2006年10月の日記

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10月31日(火) 10月も終わりですねえ

 今年もいよいよあと残すところ2ケ月。今日は地味にお家でお仕事してました。夜はGyaOで韓国ドラマ『ラブストーリー』第7話『不眠症、マニュアル、そしてオレンジジュース』を観まする。クォン・オジュン、キム・ヒョンジュ出演。(1時間50分)

 主人公のギソクは不眠症に悩む恋愛マンガ家。ソヨンは勝気な気性のウェブデザイナー。恋人をゲットするため、ネット上に無数にある恋愛マニュアルを活用していたソヨン。そのマニュアルに興味を持ったギソクは、自分のマンガのモデルとして、彼女を雑誌に載せてしまう・・・まあ、その後の展開はご想像にお任せしますが。

 恋愛にマニュアルなんてないんですけどねー。でもそれがあったらいいなと思うのが人の常。脱線してしまうけれど、今どきの男の子は、MYCOMジャーナルの
「理系のための恋愛論」を読んでおいた方がいいと思います。いや、女性の年齢や容姿をズケズケと口にする、恥ずかしい男が増えてるんです。困ったことに。

 GyaOでは他にもかの『冬のソナタ』が再々放送始まっています。意外と、観ていないのにとやかく言う人多いです。茶髪・眼鏡・マフラーは真似しなくてもいいから、ペ・ヨンジュンの立居振舞い、優しさを真似できたら、あなたは必ずモテます。

 それと、『ルパンV世』のファーストシーズンが配信開始されました。ルパンが赤い背広だと思ってる人!ダメですよ〜。初回放送時は視聴率取れなかったんですよね。内容がアダルトであったこと、主人公が大泥棒というアンチヒーローであったこと。新しいもの・・・とかく初めは受け入れられないものなのです。


10月30日(月) お鍋の季節

 発送のためにまず郵便局へ行って、返信用の封筒に貼る切手を購入。重量を測ってもらったら、原稿3枚封入でも、原稿6枚封入でも同じ¥90でした。挨拶の書状、振込用紙も入っているから仕方ないか。郵便局は目と鼻の先なので、いったん家に戻って切手貼り。封筒の口を糊付けして、再び郵便局へ持って行きます。

 しばらく中断してしていたOCRの仕事を再開、夕方は久しぶりに事務所へと顔を出しました。白菜の漬物を肴にしらなみを呑む。大いに盛り上がり、その後は茗荷谷の庄屋へと移動。何ともうお鍋のシーズンになっていたとは気づきませんでした。魚と湯豆腐の鍋が美味い。ご飯を落として残りは雑炊に・・・。


10月29日(日) 発送準備

 発送の準備でたくさんの封筒に宛名書き。住所録が少し前のものなので、郵便番号をインターネットでチェック。やはり間違い、住所変更が少々。私は筆圧が強いので、宛名書きにも体力を消耗。ついでに作業の副生成物として、住所録をパソコンに打ち込んでみました。ゲラが完成したら、もう一度同じ著者さんに発送しなければいけないのだから・・・。次はラベル貼りで済むから楽ちんさっ!

 昔はこういう仕事を猛スピードでやっていたことがあります、「早くやれ!」とハッパをかけられて。テーブルの上に資料(原稿)を並べ、流れ作業でやれば確かに早い。でも、最後に何かの資料が残ってしまったりすると、“入れ忘れ”が生じたことになります。糊付けしてしまった封筒を開いて調べたりするのはこりごりです。後日、著者さんから連絡があって、“入れ間違い”が生じていたことも・・・。

 基本的に、封入する資料の数、封筒の数、返信用封筒の数、それらを正確にしておけば間違いは生じにくいし、何かが1枚足りなかったり、1枚残ってしまった時だけチェックをすればいい。また、面倒でも事前にチェックリスト(名簿でもいい)を用意しておくのがいいでしょうね。何だか当たり前のことをくどくど書いてしまってすみません。私は“やり直し”が嫌いなだけなんです。


10月28日(土) WEB製作

 とある会社から、WEB製作の仕事をいただきましたので、ポチポチとこしらえております。カメラマン・アシスタント(ロケーション・アシスタント)、業界用語で“ロケアシ”募集のホームページです。シンプルでいい、という注文なので、めちゃくちゃシンプルです。というか、このホームページもそうだけど、私はシンプルなホームページしか作れない。(笑)

 アップロード先も無料ホームページ・スペースです。無料ドメインも、商用として自然なものが取得できました。サーチエンジン一発登録サイトへも無料登録したけど、現在はYahoo!が有料登録しか受け付けていないのか。他のサイトは全部無料なんですけど、何でそういうことするかなあ・・・と。せめてGoogle検索上位にしたいなあ。


10月27日(金) 現代の必殺シリーズ『デスノート』

 テレビで映画『デスノート 前編』を観ました。公開から4ケ月で、もうテレビ放送?11月3日に後編が公開されるので、その前にテレビで宣伝しようということですか。私は8月1日に劇場で観ていて、「映像クオリティはテレビドラマ並み、映画らしい華やかな演出は皆無」とこきおろしてしまったため、もう1度確認しようと思ったのです。

 やはりテレビっぽい?というか、小さな画面にすっぽり収まっていました。ロケーションが主人公の自宅とその周辺、警察だけですもんね。不思議な魅力というか、ミステリー(推理もの)としては、死神が出てくる設定からして外れています。心理作戦とはほど遠い、言葉遊びや、デスノートの応用法。これは何だろう?

 うまいことを言ってくれた人がいました。これは現代の『必殺仕掛人』『必殺仕置人』(必殺シリーズ)ではないかと。その通りじゃん!“法に代わって悪を裁く”のであります。絶対に証拠を残さないんですけど、時には仕掛人に追っ手がかかったり、命からがらの目にあったりするんじゃないでしょうか。ブームは形を変えて繰り返します。


10月26日(木) ハートヴァージン

 横山秀夫さんの『動機』という単行本を読んでいます。『動機』、『逆転の夏』、『ネタ元』、『密室の人』の4作品を収録。とある編集の方から、「面白いから読んでごらん」と貸してもらいました。確かに面白かったのです、極上の警察小説というか、警察内部の事情に詳しいですね。それも綿密に計算されています。

 少し前に並行して読んでいたのは、ご存知MMさん(女性)の小説3本。同じミステリーでありながら、これは全く別の世界といえましょう。比較するべきものじゃないけど少し書いてみます。

 横山さんの作品は心の奥底に潜む欲望・・・普通の人が犯罪に堕ちる過程を緻密に描いています。人はすべて汚い部分を持っていて、良心と悪との狭間に揺いでいる。主人公は警察官であったり、普通のサラリーマン、女性記者であったりしますが、すべて聡明な頭脳の持ち主で、1分間に百を超える事象を分析してしまうような。

 MMさんはといえば、“人間って汚いものなんだけど、まだまだ捨てたもんじゃないよ”と希望を見出させてくれる優しさがあります。また、ジュブナイル作家として、少年の心を描くのも上手です。

 編集の方が言っておられました、この方はMMさんとも面識があるのです。“MMさんの作品には濡れ場がないでしょう?あの子は優しいからね、ヴァージンという噂さえあるもの・・・”と。

 シモな話ではなく、哲学的なお話ですよ。プライヴェートを詮索する気はないけど、確かに彼女は“ハートヴァージン”です。そういえば思い出した!友人はシンガーソングライターKMさんの熱狂的なファンですが、彼女もまた“ハートヴァージン”かな?と私は考えてしまう。彼女の曲には、男の心がカケラも見えてこないのです。


10月25日(水) 暑かったあ〜!

