我が家・・・両親は暖かくジョージを受け入れてくれる。親だけはいつだって子供の味方だ、なんて思ったら大間違い。家はいつの間にか警察に包囲されていた。「あんたのためと思ったのよ!」「近所から何て言われていると思うの?」身につまされる話だな〜。

 麻薬ディーラーを弁護するつもりは毛頭ないが、愛情も憎しみも、ここには人生のすべてがありました。DVDには特典として現在も服役中、ジョージ・ユングご本人のコメントが寄せられています。これを見ると、ジョニー・デップがいかに正確に彼をコピーしていたかが分かってビックリさせられることでしょう。


6月11日(土) 『メメント』

 レンタルDVD特集、今夜は『メメント』(MEMENTO)ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・バントリアーノ主演、クリストファー・ノーラン監督。(2000年アメリカ/1時間53分)

 大怪我が元で記憶障害を持つ男が主人公・・・大昔のことは覚えていて、自分の名前や生まれた場所、事故の直前までの記憶はあるが、10分以上前のことが思い出せないのだ。だから自分が何をしていたか紙にメモを取る。もっと重要なことは自分の身体に書いておく。そう、誰もが電話番号を腕に書くように。

 いちばん大事なことは、愛する妻を殺害し、自分をこんな目に合わせた奴らへの復讐だ。最重要事項は身体に入れ墨をして記憶する。ポラロイドを持ち歩き、そこかしこの写真を撮っておく。ハンデを背負った復讐者のストーリーは、現在から過去、時系列を遡って進行していくという斬新なアイディア。

 10分ごとのシークェンスで区切られたカットが逆行していきます。挿入されるのはモノクロの独白シーンで、こちらは時系列どおり・・・というモザイクパズルの構成になっているので、観ている方は集中力を要します。実はこの主人公、ハンデを悪用され、周囲から騙され続けているのですが。

 DVDには特典として、ほんらいの時系列を順序どおりに再生するプログラムもございます。VHSで観ている人はごめんなさい。意外と何でもないストーリーにがっかりさせられるけれど、凡人の日常に対する“おかなしさ”を感じるのも確か。目覚めるとまたいつもの1日が始まるでしょう?

 私たちは10分前のことは覚えているけれど、昨日の昼食に何を食べたか?くらいになるとかなりあやふや。その少し前のこととなればちんぷんかんぷん?記憶は観念であって記録ではないのだ。そう考えると私たちの日常だってさほど変わらない。しかしこの映画のアイディア、1度しか使えませんよ。(笑)


6月10日(金) 貞子は美少女だった

 レンタルDVD半額日なので借りてきました。ひとつは映画『リング』(有名ですねー)松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀 主演、中田秀夫 監督。(1998年日本/1時間35分)

 以前、テレビで観てヒドイと感じたけれど、改めて観てもさほど印象は変わりませんでした。松嶋菜々子の演技はお粗末でイライラします。当時人気ナンバー1だった女優を持ってきた、という以外、理由は見当たりません。明らかなミスキャスト。先にワイドドラマで観たストーリーと設定がえらく違います。

 探していたフジテレビ製作のワイドドラマ版も見つかりました。こちらはDVDで発売されていないのでVHSです。一般に『リング完全版』と呼ばれています。高橋克典、原田芳雄、三浦綺音 主演、瀧川治水 監督、飯田穣治、祖師谷大蔵 脚本。(1995年日本/1時間35分)

 10年ぶりに観直してみると、2時間ドラマ(CMを挿入すると1時間54分くらい)の予算だけあって、バストアップの構図が多く、ライティングもテレビ並みです。しかし、面白いんです。推理小説ふうのテンポは軽快で、非常に分かりやすい。原作もやはり主人公は男性であったと聞きます。

 もっとも異なるのは、三浦綺音演じる貞子が両性具有の美少女であったこと。(原作どおり)呪いをビデオに託しただけあって、その生まれ持った苦しみをしっかり描いています。ゼッタイこっちの方がいいなあ。「完全版」と呼ばれるのはテレビで放送できなかったHシーンを復元したため。

 ヒッチコックの映画のように、本当の恐怖は淡々とした日常の中から生まれてくるもの。貞子をワンレンお化けにしてしまった中田監督、サイテーです。実際それ以外、観客を驚かす方法がないんだもの。『リング』を観るなら高橋克典主演のテレビ版ですよ。これで決まり!!

