2007年1月の日記

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1月31日(水) Smart OCR Lite Edition

 OCRとは、印刷された紙(活字)から、スキャナで文字を読み取り、テキストデータに変換することをいいます。使用するソフトの性能で、変換率が大きく違ってくるんです。今までは“読ん○ココ”、スキャナに付属していた“おまけソフト”でしかも1999年のバージョン。文字化けが酷くて、手入力で直すのは一苦労。

 業務用の“WinReader PRO”なら、かなりの精度で変換できます。とはいえ、20万円近くもしますからね。OCRソフトでフリー版ってないものかしら?と検索してみたところ、ありました!“
Smart OCR Lite Edition”。嬉しくて、さっそくダウンロードしようと試みたのではありますが・・・。

 何と、開発元のスマートリーディングが倒産していたのです。
Smart OCR Lite Edition等を許可無く再配布しないよう、お願いいたします。と書かれています。しかし、です。フリーソフトの著作権者が姿を消せば、アンダーグラウンドで再配布されるのが常・・・。海外のダウンローダーで入手することができました。

 これはステキなOCRソフトです。活字からスキャンした画像のみならず、デジカメ画像であろうが何であろうが読み取れます。活字スキャンにおいても、以前使用していたソフトより、かなり高い精度で読み取れています。20万円のソフトにはかないませんが、フリーソフトとしてはかなりの出来です。


1月30日(火) 『鉄人28号 白昼の残月』

 予告編で観たんですが、『鉄人28号 白昼の残月』に期待しています。2004年版テレビアニメと同じ、今川泰宏監督によるもの。何と、音楽に伊福部昭?もちろん伊福部博士はもうこの世にはおられません。キングレコードには「伊福部昭の芸術」シリーズという録音があるので、これを流用したものと思われますが、いや、これが見事にハマってます。

 今川泰宏監督は“原作クラッシャー”の異名をとりますが、そのココロは、「面白ければ許される」という確信犯ですな。2004年版のアニメは昭和30年代のレトロテイストで固められ、まったくのオリジナルでありながら、原作よりも原作っぽい雰囲気を出しています。今回の劇場用作品も、舞台は同じ昭和30年代を設定しているそうで・・・。

 
公式ホームページを開くと、いきなり音楽が流れるので注意してください。予告編ムービーもアップされていますが、バックで流れているテーマ曲が流れっぱなしで、肝心の伊福部マーチが聞こえません!これはサイト製作者のミスですね。(1月30日現在)早くメンテナンスしていただきたいものです。私はムービーファイル(FLV)だけを取り出しました。


1月29日(月) 三枚複写ですか

 早起きして出勤し、献本の発送に取りかかろうと思っていたら・・・え、郵送じゃなく、S川急便で発送するんですか?せっかくプリントアウトした住所録は使えず。三枚複写の用紙にボールペンで力を込め、ぐゎりぐゎりと書きました32枚!手首が痛くなってしまったよ。

 郵便番号は必要なし、その代わりに電話番号が必要なんだけど、想定外だったために調べ直してしまいました。手伝ってくださった方すみません!さて、明日は別の書籍で採録許可を取るために、封書の発送です。こちらは郵送OKなのでもう貼り付けてありますよ。


1月28日(日) 肩凝りがあ・・・

 肩凝りが酷いので整体に行きました。いわゆる“リフレ”と呼ばれる軽い整体ですが、気にいってます。家に帰ってから、ツボ押ししてもらった箇所がジワジワと温かくなるのです。ふわ〜と眠気が襲ってきて、日記も書かずに寝てしまいました。

 明日は早起きしてシゴトだ〜!献本の発送です。住所録はプリントアウトしておいたし、さっさと済ませましょう。それでは今日は何にも考えずに寝ます。あ、そういえば今日は久しぶりに“てんや”で天丼を食べました。美味しかったな。


1月27日(土) よく寝ました

 夕方まで昏々と眠り続けました。シャワーを浴びて老廃物を洗い流そう!近所へ外食に出て、書店を覗いたら、昨日気にしていた季刊“analog”と月刊“レコード芸術”がありました。新宿まで出なくてOK!くだらないかもしれませんが、雑誌買うとき、他人が立ち読みしてぼろぼろになってると買う気失せますよね。キレイなのが買えました。

 GyaOで韓国ドラマ『天国の階段』を観ました。そしてYahoo!動画、今日はどうかと思ったけれど、お目当ての映画はやはり途中でストップしてしまいました。先日より30分くらい先に進んだけど、たった2時間の映画を何日かけて観ることになるんだろう?いや〜、ソフトバンクには相変わらず常識というものが欠如してます。

 IPラジオのメンテナンス・・・リンク切れは配信会社の都合のみならず、ブラウザ(IE)のセキュリティが厳しくなったのも原因のひとつです。http〜のプロトコルをmms〜に書き換えただけで再生可能になる場合もちらほら。環境によっては再生できている人もいるのかな?と。ま、そういうわけにもいかないので直しております。


1月26日(金) お疲れさんです

 うげっ!寝汗びっしょりかいて朝寝坊。急いでシャワーを浴びて出勤。身体がだるいです、ううう。それでもゲラの付け合せは終ったし、著者リストをプリントアウトして発送準備。後は編集担当さんにOKもらうだけです。

 家に帰ったら、どうにも立ってられないくて、そのまま布団に直行!明日はお休みだからゆっくり寝れます。あ〜、季刊“analog”と月刊“レコード芸術”、買いに行かなきゃなあ・・・と考えつつもウトウト。