 とある出版社から、これまた事務的な仕事をいただきました。ありがたや。午前中は打ち合わせに出かけ、段取りを付けておきます。神保町の“キッチン南海”でカツカレーを食べようと思ったけど、「今日は人手が足りないのでご迷惑をかけます」との紙が張られている。順番待ちの状態なので諦めました。

 仕方なくその隣にある、「牛丼¥250、かつ丼¥350」のお店でかつ丼を食す。ん?結構食えますよ。雨が上がって今日はカンカン照り・・・ウィンドブレーカーを着て外出したので暑かったあ〜!無きゃ無いで肌寒くなったりもするのですが。

 三省堂玄関のワゴンセールで、“ribbon”のCDシングルを発見、8種類くらいあったかな?昔、けっこう気に入ってたんですよ。私は元気な女の子が好きです。脱線、中古でほとんど集めたんだけど、2枚くらい欠けていたのでありました。その2枚が何だったか思い出せず、結局その場で購入できません。

 帰宅してから、どこにしまいこんだか探し回りました。段ボール箱の総ざらいです。ホコリだらけになって探しても出てこないので諦めました。そしたら、ステレオラックの一番下のスペースにまとめて置いてあるじゃないですか!以前にも探したことがあったのに、それを忘れていた私がバカ助です。ち〜ん!


10月24日(火) 風が強かった〜!

 昨日からの雨。今日は風が強かったのですが、久しぶりの友人に会いに行きました。昨日は友達の家に行って、猫と遊んできたといいます。聞くところによると、その家に来てまだ2日目の猫だというのに、主人を差し置き、すっかり手なづけてしまったそうな。恐るべし猫パワー!(何じゃそりゃ?)猫には猫好きの人が分かるのかな?

 その後は、オーディオ屋さんで働いている友人にも会いました。レコードの交換針を注文。「聴いてってくださいよ」と薦めてくれるので、クラシックのCDを持っていったのです。プロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」・・・まあ、これは「春の祭典」に匹敵する賑やかしい曲でありますが・・・。

 現代は海外スピーカーブームなんですが、小型スピーカーやトールボーイの多いこと。ソロ楽器や小さな編成の音楽を聴くならば、それぞれ違った音色が愉しめて、それもまた個性だとは思います。しかしオーケストラはそうはいかない。あちらを立てればこちらが立たず。いくら管楽器が艶っぽく鳴っても、低音がねぼけていたり、大太鼓の一発が腹に響いてこないようではダメ・・・。

 かの“アバンギャルド”なる、超高級スーザフォン(笑)も試聴させていただきました。独特の迫力はあるけれど、ホーンの固有音が耳についてしまい、テナーサックスのソロ部分など、かなり不自然です。思ったほど低域のスピード感も出ていません。理想の音とはほど遠い、なんちゃって、たいへん申し訳ない。やはり私はダイヤトーンじゃないとダメなのかしらん?と考えてしまう。

 ショールームには国産スピーカーが1組だけありました。パイオニアの同軸3ウェイ。トゥイーターとスコーカーが同軸のバスレフ型。この日いろいろ試聴した中で、オーケストラがきちんと鳴っていたのはこのスピーカーだけでした。高音から低音までフラットなバランス。スピーカー自体が固有の音色を持たない。2本のスピーカーの外側に拡がる臨場感。低域のレスポンス、等々。

 コンサートホール2階の最前列で聴く音というのは、これくらいスッキリした音なんです。強いていえば、トランペットなどはもっと突き刺さるような音が出てもいい。音質さえしっかりしていれば、うるさくはありません。“無個性が個性”だった国産のスピーカー、今はさびしいもんです。透明感のある音というのは、長く聴いてても飽きないと思うのですが、いかがなものでしょうか?

 GyaOで韓国ドラマ『ラブストーリー』第6話『ミス・ヒップホップ&ミスター・ロック』を観ました。ソ・ジソプ、ペ・ドゥナ、シン・ソンウ出演。(1時間53分)

 どっちかというと日本でも、地下の劇場で密かに流行というか?ユルイ生活感覚を描いたものというか?一見、どこにでもいる平凡な若者たちのようで、実は登場する全員が奇矯な人たちばかり。彼らは楽しく充実した毎日を送っているのです。時には子供のようにベソかいたり、大泣きしたりもするけれど。

 ペ・ドゥナのクルクル動く大きな瞳はこの役にもってこい。親友で、バカ助と呼ばれる社長の息子も本当にリアル。酒におぼれる落ち目のロケンローラー、ジョンウ。「オレは言いたいことが山ほどあるから、ロックを歌っている!お前には何か言いたいことがあるのか?」とヨンイ(ペ・ドゥナ)を責める。

 単純な感情の積み重ねだけで生きている若者は、それを何とも説明できない・・・若いから仕方ないんだけどさ。グニャグニャだけど死に物狂いのヨンイに、ジョンウは呆れながらも好意をおぼえていく。ヒップホップとロック、水と油の2人にも。てか、音楽のセンスがうまく活かされてましたね。


10月23日(月) 雨、雨、雨が降る

 すぐ止むだろうと誤算して、ジーンズ洗濯しちゃった。ベランダは濡れないけれど、乾くはずもないよね。今日は家で大人しく仕事してました。電話があって、新しいWEB管理の仕事も入りました。先日のは没になってしまったけれど、今回は大丈夫です。

 友人のブログ見ていたら、友達の家に行って猫と遊んでくる、って書いてあったな。うらやまし〜!艦長だって猫と遊びたいぞ〜!肉球プニプニ触ってみたい。喉なでゴロゴロさせてみたい。はぐっと甘咬みさせてみたい。手の甲に傷のひとつもこさえてみたい。

 保留にしていた日記も書き上げました。データを調べるのに時間がかかってしまった。やりたいことがいっぱいあるな。「レコード芸術」買いに行かなきゃ。外に出るのがおっくうになるな。読んでおきたい本もあるしな。あ〜、何でこんなに欲張りなんだろう私。


10月22日(日) D坂シネマ(4)「日本の技、雅な世界」(最終日)

 いよいよ今年も最終日でっす。私は宣言したように皆勤賞。この日はまた秋雨がしとしと降ってきて、客入りもイマイチだったんですが、遅れて参加した人も多く、終映時にはけっこうな人数となりました。

 『三味線づくり』(サスカッチ/カラー22分(ビデオ)) 千駄木5丁目にある「菊音」。野口哲彦さんが1本の三味線を作り上げる過程を記録した作品。それはまず木材選びから始まりますが、今まで知らなかったけれど、棹は3つに分解でき、胴からも外してバラバラにできちゃうんですね。当然、それだけ加工技術にも熟練の技が必要となるわけです。糸巻き状の道具を用い、慎重に革張りを行なう様子も見られます。

 『下町の技芸』(台東区/カラー25分) 台東区製作の職人芸シリーズ。太鼓職人、神輿職人、今戸焼職人、つげ櫛職人、組み紐職人、江戸千代紙職人、大提灯職人。私たちがふだん何となく見慣れたモノにも、素材を削り出したり加工したりする職人さんたちの手がかかっているわけです。こういう技を見ていると、100円ショップの使い捨て生活を営んでいる私たちは恥ずかしくなっちゃいます。

 『鍛金』(岩波映画製作所1997年/演出:松川八洲雄/カラー30分) 金属の塊を槌で叩き、伸ばし、器を作る技法「鍛金」。奥山峰石さんの「打ち込み象嵌」という技法を観察します。銀の塊を伸ばしてまず板状に・・・これだけでも“20へぇ〜”なんだけど、それをさらに丸めて、口をすぼめて壷にするんですか?信じられない。さらに、赤銅の板から樹木のデザインを切り抜き壷に貼り付けます。観ている私たちは思わず、ほぉ〜、へぇ〜の溜息が漏れる。これは魔法の小槌なんです。

