2006年8月の日記

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8月31日(木) もうすぐ秋

 朝夕涼しくなりました。それでも今朝は、アパートの傍でセミが鳴きました。「ミーン、ミンミンンミン、ジワワワ〜」×6回。ものすごくうるさかったけど、すぐに力尽きてしまいました。

 階段のベランダにはシオカラトンボの死骸。玄関にはカナブンが歩いていました。こいつはまだ元気だったので、草むらの方へ放ってあげましたけど。季節は移り変わります。

 チィチィチィと秋の虫が鳴いてます。風流じゃのう・・・団子が食べたくなりました。今年の夏は猛暑が一瞬で通り越した感じです。梅雨が長かったですからね。ハイ。


8月30日(水) 吉岡美穂ちゃん

 テレビ東京の深夜番組に、先週、今週と2週続きで吉岡美穂ちゃん登場。やっぱいいわぁ、可愛いわぁ。パネル形式のクイズで次は“角が取れる”チャンスだというのに、なぜか?角を取らない美穂ちゃん。これは天然なのか?忘れていたのか?とても笑いの計算とは思えない。名倉さんズッコケた。私もテレビの前で大声出して笑ってしまった。

 せっかくヒントをもらっても、90度曲がった方向に答えてしまう。これは、考える速度こそ勢いあるんだけど、まったく制御できてないんだろうな。こういう彼女ができたらいいなあ・・・毎日、笑いがたえないでしょう。傍にいるだけでも口元が笑いに傾きますよ。もうすぐ2007年のカレンダーも発売されることでしょう。握手会にはぜひ参加せねば!


8月29日(火) 『マルホランド・ドライブ』

 かなり前、HDDレコーダーに録画した『マルホランド・ドライブ』(MULHOLLAND DRIVE)を観ました。ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロー出演、デヴィッド・リンチ監督、アンジェロ・バダラメンティ音楽。(2001年アメリカ/2時間26分)

 う〜む、わけがわからん。(笑)HDDが一杯なので、すぐに消去しなくてはいけなかったのに、そういうわけにもいかなくなってしまった。最初はストーリーのアタマとシッポがループになっているかしらん?と思ったけど、そうじゃない。幸い
こちらに上手くまとめた解説があったので助かりました。

 前半部=「ダイアンの見た夢」、後半部=「現実」?と解釈したら上手くまとまります。私個人は、後半部=「カミーラの見た夢」とも考えたけど、つじつまの合わない部分が多すぎるのでやめました。ただし、後半部=「現実」?としても問題はあります。それは夢なんだから仕方ないでしょう。

 夢ってのは、現実ではまず無理であろう願望も叶ったりします。ただ、頭の中には冷静な部分もあり、疑問符が不条理・不可解な映像として残っちゃう。それから時間軸がバラバラです。願望成就の代償として、親友が敵になったり、思いがけない人物が自分に味方してくれたりする。ありえないんだけど。

 私なんかもときどき、オーケストラでホルンを吹く夢を見ることがあります。もう何年も練習していないので、唇がいうこときくはずもないし、ぶっつけ本番・初見だったりします。吹けるはずがない・・・これは願望というより、ピンチに陥っている自分が象徴的なカタチで現れたのでしょう。やばやば・・・。


8月28日(月) オジさんたちの若者批判

 私のひと回り上の世代と呑んでいると、よく若者批判に陥ってしまうことがあります。「パソコンなんて捨てろ!」ってことになってしまう・・・まあ、かなり酔っ払ってはいるんですけど。以前、スポーツ関係のフリーペーパーを発行する若者たちが出入りしていたこともありまして。

 私も現場を横っちょで見たことがあるんですが、彼らはインターネットで調べた記事を繋ぎ合わせ、1コマ、2コマの紙面を埋めてしまうんですよ。もっとも市販されている“実話系”週刊誌など、○ちゃんねるのネタを拾い、膨らませ、芸能人の中傷記事など平気で捏造してしまうのですが・・・。

 オジさんたちは、「足で歩いて稼いできなさい!」と言っているわけです。この意見には賛成、しかし誤解もあります。50代の大半がパソコン音痴だし、ごく初歩的な使い方と、仕事で使うルーティンしか覚えられない人も多いわけです。EXCEL使ってても計算式入れてないとか。

 オジさんたちは今、大変なんですよ。時代はどんどん変革してしまって、過去に積み上げてきたものが危うくなってきている。私なんかも思うけれど、20代の人たちの“自由”は羨ましい。何度でもやり直しのきく柔軟さと強さを持っているのに、オジさんには“甘さ”としか映らなかったりする。

 理解できないものは脅威なんだけど、オジさんは若者を頭ごなしに押さえつける。若者は上手く説明することができないし、関わるくらいなら切り捨てたいと思う。で、仲間どうしでつるむ。交差する部分が少なすぎる。何かよく分からん泡のような成果が、いくつも立ち上がっては一瞬で消える。

 “格差社会”かあ・・・。ま、いまだに“お受験”に熱心な親御さんもいるか。希望するエリートシステムに乗っかるのはごく一部だけ、と若者は悟ってしまったために、とりあえず遊びながら模索している。これは批判じゃないよ、こんな哀しい時代に誰が生んでくれと頼んだ?大いに遊びなさい!

 願わくばたまにはオジさんのお説教にも耳を傾けてあげて!愛があります。(笑)


8月27日(日) 講演会ドットコム読書会

 講演会ドットコムの読書会、著者 田坂 昴が語る「三島由紀夫論」を聴きにいきました。田坂先生の「三島由紀夫論」は、三島が生前、唯一“お墨付き”を与えた名著なのだそうです。本来なら、先に読書を済ませてから聴講に望むべきですが、なかなか現実そういうわけにもいかない。

 参加費は¥500ですが、先着15名限定で、1985年の雑誌『テーゼ』6号をいただくことができました。これがちょうど“吉本隆明と三島由紀夫”特集号でして、田坂先生ほか諸先生方の評論・鼎談が掲載されています。これを読むだけでもざっと流れが掴めたのは幸いでした。

 それに会場では「増補・三島由紀夫論」の割引販売も行われていたため、すかさず購入。聴講の後でじっくり読むこととします。田坂先生が鋭く目を付けたのは、ニーチェの『悲劇の誕生』とリンクしていることであり、三島由紀夫からもそれが愛読書であるとの私信を受け取ったのです。

 講義の後は池袋まで歩いて行ってお酒呑み。浴びるほど呑んじゃいました。しかも二次会まで・・・財布の中身が心配だったけど、スレスレで持ちこたえました。あぶないあぶない。(笑)


8月26日(土) 『G.I.ジェーン』『タッチ』

 かなり前に録画しておいた映画『G.I.ジェーン』(G.I.JANE)を観ました。デミ・ムーア、ヴィゴ・モーテンセン、アン・バンクロフト、スコット・ウィルソン出演、リドリー・スコット監督。(1997年アメリカ/2時間6分)

 マッチョに肉体改造、頭を坊主狩りにしてがんばったデミ・ムーアに1票。軍隊には必ずといっていいほど、サディスティックな教官が登場します。しかし、彼女の血の汗流す努力も、結局は政治的に利用されただけ。その後がよくない・・・お払い箱にされそうになったところを、プライドを賭けて軍隊に再編させてもらうが、果たしてこれは最良の選択といえるのか?

