2006年5月の日記

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5月31日(水) 引越しの手伝い(9)

 いよいよ最終日!残った荷物を部屋の真ん中に寄せ、捨てる荷物の導線を確保する。Sさんは捨てる事務机の中身を整理しました。出るわ出るわ、クリップなど一生かかっても使い切れないくらいの量が。(笑)電話機はNTTが回収するので外して除けておきます。ISDNの回線アダプターがでかい!今なら小さなお弁当箱くらいの大きさなのに、昔はデスクトップパソコン1台分くらいの大きさだったのだ。

 廃品回収業者がやってきました。まずは大型トラック1台、これに金属と紙ゴミを積み込む。事務机が2つと、分解したスチールラックが数台。冷蔵庫に、電気ストーブ、ガスストーブ。書籍のカバーやら、捨てなければならない本、その他いろいろでトラックはほぼ満杯になってしまった。燃えるゴミと木の家具についてはまた後で別のクルマが来るそうな。へえ〜なんて思ってたらすぐに次のクルマが・・・。

 やってきました、プレス式の清掃車。まずは分別用のビニール袋に入れた燃えるゴミ。?と思ったら回収業者の兄ちゃんは分解したカラーボックスまで放り込んだ。材木もそのまんま、バキバキバキッとものすごいパワーで潰してしまうのだ。これに人間が挟まったらまずお陀仏。昨日分解した造り付けの棚板・・・これは張子じゃないからめちゃくちゃ硬い。そんなでもおかまいなしにバッキバキ。

 洋服ダンスもそのまんま、バキバキバキッとな。これでお終い、さあ片付いたと思ったら、運転手が助手の兄ちゃんを呼んだ。「壊れたー、閉まらない!」笑えた!私たちの責任じゃないよ。蓋は閉まらなくても集積所までは移動できるでしょう。あんな硬い木を押し込んだのだから、やっぱり壊れちゃったんだ。でもバイバイ、助かりました!後は掃除とお片付け。部屋の中がずいぶん広くなりました。

 Sさんは雑巾を持って掃除を始めました。すかさず私がそれに代わります。掃除は私がやりますから、捨てる荷物、持っていく荷物の指示を出してください。トイレの掃除も始めましたが、床の排水口が詰まっていて流れません。ずいぶん旧式だからなあ・・・。掃除しました!くらいにはキレイになるが、完全にピカピカというわけにいきません。どのみちこの部屋は改装しなければ誰も入らないでしょう。

 荷物は片付いた!掃除機もかけた!部屋の中はまったくの空っぽになりました。皆で万歳三唱!はしなかったけれど、心の中はそんな気分。美味いコーヒー屋さんに連れていってもらい、夜はうなぎの“上”をご馳走になりました。こんなの滅多に食べられませんよ。私は素浪人、飯さえ食わせてもらえば何でもやります。そう胸をはって豪語するところだな。心地よく疲れました、寝ます。


5月30日(火) 引越しの手伝い(8)

 いちばんの難所と思われる、造り付けの棚を分解します。板材は張り子でなく、分厚い合板を用いており、8cmはあろうかという長いプラスねじで接合されています。組み立てる時は電動ドライバーを用いているはずですが、コレを普通のドライバーで引き抜くのは一苦労。錆びて回らない箇所もたくさんあります。

 それでも2人がかりで引き抜き、クギで接合された部分をはがすために、金槌でバンバン打っていたら、隣の和菓子屋さんからクレームが出ました。隣家との隙間は15cmくらいしかないから、ものすごい騒音なんだそうな。仕方なく金槌の作業は外の歩道に出て行うこととなりました。

 造り付けの棚は4台。それを全部分解して壁に立てかけたら、これまで狭いと思っていた事務所はうーんと広く感じられます。書籍の重量に絶えかねて、床中央が窪んでしまったのもよく分かります。全工程の9割が終了したといえるでしょう。さあ、明日は引越し最終日!