 世に埋もれてしまった名作ワイドドラマ。火曜サスペンス劇場『魔術はささやく』山口智子、吉岡秀隆 主演、吉川一義 監督、宮川一郎 脚本。(1990年4月3日放送)なんか、発売されないのかなあ?死ぬまでにもっぺん観たいぞ。(大袈裟な)宮部みゆきの原作に忠実なんですよ。


6月9日(木) らせん・リング

 深夜のテレビで映画『らせん』を観ました。これは確か、映画『リング』と同時公開だったんですよね。佐藤浩市、中谷美紀、鶴見辰吾 主演、飯田譲治 監督。(1998年日本/1時間37分)

 自分はホラー映画、嫌いです。というか、作りものを見せられたって何も怖いと感じないのです。ストーリーが面白くなくっちゃね。だからこれも、「観とくか・・・」くらいのノリで観ました。何とまあ、映画『リング』のストーリー後日譚でした。

 呪いのビデオを見るとなぜ死ぬのか?ウィルス情報は網膜に焼き付けられ、体内で発生・繁殖・発症、7日後に死に至る・・・という理屈。この映画、冒頭で死んだはずの高山竜司がひょこひょこ現れます。主人公の見る幻想・・・という設定にはなってるんですが。

 おまけに、映画後半で死んでしまう高野 舞までが、あれっ?と思うくらいリアルに登場します。私の身体を使って、死んだあなたの息子をクローン再生してね?ラストシーンの海岸で登場する人物は現実なのか、幽霊なのか?よく分からなくなってきました。

 映画『リング』は以前テレビで観ましたが、こりゃヒドイな・・・というのが私の印象です。あまり知られていないけれど、リング・ブーム到来の少し前、フジテレビ製作のワイドドラマが放送され、そちらの方が出来がいいと観ていた次第。その辺、少し紐解いてみましょうか?


6月8日(水) レナルト・ベルンシュテン?

 月イチの歯科検診に行ってきました。今月から担当の歯科衛生士は熊田曜子似の美人さんで、何だかおっとりした感じ。あまり痛くクリーニングされなかったのはよかったです。前の担当者もけっこう美人さんでしたが、もう3人目・・・人の出入りが激しいよこの医院は?今日もう1人いた女の子も初めて見る顔です。

 WINAMP(フリーソフト)を導入してから、俄然インターネットラジオが楽しい。MP3の音質が向上したし、これまで聴けなかったOgg Vorbisがこれほど高音質とは思ってもみませんでした。今もCesky Rozhlas D-DurのOggストリームを聴いています。コシュラー指揮のアルプス交響曲はよかったな。

 ブルンナーのクラリネット、ハーゲン・クヮルテットの演奏でモーツァルトの五重奏曲。その後はバーンスタインの指揮でブラームスの交響曲第1番を聴いていますが、チェコ語のアナウンスだとレナルト・ベルンシュテン?かそんな感じになっちゃうのだ。よっぽど耳を澄ませていないとアーティスト名が聞き取れません。(苦笑)


6月7日(火) 特記事項なし

 平穏無事な日でありました。夕食は昨日スーパーで購入したとんかつ(¥298)に、レトルトカレー(¥105)をかけてカツカレー。ハウスの“カリー屋カレー”ですか。この難しい漢字はHTML上で表記できない。久しぶりにご飯を炊いたら、ちょうどお米が整理できました。

 次のお米(2kg)を買おうかどうか思案中。レンジで2分のご飯パックで事足りてしまう。1合のご飯を炊くと“食べすぎ”ですね。世の中便利になったもので、何でも¥100ショップで買えてしまうからなあ・・・。ちなみにすべてインスタントで済ませているわけではありませんよ。

 深夜1時を過ぎていますが、すぐ前の道路ではアスファルトの敷き替え工事をやっています。東京では深夜に道路工事をやるのです。これは名古屋では考えられないこと。交通量を考えての措置でしょうが、付近の住民は安眠を妨げられてしまいます。どんなん?


6月6日(月) IPラジオ更新

 お約束通り?今回はテクノ系POPが多いのですが、IPラジオの部屋Uを中心に合計69局(96チャンネル)を新規追加しました。アメリカやカナダの公共放送はクラシック、ジャズ、クラシック・ロック、カントリー等が中心なので、テクノ、エロクトロニカ系となればインターネット専門局に軍配が上がります。

 私はもともとクラシック畑の人なので、これらの放送局を検索したり、調べたりしながらお勉強です。ドカスカジャンと賑やかな音楽もあれば、耳に心地よいヒーリングサウンドもあり。スペースサウンド(宇宙の音?)専門の
Blue Marsなんていうドイツのインターネットラジオもありました。

 コスタリカ共和国から配信されているのは、
Sick Onion.comというインターネットラジオ。アニメやJ-POP中心というのはとてもとても不思議なのですが・・・。とにかく聴いてて楽しいです。全部を詳しく解説するスペースはとてもないのでご容赦!試しにクリック!まず音楽を確かめてみて!


6月5日(日) なぜミュージカル?