 最後はいきなり実戦に投入されます。リビアに落下した米人工衛星の回収部隊を、沿岸で援護する作戦ですが、罪もないリビア人を撃っちゃっていいのかな?憎っくき教官を救いながら見事に生還。淡い友情も芽生えるというハッピーエンド。実戦さながら厳しい訓練の描写が迫力で、そこはさすがリドリー・スコット監督と感じたのだけれど、いかんせん失敗作。

 昨日はテレビで映画『タッチ』を観ていたのですが、途中で飽きてしまって“ながら作業”。長澤まさみ、斉藤祥太、斉藤慶太 出演、犬童一心 監督。(2005年東宝/1時間56分)

 いかんなあ・・・マンガもアニメも“超有名”なだけに、ストーリーは最初から分かってしまってます。“分かっていても魅せる映画”なら良いのですが、そのままアニメを実写に置き換えただけ。何の新鮮味も感じられないのです。長澤まさみファンは見ていて楽しいでしょうけど。興行的には成功したでしょう・・・ねえ。


8月25日(金) レコード評論家排除論

 私はクラシック音楽が好きですが、クラシック・オタクは大嫌いです。毎月購読しているレコード芸術(音楽の友社)、9月の特集“究極のオーケストラ超名曲・徹底解剖3”を見て、ヘナヘナと崩れ落ちてしまいました。

 クラシック音楽に薀蓄なんて必要ないはず・・・。評論家たちは「オレ様だけがこの秘密を知っている」とアピール合戦。譜例を示して校訂(版)による違いや、解釈の違い、原典演奏かくあるべし、を誇示しています。

 いえいえ・・・そんなのはすべて机上論であって実践論ではないのです。実際に聴衆の前で演奏し、評価を得ることからスタートなんですから。楽譜は文字と同じですが、たとえそれを読めたところで俳優にはなれません。

 同じ小説・文学を、普通の人が朗読し、実際に演技をしても、玄人であるアナウンサーや名人俳優が朗読、演技するのとはまったく違います。いかに聴衆に対して感動を伝えられるか、神経を集中させているからです。

 できればその実演をナマで、雰囲気は大幅にスケールダウンしてしまいますが、DVDやCDに収録されたものを楽しむのもいいでしょう。ただ、その感動を、理論をふりかざした文章で読ませたところで何にもならない。

 もともとレコード評論とは、昭和初期、まだレコードが大卒のサラリーマンひと月分の給料より高価だった頃。(額面は今と変わらない¥2,500なんですけど、物価上昇率を考えてみて。)誰だって無駄な買い物はしたくないわけです。そこでその道の“よく知る”方へご意見を伺おうということでした。

 今は子供の小遣いでもCDが買えるわけです。レンタルもしかり・・・インターネットの無料放送やダウンロードもあります。評論は“素人騙し”のギャラ稼ぎ。もしくは販売促進のための職業となりました。貶されてもお金を出してくれる、などという奇特な会社はありません。廃業すべしです。


8月24日(木) 戦争というものは

 OCRの仕事で徹夜・・・経験者のみが知ることですが、辛く孤独な作業です。3時間だけ寝ましたけど、夕方4時頃に完成してデータ入稿。元原稿を返却しに行き、続きの仕事ももらえたのは良かった。それからはいつものようにお酒呑み。作家のYさんも訪ねてきて、社長と3人で世間話。

 前にも書いたことがありますが、戦争というものは、思想や宗教の違いから自然発生するものではなく、経済再生のために仕掛けられたものであります。ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前にキャッチしていました。宣戦布告のための大義名分、“勝てる戦争”と見越しての措置だったのです。911も同じ。

 京都が空襲を受けなかったのは、戦勝国にとって大きな財産になるからです。A級戦犯?ほんらい、戦争に善悪なんてないはず。勝った国が負けた国を裁き、自分らに都合の悪い者(知りすぎている者)を抹殺したまでのこと。天ちゃんのノートが出てきた、なんて騒いでますが、本心なんて書かないっすよ。

 かの“三億円事件”にしても、当時盛んだった学生運動のアジトを摘発するために実行された“ヤラセ”なんだろうな。保険によって実害は0円だし、盗まれた紙幣はまったく使用されていないという。そうなると、北朝鮮のテポドンミサイル実験も、日本軍事化政策のための格好の理由となります。

 しかし冷静に考えてみましょう。いつ・どこに飛んでくるか分からないミサイルを迎撃するなんてことは、全国何百箇所に基地を設営したところで到底無理。敵のミサイル発射基地を叩くのがベターなんでしょうけど、それは“自衛”の理念から外れますわな。週刊?こどもニュースでした。(笑)


8月23日(水) ピロシキ/冥王星

 銀行へ寄ったついでに、近所のパン屋さんを覗いたら、ピロシキがありました。ピロシキとは“小さなピローグ”という意味で、ピローグとはパイのこと。チェーホフの作品にはよくピローグが登場します。ロシア料理なんて日本じゃあまり食べられないから試しに買ってみます。安かったしね・・・。

 カレードーナツみたいな揚げパンですが、丸くなくて二つ折り。挽き肉と野菜の具が入っていてめっちゃ美味い。しばらくハマりそうです。具材には春雨だかビーフンみたいなものも入っているので、日本風にアレンジされてはいるんでしょうけど。中国だったら饅頭(まんとう)か。

 日本だと信州(長野県)の“お焼き”くらいしか、似たものは見かけないですね。それも実際に、長野県に行って食べるものは美味しいんだとか。でも以前、長野県在住の人に訊ねてみたら、「子どもの頃から普通に食べてるから、ご馳走だとは思っていない」って言われちゃいました。

 冥王星を太陽系の惑星から外す、という意見がまとまり始めています。1930年に発見された惑星ですが、今になって質量を計算してみると、地球の衛星、月よりも小さく、太陽に対して楕円軌道をとっているわけです。昔は「水金地火木土天海冥」(すいきんちかもくどってんかいめい)と覚えましたけど。

 クラシックにはG.ホルストの作曲した組曲「惑星」という名曲があります。火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の7曲から成り、全曲演奏50分という大曲。木星の有名な旋律は「ジュピター」というタイトルで平原綾香さんのCDデビュー曲にもなっていますが、この試みは目新しいものではありません。

 作曲当時、未発見だった冥王星はこの組曲に含まれていませんが、2000年になってC.マシューズの作曲した「冥王星」を含めて演奏したCDが発売されるや否や、以後、“右へならえ”となってしまいました。最初は物珍しさもあったのですが、この冥王星、完全な現代曲であり、ホルストの作風とはまったく異なります。

 組曲「惑星」には優れた演奏のCDが多数存在し、もはや何か目新しさを伴っていなければ、新しいCDを発売しても販売成果が上がらない・・・というのが本音だったわけです。しかしまあ、マシューズの「冥王星」は繰り返し聴きたいという名曲じゃないですから、いつまでも尻馬に乗っかっているのはどうかと・・・。