5月29日(月) 引越しの手伝い(7)

 泣いても笑っても残り3日です。少し早めに出社すると、入り口の前にスチールラックが引き出されていました。Sさん、昨夜から泊り込みで作業をしていたらしい。今日から再びTさんが手伝いに来てくれたので心強い。4台のスチールラックを3階の新事務所まで運びました。

 台車を借りてきて、本をじゃんじゃん運びます。改装前の本も少々混じってますが、さすがにもう細かいことは言っていられない。基本的に少しずつ運ばないと息切れしてしまいますが、倉庫向けとして満タンに箱詰めしたものがいくつかあって、それを運び上げた時はぐったりしました。

 大量に汗をかいた時は、お茶でなく、スポーツドリンクを飲みましょう。塩分が含まれていないお茶は、浸透圧を保つために大量の汗となって放出されます。汗をかくという新陳代謝そのものが体力を消費します。これは昨夏の引越し作業で覚えたことですが。


5月28日(日) 今日はお休み

 叔父さんは泊まっていかれました。先日、板起こしした喜多郎『OASIS』のCD。それを聴かせると、たいそう喜んでくれました。実はこれ、もともと叔父さんが20年前に購入したLPレコード。ステレオを持っていないので、クルマでも聴けるようカセットに録音してくれと頼まれ、原盤はそのまま私が預かったのでした。

 5月3日に板起こしした『山月記・名人傳』にもいたく感激しておりました。次の帰省の折には、2つのCDを持っていくと約束し、東中野の駅まで送っていきました。ちょうど雨も止んで日が差してきました。「ビニール傘はもういらないから、持ってって」と頼まれる。旅行は手ぶらが原則みたいです。

 引越しの手伝いも今日だけお休みをいただきました。昼間っからチューハイなどを飲んで酔っ払い。インターネットのストリーミング動画も観ないと、スケジュールが流れてしまいます。さあ、ゆっくり休んでまた明日から作業再開です。


5月27日(土) 引越しの手伝い(6)

 今日は朝から雨がしとしと降っていて、本の移動ができません。室内でずっと、書籍カバーの改装をしておりました。それも手詰まりとなると、今度は本のタイトル整理。M社の出版書籍は150種程度なので、バラバラに配置された本を並べ直していくと、意外や意外、量がずいぶん少なくなったように感じます。あくまで見た目の錯覚ではありますが。

 今日は叔父さんがクラス会で東京に来ることになっています。私の家を訪ねてきてくれる。時間は聞いていないが、おそらく夕方くらいだろうということで、6時に上がらせてもらいました。ところが家に帰ってきてみると、ドアノブにグレープフルーツのの入った袋と置き手紙が。携帯に電話してくださいとな?タイミングがずれていました。

 連絡して話を聞くことには、実はもう、昼過ぎにこちらに来ていたそうで。(苦笑)東京には出て来たけれど、クラス会へは行かなかったという。結局ねえ、事業に成功した奴らだけが“勝ち組”と称して集まり、ロレックスの時計を見せびらかすんだそうな。そんなクラス会へ行ってもしようがないと。そんなことになっていたとは・・・。


5月26日(金) 引越しの手伝い(5)

 少しばかり家の片付けをして、11時くらいに出ようと思っていたら、先週訪問したデザイン会社から、「会社ホームページの契約書類が送られてきたので今からお届けに上がります」との電話。わざわざ自動車で届けてくださるというので恐縮。前任者と連絡が取れたのかと思い、待っておりました。

 近所に適当な駐車場がないので、ロイヤルホストで会うということに。書類を見せてもらったところ、FAXは先週頂いた契約書とまったく同じものでありました。これではサーバに接続できません。前任者と連絡を取っていただくか、NTTビズリンクに新規パスワードを発行(有料)してもらわないといけない。

 説明を終えて家に戻り、出かけようとしたら再び電話。前任者と連絡取れたようです。つまり「初回設定時のパスワードは変更されていない。しかし、社外のパソコンから接続するにはNTTビズリンクからアカウントをもらわなければいけない」そうで、ようやく接続のヒントが得られました。

 サポートセンターに電話をかけ、事情を説明しアカウントをもらう。FFFTPの設定方法も教えてもらいました。ようやく私のパソコンとサーバが接続できました。問題となっていたリンク切れはすぐに直せましたが、元のホームページはさすが専門家が作成しただけあってかなり複雑な構造ですね。

 結局、この日はM社に着いたのが5時過ぎ。2時間くらいしか作業できませんでした。Sさんは友人の劇団を観に行かなきゃと出かけます。何でも『桜の園』(チェーホフ)みたいです。


5月25日(木) 引越しの手伝い(4)