 『当世浮世風呂』(東京都映画協会/カラー10分) “こみゅにてい銭湯”として復活した街のお風呂屋さん。1階のお風呂だけでなく、2階はカルチャースクールになっていて、カラオケ講座、社交ダンス、ヨガ教室の集会が。筋力トレーニングのためのジムや、卓球台まで設置され、子供から老人まで愉しめる施設となっているのです。

 『本美濃紙(美をもとめてNo.447)』(TBS映画社/カラー12分) 日本最古の紙は、正倉院に保存されている美濃戸籍簿なのだそうです。その古い歴史を持つ美濃の紙づくりを、現地岐阜県美濃市に訪ねて紹介したもの。退色著しいです、真っ赤っ赤・・・。干瓢のようにも見える楮(こうぞ)の繊維を、木槌で均等に打ち砕いていきます。接着剤の代わりに山芋を擂ったものを用いるですか。板に貼り付けられ、天日にさらした白い紙。白く見えないのが惜しい。

 『石を架ける〜石橋文化を築いた人々〜』(文化工房1996年/監督:田部純正/カラー40分) 眼鏡橋とも呼ばれるアーチ石橋。1634年、長崎に初めて誕生して以来、九州各地に広まった石橋を訪ねていきます。それまで城の石垣をこさえていた肥後の種山石工衆。どこでどう覚えたのか、やがて海外伝来の技術を追い越し、日本最大の単一アーチをもつ霊台橋や、最大の水路橋でもある通潤橋へと昇華していきます。機能美の何と美しいこと!


10月21日(土) D坂シネマ(3)ホームムービー傑作選

 この日は少し趣向が違っておりまして、
映画保存協会主催によるホームムービー傑作選。さる8月12日に東京会場(根津教会)でも行なわれましたが、全国でも特に評判のよかった作品を集めての上映です。

<HMD名古屋会場から寄せられたフィルム>
 『小さな闘魂』(大府小学校映画クラブ1984年/カラー10分/協力:新日本プロレス) なあ〜んと!小学生の作品ですよ。しかし、脚本もしっかり書かれており大人顔負けです。身体が弱く、プロレスごっこではいつも負け役。そんな男の子が、学内マラソンでライバルに勝つため、猛練習をするんです。大爆笑、そして心もポカポカ。新日本プロレスの協力で、アントニオ猪木、坂口征二も登場します。(練習場を訪問するんですけどね。)

 『名古屋トヨペット運動会』(1973年/カラーサイレント10分) 岡崎の造成地?で行なわれたトヨタ販売店の大運動会。サイレントなのが残念だけど、子供より大人がはしゃいでます。仮装行列や団体演技など・・・コロナ目標販売台数なんていうプラカードもちらほら。“会社”という文字をひっくり返すと“社会”になります。今でもこんなどんちゃん騒ぎやってるんだろうか?やってないだろうなあ?

<HMD東京会場から寄せられたフィルム>
 『マサオの自転車・雪合戦』(1963年/モノクロサイレント5分) 8月の東京会場で出品された作品です。ブレーキなしの特注?子供自転車でございます。お姉ちゃんがスイスイ乗れてるのに、マサオ君は悪戦苦闘。お、ふらふらしながらも走り出したぞ!・・・場面は変わって雪合戦。昔は東京にもよく雪が積もったのかしらん。

 『マサオとノブ子のしゃぼん玉』(1963年/モノクロサイレント5分) 先の出品者から新たにもう1本。どこかのデパート屋上にある遊園地。子供たちを遊ばせといて、ベンチで煙草に火をつけるお母さんが粋だねえ。・・・場面は変わって、商店立ち並ぶ街角。しゃぼん玉に興じる姉弟ですが、お姉ちゃんパンツ1枚で上は裸?これはすこーし恥ずかしい。

<おまけ上映:新たに発掘された8ミリフィルムたち>
 『上野松坂ホールの舞台、供奴(ともやっこ)の踊り』(昭和36年5月14日/モノクロサイレント?分) 詳細はよく分からないのですが、調べてみます。吉原の遊郭に、主人のお供をしてきた奴がはぐれ、片手に提灯を持って、主人を探してまわる、という設定の舞踊らしい。ユーモラスな雰囲気は伝わってきました。

 『大島職員旅行』(1966年/カラーサイレント8分) はたあきお氏のかつての職場の職員旅行の記録だそうです。長年行方不明だったフィルムは、今年ひょっこり顔を出したのだそうで・・・。実は大事件があり、同僚の1人が酒に酔って2階の窓から隣の旅館との隙間に落っこちたそうです。50センチくらいの隙間から引き上げるのは困難を極め、1階の風呂場の窓から引っぱって、ザブンと湯船に落としたんだとか。残念ながらその場面はございませんよ。(笑)

 『日本舞踊』(年代不明/モノクロサイレント?分) 谷根千地区に残る旧家・安田邸から本年発見された一群のフィルムの中から の1本。若柳流、若柳與志之助の名前があるそうで、だとしたら現在も続く日本舞踊の家元ですが、どうした経緯で撮影されたのか?なぜ、安田邸に置かれていたかはまったく不明。

<HMD大阪会場から寄せられたフィルム>
 『昭和38年、俗名秀次郎73歳』(1963年8月12日/カラーモノクロ混合サイレント15分) フィルム提供者の祖父にあたる方の葬儀、および琵琶湖畔における土葬の記録です。ご本人はまだ小さな子供だったそうですが、朝、起きたら別の部屋に寝かされていたという・・・お祖父さんが亡くなったので、お座敷に寝かせ、寝ていた子供を布団ごと移動させたとか。当時はモノクロフィルムと記憶していたものが、久しぶりに取り出してみたら、カラーフィルムであった(記憶違いをしていた)ため、びっくりしたそうですが。


10月20日(金) D坂シネマ(2)「日本の技、雅な世界」

 『続・手仕事に生きる』(台東区/カラー25分) 10月17日(火)に上映されたシリーズの続きですかね。筆職人さん、あの毛は羊毛だったのか。日本髪かつら職人、手さばきだけでよくこんな曲線が作れるものだと興味津々。木彫り看板職人、観光地でよく見かけるけれど、こんな風に1枚1枚彫られているのですね。弓具職人、自然素材から、まるで成型でもしたように決められた形が削りだされるとは。

 『コガヤとともに』(民族文化映像研究所1996年/演出:姫田忠義/54分) 岐阜県白川村、合掌造り(茅葺き屋根)に最も適した茅は、繁殖力のつよい“オオガヤ”ではなく、育ちの難しい“コガヤ”でした。コガヤ栽培のために草むらを根まで掘り起こし、ナギバタ(焼畑)とするのです。世界遺産を守るため、大変な努力を重ねているわけです。草の香りが漂ってきそうな映像でした。

 『南部杜氏』(岩波映画1988年/監督:諏訪 淳/32分) 大正から昭和初期まで続いた、南部酒造の酒造りを再現したフィルム。樽を洗うシーンから始まり、蔵の中を駆け回る。もろみを足で練り、昔ながらの歌を歌います。早朝から、しばれるような寒さの中、やがて透明な酒が搾り出される・・・逞しき男たちの汗が結晶したかのように。
関連資料

 『職人衆の教育論』(テレビ朝日1980年/モノクロ30分) 親方から子供たち、弟子たちへと受け継がれていく畳職人の技法。やがてそれが“専門学校”となり、技術はオープンのものとなりました。しかしこれで本当に良かったのか?生徒の多くは畳屋の跡取りだったりします。親の言うことを聞かなくなったということ?福田恆存さん登場、シェークスピアの翻訳家というだけでなく、マルチな才能を持つ評論家だと知らされました。