 
Musikals.comというサイトを発見。何とまあ、ビョークの音楽が24時間、インターネットラジオで聴けるサイトでありました。しかしなぜMusikals(ミュージカル)なのか?そういえばビョーク主演の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年デンマーク)もミュージカルだ。暗鬱なミュージカルではあるけれど。

 この映画の結末は賛否両論に分かれる・・・何でこうならなきゃならないの?不幸に不幸が重なって、ほんらい何も悪くないハズの主人公セルマ(ビョーク)は死刑を宣告される。息子の目の手術のために、虎の子は保釈金に当てられないというのだ。わが子を思うあまり死を選ぶ母?

 そう実は、このストーリーを真面目に捉えて議論する必要などなかった。極めて感覚的なものだからだ。ユニバーサルミュージックの
ビョークの公式サイトにおけるバイオグラフィーはこう書かれている。

 1965年11月21日。アイスランド、レイキャビックのボヘミア音楽一家に生まれる。ジミヘンやクラプトンに影響されたバンド“POPS”のギタリストを継父に持つ。
 1967年。2歳の時に『サウンド・オブ・ミュージック』を見、歌詞を覚え、歌い出す。・・・とある。

 ミュージカルが原体験なのだ。彼女の中ではいつも『サウンド・オブ・ミュージック』がクルクル廻っている。音楽を職業とし、そのために得た多くのこと、犠牲となった多くのこと。得たものの象徴としてのわが子。失った(やがて失われるであろう)ものの象徴として自ら(母)を表現しているにすぎない。


6月4日(土) 豚肉を食べて痩せよう

 そう、最近の研究では脂肪を燃やすビタミンBがもっとも多く含まれるのは豚肉ということになっています。数年前ならトンデモナイと言われたことでしょう。そういえば最近は、“コレステロール”という言葉をあまり耳にしなくなりました。脂たっぷりのとんこつラーメンも「コラーゲンがお肌をすべすべにします」と謳っています。

 ばっかみたい!どんな食材だって適度に食べるのは健康にいい。そして食べ過ぎは身体によくない。バランス良く食べるのがいちばんなのに・・・消費者は愚かです。「だってTVで言ってたもん!」

 かくいう私はとんかつ屋さんでカツカレーを食べ(単純に好きなだけなんですが)、お店に置いてあったFRIDAYを読んでおりました。教育&放送の力というのは恐ろしい。中国では腐敗した自国の政治を日本に責任転嫁し、放送でジャンジャン流してるもんなあ・・・。

 流されて生きるのは楽でよろしい、自分で悩んだり苦しんだりしなくていいから。結果がノーと出たらすべて他人のせいにしてしまえばよろしい。う〜ん、これじゃ自分の意思で生きてる人間はすべて悪者か。西暦2005年になっても人類はまったく進歩していない。でもとんかつは美味しい。


6月3日(金) IPラジオ更新

 IPラジオの部屋Tに Chandos Records Online(UK)、Minimalism Radio(USA)、Radio Albatoross(USA)、Radio Cyberspazio(イタリア)、Radio Tatarica(USA)、Wayne State University Men's Glee Club(USA)をアップデート。

 IPラジオの部屋Uに New Age Cafe(韓国)、VG AMP Video Game Radio(USA)をアップデート。IPラジオの部屋Wに BirminghaMusic.com(UK)。IPラジオの部屋Xに RadiOK.net(メキシコ)をアップデートしました。

 お薦めは Chandos Records Online(UK)。Chandosが自社の音源をラジオにしているのですが、優秀録音で名高いレーベルだし、イギリスの実力あるアーティスト抱えていますからね。選曲もすばらしいです。

 BirminghaMusic.com(UK)も音質がすばらしい。ここはクラシックのみならず、6つのジャンルを持っています。それから
Radio Albatoross(USA)。フランスにも同じ名前の放送局があるけれど英語だと“Albatoross”の“s”が1個多いのですね。

 ちなみに日本語訳すると“あほうどり”になってしまう。漢字で“信天翁”と書くらしい。その長い翼は颯爽と空を舞うが、地上では持て余しみじめなもの・・・そんな詩があったような?フランス人だったかな?


6月2日(木) 筋肉痛

 月曜に実家で草刈りの作業をしてきたので、実は昨日まで筋肉痛が酷かったのです。ぎっくり腰に至らなかったのは幸いですが。(まだ1度もやってないので)やたらあちこちに蹴つまづきました。思ったように足が上がってないらしい。

 先週、先々週の帰省のため中断してしまったのですが、テクノ系のインターネットラジオ。リストアップしたものが膨大な数になっています。DTMはもともと電子音なので、パソコンで愉しむのに向いているといえるかもしれない。

 ところが調べているうちに、以前のデータを直したり、クラシックを含む新たなインターネットラジオが発見されたり。順序は逆になるけれど小さな荷物から先にアップしますか?今回は音質の良いものが多いです。