 溜まっていた洗濯物を片付け、昨日連絡したとおり、少し遅めの出社。引越し作業は汚れますからねえ。引き続き、地味な作業を続けます。少しずつ床が見えてきた感じです。

 お昼はいつもの“なか卯”で。「食べたいものを頼んでいいよ」とのことなので楽しみなのです。ここはメニュー全てが美味い。合いがけカレー、牛丼、かつ丼、親子丼、天ぷらうどん。


5月24日(水) 引越しの手伝い(3)

 ダンボールの山が積み上がりましたが、さほど片付いたとはいえない状態。もっとも以前は、蛍光灯の光も届かないくらいうっそうと本にうずもれていたそうですが・・・。

 スチールラックを1台と、杉材でできた棚をひとつ分解しました。しかし窓際へ造り付けにした、ブックカバー用の巨大な棚を分解していく作業まで到達しません。

 粗大ゴミの予約を区役所に電話したのですが、家庭用として1度に処理できる分量を超えてしまうため、事業所向けの回収業者に依頼することとなりました。


5月23日(火) 引越しの手伝い(2)

 昨日から引き続きカバーの改装作業。まとまった本はダンボールに箱詰め。LPレコードもそうですが、本を満タンに詰めたダンボールは持ち上がらないっすよ。

 夜は引越し先の事務所の社長さんが様子を見に来られ、食事に誘ってくださいました。普通の家庭料理を出してくるお店ですが、これが美味いの何の。

 銘柄を忘れてしまったけれど、麦焼酎も美味しかった。これが普通の焼酎と違って、良質のウィスキーのようにほんのり甘みがあるんですよ。クセになりそう。


5月22日(月) 引越しの手伝い(1)

 S社Mさんのお友だち、Sさんの依頼でM社の引越しを手伝うことになりました。Sさんのお友だちTさんも今回の助っ人です。引越しといっても出版社ですから、膨大な量の書籍、改装用のカバー、紙箱、注文カードがまったく未整理のまま、事務所を覆いつくしています。

 まず何から始めたかといえば、カバーの改装。汚れて返品されてきた本も、小口を紙やすりで磨き、カバーをかけなおせば新品になります。引越し先の新事務所は歩いて1〜2分の距離ですが、坪数が小さいので、移動させた後では改装作業ができなくなるというわけ。

 書店で本を購入するとき、カバーが中心から著しくズレたものなど欲しくないでしょう?ピシッと中心を決め、指の腹に力を入れてカバーを折り返す・・・。今日1日で、ずいぶん上達したように思います。この真新しいカバーの状態で、明日あなたの手許に届くかもです。


5月21日(日) お買い物

 今日はちょっと新宿まで出てみました。「レコード芸術」を購入。牛丼の安い店で食事。いつのまにか、新宿での行動パターンが決まってしまいました。

 天気がいいので、歩いて帰ることにしました。歌舞伎町を抜け、新大久保の街へ。肉屋さんからいい香りが・・・焼き鳥ですな。串数本と、手羽先を買います。

 酒屋さんでいつものドラフトワンを購入。久しぶりに家でテレビを観賞しよう。録画だけして、まだ観てない番組がたくさんあるのです。ゴロゴロ。


5月20日(土) 『ザ・グリード』

 『ザ・グリード』(DEEP RISING)トリート・ウィリアムズ、ファムケ・ヤンセン、ケヴィン・J・オコナー、ユマ・デイモン、アンソニー・ヒールド出演、スティーヴン・ソマーズ監督。(1998年アメリカ/1時間47分)

 昨日の夜に予約録画した映画『ザ・グリード』を観ました。日本語吹き替え版なのが良くなかったのか、何だろう?それほどカットがあったとも思えないのだけど、SF的な要素もおざなりで(おざなりで徹しているのかも)食い足らなさを感じました。劇場で観たら迫力はあると思います。

 『ハムナプトラ』のスティーヴン・ソマーズ監督ということで観たのですが・・・。『ハムナプトラ』(1999)以後の作品は全部観ていて、パワフル&サービス過剰な演出に圧倒されるのです。コミカルな部分も惜しみなくですが・・・。

 俳優さんたちも悪くない。ファムケ・ヤンセンはおそらくここで注目され、『X-MEN』へと大抜擢されたのでしょう。やはり一度DVDをレンタルして、オリジナル英語版で観てみないと評価が下せません。ラストが一瞬で終わってしまうのも、エンドロールへと繋がらないのであまりにも唐突です。