 『寒仕込み東京の地酒』(東京都映画協会1980年/カラー15分) 青梅線、奥多摩にある小澤酒造株式会社。(銘柄は澤乃井!)『南部杜氏』の再現と違って、こちらは近代的な酒蔵で、樽はすべてホーロー製だったりします。冬場だけ、新潟のほうから職人さんが出稼ぎに来るんですね。筋骨逞しい職人さんたちではなく、お腹もポッコリ。でもまあ、これが現実でございます。ヒトのことは言えない。
関連資料


10月19日(木) 『シルバー仮面』

 Yahoo!動画で今月から
『シルバー仮面』が公開されてます。まだ全話公開されてるわけじゃないんだけど、先月の『アイアンキング』同様、第6話が欠けてるよ。佐々木守、上原正三らが脚本、実相寺昭雄、田村正蔵らが監督をつとめ、出演は柴 俊夫、亀石征一郎、夏 純子、篠田三郎、松尾ジーナ。今にしてみれば大物揃いじゃないですか。

 音楽は日暮雅信が担当していたが、主題歌「故郷は地球」、副主題歌「戦え!シルバー仮面」は猪俣公章の作曲。さすが、というかこのメロディーは泣かせますよ。最近のJ-POPやヒット曲って、メロディーなんか無いに等しいもん。大島渚の映画『夏の妹』(1972)にも、劇中歌として登場します。(脚本は佐々木守!)

 ストーリーは暗いです。大人向けのドラマで、ヒーローも等身大。超能力も持ってません。裏番組の『ミラーマン』に視聴率を持ってかれてしまいました。んで、第11話から路線変更して巨大化、題名も『シルバー仮面ジャイアント』と変えたんですよ。ちょっとガッカリしたけど、最終回なんかは希望に満ちたストーリーでした。観るぞお!


10月18日(水) 刑事ドラマ?

 GyaOで韓国ドラマ『ラブストーリー』の第5話『ローズ』を観ました。キム・テヨン、イ・ギョンヨン、キム・ジョンヒョン、チョン・ドンファン出演。(2時間1分)インターネット検索したらこんな解説が出てきました。

 
“追う者と追われる者の恋。指名手配された男の娘と刑事が恋に落ちるが・・・。”

 ちが〜う!そんな単純なあらすじじゃございません。この文章を書いた人は、本当に途中までしか観てないんじゃないかしらん。いろんなサイトにスタンプされてますからね。ご用心、ご用心・・・てか。

 第4話もそうでしたが、今回もスター不在です。指名手配の男を演じるチョン・ドンファンだけが有名か?『冬のソナタ』ではサンヒョクの父、『秋の童話』でも父役でした。が、悪役の方が似合ってますな、うん。キム・テヨン演じる化粧っ気もなく、愛嬌もない娘・・・これが上手いんです。憎たらしいんだけど、ちょっと笑顔を見せると男は勘違いしちゃう。

 昔の日本の刑事ドラマみたいですよ。悪女に振り回されるパターン。よく研究しているな、と思ってしまいます。ヤクザな父親でも娘を愛する人の心は持っていた・・・というのは泣かせるんですけど、ラストはやはり“何で?”と思っちゃいました。しかしこの“雑さ”も、日本の刑事ドラマにありがちなんですよ。“悪女は死ぬ”というお約束・・・。


10月17日(火) D坂シネマ(1)「日本の技、雅な世界」

 今年も始まりました、
谷根千工房企画のD坂シネマ。去年に引き続き参加させていただきます。目指すは皆勤賞!初めての方に説明させていただきますと、16ミリの教育映画を観よう、ってことなんです。私が子供の頃は、小中学校でも見られた光景ですが、ビデオ、DVDが普及したため、今じゃお蔵入りとなってしまったフィルムを発掘です。

 教育映画といっても、今、観直すとどれも芸術性の高い作品であったり、時代を反映した貴重な記録であったりします。なぜ皆勤賞を目指すかといえば、この機会を逃したら一生観られないかも、なんです。商品化はまず望めないし、フィルムの退色も著しい・・・。その記録も、インターネット検索したところでヒットしようもないものばかり。

 『花火』(岩波映画製作所/モノクロ20分) 日本が世界に誇る打ち上げ花火。「たまやあ」の一瞬で消えてしまう花火ですが、仕込みには何ヶ月もかかるんです。江戸十一代つづく花火師の小勝さんをたずね、その作り方を見ていくんですが、カメラを意識して背広で作業をしているところが可愛い。バックに流れるのはショスタコーヴィチの交響曲。花火玉を張り合わせる和紙は、墨文字の書かれた明治時代のモノが良いとか。頑固親父究極のこだわりが愉しめました。

 『手仕事に生きる』(台東区/カラー25分) 勘亭流、歌舞伎文字の職人さん。相撲文字、寄席文字と似ているようで、きちんと約束事が違うんですね。浅草、押絵羽子板の職人さん、そりゃもう芸術作品ですよ!厚紙で型を取り、綿を貼り付け、布で包み、面相を描き・・・小さな手作業の積み重ね。それが立体的に構成されていくのですから。 やがてカメラは箒職人さんのお宅へ。昔はこんな和箒が家に何本もあったよね。箒草という素材・・・元々は実が付いていたのかとびっくり!それが糸と針金だけで美しい形になるんです。 そして着物に家紋を入れる職人さん。一瞬のまばたきも許されない精密な作業。今どきのプリントじゃこの格調は得られません。良い物は高価です、しかし永く使える物なのです。

 『型染め』(英映画社1985年/監督:山添 哲/カラー30分) 江戸小紋・・・生地に型紙を乗せて模様を染める、伝統的な染色技術です。アラベスク、唐草模様といった西洋美術を凌駕した世界が江戸にはあったのですなあ。本当に細かいですよ、型紙を彫る職人さんたちも凄いし、それを布地に写し取る職人さんたちも。音楽(西洋音楽)でいうと日本のセンスは欧米に遠く及ばないが、フルートの工芸技術では日本が世界をリードしている。そんなことを考えてしまいました。

 『藍に生きる』(東映/演出:佐々木 二良/解説:宮田 輝/カラー26分) 宮城県の栗駒町で「冷染正藍染」を80年にわたって続けてきたあやの婆ちゃん。藍を植え、すぐに背の高くなってしまう麻を植え、麻糸を紡ぎ、機を織り染めるまで・・・2年を費やすとですか。婆ちゃん、実にいい顔しています。美しい人こそ、美しい藍を染められるのだ。カラーフィルムはすっかり退色して、「藍」じゃなくてピンク一色になってしまいました。色修正して後世に伝えてほしい1本。

 『出雲炭焼き日記』(東京アール・ヌーボウ/演出:山内登喜夫・渡辺伸子/カラー45分) そうです、舞台はあの『もののけ姫』と同じ。その昔、“たたら”で鋼を精錬するために、最高品質の木炭が必要だったわけです。この映画は出雲炭焼きの再現過程を記録していますが、木を切り、山を切り崩し、粘土質の土を積み上げて巨大な炭焼き釜をこしらえていきます。職人技もさることながら、やはり“山の神”の怒りには触れそうだ。命がけだったわけですよ。


10月16日(月) 涙もちょちょ切れる

 昨日、メンテナンスの仕事をさせてもらったオーナーさんから電話。「パソコンの音が出なくなってしまった」といいます。起動・終了時の音も出ないということです。電話でやりとりしながらインターネット検索したら、富士通のQ&Aにこの症例がありました。

 
“YAMAHA AC-XG Audio Driverがインストールされている機種に、Windows XP SP2を適用したところ、音が出なくなりました。”昨日、帰るときにSP2のダウンロードが始まったところでしたから、今朝になって音が出なくなったというのは、まさにドンピシャではないですか。

 「まだ、たくさんのアップデートが残っていますが、自動に設定してありますので、画面の指示に従ってください」と指示をして帰ったのですが、富士通ならび一部のパソコンにおける症例のようです。電話で指示しながら、新しいバージョンのドライバをインストールして修復。