8月22日(火) 初桃

 とある事務所でお酒を呑んでいて、新鮮な桃を頂いたので、それを食べましょうということに。私が切り分けることになったのですが、イマイチ切り方が分かりません。よく熟れた桃ならば、シュルシュルと皮が剥けますが、まだ少し硬めなので包丁で剥きます。ここまではいいんですけど。

 中央には大きな種がありますから、包丁で割ることはできません。種を残して360度、クルッと切り込みを入れましたが離れない・・・。ずいぶん乱暴な切り方になってしまいました。でも、新鮮な桃の味はよかったです。種のある中央は本当に紅色で美しい。贅沢なシャーベットを食べているみたい。

 上手な桃の切り方をインターネットで調べてみました。割れ目に沿って、種の周りに360度、切り込みを入れるのは正解。そうしたら両手で、ルービックキューブを回すみたいにひねると、パカッと割れるのだそうです。あらら、気がつきませんでした。今度試してみようっと。


8月21日(月) 特に何もない1日

 インターネットを調べていたら偶然に、
芸能人吹奏楽リストというページを発見。へぇ〜、この人がこんな楽器を吹いていたんだな・・・と。ちなみにピアノや弦楽器はリサーチされておりません。かくいう私はホルン・・・グラビア・アイドルの岩佐真悠子さんがホルンを吹いている動画は見たことがあります。

 本を読む時間が取れなくて困っています。インターネットや映画を観る時間はともかくとして、用事があってどこかに出かける時、約束の時間より早く移動してしまうので、喫茶店で時間を潰すことになるのですが、その時に本を持っていれば集中して読めるのです。ただ、本って重いでしょう・・・。

 重いから置いていくか、なんていう時に限って思いがけなく、2時間以上の待ち時間が出てしまうことも。先週はそれで失敗・・・マクドナルドでひたすら頭を空っぽにして休んだり、¥100ショップをクルクル見て回ったり。借りっ放しになってる分厚い本を1冊、今から読んでみようか。(深夜)


8月20日(日) 『スーパーマン(特別編)』

 テレビで懐かしい『スーパーマン(特別編)』(SUPERMAN)を観ました。クリストファー・リーヴ、ジーン・ハックマン、マーロン・ブランド、テレンス・スタンプ、ネッド・ビーティ、ジャッキー・クーパー、マーゴット・キダー、グレン・フォード、トレヴァー・ハワード、ジャック・オハローラン、ヴァレリー・ペリン、スザンナ・ヨーク出演、リチャード・ドナー監督、ジョン・ウィリアムズ音楽。(1978年アメリカ/2時間34分)

 特別編(ディレクターズカット版)とはいえ、放送枠が2時間14分しかなかったので、劇場公開版に近いですね。嘘つきは泥棒の始まりです。1978年といえば最初の『スターウォーズ』(1977年)の翌年であり、まだ『スターウォーズ』がシリーズ化されるとも分からなかったはず。音楽は『スターウォーズ』で一躍脚光を浴びたジョン・ウィリアムズ。二番煎じとも言われましたが、改めて聴くと実に流麗なスコアを書いてます。

 さて、私もこの映画は何回か観てますが、いつも不思議な感じがするのです。スーパーマンの活躍よりも抜けるような青い空、どこまでも続く麦畑。『スタンド・バイ・ミー』(1986年)にも通じる広大なアメリカを感じさせてしまう。で、シネマスコープの左右いっぱいに拡がるロングショットでしょう?映像美に参ってしまうのです。肝心のストーリーは、今観るとけっこうチープだったりしますが。

 悪役にジーン・ハックマンを持ってきたのに、演出の拙さか、イマイチ存在感がないんですよ。冷徹な悪役か、むしろコミカルに徹した方がよかったかも。どっち付かずになってしまいました。恋人のロイス・レーンはそれほど魅力ある女性とは思えません。クラーク・ケントは職場にいる女性なら誰でも惚れちゃうのか?(免疫なさすぎ)米軍の双子ミサイル警備も緩すぎます。こんな簡単に針路変更できちゃうんですか?

 スーパーマンがいくら汗水たらして働いても、米国が戦争のための兵器開発を行っていたら、いっこうに平和は訪れないでしょう。さて間もなく最新作、『スーパーマン・リターンズ』の公開ですが、監督は『X-MEN』(2000年)、『X-MEN2』(2003年)のブライアン・シンガー。映像の美しさでは定評あります。なぜか?間もなく公開の『X-MEN最終章』の監督はブレット・ラトナーに替わっちゃったんですけどね。どうなるか?


8月19日(土) 醤油マヨネーズ

 今夜は醤油マヨネーズのことでも書こうかね〜。とある事務所でお酒を呑んでいて、贈答品のフランクソーセージがあるから、それを肴にしようということになりました。マスタードか、マスタードマヨネーズをつけて食べたら美味しいんだけど、冷蔵庫にはマスタードがありません。

 そのうちの1人が、練りわさびを持ち出しました。「やめましょう」という私の制止もきかずに・・・。案の定不味いです。ソーセージには合わないですよ。

 次の日はマスタードとマヨネーズを買って行きました。フランクソーセージにはマスタードも良し、マスタードマヨネーズも良し。冷蔵庫には醤油の買い置きがあったので、醤油マヨネーズも作ります。あらら、皆さん醤油マヨネーズは初体験だったようで、こんなに美味しいの〜と驚いていましたが。

 味噌マヨネーズというのもありますね。もろきゅうなんかにピッタリかと。洋物には合わないと思いますが・・・。あと、一味マヨネーズは呑み屋さんで、炙ったスルメなんかをつけて食べるも良し。ポテトチップを酒の肴にする時もグーですよ。誰でも簡単にできるB級グルメのお話でした。


8月18日(金) 『美しき日々』第9話・第10話

 普通はどうでもいいことかもしれないけれど、気が付いたことがいくつかあります。第9話でナレ(イ・ユジン)が、ヨンス(チェ・ジウ)に室長(イ・ビョンホン)との仲を問い詰めるシーン。場所はヴィクトリーレコードのバックルーム。商品のダンボールが山積みになっていますが、日本企業のダンボールが大写しで、文字が読めてしまうのですよ。

 プラスチック
 NISHIKI クジャクのマークが保証する
 愛知県春日井市中野町2・・・
 本社工場 0568-XX-XXXX

 撮影は当時のタワーレコード。実際の店舗でロケしていたわけで・・・。あ、NHKで放送された時はカットされていたようです。電話番号までハッキリ読めてしまいますし、住所は私の実家からさほど遠くないはずです。調べてみたところ、
錦化成株式会社というのだそうです。下請けでサンリオなどのキャラクターを成型しているようです。

 第10話では、ソンジェ(リュ・シウォン)がミューズ社長ヤン・ミミ(イ・フィヤン)に連れられてレストランへ。ピアノの生演奏が行われていて、曲はベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」〜第1楽章。ブランドはよく見えないのですが、このピアノかなりいい音がします。韓国のピアノもここまでの品質になったか!と驚きました。