5月19日(金) 『メリーに首ったけ』

 今日の映画鑑賞会は『メリーに首ったけ』(THERE'S SOMETHING ABOUT MARY)キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン、リー・エヴァンス、クリス・エリオット出演、ボビー&ピーター・ファレリー監督。(1998年アメリカ/1時間59分)
公式ホームページ

 私は前にも一度観ているけれど、今回『午後のロードショー』で放送された版には、“ジッパーのクローズアップ”がカットされていました。“人形の犬”と同じで、“明らかな作り物”だからカットしなくていいんじゃないかな?NHKはノーカットだったと思います。

 下ネタ満載のラブコメディ・・・ブラックジョークもキツイ!けど爽やか、という脚本の妙ですね。皆さん大爆笑。市販のDVDには様々な特典が収録されているはず。またいつかレンタルで観直してみましょう。


5月18日(木) 『カリブの熱い夜』

 今日は写真家Kさんの紹介で、神保町にあるデザイン会社へと、ホームページのメンテナンスの仕事に行ってまいりました。パソコンに詳しい人が誰もいないということで、シロウトなんですけど・・・と断り付きで引き受けたわけです。2年くらい更新されていないということで。

 フタを開けてみてびっくり。Linuxサーバー24時間電源入れっぱなし。おまけに事務所にあるパソコンはすべてMac。私はWindowsしか使えません。Linuxサーバーもパスワードが無いのでログインできず。(ログインできても何もできませんが)どうしてこんな事になっているのか。

 Linuxサーバーの電源を落としても、ホームページは閲覧できるので、NTT-MEのサーバにデータが置いてあると判明しました。サーバーはファイル転送のために設置されたようですが、今や“ファイルバンク”や“宅ふぁいる便”という便利なサービスがあるのでまったく使用されてないとのこと。

 仕方がないので、NTT-ME契約時の書類をコピーしてもらい、自宅のパソコンからアクセスしてみることとします。ところがアクセスできませんでした。パスワードは既に変更されているみたい。

 システムを設置した人・・・連絡は取れるのですが、郊外に引っ越してしまって、なかなか東京に出てきてもらえない。近所でホームページの更新をやってくれる人はいないか?ということでお声がかかったわけです。しかし引継ぎをさせてもらわないと何にもできないのですね。

 さて、その後はMさん事務所にていつもの映画鑑賞会。深夜にテレビから録画した『カリブの熱い夜』を観ました。

 『カリブの熱い夜』(AGAINST ALL ODDS)ジェフ・ブリッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズ、リチャード・ウィドマーク、ジェーン・グリア出演、テイラー・ハックフォード監督。(1984年アメリカ/2時間1分)

 けだるーい、うさんくさーいエレキギターの音色がカリブ海の景色にマッチしております。おまけにちょいエロ。肩を故障し、解雇されたプロ・フットボールの花形選手が闇社会へと堕ちていくストーリー。失踪したヤクザの女を捜してくれと頼まれるが、やがて恋に落ちてしまうというお約束。

 あぶなーい、しかし魅惑的な香りがプンプンしますなあ。苦い酒を好むオトナでないと楽しめないかも、です。が、本日のギャラリーは皆、ナイスミドルなので存分に堪能していただきました。たまにはこういうB級路線もいいねえ、ということで。


5月17日(水) 映画鑑賞会

 約1週間途絶えておりましたが、Mさん事務所の映画鑑賞会再開。土曜日に録画した『火山高』を観ていただきました。「どうかしらん?」とも思ったけどウケました。途中から写真家のKさんも加わり、「しらなみ」を呑みながら大爆笑。

 さすが写真家!白黒を基調とし、ほんのりと肌色を乗せて加工された画像に注目。しかしバカバカしいほどに、“ムダ”な部分にパワーを注いだだけあって、こうして酒を呑みながら観るにはいいおツマミなのでございます。


5月16日(火) メンテナンス眠い

 今日は歯科医院へ歯のクリーニングに行ってまいりました。今月、歯の具合は上々。GW時に痛むことはありましたが、現在は完治しております。美人歯科衛生士さんに癒されました。