 この日は歯科医院へ定期健診です。先月の歯痛は治まりましたが、弱い歯のところが知覚過敏になってしまいました。「クリーニングする時に冷たい風を当てるとたぶん、痛いです」と事前に断ったら、「やめときますか?」と聞き返してきました。「いえ、ガマンします」

 熊田曜子に似た美人歯科衛生士さんは、冷却器具を加減しながらクリーニングしてくれました。うわー優しいなあ!普段よりよけいに時間もかかるだろうに。涙もちょちょ切れるぞよ。


10月15日(日) メンテナンスのお仕事

 急遽、ヘルプの電話がありまして、「パソコンが起動しなくなってしまった」とのこと。結局、リカバリー(初期化)することで解決したそうなんですが、メールソフトの設定が分かんないというので、午後から出張です。

 意外?と、プロバイダによって、設定のディティールが違うものなんです。契約時の書類とにらめっこ。インターネットは使用できる状態だったのでした。(XPってLANケーブル繋げば、そのまま使えますから。)“ぷらら”のサイトを検索して、メールソフトの設定方法を確認。

 「複数のメールアドレスを用い、別々の受信箱に振り分けたい」とのこと。実はこの設定、やったことなかった。でもインターネット検索したら、方法はちゃんと書いてある。オーナーさんは隣に座って見てましたが、「本が要らない」という事実に驚いておられました。

 リカバリーしてしまったので、パソコンは4年前の状態に戻っています。膨大な数のアップデートの後、SP2バージョンのアップデートがようやく始まる。何かしている時間より、待機している時間の方が長いです。

 ウィンドウズメディアプレーヤーをバージョンアップ。リアルプレーヤーをバージョンアップ。クィックタイムプレーヤーのインストール。ウィンアンプのインストール。IPラジオや動画コンテンツのための視聴設定。

 +Lhaca、解凍レンジ、Adobeリーダーにフラッシュプレーヤー。FFFTP、フロントページエクスプレス、IrfanView、Googleツールバー等、必要最低限のソフトをインストールしていたら、すっかり暗くなってしまいました。帰りにお好み焼きをごちそうになります。久しぶりのもんじゃは美味しかったな。


10月14日(土) 『兜王ビートル』

 寒くなってきたなあ・・・そういえば昨日は、○○○○○デパートのユニクロで新しいフリースを買い、1階のフードコートでタイムサービスの焼きそばを食べ、歯に海苔をいっぱいくっつけて帰ってきたのでした。○○○○○デパート・・・名前はデパートだけど、どっちかっつーとショッピングセンターに近いなあ・・・。(笑)

 フレッツスクウェアで映画『兜王ビートル』を観ました。兜王ビートル、斎藤 工、中川翔子、大原かおり、堀内正美、スペル・デルフィン、ビル・ロビンソン出演、長井 豪 原作、川崎 実 監督。(2005年日本/1時間10分)
公式ホームページ

 川崎 実 監督作品、『いかレスラー』(2004)、『コアラ課長』(2005)と続けて観たけど、本作はいちばん弱い感じがします。変に期待しすぎたかもしれない。兜王ビートルは大阪プロレス所属の実在するレスラー。主人公はじめ、サブキャラを長井 豪がデザインしております。

 『プロレスの星 アステカイザー』(1976)ってテレビシリーズがありました。やはり長井 豪、石川 賢が原作なんです。正義超人ものなんだけど、闘いはリングの上で。円谷プロの実写作品ですが、格闘シーンのみアニメによって描かれる。(本作はすべて実写ですが。)それを思い出していました。

 原作つきの枠にとらわれてしまい、パロディもふんだんにあるものの、イマイチ遊びきれなかった感じです。普通に“仮面ライダー・シリーズ”、“ゴレンジャー・シリーズ”観てた方が、ストーリーも特撮も凝っていて(特に最近のものほど!)愉しめるかしらんと思ってしまいました。大阪プロレス好きな人は別だけど。


10月13日(金) 親があんぽんたん

 先日、友人がブログの中で落ち込んでしまった。で、私も少し感情的に檄を飛ばしてしまったのさ。(レスモードで)何だか優しい言葉だけじゃ、解決に導けないような切羽詰った感じがしたので。

 「どうしてあんなこと言っちゃったんだろう・・・」と悩むのは若い人だけ。おじさんは、それが正しいと思っているのなら、直接会ってフォローしておきたい。時間を作って出かけます。

 思ったより元気そうでした。立ち直りの早い、ポジティブな人とは思う。私に心配をかけてしまったと、ちょっと気まずそうでしたが、そんなことはどうでもよろしい。

 根堀り葉堀り訊ねることなどしたくないし、言いたくないことは言わないほうがいい。でも少しだけ教えてくれたのは、“親があんぽんたんなんです”ということ・・・いや実は、ウチの親もそうなんです。

 自分を守るためには、あまり公言しないほうがいい。ヘタに話せば、“親不孝者”と言われるだけなんです。これはダメ親を持った子供にしか分かんない。親は取り替えらんない、選べない。

 私の場合、19歳〜22歳の3年間、ぶっ壊れてました。気が違いそうでした。眠るに眠れず、ようやく寝ついたと思えば金縛りですよ。頭が白髪だらけになりました。

 結局、甘ったれた脳みそを叩き直し、オトナの考えを吹き込んでくれたのは大学の時の師匠。無私の愛情は母方の祖母からもらったようなものかと考えます。やばー、もう私が師匠に出会った時の年齢を超えてるよ。


10月12日(木) 眠くて眠くて

 お酒を呑むと熟睡してしまうので、朝の5時に目が覚めてしまいました。M屋で朝定食を食べて、朝風呂を浴びて、ポツポツ仕事にとりかかりますかあ・・・。本日中にテキスト打ち、2本提出したいところです。

 すぐに終わると思っていたら甘かった。太いペンで丸っこく書かれた原稿は、ところどころ判読不能。題材がいわゆる“歴史もの”なので読める漢字や、主人公をキーワードにしてネット検索しなければなりません。

 川路聖謨(としあきら)の項で、ロシア使節のプチャーチン提督が登場。“その随行秘書官で作家のプチャーチンは・・・”2人とも同じ名前かよ?って、んなわけない“ゴンチャロフ”が正解。作家先生のポカです。

 思いがけなく時間を取られてしまって、1本目の入稿が12:30、2本目の入稿が15:30になってしまいました。データをメールで送信するんですが、赤ペンの入った元原稿を返却するのは自分の脚で・・・。

 17:00少し前に事務所に着いたら、もうゲラが出来上がっています。この最速システムはマックじゃできない。集められたゲラを素読みしてチェックし終えたら、猛烈に眠くなってダウン。この日はお酒を呑まずに退散。


10月11日(水) お酒呑み

 ここんとこずっと天気がいいですね。洗濯したり、家の中の片付けものをしたり。ローソン100で酒の肴を調達して、夕方は久しぶりにMさん事務所へご挨拶。手書き原稿のテキスト打ちが2本来ていたので、ちょうどよかった。

 インターネットテレビで、ソフトバンクと日本ハムの試合を観戦しながらお酒呑み。もう終わってしまったけれど、セリーグもオンライン生放送やればいいのに。地上波デジタルで完全中継なんて、やはり机上の空論でしょう・・・。

 その後は中華料理屋さんへ移動して、終電近くまで第二次お酒呑み。紹興酒が美味かったねえ・・・五目焼きそばも。家に帰ったら、コロリンと熟睡。明日は早起きしてテキスト打ちだ〜、がんばるぞ。


10月10日(火) いろいろと

 10月6日夜〜7日朝にかけて3時間くらいしか寝てなく、7日夜〜8日朝は午前様。ま、帰ってから寝てはいるんですが、昨日9日はけっこう歩き回りましたからね・・・。疲れていたとみえて、食事にドラフトワンを呑んだらコテンと布団に突っ伏し、たくさんたくさん眠りました。