 今まで韓国映画をいろいろ観てきたけど、ピアノ演奏のシーンに出くわすと、がっかりさせられることが多かったものですから・・・。ヤン・ミミがソンジェに、「あなたも何か弾いてみて」と勧め、ピアニストに替わって弾きはじめたところ・・・。

 ガーン!いきなり調律が狂ってます。しかも安物ピアノの音。明らかに違う楽器でアフレコしてます。いや、最初の「月光」はCDだったのかな?ここはカッコいいシーンなんですから、もう少し慎重に録音してほしかった。

 とまあ、つまらないツッコミを入れてしまいましたが、音楽ビジネスを舞台にしたこのドラマ。意外としっかりした筋書きで、現実味も感じられるのですよ。先ほどのピアノの件は些細なミスといってもいいでしょう。まだこの先、第24話まで続くのかあ・・・どうなるんだろう。それにしても韓国の俳優さんは上手いわ。


8月17日(木) 『時をかける少女』

 昨日は諦めてしまったので出直し。テアトル新宿で『時をかける少女』を観てきました。キャラクターが実に生き生きしていていいですよ。現代にアレンジされた脚本も秀逸で、オリジナルを凌駕しちゃってます。(「桃栗三年柿八年♪」は却下!)あまりゴタゴタ書くと印象が弱くなってしまうので、とりあえず観てください!お薦めです。

 『時をかける少女』仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、谷村美月、垣内彩未、関戸優希、原沙知絵(声の出演)、細田 守 監督、山本二三 美術監督、奥寺佐渡子 脚本、貞本義行 キャラクターデザイン、吉田 潔 音楽。(2006年日本/1時間38分)
公式ホームページ

 “ムービーウォーカー”調べによると、今週の“見てよかった第1位”。でも全国で16館しか上映してないのか。愛知県は名駅のゴールド劇場のみ。好評につき上映期間を延長したり、遅れて上映を決定した映画館もあるようです。整理券をもらって並ぶのは大変ですけど、ぜひこの夏、劇場で観てくださいね。

 あと・・・涙腺のユルイ人は、1人でなくお友達と一緒に行きましょう。


8月16日(水) 今日もまたいろいろ

 テアトル新宿へ、話題の『時をかける少女』を観に行こうと早起きしたんですが。水曜日は¥1000デー、しかも夏休み、そのうえ都内の上映館が、こことテアトル池袋(夜間のみ)だけという条件つき。そりゃ〜ものすごい人だかりで、すでに満席立ち見状態。次の回の整理券を配布していましたが、この日はさっさと諦めて出直すことにしました。

 歌舞伎町の中を歩いて帰ろうということで・・・。あ、カレー屋さんの“リトルスプーン”を発見!以前、渋谷のお店でチキンカレー(¥380)を食べたときには?な味だったため、今回はポークカレー(¥480)に挑戦してみます。やはり期待ハズレ・・・チキンの時と同じ酸味のカレーでした。食えないこともないんですけど、★ひとつです。

 歌舞伎町の中心、コマ劇場前には“カレーデポ”があり、安くて味もそこそこと人気です。13日にレポートした“カレーの王様”、少し歩くと“グレートインディア”もあるのに、どうして激戦区に進出してきたのか?“リトルスプーン”はこの中でいちばん評価が低い・・・たぶん二度と訪れることはないでしょう。安くもないしね。

 現在、視聴中の韓国ドラマ『太陽に向かって』。第5回を観ていたら、あれれ?どっかで見たようなシチュエーション。思い出しました・・・これって『めぞん一刻』じゃないですか。ヒロインは婚約者を事故で亡くし、その想いを断ち切れず悩んでいるのです。カン・ソクミンは婚約者の墓前で彼女への愛を誓うんですよ。

 カン・ソンミン(クォン・サンウ)五代裕作 熱血バカな海軍軍人。ヘリンにひと目ぼれ。
 チョン・ヘリン(ミョン・セビン)音無響子 女医。婚約者を事故で亡くし、今も想い続けている。
 イ・スンハ(チョン・ソンファン)三鷹 瞬 ヘリンの務める大病院の息子。ソンミンのライバル。
 ユ・ウジン 音無惣一郎 ヘリンの婚約者。交通事故で死亡。

 カン・スジン(キム・ジョンファ)ソクミンの妹。以下の役柄、『めぞん一刻』にはない。
 ユ・ボナ(イ・ユジン)ヘリンの親友。ヘリンの婚約者ウジンの妹。ソクミンを応援する。
 チョ・ジナ(オ・ジョウン)ヘリンとスンハの勤める病院の看護師。スンハに片思い。

 脇役は他にもたくさんいるのですが、『めぞん一刻』みたく個性的で、一途なソクミンを応援してくれる優しい仲間。スンハの配下として、いろんな妨害工作を仕掛ける者たち。ソクミンの妹にひと目ぼれしたいたずら小僧の水兵さん等々。まったく同じではないけれど、雰囲気はとても似ています。日本のマンガをよく研究してますね。


8月15日(火) いろいろあるよ

 深夜のテレビで映画『ソフィーの世界』(SOFIES V ERDEN)を観ました。前にも観たことがあるので、二度目なんですけど。シルエ・ストルスティン、トーマス・ヴァン・ブロムセン、アンドリン・サザー、ビョルン・フロバーグ、ミンケン・フォシェイム、エダ・トランダム・グリォサイム、スヴェン・ヘンリクセン、マーク・タンディー、エスペン・スキョンベリ、アインドリデ・アイドスヴォルド出演、エリック・グスタヴソン監督、ランダル・メイヤーズ音楽。(1999年ノルウェー/1時間51分)

 長い原作を2時間に収めるのは到底無理。ストーリーをサラサラとなぞっただけと思われます。美しいファンタジー映画になっちゃってますが、謎は謎のまま、夢を見ているみたいに通過していく雰囲気が好きです。夢って、見ているときは分かんないのに後になって、“ああ、そういうことか”って気づくことがあるでしょう。しかしまあ、ある程度読書を重ねてきた人には、ははぁと頷けるものの、小さな子供には分かんないか?いや、大きくなってから理解してもいいんだけど。

 今回観たのは字幕版。前に観たときもそうだったと記憶します。もちろんメインはノルウェー語ですが、時間をワープする舞台ごとに、イタリア語、フランス語、ドイツ語、英語、ロシア語・・・と変わっていくんですよ。中世の時代に案内人のアルベルトがクラリネットで「聖者の行進」を吹くと、リコーダー奏者とのアドリヴ・セッションが始まってしまい、何ともおかしく愉しい。映画全体に音楽の出来がよく、感心させられました。この作曲家、他に何か作品書いてないのでしょうか?