6月1日(水) 映画の日

 先月はサボってしまったので、今月こそ3本観るぞ!と新宿歌舞伎町に出掛けました。コマ劇場はミュージカル『Rock You』公演のため壁面に大画面テレビが設置されています。なかなか賑やかですね。

 『キングダム・オブ・ヘブン』(KINGDOM OF HEAVEN)オーランド・ブルーム、リーアム・ニーソン、エヴァ・グリーン主演、リドリー・スコット監督。(2005年アメリカ/2時間25分)
公式ホームページ

 十字軍の英雄バリアン・オブ・イベリンを描いた物語。実在の人物です。世界史にあまり詳しくない方は、公式ホームページなり、プログラムなりサクッと目を通しておいた方が理解が早いかも、です。中学・高校のお勉強は既成事実と年号を丸暗記させるだけだから役に立ちません。

 日本の歴史ドラマ(某国営放送)みたく、人物が登場する度にテロップを出したりしませんので。(物語を端折るための手段)私も映画後半あたりから、ようやく全体が掴めてきました。そうすると俄然面白くなってきます。これは映画の王道ですよ。リドリー・スコット万歳!

 思えば1960年代後半に途絶えてしまったハリウッドの歴史スペクタクル。それを見事に復活させたのが2000年の『グラディエイター』(リドリー・スコット監督)でしたね。その後、『トロイ』、『キング・アーサー』と歴史物の大ヒット。しかし『アレキサンダー』は良くなかった。O.ストーン監督は麻薬所持で逮捕されちゃったし。

 完璧主義者という言葉はリドリー・スコット監督にぴったり。現在、もっとも評価の高い映画製作者といえるのではないでしょうか?今夏はスピルバーグの『宇宙戦争』も公開されるけど、いつの間にか前評判だけの人になってしまいました。繰り返し観たいとは思えないんだな。

 リドリー・スコット作品はすべて観る価値があると思います。ところで、病のため銀のマスクを被った名君ボードワン4世。最後まで素顔を見せることもないが、マスクの奥に光る優しい眼差し、気品溢れる立居振舞いは誰だろう?と思って観ていたら、名優エドワード・ノートンでした。

 『レモニー・スニケットの“世にも不幸せな物語”』エミリー・ブラウニング、リアム・エイケン、カラ&シェルビー・ホフマン、ジム・キャリー主演、ブラッド・シルバーリング監督。(2004年アメリカ/1時間49分)
公式ホームページ

 3人の子供たちが主役、こういうお話は大好きです。映像的にも美術的にも優れているし、ジム・キャリー、メリル・ストリープをはじめとする名優揃い。(いちばんの名優はやはり子供たちですが)グリム童話を現代に置き換えたような、“不幸せなお話”ですよ。面白いことは面白いのですが・・・。

 どうも話が端折ってる感じ。ベストセラーの児童文学が原作ですが、後に知ったことは、シリーズ3冊分のストーリーを1時間49分に押し込めてしまったようです。そりゃー無理でしょう。『ハリーポッター』第1作目だって相当厳しかったのに、3冊分ですからねえ・・・。

 だからストーリーを追いかけるのに必死で、もう少し子供たちやオラフ伯爵を掘り下げていたなら、説得力あるものになったでしょうが、アイディアはふんだんにあるのに活かしきれていません。子供向けの映画でもあるので、尺はあまり引き伸ばせない・・・ジレンマに陥ってしまうな。

 小難しいことを考えずに、気楽に楽しめるというならOK。長女を演じるエミリー・ブラウニング嬢は15歳と思えぬセクシーさを漂わせてくれるし。(たぶん皆同じことを考えると思う。)リアム・エイケン君は『ロード・トゥ・パーティション』でトム・ハンクスの息子役を演じていたのですね。将来有望だな。

 『炎のメモリアル』(LADDER49)ホアキン・フェニックス、ジョン・トラボルタ、ジャシンダ・バレット主演、ジェイ・ラッセル監督。(2004年アメリカ/1時間56分)
公式ホームページ

 消防士の物語。『リベラ・メ』(2000年韓国)みたく、凶悪な放火犯が登場するアクション映画かと思えばさにあらず。今どき珍しいくらいの、ものすごく真面目な人間ドラマでした。だからアメリカの(あるいは日本の)いち消防士の人生と言ってもいいと思います。

 消防士デビュー。良き先輩や同僚たちに恵まれ、やがて恋人ができ結婚。2人の子宝に恵まれ、家庭を育みながらも、最期は殉職というシュールなストーリー。ホアキン・フェニックス、ジョン・トラボルタをはじめ、説得力ある演技でガッチリ固められているので泣けます。

 ここ最近、嘘っぱちの映画(まあ普通なんですけど)ばかり観てきたので実に新鮮でした。ドキュメンタリーではないが実にいいですね。映画の表現方法はひとつだけではないのだから。


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