 ホームページの日記も放ったらかしだったので、ポツポツと書いてます。GyaOの韓国ドラマ『ラブストーリー』第4話『オープン・エンディッド』を観ました。イ・ミヨン、イ・ミヌ、キム・ヒョンジャ、キム・ウンソク出演。(1時間51分)

 心臓ガンで余命いくばくもない女流彫刻家のジャヨン。長年付き合った恋人には何も言わずに別れを告げ、自分は死に場所を求めて独り旅に出る・・・。飛行場から斉州島まで、偶然乗り合わせたのは建築科大学生のサンホで、彼の母は食堂を営んでいた。泊まるところがなかったらウチへどう?と親切に誘ってはくれたものの・・・。

 第3話までと比較すると、おそろしく地味なキャスティング。あらすじもまったくストレートなものです。韓国には徴兵制度があり、サンホはそのために実家に戻ってきたのですね。恋人ができても2年半は別れて暮らさなければならないという法律。大抵はポシャッてしまうそうですが。また母親の言うことは絶対!というのも韓国ならでは。

 ここでは名お母さん役のキム・ヒョンジャが登場。「サンホや、あの人を好きになっちゃいけないよ・・・歳もくってるし、何だかわけありだし・・・」とお説教。母親の愛情は絶対ですが、それは同時に「自分の子供だけが可愛い」というエゴでもあるわけです。こういうところが日本と韓国、共通する感情といいますか、泣かせてくれます。


10月9日(月) 吉岡美穂さん握手会

 銀座福屋書店で行なわれた、吉岡美穂さん2007年カレンダー発売記念握手会に参加しました。今回は早めの整理券がとれたので、先頭から3人目だったのだよ。美穂さんは茶色のペイズリー柄ワンピース。前髪をアップしてヒヨコ風のトサカを作ってました。おちゃめ〜!

 「お久しぶりですぅ〜」と握手したら、「いつもありがとうございます」と言われてうれしかった。どうやら認知していただいてるみたいで。その後は、3本同時購入特典の2ショット・チェキ。おもむろにVサインをしたら、美穂さんも一緒にやってくれました。人差し指と中指がよく開くなあ。

 カレンダーは650本も売れた(これは例年どおり)けれど、購入特典が2本→3本と厳しくなったこともあり、人数は300人→200人くらいへと減少してしまいました。いつも来ている友人たちも、今回は来られなかった人が何人か。美穂さんはずっと待っててくれますから・・・ね。

 次回はまたお会いしましょう・・・。というか、こんな律儀にファンサービスしてくれる芸能人って他にいないよねえ。ファン層は圧倒的に30代、40代が多いです。しかも継続してるんだから。その後は、新橋の怪しげな小料理屋で昼食オフ会。私と管理人氏は秋葉原へ遊びに行きました。

 ヨドバシカメラへ行き、デジタル一眼レフをいじり回しました。メーカーの特徴を簡単にレポートさせていただきます。
・ニコン ボディ質感良好、大きくて重い。シャッター軽快、ミラーショック普通、ピント合焦速度普通。
・ペンタックス ボディ質感良好、極めてコンパクトで軽い、シャッター軽快、ミラーショック大きい、ピント合焦速度普通。
・オリンパス ボディ質感安っぽい(プラスチッキー)、コンパクトで軽い、シャッター速い、ミラーショック小さい、ピント合焦速度最速。

 機種まではしっかり見てなかったけど、メーカーの特徴は共通してると思います。むしろカメラ雑誌など、画質ばかりを比較しているような気も・・・。ペンタックスはボディのコンパクトが売りですが、ミラーショックが意外と大きく、スロースピードでの手ブレが心配。ミラーショックは銀塩の頃からそういう傾向にあったけど。

 オリンパスは外観がプラスチッキーで安っぽい。これじゃ売れないだろうな、と思ったけど、ピント合焦速度がおそろしく速いのです。他メーカーみたいに、ウィ・・・ウィと迷ったりしない。一発で決まります。シャッター軽快、ミラーショックもなく速写性は一番かと思いました。ある意味、誰でも扱いやすく失敗の少ないカメラかも。

 ニコンはやはり高級感がありますね。でも一番大きくて重いです。じっくり1枚ずつ確かめて撮りたい人にはいいけれど・・・。まだ発売されていませんが、シグマはいよいよ新製品
SD14を控えており、JPEG保存機能がなく、扱いづらかったSD10を見事に改良しています。ああ、欲しい、欲しい・・・。


10月8日(日) 新宿ゴールデン街

 さてさて、例会が終わった後はいつものお酒呑み、一次会は串焼屋さん。今回初めて参加された、大学で教鞭をとっておられるという品のよい老婦人に気に入られてしまいました。私は子供の頃、おばあちゃん子だったということもあり、今でもやたら、おばあちゃんにモテるんです。

 いつもは一次会でサヨナラするんですが、“青年よ〜行きましょう!”と誘われて二次会へ。(本当はもう青年じゃないんだけど。)先輩方と一緒に新宿ゴールデン街へと繰り出しました。なかなか自分1人じゃ行けないトコですからねっ!とある小さなバーへ潜りこみます。

 そこで出会ったのは、世界○○○○協会の副理事長を務める政治家さん。老婦人が積極的に話しかけてくれたこともあって、名刺までもらっちゃいました。いいのか俺?K元首相らとツーショットの写真も見せてもらいました。やはり大変な苦労を重ねてこられたようで、時には生命の危険すら感じたことも何度かあるそうです。“へぇ〜”の連続ですよ。

 バーのママさんにも名刺をいただきましたが、そこには“某女子大研究科博士・元衆議院議員”との肩書きがあってびっくり!私の交換した“クラシック音楽アドバイザー”の名刺はめちゃくちゃ恥ずかしい・・・しかも名前まで覚えられてしまったし。新宿ゴールデン街、そこはまさに何が起こるか分からないワンダーランドなのです。

 で、いったん店を出て、朝まで営業の別の店へ。ほとんど皆さん寝てましたけど・・・。7時にはそこを出て、酔い覚ましのために喫茶店へ。8時過ぎに老婦人を揺り起こし、JR新宿駅まで送って行きました。おばあちゃん、えらく感謝してたなあ・・・いつもは淋しいんだろうな、と。亡くなった母方の祖母を思い出してしまいました。


10月7日(土) 本郷クラブ10月例会

 今月はいつもの区民センターではなく、シビックセンターでの映画上映会。“黒木監督/人と作品にふれて”というタイトルで、黒木和雄作品を助監督として支えられた日向寺太郎監督の講話。代表作である『美しい夏キリシマ』、『竜馬暗殺』の2本を上映。

 私は今回、技術担当だものだから、アンプ内蔵2.1chスピーカー・システム
OWL-SP370T(オウルテック製)をえっちら持参しました。(高田馬場ツクモ電機にて¥6,278で購入。)ソースはDVDですが、液晶プロジェクター(会場の備品)を用います。

 会場のPAシステム(講演台)が使用できるとも聞いていたけど、やはりマイクしか使えなかったので、スピーカーを持参したのは正解。本格的なPAシステムではなく、ほんらいパソコン用のスピーカーですが、広い会場の後ろの方までじゅうぶんに聞こえました。

 ボリュームは最大値。これ以上大きな音が出せないので、講演台のマイクを拝借して音量を補助。映画のDVDは全体にレベルが小さめ。ジャンクのミニコンポでもいいので、いずれプリアンプが必要になるかな?ヘッドホン端子を通せばカバーできるはず。