 夕方は月に1度、歯科医院での定期健診。歯のクリーニングをしていただきました。熊田曜子似の歯科衛生士さんに癒されましたね。(^^)その後はそのまま大久保まで歩き、食事と惣菜のお買い物。牛丼太郎のカレーライスは¥330ですが、お肉たっぷりでしかもスパイシー。なかなかいけますよ。欠点は“立ち食い”しなきゃならないことですが、店舗によっては座って食べられるところもあります。茗荷谷店は確か座って食べられたはず。

 現在、視聴中の韓国ドラマ『美しき日々』は、音楽ビジネスを舞台としていて、“ヴィクトリーレコード”なる架空の会社が登場します。ソウルに本社を構えるこの会社、オフィスとは別に、CD販売店も経営していますが、何と撮影に使われたのは“タワーレコード”。黄色と赤の看板はどう見たってマチガイナイ。看板の前半部分“TOWER”の上に“VICTORY”のロゴを被せただけなんですよ。(現在は“シンナラレコード”ですが、店舗はそのまま現存するそうな。)


8月14日(月) 韓国ドラマ二題

 しばらく韓国ドラマは観てなかったのですが、GyaOで面白そうなのを見つけてしまいました。『美しき日々』・・・これは2001年の製作ですから、さすがに旧いです。チェ・ジウが若い・・・いや、今もあまり変わっていないような?妹役のイ・ジョンヒョンは今年のTBSドラマ『輪舞曲(ロンド)』でも妹役でした。

 イ・ビョンホンのちょっとグレた妹役として、シン・ミナが出演していますが、『火山高』でヒロインを張った女優さんです。韓国ドラマ&映画を観ていると、「あ、この人は前に別のドラマで同じようなキャラを演じていたな」とか、「ぜんぜん違うキャラを演じているよ、信じられん」という発見があって楽しめるのです。

 これを日本のドラマと比較すると、S々木K之介、F田A太、S藤R太などは、なぜかいつも同じような役回り。もっとも、あまり日本のドラマを観ないので、たまたま観ていたものがそうだったのか?O杉Rなどは、カメレオン俳優というか、役回りによって別人のようになれる存在ですけど。

 もうひとつ観ている韓国ドラマは『太陽に向かって』(2003年)ですが、主演のクォン・サンウは熱血バカを演じております。この人、クールな二枚目、ソフトな二枚目、おバカな二枚目の三種類を演じられるのですよ。日本人でこんな役者、お目にかかったことはございません。根性あるなあ・・・。

 脱線しますが、
『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』が観たいです。くだらない、胡散臭いがプンプンです。北の将軍様『プルガサリ』、南の『ヤンガリー』に続く、第三の怪獣として君臨できるかどうかです。韓国のフルハシ隊員こと、ソン・ガンホも出演します。ポン・ジュノ監督は気づいているのか?


8月13日(日) カレー調査

 新宿まで買い物に出たついでに、カレー屋さんを1件調査してきました。
カレーの王様というチェーン店です。エスビー食品のフランチャイズですか・・・。ポークカレー¥500とサラダを注文。メニューをご覧になれば分かるとおり、“ソースだけ”という種類は存在しません。ポークカレーには煮込み野菜が入っています。

 カウンターには一般的な福神漬の他に、フライド・オニオンが自由にトッピングできるよう置いてあります。甘くて香ばしいですよ。それと、普通のお店より皿が一回り大きいんです。ご飯もソースもたっぷり・・・お腹いっぱいになりました。メニューが¥500からと少し高め?なので、★★といった評価でしょうか。

 最近訪れたカレー屋さんで、まだ日記にアップしていなかったものを1件。JR秋葉原電気街口を出たすぐにある
ホームメイドカレーです。ポークカレー¥480は具も少なめですが、玉葱の旨みがよく出ていて美味しい。少し高め?ですが、朝カレーセット(ドリンク付き¥450/11時まで)は狙い目。★★


8月12日(土) ホームムービーの日

 8月の第2土曜日は“ホームムービーの日”。何だそりゃ?家の中に眠っている貴重なフィルムを持ち寄り、大勢で楽しんじゃおうというアイディア。まだ今年で4回目ということですが、世界40都市以上で上映会が開催されます。地球上で40数箇所?と、微妙な数字がいいじゃないですか。本日は根津教会で行われた8ミリフィルム上映会に参加してきました。

 ビデオやDVDが普及した昨今、8ミリフィルムなんて若い人は知らないかもしれないけれど・・・。家の引出しや押入れの奥に思い出のフィルムが眠っていたりするものです。ところが肝心の映写機がなければ、見られないですよね。結婚式・運動会・旅の思い出・ナゾの映像・・・ジャンルは問わず上映してしまおうという無謀な試み(笑)、いや〜実に楽しかったです。

 お父さんが撮れば、それはもう監督として巨匠であり、わが子は名子役、奥様は大女優になるのです。8ミリといえどカラー作品は色鮮やか!トーキー作品は多くなく、ほとんどがサイレントでしたけど。もっともその昔、機材は目玉が飛び出るほど高価だったに違いありません。しかも連続して30秒くらいしか撮影できないのですよ。

 子供の成長記録として撮影されたもの・・・プールでの水遊び、運動会、学芸会など。これは誰が観たって親バカで楽しい。お父さんの寝相の悪さを、まじまじと撮影した謎のフィルム・・・半尻には判決を下さねばなるまい。(笑)飛び入りで持ち込まれたフィルムもありました。アレ、こんなの映ってたっけ?と会場は大笑い。映写機がなければ内容の確認もできますまい。


8月11日(金) 『遊星からの物体X』

 『遊星からの物体X』(THE THING)カート・ラッセル、A・ウィルフォード・ブリムリー、リチャード・ダイサート、ドナルド・モファット、T・K・カーター、デヴィッド・クレノン、キース・デヴィッド、チャールズ・ハラハン、ピーター・マローニー、リチャード・メイサー、ジョエル・ポリス、トーマス・G・ウェイツ出演、ジョン・カーペンター監督、エンニオ・モリコーネ音楽。(1982年アメリカ/1時間49分)

 久しぶりに観て懐かしかったな・・・。1982年製作ですかい、どこか似ている『エイリアン』(1979年/リドリー・スコット監督)なんかと比べると、こちらはB級の匂いがプンプンします。主人公のマクレディは冒頭、コンピューターとチェスに興じていますが、王手を取られると悔しがり、回路にウィスキーを流してショートさせてしまう。デレンデレンとエレキベースの音が胡散臭い・・・いいねえ。

 ダメ男なんだけど頭の回転は速く、やがてリーダーシップを発揮していく。登場人物はすべて男性・・・しかも一癖、二癖ある個性派揃いで、性格描写も秀逸です。CGを一切使わない“怪物”の常識外れっぷりもいい。計算づくな製作者なら女性を主役に置くだろうが、敢えてそれをやらないところが潔い。もっともSF映画ファン、B級映画ファン以外には受け入れられないだろうけど・・・いいねえ。

 実はこの映画、1951年に製作された『遊星よりの物体X』(ハワード・ホークス製作、クリスチャン・ネイビー監督)のリメイクであります。「から」と「より」が違うだけで、もちろん英語タイトルは同じ。ストーリーの骨子は同じですが、こちらはフランケンシュタインもどきの吸血異星人・・・。ただし、造形が未熟なのを逆手に取り、チラッとしか見せないところがよけいに怖かったりするんです。