 IPラジオのメンテナンスもやらねば・・・でも、結局お酒を呑んだら眠ってしまいました。なぜかやたらと疲労感を覚えるのであります。深夜に起きだして、再開します。


5月15日(月) 『ゲロッパ!』

 『ゲロッパ!』(GET UP!)西田敏行、常盤貴子、山本太郎、岸部一徳、ウィリー・レイナー出演、井筒和幸 監督。(2003年日本/1時間52分)

 先々週にテレビから録画したのを観ました。井筒監督といえば、自分の気に食わない作品には暴言を吐く人として知られてます。お手並み拝見・・・じゃないけど、ツボを押さえた演出、面白かったです。舞台は大阪だけど、ロケ地は愛知県。ホテル・ナゴヤキャッスルとか、ラグーナ蒲郡とか、それからアート引越センターともタイアップしてるな。

 おそらく強面とは裏腹に、腰の低い一面も持ち合わせているに違いない。そうじゃなきゃ映画なんて作れないもん。常に自分に批判を向けられるよう、振舞っているのかしらん?「ゲロッパ」って「GET UP」のことだったのか。ジェームズ・ブラウンだと思って誘拐したのが、実はそっくりさんタレントでした。私ゃてっきり本物だと思ってた。(苦笑)

 現在の日本映画ほとんどに言えることなのですが、オールスターキャストになってしまうのはどうかと?有名人をどれだけ多く引っぱってこれるかどうかで、興行収入は大きく変化します。「誰々が出てる」というのは一般人に分かりやすい図式だし、「誰々が“その人”を超える」演技をすることはないんですよ。西田敏行は西田敏行。


5月14日(日) 『大魔神三部作』

 @『大魔神』 高田美和、青山良彦、藤巻 潤 他出演、安田公義 監督、黒田義之 特技監督、伊福部昭 音楽。(1966年(4月)大映/1時間24分)

 A『大魔神怒る』 藤村志保、本郷功次郎 他出演、三隅研次 監督、黒田義之 特技監督、伊福部昭 音楽。(1966(8月)年大映/1時間19分)

 B『大魔神逆襲』 二宮秀樹、堀井晋次、飯塚真英、長友宗之 他出演、森 一生 監督、黒田義之 特技監督、伊福部昭 音楽。(1966年(12月)大映/1時間27分)

 GyaOで放送中の『大魔神三部作』。イッキに3本観ました・・・いえいえ、日をまたいでますが。こうしてデータを@ABと並べてみるのは面白い。たった1年で3本が作られているのです。伊福部昭の音楽、黒田義之の特撮技術、高山良策の造形は通じて同じですが、監督はそれぞれ違います。

 勧善懲悪ストーリーは基本的に同じ。大魔神の扱いは@山の神=最後は土となる。A湖の神=最後は水となる。B山の神=最後は雪となる。と、美しいバリエーション。

 @Aが少女の涙によって目覚めるのに対し、Bは子どもの純真な心によって目覚めます。@は額の楔を悪人に打ち付けますが、Bでは宝刀を引き抜きます。Aでは『十戒』よろしく、湖が割れるシーンあり。

 個人的にはB『大魔神逆襲』の完成度が高いかと。ファミリー向けとして子どもたちを主役に置いたこと。大魔神の使いとして鷹を持ってきたことなど。特撮技術も3作目がいちばん凝っており、大魔神の暴れっぷりは凄い。CGに飽食した現代の子どもたちに見せてやりたいですね。


5月13日(土) 『火山高』リピート

 深夜のテレビで『火山高』(2001年韓国・日本公開は2002年末なので、2003年のお正月映画)を観ました。以前、DVDを借りて観たことがあるのでリピート視聴。この映画韓国版が2時間2分、日本版は1時間48分。コン・ヒョジンが脇役で出ていたんだよな・・・と再び観てみたくなった次第ですが、あれ?もっと活躍してなかったかな?本編に関係ない部分がカットされてるような?