 『美しい夏キリシマ』 柄本 佑、小田エリカ、石田えり、香川照之、左 時枝、牧瀬里穂、原田芳雄、宮下順子、中島ひろ子、平岩 紙、倉貫匡弘、山口このみ、眞島秀和、甲本雅裕、寺島 進、入江若葉 出演、黒木和雄 監督、松田正隆 脚本、松村禎三 音楽。(2002年日本/1時間58分)

 爆撃で死んだ親友を置き去りにして逃げた、という黒木監督の体験。故郷えびの市を舞台に、銃後の人たちの生活を淡々と描いた作品です。“爆撃で死んだ親友”というのは即死だったので、どうにもできなかったわけなのですが。衝撃のシーンはもちろんのこと、戦闘シーンは一切ありません。黒木作品に一貫している特長です。

 自然が美しい、緑もそうだし、虫や蛙の鳴く声も。時おり、グラマンがブゥーンと頭上を飛んでいきますが、市井の人たちはやるせない閉塞感の中、一生懸命に生きています。主人公の少年を演じた柄本 佑(柄本 明の息子)の見つめる風景がそこにはありました。今ようやくにして見直された感のある黒木作品、もっと観なきゃ。

 『竜馬暗殺』 原田芳雄、石橋蓮司、中川梨絵、松田優作、桃井かおり 出演、黒木和雄 監督、松村禎三 音楽。(1974年ATG/1時間58分)

 1974年の作品ですが、モノクロです。しかも、墨を思い切り滲ませ、白と黒しかないようなコントラストに仕上げてあります。これは何だろうな、と考えていてフト思い出しました。“古写真”ですがな!坂本竜馬のいた時代、ようやく日本にも写真機というものが輸入されはじめた。竜馬自身の写真も数点、遺されているんだし、と。

 そして原田芳雄の演じる坂本竜馬は、とても主役と思えないほど薄汚い。学生運動華やかなりし時代のヒッピーを被らせています。幕府に命を狙われている身分なのに、ぐだぐだと女なんかにふけっている場合かあ?石橋蓮司演ずる中岡慎太郎も竜馬の命を狙っている。しかし竜馬は中岡を殺したりしないんだな。不思議な友情が芽生える。

 松田優作演ずる右太もそうだ。何でそんな奴を竜馬は子分みたいにして可愛がるのか。魅力ある男は人を惹きつける。それが敵であろうと、味方であろうとも。男であろうと女であろうとも、だ。情婦で夜鷹の幡は、竜馬に惚れていながら、ことあるごとに「あいつを殺っちまいな」と敵に耳打ちする。えじゃないか、えじゃないかのお祭り騒ぎ。


10月6日(金) 『ファントム・オブ・パラダイス』

 台風の影響でビッグな秋雨前線到来・・・昨日からずっと降ってます、今日に至っては暴風雨。明日の本郷クラブ10月例会準備のため、重いアンプ内蔵スピーカーセットをビニールで包み、Mさん事務所へと向かいました。

 地下鉄の後楽園駅を出ると、異様な光景が目に入ります。この付近はいつもビル風が強いのですが、ビニール傘に風を受け、ひっくり返して壊してしまう人たち。辺りには壊れたビニール傘が散乱していました。

 その数、20本以上はあったと思います。友人のブログを覗いたら、やはり傘を壊してしまったと書いてるし、テレビのニュースでも取り上げられたようです。私はジャンプ傘なので助かりました・・・100円傘なんですけど。

 昨夜、GyaOで映画『ファントム・オブ・パラダイス』(PHANTOM OF THE PARADISE)を観ました。ポール・ウィリアムズ、ウィリアム・フィンレイ、ジェシカ・ハーパー、ゲリット・グレアム、ロビン・マトソン、シェリル・スミス出演、ブライアン・デ・パルマ監督、ポール・ウィリアムズ、ジョージ・アリソン・ティプトン音楽。(1974年アメリカ/1時間34分)

 実は私、中学生の頃にファントム(ウィンスロー)の仮面のアップを、映画のチラシで小さく見たことがあり、このグロテスクな映画はホラーだと勘違いしてました。そうだ、『ロッキー・ホラー・ショー』(1975)の記事も一緒に載っていたんだっけ。こちらもまだ観る機会がないんですけど。ロック・ミュージカルだと知ったのはずいぶん後のことです。

 いかんせん、期待を膨らませすぎていました。サイケデリックに飽食した目で観ると、もはや古くさく感じてしまったのです。音楽業界の裏側を皮肉った、まあ、ベースは『オペラ座の怪人』なんでしょうけど。『サイコ』(1960)のオマージュもあり、『ドリアン・グレイの肖像』のアイディアも借りてます。デ・パルマ監督がパクリ好きなのは有名ですね。

 音楽もなかなか楽しいのですが、自分には統一感が欠けるような感じがしました。劇中でウィンスローが作曲した「ファウスト・カンタータ」はクラシック調の美しい曲なのに、興行主のスワンに盗まれて、ロック調にアレンジされてしまう。しかし、アレンジとはいえない全く別の曲なんですよ!どうもはぐらかされているような気がしてなりません。

 最近観たロック・ミュージカル映画では、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001)の方が好きです。ストーリーの陳腐なことではいい勝負だと思うけど、楽曲が優れていること、音楽性における統一感、シンパシーにおいて数段上をいってる気がします。『ファントム・オブ・パラダイス』好きの人たちにごめんなさい・・・。


10月5日(木) 『魔術はささやく』

 ちょっとしたことで落ち込んだり、悩んだりしている友人にお薦めしたのは、『魔術はささやく』(宮部みゆき)。しかし、本は実家に置いてあるので、取りに行くわけにもいかない。先月、大井町のBOOK OFFで見つけたので買ってしまいました。6年前、ちょうどこのホームページを開設する少し前に読んだきりなので、もう1度読んでみようと思ったわけです。

 で、話はややこしくなりますが、さらに10年前の1990年4月3日。“火曜サスペンス劇場”でドラマ化されたものを観ています。主人公の日下 守を吉岡秀隆、高木和子を山口智子が演じていました。今から考えると、何て贅沢なキャスティングなんだろう。なかなか良い出来だったのですが、もう2度と観ることはできないだろうな。DVD化希望です〜。

 ドラマの方は原作と違って、守はかなり早い段階で和子に接触しています。高校生の守が、和子に憧れてしまうんじゃなかったかな?(山口智子なら私だって同じだろう・・・)と同時に、それは結末に向かって苦い思いを噛み締めることになってしまうのですが・・・。これから読まれる方は、若き日の吉岡秀隆、山口智子を思い浮かべて読んでください。(笑)

 昨日から今日の朝にかけて、イッキに再読しました。少し厚めの文庫本ですが、宮部作品って読み手をグイグイ引きこんでいきますからね。さすがというか、文章にまったく無駄がない。おそろしく緻密に計算されていて、すべての謎が解けた後、そこから、もうひとつのドラマが始まるんですよ。心の強くなれる1冊、っていったら言い過ぎかなあ・・・。

   


10月4日(水) Firefox再インストール

 どんよりと曇った空、今にも降りそうでしたが、何とか1日持ちました。歯痛は治まりました・・・爆弾抱えてるようなもんだから、体調管理には余計に気を遣わなくては。

 以前からよく利用していた無料ダウンロードサイト。ここ数週間、DLができなくなってしまいました。2ちゃんねるで調べてみたら、InternetExplorerのリファラの設定を変えるとできるんだとか・・・よく分からないけど、これはセキュリティレベルを下げることになってしまう?