 オリジナルとリメイク・・・珍しいことにこの両作品はどちらも傑作なのです。1951年版は白黒ですが、独特のカメラワークが光っており、またディミトリ・ティオムキンの音楽も力強い。科学者たちが一致団結して“怪物”を倒そうとする人間ドラマがあります。雰囲気はずいぶん違うし、リメイクの方が原作に近いとも言われていますが・・・ぜひぜひ観比べることをお薦めします。


8月10日(木) 食えなくもないというのは

 パソコンインストラクター(潜り・独学ともいう)のお仕事で、京王線に乗りました。まあ、世間一般インストラクターなんて、“教材(高価なソフトウェア)”を買わせるのが目的だったりします。でなきゃ儲からん。だから、フリーウェアの使用を薦める私は本当の意味で潜りでしょう。いえいえ、ちょっと早く着いてしまったので食事を摂らなきゃ。

 駅周辺をウロウロ歩いていたら、立ち食いそばがありました。「うどん・そば・カレーライス」と力強い筆文字の看板。カレーを食べたくなりましたが、400円。その横にミニカレー、250円とある。満腹=眠くなるものですから、とりあえずミニカレーでいいやと決断。しかし、ここのカレーはお肉もたっぷりで美味しかったのです。

 さて、仕事が終わって本郷へ向かう途中。夕方6時頃ですが強烈に空腹を感じました。以前、悪評を下した新宿のC&Cですが、“味が変わってるかもしれない”と思い、リトライしてみます。けっこう客が入っていたのを観察していたのです。果たして確かに変化はありました。以前はぬるいカレーを食わされたからなあ・・・。

 適度に熱いカレーで、スパイシーでもありました。でもそれだけでした。評価★まずい と 評価★☆食えないこともない の中間くらいかな?この辺が微妙なんですよ。“食えなくもない”というのは、本当の意味で食べたくないのですが、お金がなければ妥協する・・・ということです。一日に二度以上外食しなければならない時など。


8月9日(水) 台風でしたねS.O.S

 台風の影響で昼過ぎまで、雨がじゃんじゃん降っておりました。その後は晴れました、蒸し暑かったんですけど。夕方から洗濯開始。明日の昼までには乾くでしょう。相変わらず、BIGLOBEストリームで『サンダーバード』を観てます。ピンチに陥ると人形が額に汗かくんですよ。閉じ込められて長時間動けないでいると、ヒゲまで濃くなるのです。

 今日の吹き替えなし・字幕の部分(テレビ放送でカットされていた部分)には、“メーデーが入った”という台詞がありました。これは仏語の「m'aidez(私を助けよ)」に由来します。ただし綴りは、発音が似ていてより覚えやすい“Mayday”と表記されました。何で“S.O.S”という馴染みある翻訳にしなかったのだろうと思ったのですが・・・。

 調べてみると、全世界的な海上遭難・安全システム「GMDSS」が1992年4月より完全導入され、“S.O.S”という救難信号は現在、使用されなくなったということらしい。なるほど納得!これからは私も気をつけよう。

 関係ないけど、ピンクレディーのヒット曲「S-O-S」は1976年11月の発売。テスト盤のイントロにはモールス信号が入っていて、放送を自粛した局もあったとか。ただし、一般発売のシングル盤には入っていないそうで、その一方、LPアルバムにはモールス信号が入っていたそうな。ファンではなかったのですが、ちょっと思い出して調べてみました。


8月8日(火) どこへ行くのかゲド戦記

 今日の東京新聞には鈴木敏夫と宮崎吾朗の両名の写真。『ゲド戦記』がヴェネツィア映画祭に出品されるという内容でした。Yahoo!ムービーで検索すると、現在までに3178件のレビューが寄せられていて、99%が酷評を書いています。しかも私の毒舌よりキツイ。

 映画を観た人の20〜30人に1人が、Yahoo!ムービーにレビューを書いたと計算すれば、どう少なく見積もっても、6〜9万人以上の人が映画館に足を運んでいるわけです。(1人で複数の書き込みも可能ですが。)これはまあ、仕掛ける側と仕掛けられる側の論理でしょうか?

 スピルバーグの『宇宙戦争』に騙されたと思った人!残念ながらスピルバーグはそういう人なのです。製作者を儲けさせたくなければ、レンタルDVDなど、直接利益に結び付かない方法で観るしかないでしょう。ジブリもしかり、『ハウルの動く城』は既に2004年の作品。今年、映画公開がなければ、おまんまの食い上げになるわけです。

 宮崎監督も、高畑監督も腰が重く、言うことを聞いてもらえない。彼らはしばしば自分の芸術に没頭し、予算をオーバーさせたり、公開時期を遅らせたりするのですから。鈴木プロデューサーの立場としては、操り人形の二代目を祭り上げることが、窮地を乗り越える苦肉の策だったかもしれません。まるで戦国時代みたい。

 しかし、武田信玄や豊臣秀吉は名将だったとして、その息子、勝頼、秀頼はどうだったか?というとお分かりのように、歴史は繰り返すのであります。それにもともとジブリには宮崎監督、高畑監督以外の作品もありました。

 『海がきこえる』(望月智充)、『猫の恩返し』(森田宏幸)、『耳をすませば』(近藤喜文)など、まったく異なる個性でありながら、高い完成度を見せているのです。また、『茄子/アンダルシアの夏』はジブリ作品ではありませんが、監督の高坂希太郎はジブリ出身でした。この場合、外に飛び出したということになるのかな?

 だから私は、息子に親父と同じものを求めて比較する、とは考えていません。親父は試写室で息子の作品を途中まで観て退席し、3日間沈黙を守った後に「素直でよかった」と一言だけ述べています。あまりに未熟な演出のため、そういう言い方でしか褒めようがないのですけれど・・・。

 確かに親父殿は素直じゃございません。これでもかと執拗に迫ってきます。ビーフステーキとサッポロラーメンとハンバーグカレーを一緒に食べたみたく味が濃い。で、息子の方はというと出涸らしのお茶みたく味が薄い。反面教師ともいえますが、前者はいちおう料理人として看板が掲げられます。後者は無理。

 話は変わりますが、
『時をかける少女』(細田 守 監督)がすこぶる好評です。大してプロモーションもやってませんので、知名度もありません。私ですら気にもかけていなかったくらいですから。キャラクターデザインは貞本義行(『新世紀エヴァンゲリオン』)ですか。次の休みには観てこようと思います。


8月7日(月) 『ゲド/戦いのはじまり』

 BIGLOBEストリームで無料配信されている『ゲド/戦いのはじまり』(EARTHSEA)を観ました。ショーン・アシュモア、クリスティン・クルック、イザベラ・ロッセリーニ、ダニー・グローヴァー、セバスチャン・ロッシェ出演、ロバート・リーバーマン監督。(2004年アメリカ/2時間52分)

 さんざんの酷評を浴びている宮崎吾朗監督の『ゲド戦記』。今回視聴したTVムービーはその前の部分に当たります。だからゲドは若者で、テルーは美少女。“ハイタカ”の真の名が“ゲド”なのに、この映画では逆になってしまってるし、“娯楽冒険”&“善と悪との戦い”と割り切った演出には原作者も怒り心頭らしい・・・。