 それはさておき、このおバカ映画・・・一般的評価は低いみたいです。私はこの無駄パワーが大好きなんですけど。別の視点で見れば、韓国映画って、日本のテレビドラマをよっく研究してるな〜と感心してしまいます。学園モノでしょ?コレは。校長が狸なら教頭は赤シャツ。穂積隆信そのものじゃあないですかこの教頭は。他にも、「あっこのシーンはどっかで見たことあるぞ」っての満載。


5月12日(金) 『紙屋悦子の青春』

 T先生のお誘いで、東銀座まで映画の試写会に行ってきました。『紙屋悦子の青春』 原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、本上まなみ、小林 薫 出演、黒木和雄 監督。(2006年日本/1時間53分)
公式ホームページ

 T先生は『祭りの準備』以来、黒木監督の大ファンで追悼式にも参加されたという・・・私はといえば、日本映画の面白さに開眼したのは最近のこと。黒木さんの作品はまだ1本も観ていません。だから観終えた後にも判然としない部分が多くありました。

 映画の手法としてはかなりユニークで、冒頭、総合病院の屋上でのシーンを除くと、“紙屋家”の屋内セットだけで物語は進行します。役者の技量が要求される、恐ろしいまでの長回し。すぐに原作が舞台劇だと分かりました。

 緊張した雰囲気の中、原田知世と本上まなみの会話はいささか辛い。滑ってる感じはベテラン小林 薫を間に挟んでも、です。永瀬正敏、松岡俊介の2人が登場してようやく雰囲気が出てくる。原田知世の台詞にも活気が出てきました。

 しかしT先生はまったく別の視点で観ておられました。消化不良の私はようやく納得できるものが見えてきた。低予算なのは誰が見たって分かること。先生が楽しく観ておられたのは、男と女では考えていることが180度違う・・・監督はこの脚本に惚れたのでしょう。

 「戦争」というものは悪である・・・そう単純に決めつけることはたやすいが、ここでは直接どうこうといった結論は見せていない。むしろ老夫婦のお互いを慈しむ会話であるとか、鑑賞後の爽やかさなど、他の作品には観られない独自の境地を見せていましたね。うまく書けないや。


5月11日(木) 『ハードロック・ハイジャック』

 『ハードロック・ハイジャック』(AIRHEADS)ブレンダン・フレイザー、スティーヴ・ブシェミ、アダム・サンドラー、クリス・ファーレイ、マイケル・マッキーン、ジャド・ネルソン、アーニー・ハドソン、エイミー・ロケイン、ジョー・マンテーニャ、マイケル・リチャーズ出演、マイケル・レーマン監督。(1994年アメリカ/1時間32分)

 久しぶりにMさんの事務所を訪れて映画鑑賞会。深夜のテレビを録画した『ハードロック・ハイジャック』を観ました。「B級ですからねっ!」と最初に断っておけば、意外に楽しめるじゃないですか。確かに不発ギャグの連発はイタイ。イマイチ決めに欠けるのも否めません。キャスティングは豪華なんだけどさ。

 自分たちを売り込もうと放送局に闖入した、おバカなロッカー三人組。冷たくあしらわれてカッとなり、拳銃(実は水鉄砲)を取り出してしまったからさあ大変!思いがけなく放送局を占拠する大事件に発展してしまいました。

 映画の舞台となったKPPXというFM局は存在しない。しかしIPラジオのチェッカーとしては、この間までロック専門ステーションだったのが、イージーリスニング系のプログラムに変えさせられてしまう・・・なんてのはよくある話なのだ。経済的な理由によるもので、市民の意見が通らないのも真実。


5月10日(水) 『中国の鳥人』

 『中国の鳥人』(THE BIRD PEOPLE IN CHINA)本木雅弘、石橋蓮司、マコ岩松、王 麗黎、奥田智彦、港 雄一、吉瀬美智子 出演、椎名 誠 原作、三池崇史 監督。(1998年日本/1時間58分)

 BIGLOBEストリームにて視聴。荒唐無稽な話ではあるけれど、中国・雲南省の大自然を目の当たりにすれば、こんなことも本当にアリかな?と思えてしまう。日本人受けするセンスも見事に浄化されてしまうのだ。期待せずして大人のメルヘンは生まれました。

 ほとんど同時期に製作された『山の郵便配達』(1999年中国)とは何の関わりもなかろうが、中国人の見る中国、日本人の見る中国、その辺りを比較してみるのも面白いかな?『鳥人』は高橋留美子の描くマンガ『らんま1/2』に近いかも知れません。


5月9日(火) IPラジオのメンテナンス

 パソコンが故障したり、いろいろあって、IPラジオのメンテナンスが全然できていません。日曜日から今日までコツコツ直していますが、EONSTREAM社のリンクがほとんど変更になってしまったこともあって、IPラジオの部屋Vは穴ボコだらけになっています。

 チマチマとしかメンテナンスできませんが、これでも一所懸命やっております。IPラジオ・ファンの皆様、見捨てないでねえ・・・さて日記を書き終えたら、また始めますか。誰か手伝ってくれる人、いないかしらん・・・無理ですわな。全部自己流で確立してますもん。


5月8日(月) 客人来たる!