 4月にHDDが逝かれてから、使用してなかったFirefox。最新版をインストールしてみます。やはり・・・というか、問題の無料ダウンロードサイトはクリアできました。(アクセス制限のための措置。)他に、通信速度が遅くてイライラする台湾の画像サイトも比較的ラクにDLできます。

 台湾の画像サイトではNetTransport等のDL支援ツールが使えなかったりします。IEだと、大きなJPG画像は完全表示されるまでDLできませんが、Firefoxだと途中表示の段階でもDLが可能。時間はかかるんですが、ダウンロードマネージャーが待機してしていてくれます。

 試しに、
IPラジオの部屋でどんな動作をするか実験したところ、かなりの確立で正常動作してくれることが判明しました。以前のバージョンでは設定項目が少なく、まともに動いてくれなかったですから。でもBIGLOBEストリーム、GyaO等の動画は見れません。これはやはり同じ。

 やはり今のところ、メインブラウザはIEですね。Firefoxは、IEでDLがうまくいかない時にだけ使用するということで。まあ、確かにセキュリティレベルは高いんですけど、見れない聴けない、ではどうにもならない。MacにおけるSafari・・・これもどうにかならんかな?って感じなんですが。


10月3日(火) 有名スターはいないけど

 急に涼しくなってしまったので、どうも体調よろしくないっす。歯は痛いし、頭も痛いし、首も凝ってるし。それはさておき、またもGyaOで韓国ドラマ『ラブストーリー』第3話『遺失物』を観ました。ホ・ジュノ、ソン・ユナ、ユ・ジテ、ハン・ゴウン、ホ・ヨンラン出演。(1時間51分)

 主演の3人は前に見たことがあります。ホ・ジュノは『火山高』で強烈な悪役を演じていて、どう見ても悪役顔なんですが、歳はくってるが、優しいお兄さんも演じられるというのは興味津々。セリフの中に「僕は暴力団みたいな顔だけど・・・」というのがあって笑わせてくれます。

 ソン・ユナは『サラン〜LOVE』で、チャン・ドンゴンに想いを寄せる親友の姉として登場しました。美人ですが、ちょっと薄幸な雰囲気があるんですね。ユ・ジテはもちろん、『オルドボーイ』で憎々しい悪役を演じきって見事でした。どちらかというと主役ではなく、名脇役の3人なのです。

 ああ〜、昔の恋人(ユ・ジテ)が現れて、ソン・ユナに「また一緒に暮らそう」って言っちゃったよ。ホ・ジュノおじさん、どう転んだって勝ち目ないよなあ・・・と誰もが思うんだけど、ちゃんと逆転劇になってます。今回、有名スターは出てこないんですが、ドラマとしては面白かったです。


10月2日(月) 映画の日(つづき)

 『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』(THE HOST)ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン他、出演、ポン・ジュノ監督、イ・ビョンウ音楽。(2006年韓国/2時間)
公式ホームページ

 好き嫌いは真っ二つに分かれるでしょうが、私は大満足です。怪物現る・・・だけど立ち上がったのは、娘をさらわれた下層平民の一家族。何といってもどうしようもないダメ親父。こいつらが死に物狂いで戦っているのに、軍隊も在韓米軍もアホなことばかり抜かして役に立たないのです。

 米軍の化学研究所から漢江に大量投棄された猛毒のホルムアルデヒト。これは実際の事件を元にしているというから笑えない。そう全編に漂うのは笑うに笑えない毒ユーモアなのです。『殺人の追憶』とか、監督は違うけど『オールドボーイ』、この辺の雰囲気が分からないと辛いかな。

 私が感じたのはやはり『ウルトラQ』(1966)です。平成生まれの子供たちに説明しておくと、怪獣は出てくるが巨大ヒーローは登場しません。民間人の知恵で何とか退治しようとがんばるのです。間違っても『ウルトラQ ダーク ファンタジー』(2004)をレンタルしてこないでね。

 ヒーローは登場しなくていい。ダメ親父といっても、『宇宙戦争』のトム・クルーズじゃカッコよすぎるし、ハリウッドには作れないものを韓国人は持っているのだから。人間の愚かさによって生まれた怪物が、誰にも認められないダメ人間の機知によって倒される・・・これが『ウルトラQ』なんです。

 最後に・・・昨日は“期間限定牛丼復活デー”だったので、歌舞伎町の吉野家で昼食を摂りました。ちょうどお昼時だったのですが、ホスト君たちと並んで待つこと5分。大した混雑でもなかったし、ふわふわの米国産牛肉は美味しかったです。帰りはひどく雨が降ってきました。東京はここんとこずっと雨続きです。洗濯物が乾かない。


10月1日(日) 映画の日

 仕事は山積みになってるんだけど、どうにも気分がクサクサしていかんのです。いっちょ映画でも観てリフレッシュしてくるかあ!と。とりあえず、明日提出のテキスト打ちを済ませ、徹夜明けで新宿歌舞伎町へ。

 『X-MEN ファイナル ディシジョン』(X-MEN THE LAST STAND)ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・マースデン、アンナ・パキン、パトリック・スチュワート、レベッカ・ローミン、イアン・マッケラン、ショーン・アシュモア、アーロン・スタンフォード、ダニエル・クドモア、ベン・フォスター、ケルシー・グラマー、ヴィニー・ジョーンズ、エレン・ペイジ他、出演(多いなあ)、ブレット・ラトナー監督。(2006年アメリカ/1時間45分)
公式ホームページ

 おおお、たくさんのミュータントが画面所狭しと駆け巡るう。アクションもCGも超ド派手!細かいことはつべこべ言わず、娯楽最終編に手堅くまとめた“ザ・サードマン”こと職人・ブレット・ラトナー監督は立派。第1作、第2作の予習は必要だが、分かりやすさに徹した演出も見事。こんな盛りだくさんなのに1時間45分なんです。

 ファムケ・ヤンセン老けてしまった・・・撮影当時40歳か、第1作目撮影時は34歳だったんだ。ヒュー・ジャックマン37歳、ハル・ベリー39歳・・・このヒトは歳をとらないみたいですが?壁抜け少女キティ・プライド(エレン・ペイジ)は今回大活躍!前作では別の人が演じていた端役だったのですが・・・。かわいいっすね。

 炎を自在に操れるパイロは前作でも暴れていましたが、自分で火を起こすことができないので、いつも火種のライターをカチカチやってました。X-MENのもとを去り、マグニートーに弟子入りして3年、さぞかし手強いミュータントに成長しているかと思ったら、手首に発火装置を取り付けてもらっていた・・・情けなくて笑ってしまいました。

 (ネタばれ注意)
 前回のラストで生死が分からなくなったジーン・グレイは最強の悪玉ミュータントとして復活・・・最後は死んじゃうですか、やはり。ジーンのいなくなった後、ひきこもりとなっていったスコット(サイクロップス)はジーンに呼び出されてあっけなく死んじゃう。しかもチャールズ・エグゼビア教授まで・・・あんたが死んでどうする!ミスティークは新薬キュアの犠牲となって普通の人間に。ローグはボーイフレンドに触れたいために自ら治療を受け、マグニートーさえも普通の人間になっちゃうですか、何とも目まぐるしい。

 ここまでやってムリヤリ終止符打つかなあ・・・ブライアン・シンガー監督だったらやりたくなかったろうな。(それで『スーパーマン リターンズ』に鞍替えした?)ヒュー・ジャックマンは第1作目がハリウッド・デビューだったわけで、他の出演者も今じゃ倍以上のギャラをもらってるんじゃないかしらん。そうそう、確認したわけじゃないですが、全編デジタルカメラで撮影したような映像です。かなり画素が粗いんです、人物のアップも多く、凝ったアングル作りには貢献してるんですが、前2作に通じる透明感はなくなってしまいました。

 最後に・・・上映途中から歯が痛くなって、ストーリーの大半を苦痛とともに過ごしました。ミュータントの気持ちがよく分かる?そしてパンフレットが品切れで買えませんでした。こんなことってあるか〜!楽しみにしてたのに〜!エンドロールは最後まで見ましょうね。最近こういうの多いなあ・・・ファイナルつってたのに続くですか?はあ?


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