 しかし説明不足で意味不明・・・ドキドキハラハラもないし、ホッと笑える部分も何もない。そんな宮崎吾朗の演出が受け入れられるはずもないのです。『ゲド/戦いのはじまり』はとても楽しめました。TVムービーなのでCGはかなり甘いです。でも芸達者な役者が揃っているし、実写における説得力は強いですよ。

 『ハリー・ポッター』みたく魔法学校まで登場。そこには優しい校長先生や太っちょだけど気の優しい親友、お金持ちのいじめっ子もいるのです。そりゃ、『ハリー・ポッター』と『ロード・オブ・ザリング』をミックスしたら原作者は怒るでしょう。頑なな原作ファン観るべからず。余裕のB級シネマファン必見です。


8月6日(日) 『上海グランド』『駅馬車』

 HDDレコーダーとBIGLOBEストリームで映画を2本観ました。『上海グランド』(SHANGHAI GRAND/新上海灘)アンディ・ラウ、レスリー・チャン、ニン・チン、ウー・シンクオ、アマンダ・リー、ラウ・シュン、チョン・ウソン出演、プーン・マンキ監督、ウー・ワイラップ音楽。(1996年香港/1時間37分)

 全体にセピア調のカラーリング。チョウ・ユンファの出世作となった80年代のTVシリーズ『上海灘』をリメイクしたものだそうな。第1章「ディン・リク」、第2章「ファン・ティンティン」、第3章「ホイ・マンキョン」と3部構成になっており、主役3人の人生がすれ違い、交差する様を描いていました。

 美しい映像とは裏腹に、音楽がサッパリです。テレビゲーム以下の安直なシンセサイザーで始終鳴りっ放し。私は音楽ばかりが気になって、ストーリーに感情移入できませんでした。TVシリーズがオリジナルなので、映画の脚本としてはゆるい部分も多々あります。

 親友が自分の求婚者と恋仲になっていたとか。恋人のお手伝いさんが、本人に代わってラブレターのやり取りをしていたとか。愛する女性の父親が、実は探し求めていた宿敵だったとか。冷静に考えたら妙なお話です、途中で気付いても良さそうなものでしょう?

 『駅馬車』(STAGECOACH)ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレヴァー、ジョン・キャラダイン、ジョージ・バンクロフト、アンディ・ディバイン、ドナルド・ミーク、ティム・ホルト出演、ジョン・フォード監督。(1939年アメリカ/1時間39分)

 以前、『黄色いリボン』(1949年)を観た時は、いかにも白人優位の思想で描かれた西部劇と思ってしまいました。先住民を悪役としているのは同じですが、登場人物の性格描写がしっかりしていて、俄然『駅馬車』の方が愉しめるわけです。ドンパチというより、これも一種のロードムービーと申しましょうか。

 ウィスキー商人と呑んだくれ医者のコミカルなやりとり。意外とストイックで紳士な賭博師。先住民との激戦でいよいよ弾が残りの一発になったとき、惚れた女のこめかみに銃口をむけようとする・・・これはどうやら、敵に捕まって頭の皮を剥ぎ取られるより潔く自決しろ、という昔の教えだったようです。

 古い作品ではありますが、非常にバランスが取れていてモダンな感じがします。アクションシーンはもちろん迫力ですし、馬車に丸太を括り付けて河を渡ったり、とアイディアもなかなかのもの。音楽担当者は数人いたようですが、軽快で元気なテーマ曲と、しんみりしたシーンでの使い方・・・なかなか上手いものです。


8月5日(土) 本郷クラブ8月例会

 今月の講師は岡田正人先生。お題は「ドラマ『功名が辻』の虚像と実像を楽しむ」であります。さてさて、私が小学生の頃など、NHKの大河ドラマは歴史の勉強になるから、と親も教師も薦めてくれたものです。確かに広く浅く、年号と用語だけをクソ暗記する歴史の教科書は愉しめないですから、ドラマ仕立ての視点で捉えた歴史の方が判りやすいのです。

 ところがここ10年ほど前から、NHK大河ドラマはずいぶんおろそかになってしまいました。歴史上、ありえないことが次々と起こります。確かに歴史的事実に見えないことも、想像を膨らませてというのはあるでしょう。しかし一言でいうと、ホームドラマ、昼メロドラマに近くなっちゃってます。脚本家の意見が一番で、歴史考証は軽んじられてしまうといいます。

 今回は『功名が辻』にとどまらず、司馬遼太郎が『国盗り物語』の中で描いてから、いつの間にか“歴史的事実”として通ってしまった一件についても、テキスト資料を見ながら検証していきました。それは朝倉義景、浅井久政、浅井長政の頭蓋骨に金箔を貼り、盃をこしらえて、秀吉、光秀ら家臣に酒を勧めたというものであります。

 実際に残っている歴史書物「信長記」第七には、“酒宴がひと通り済んで、家臣たちが退出した後、身内の者たちだけが集まった。信長は先に掲げた三人の武将の頭蓋骨(保存のために漆が塗られていたという)を取り出し、昔のことなどを語りながら、そこでまた酒を振る舞い盛り上がった”と書かれているだけなのです。

 どこにも“頭蓋骨を盃にした”とは書かれていないし、家臣たちが退出した後ですから、そこには秀吉も光秀もいないわけです。ましてや、この酒を光秀が拒んだために悶着が起きるはずなどないのであります。この面白く読ませるための肉付けは一人歩きして、それ以後ほとんどの映画・ドラマで使われるようになってしまいました。

 その他では、“山内一豊夫人見性院消息”というのが逸品です。実際には右筆(書記)によって書かれた物で、直筆ではありませんが・・・。長い文脈を、パズルのように散らして書かれています。これは、書く人はいいけれど受け取った人が本当に読めたのかどうか不思議です。当時はこういうのが“粋”とされていたようなんですけど。


8月4日(金) HDDレコーダー

 HDDレコーダーは400GBもあるんだけど、使わにゃソンソンと高画質モードで映画を録りまくり。あ〜っという間にHDDは満杯になってしまって、新しい番組を録画するために、キチンと観て消化しなくてはならないのです。というわけで、先週から怒涛のように観ております。テープが要らないっていうのは便利なんですけど。

 時間を割かなくてもヘッドギアかなんかを被って、寝ている間に脳に記録されるってのはないんでしょうか?いわゆる映画というメディアが、長編小説を凝縮して2時間に縮めたもの、といえなくもないんですけどね。映画は観たことがあるが、原作は読んだことない・・・そういうのはいくらでもあると思うんです。

 さあ、今日もがんばって何か映画を観ることにしましょう!インターネットの動画もよく観ますが、普通のテレビ(地上波)はからきし観なくなりました。それでもやはり、地上デジタル放送は必要なのでしょうか?いち国家を上げてのシミュレーションですが、リニアモーターカーのようにならねばいいんですけどねえ・・・。