 昨日は部屋の片付けで徹夜してしまいました。(どんなんやねん?)そのまま早朝、美容院へと出向きます。この美容院、もう行くのやめよっかな?ま〜た新人美容師さんが2人だけで営業してる。いかにもチャラ〜っとした男性が着きました。手早くカットしてくれたのはいいが、洗髪後のマッサージを忘れてる・・・これは言うた方がよかったのか?

 夕方には、KO大学に入学したばかりのN君が来てくれました。若いもんとしては珍しく、オーディオ道に開眼したらしい。MARANTZの旧いDVDプレーヤー(
DV-3100)を貰ってもらう約束をしていました。ついでにウチのDIATONEの音を聴いてもらいます。(片付けておいてよかった!)中古でしか買えないんですけどね。

 国産スピーカーは今や消滅ともいえる現在ですが、輸入業者がぼったくりの価格を設定した海外製品に惑わされてはいけません。何であんな小さな、造りも良いとはいえないスピーカーが1本10万円とかするんじゃあ!と半ば愚痴にも等しい意見を押し付けてごめん。これは既に老化現象が始まっているかも?


5月7日(日) 部屋の片付け

 一昨年の12月に現在のパソコンを購入し、1月にセッティングをしたのかな?その時、旧いパソコンは簡易テーブルの上に載せ、オーディオ部屋(寝室を兼ねる)に置きました。気がついたらそのまんま、荷物も増えてレコードラックの前を占拠。オーディオが使いづらくなってしまった。

 旧いパソコン・・・今となってはiPod以下の代物ですが、LPレコードからの板起こしや、インターネットラジオの視聴に限定して使っています。しかし、いい加減、足の踏み場もなくなってきた。リサイクルショップで小さめのパソコンラックを購入し、いい感じにセッティングしたいと思います。

 もう5月ですから、ガス・ファンヒーターもお片付け。床に山積みにしてある書籍・雑誌もお片付け。てなことずっとやっていたら日も暮れて、すっかりくたびれてしまいました。でも、これでオーディオは元通り。布団を敷くスペースもしっかり取れました。え、当たり前じゃないですかって?


5月6日(土) 本郷クラブ5月例会

 今月は暮尾 淳 先生にによる講演。『金子光晴・秋山 清・伊藤信吉について』。配布されたチラシには、“アナキスト”という表現がある。世間体をはばかる実家の親父が見たら、「絶対行くな!」と怒鳴ったことだろう。勘違いも甚だしい。

 講演は思いがけなく大勢の人たちが集まりました。会議室の椅子はほとんど埋まって、30人くらいはいたんじゃないかしら。文学・思想に縁遠い私でも、これはやはり人間的魅力に負うものが大きいと分かります。

 懇親会は用意してもらった酒、おつまみが間に合わず、主催者のMさんと買い出しに出ました。皆さん相当お酒呑みましたねえ・・・。このままでは電車で帰るのも難儀かな?ということ。ジョナサンのコーヒーで酔い覚まし。


5月5日(金) 『リーグ・オブ・レジェンド』

 先週、テレビで録画した
『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』を観ました。野球延長30分遅れのスタートでしたが、録画延長機能が働いたので、最後まで録画できております。VTRだとこうはいかない・・・HDDレコーダーの威力です。

 公開時に劇場で観ていますから今回はリピート。くだらないといえばそれまでですが、私はこういうのけっこう好きなのです。オリジナル本編は1時間50分・・・テレビ用にイントロ&エンディング他、大幅にカットされちゃってます。

 エンドロールの後、クォーターメインの墓はアフリカの呪術で、モコモコと盛り上がる・・・復活の兆しを見せていたはずなんですが、ばっさりカット。S.コネリーと監督の意見が合わず、続編の製作は難しいという噂もありました。私は観たい!


5月4日(木) 『大怪獣 東京に現わる』

 『大怪獣 東京に現わる』桃井かおり、本田博太郎、高松英郎、角替和枝、西山由海、吉行由実、奥野敦士、田口トモロヲ、竹内 力、柏谷亨助、田京 恵、沢木麻美、平野勇樹、花原照子、崎山祐一、上野 潤、石山雄大、倉前志保、益子智行、益子和浩、斎藤 律、辻つん、中谷正道 出演、宮坂武志 監督。(1998年松竹/1時間42分)

 前から気になっていた“怪獣の出ない怪獣映画”。BIGLOBEストリームにて視聴しました。「東京に現わる」といっても、舞台は福井の田舎町なのです。最初はテレビのワイドショーを観ながら、他人事のように騒いでいた主婦三人組。自費出版で自分史を執筆していた老人、受験ノイローゼに陥ってしまった青年等々。

 ほんらい怪獣映画というのは、本編(人間ドラマ)と特撮班に分かれて撮影されます。時間を計測してみると、実際、怪獣が出ているシーンというのは短いものじゃないですか?それを逆手に取ったアイディアは面白い。マジメに怪獣と戦っている人たちではなく、一般市民のパニックを描いたといえるでしょう。

 福井までは来ないでしょう・・・とタカをくくっていたら、九州福岡にもう一匹の怪獣が出現。しかも亀に似ているという・・・(ゴジラVSガメラですな)思いがけなく怪獣は福井県へ。非難住民たちがバーベQを楽しんでいるところへ、韓国爆撃機の流れ弾がっ!・・・何とも無残でしんみりさせられる結末でした。


5月3日(水) 『山月記・名人傳』

 お借りしている朗読ソノシート(今回はLP)の板起こし作業。『山月記・名人傳』 作:中島 敦/朗読:野村万作/作曲:渡辺浦人/チェロ演奏:脇 映夫。

 レコードそのものは新品だけど、いかんせん黴が付いてしまってます。もちろん丁寧に拭き取りましたが、再生してみるとパチパチノイズが多い。今回の一連の板起こし作業の中で最も厳しいかも。

 音質そのものは大変いいのです。狂言師、野村万作は映画『陰陽師』でおなじみ萬斎の父。『山月記』を聴いて驚きました、ピンと張り詰めた緊張感!これほどの芸はそうなかなか聴けるもんじゃありません。

 バルトークかコダーイを思わせる渡辺浦人の音楽も面白い。無伴奏チェロですが、多重録音を随所に施し、エコー感を漂わせています。パチパチノイズさえなかったら、最新デジタル録音にもひけをとらないでしょう。


5月2日(火) サルベージ終了

 はあ〜、これは忍耐としか言いようがありません。気の遠くなるような時間を費やします。コピーのコマンドで放っておけばいいかというとそうでもなく、途中で止まってしまうこともあるからです。フォルダのコピーで止まってしまうときは、ファイルを1個ずつ確認します。

 昨日から延々と作業を続けていましたが、夜の11時を過ぎた頃、壊れたHDDは力尽きたのか、ウンともスンとも反応しなくなりました。だいたい全ファイルの9割くらいをサルベージしたでしょうか。BMPやAVIが苦手のようで、壊れる直前の仕事は消えていました。残念。

 新しいHDDに交換して、明日から心機一転するぞっ!と、パソコンのケースを閉じにかかりました・・・し、閉まらん。増設した3.5インチベイがつっかえて蓋が閉まらないのです。スクリューネジを通常のネジに交換。増設ベイを蓋の留め具に当たらない位置までずらす・・・お騒がせしました。


5月1日(月) サルベージ開始

 昨夜、2日がかりでパソコンの改造(スライド式3.5インチベイ増設、バックアップHDD増設、HDD冷却ファン増設、FDD増設)は終了しました。続いて今日から、壊れたHDDのサルベージ作業に入ります。

 壊れたHDDをバックアップHDDの代わりに接続すると、認識にえらく時間がかかります。機嫌のいい時はアクセスできるが、そうでない時はまったく反応しない。壊れかけてるだけあって、通常4〜5分でコピーできるものが1時間〜2時間かかってしまいます。

 容量の大きなフォルダをコピーすると、「残り時間280分〜」などと、とてつもない数字が表示されます。なるほど、本職のサルベージ屋さんに依頼すれば10万円は下らない、と言われていたのはこういうことなのか、と。

 100%サルベージできるかといえば、そうはいかない。やはり壊れているファイルも多くあります。コピーできても、開かなければ意味ありません。それにしてもものすごい時間がかかります。もちろん作業中は他の操作ができません。


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