8月3日(木) 『マッケンナの黄金』

 『マッケンナの黄金』(MACKENNA'S GOLD)グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ、テリー・サヴァラス、カミラ・スパーヴ、ジュリー・ニューマー出演、J.リー・トンプソン監督、クインシー・ジョーンズ音楽。(1969年アメリカ/2時間12分)

 以前、テレビ東京で放送されたものを録画視聴・・・実質1時間45分くらいにカットされています。吹き替え版だし、シネマスコープはスタンダードサイズにトリミング。しかしそれでもなお、グランドキャニオンの雄姿は見応えがありました。

 いわゆる西部劇の定番ともいえる演出・・・日本だったら時代劇。ストーリーは容易に読めてしまうけれど、それでいいんです。たまにはこういうユルイ映画もいいんですよ。それにしても豪華キャストだこと。


8月2日(水) 『エンド・オブ・デイズ』

 『エンド・オブ・デイズ』(END OF DAYS)アーノルド・シュワルツェネッガー、ガブリエル・バーン、ロビン・タネイ、ケヴィン・ポラック、ロッド・スタイガー出演、ピーター・ハイアムズ監督。(1999年アメリカ/2時間2分)

 少し前のテレビ放送を録画視聴・・・吹き替え版です。1999年に流行した、いわゆる世紀末もの。いろんな方法がありましたが、これはオカルト(サタン)ものですね。でもぜ〜んぜん怖くないのです。2006年の時点で観てるってのもおマヌケなんですけど、科学的な裏付けがないとキビシイなあ・・・。

 例によってシュワちゃんが体張ってがんばってます。『ドクトル・ジバゴ』(1965年/D.リーン監督)で強烈な悪役コマロフスキーを演じたロッド・スタイガー、久しぶりに見たなあ・・・。頭もつるつるで牧師の役とはいえ、何だかマフィアのボスみたいに見えます。この人、芸暦も出演作品も豊富なのよ。


8月1日(火) 映画サービスデー

 何とまあ、今年の1月からずっと映画サービスデーを利用していなかったのです。さすがに禁断症状の蕁麻疹が出てしまいました。(嘘)というわけで、観るぞ観るぞと意気込んで出かけます。『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『M:i:III』、『ゲド戦記』、『デスノート』の4本をハシゴしました。

 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(PIRATES OF THE CARIBBEAN:DEAD MAN'S CHEST)ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ステラン・スカルスガルド、ジャック・ダヴェンポート、ナオミ・ハリス、ジョナサン・プライス、ケヴィン・マクナリー、トム・ホランダー、ビル・ナイ出演、ゴア・ヴァービンスキー監督、ハンス・ジマー音楽。(2006年アメリカ/2時間31分)
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 監督もキャストも前作と同じ。安心して楽しむことができました。『どうぶつ宝島』(1971年東映/池田 宏 監督・・・だけど追っかけドタバタの演出は宮崎 駿)を現代に持ってきて、実写にしたらこんな風かな、とも思ってしまったけれど。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2と3みたく、次回作も必ず観てね!と引っ張ります。けっこう長い映画なんですが、テンポよく設計されていて飽きさせません。

 『M:i:III』(MISSION:IMPOSSIBLE III)トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ミシェル・モナハン、ヴィング・レイムス、ビリー・クラダップ、ジョナサン・リス=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、マギー・Q、ローレンス・フィッシュバーン出演、J.J.エイブラムス監督、マイケル・ジアッキノ音楽。(2006年アメリカ/2時間6分)
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 冒頭、回想シーンから始まるため、ストーリー中盤から先が読めてしまうのはどうかと。アクションも派手で“普通”に楽しめますが、全てどっかで見たようなシーンばかり。意外性がまったくないんですよ。スパイ映画であれば、ヒヤヒヤゾクゾク感を味わいたかったのですが。オリジナル5拍子のテーマ曲は『2』で4拍子に、本作では3拍子のアレンジまで登場。もう後がないんですけど。(笑)

 『ゲド戦記』(TALES FROM EARTHSEA)岡田准一、手嶌 葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、菅原文太(声の出演)、宮崎吾朗 監督、寺嶋民哉 音楽。(2006年日本/1時間55分)
公式ホームページ

 20年ほど前、宮崎駿は原作者に映画化を打診。しかし権利関係云々で実現しませんでした。結局、『ゲド戦記』のアイディアは『千と千尋』、『もののけ姫』(最初のタイトルは「アシタカ戦記」だった)、『ナウシカ』等にアレンジされつつちりばめられ、いまさら映画化権を取得したところで、二番煎じになってしまうことは見えていました。

 原案:『シュナの旅』とクレジットされていますが、これは違います。キャラクター・デザイン:宮崎駿とクレジットすべきところを濁しているだけなのです。作画・美術はもちろんジブリのスタッフが描いているわけですが、親父さんのように強烈な個性が支配しているわけではないので、どこか細密さに欠けることは否めません。

 まず、長すぎる原作を無理矢理2時間に縮める・・・というよりは、中間部分を適当に切り取って繋いだような感じです。

 主人公のアレンが父を殺した理由は?電波なヲタク少年だったということ?
 ハイタカがどのような人生を歩んできたのか描かれていない。ゲドという名前を隠してるのはなぜ?
 テナーの過去は?墓所から救われたといういきさつもさっぱり分からない。
 悪役のクモはかつてゲドとどのような関係にあったのか?
 テルーの過去は?最後はホワイトアウトしてよく分からないのですが、竜になった?

 何にも分からないままなのです。親父さんは名うてのアニメーターですから、どんな複雑なストーリーでも描いて説明することができます。また絵を効果的に動かすことにかけての演出も抜群です。ジブリ作品には宮崎・高畑以外の監督作品もありますが、畑違いの素人が監督した本作はまったく楽しめないものとなってしまいました。

 寺嶋民哉の音楽は良かったです。盗作疑惑プンプンのHJよりずっといい。アカペラの歌唱に関しては疑問符ですが・・・唐突に挿入されるのですよ。ネット上では多くの人が酷評を寄せ、敢えて私が書くまでもないような気もするんですけどね。『ゲド戦記』のラフな題字はおそらく鈴木敏夫プロデューサーの筆跡でしょう。

 『デスノート 前編』(DEATH NOTE)藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇、秋野詩織、細川茂樹、戸田恵梨香、藤村俊二、鹿賀丈史 出演、中村獅童 声の出演、金子修介 監督。(2006年日本/2時間6分)
公式ホームページ 集英社ホームページ

 大ヒットの原作マンガを読んでいないのでスミマセン。おそらく金子監督でなかったらスルーしていたと思います。さて、映画はもちろん原作と異なるでしょうが、金子監督の姿勢は“読ませる映画”に徹しておりました。どうしたわけか、映像クオリティはテレビドラマ並み。映画らしい華やかな演出は皆無です。

 だから興味を持って持続するのはストーリーのみですね。原作マンガを読んだほうがディティールも緻密だし、おそらく数倍楽しめると思います。演技に関してはあまり褒められたものではありません。もっとも喜怒哀楽を表面に出すことのない、現代の少年はこんなものかもしれませんが。金子監督、匙投げてます。


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