 IPラジオのメンテナンス・・・暇を見て、少しずつ作業しています。掲示板に励ましのカキコ、ありがとうございました。


1月25日(木) 疲れましたよん

 先週火曜日(1/16)からずっと校正のシゴトにかかっていましたが、疲れました。昨日の午後はもう、頭から湯気ポッポ状態で、外へ散歩に出たり、事務所の中でストレッチをやってみたり、と、煮詰まってしまったのであります。

 今朝は過労のために起き上がれませんでした。昼食を食べてから出勤しましたとさ。でもまあ、校正ゲラもチェック済んだし、明日からは発送の準備に取りかかります。あと1日がんばれば、土日は脳と身体を休められます。

 帰宅したら、郵便受けに振込票が届いていました。今月のは少ないけれど、来月は少しまとまったお金が入ってくる予定。迅速に、正確にシゴトが進行すれば暮らしぶりもよくなるんだろうか?ガンバレ!守銭奴!(笑)


1月24日(水) お逝きなさい

 私は以前、CDショップの販売員を長く勤めてきました。腹の立つお客は何百人といましたね。基本、“お客様は神様”なのですが、それをタテに思う存分悪態ついてくる輩がいます。特に、クラシックのお客には○チ○イが多いこと。屁理屈と常識の区別もつかんのかといいたい。

 今日は友人の悩みを聞かされてしまいました。“お客には逆らえない”ことをいいことに、言葉の暴力を振るう輩がいるという。おそらく会社では上司に、家では奥さんに頭が上がらない。もしくは親、子供からも情けない男として扱われているに違いないのです。コンプレックスの裏返し。

 接客も何もできない若造くんならともかく、真面目で正直な人が狙われやすいです。言いかえれば、皆から慕われ、愛される人ほど狙われやすい。宮部みゆきの小説『魔術はささやく』は、いじめの理由をうまく論じています。つまり、自分が持っていないものに嫉妬を覚えるんだ、と。

 うん、まあ、私も昔は相当傷ついたけど、経験だけは積んでしまったために、クレーム担当というか、いつの間にか鍛えられてしまいました。ディベートは少し自信あります。相手の目を凝視してやると、大抵、向こうが先に視線をそらします。言質を取ってひっくり返してやりますよん。

 でも、ハンニバル・レクター博士より、心優しい小市民の方がいいなあ・・・丑の刻参り(藁人形)でもやりましょうか。(藁)


1月23日(火) メモリは大切です

 パソコンは安くなりました・・・というより、無駄なソフトをてんこ盛りにした家電メーカーのパソコンより、OS(Windows)と必要最小限のオフィスソフトさえあればいい、と考える人が多くなったからです。その辺り、人によって認識の差があります。「Wordが付いてない!昔、買ったパソコンには付いていたのに!」と怒り出す人さえいるようで。

 “無駄なソフトをてんこ盛り”と書きましたが、家電メーカーのパソコンに付属するソフトには、“機能限定版”“期間限定版”が多いのです。要するにただの試供品。しばらくすると使えなくなるので、オンラインで製品版の購入を促す・・・そんなソフトはタダでも要りません。Windowsであれば便利なフリーソフトがいくらでも入手できるからです。

 最近は、もともと安い価格をさらに安く見せるため、必要な機能を削って表示してあるパソコンもあります。メモリなどはその最たる例ですが、WindowsXPのSP2バージョンに、アンチウィルスを常駐させると、256MBでも足りません。これは私が最近、体感した事実です。DVDを焼こうと思ったら512MBは積んでください。

 WindowsXPの最初期にはメモリ128MBが標準でした。しかし、アップデートを重ねた現在のSP2バージョンでは256MBでも苦しい。アンチウィルスにおいて私はフリーソフトのavast!を愛用していますが、かつて軽いといわれたこのソフトですら、セキュリティアップとともに重くなってきているのです。こうなると侮れません。

 中古パソコンの市場では、未だにWindows98時代の機種も多く見かけます。“表計算やワープロとして使用するならじゅうぶん!”が売り文句ですが、インターネットに繋がない、などということがあるでしょうか?私は漢字や熟語の意味が知りたいと、すぐにネットで検索してしまうのです。辞書で調べるより速くて便利ですからね。


1月22日(月) 動画が見れない!

 Yahoo!動画で往年の名作映画を観ようとしてたんですが、一昨日、昨日と、CMだけ流れた時点でストップ。CMは見れてるんだから、設定がおかしいわけではないのです。しかし、今日はようやく繋がりました!と思ったら、途中から紙芝居状態・・・やはりストップしてしまいました。

 あのねえ、Yahoo!さん。無料とはいえ、視聴者数に見合ったシステムを構築してくださいよ。15分ごとに挿入されるソフトバンク携帯のCMも見てるんですから・・・しかも、2回ずつリピートするんです。(笑)いつもこんな風だから、私はますますYahoo!が、ソフトバンクが嫌いになります。

 よって、本日は映画レポートなしです。IPラジオでクラシック音楽を流し、眠くなるまで、本でも読みましょうか。いやいや、少しずつだけど、IPラジオのメンテナンスもやらなきゃ、ですね。リクエストを頂ければ、最優先で直しておきます。掲示板にご意見をよろしくお願いします。


1月21日(日) 『ニムの秘密』

 GyaOで映画『ニムの秘密』(THE SECRET OF NIMH)を観ました。ディズニースタジオから独立し、後に20世紀FOXで、『アナスタシア』(1997)や『タイタンA.E.』(2000)を手がけたドン・ブルース&ゲイリー・ゴールドマンのコンビによるアニメ映画です。(1982年アメリカ/1時間23分)

 まあ、ほとんど認知されていない、と言っていいかもしれない。日本未公開だったんだもの。DVDは一時期、発売されていたようですが。さて、ドン・ブルース&ゲイリー・ゴールドマン。ディズニーアニメが低調だった1977年、『ビアンカの大冒険』という可愛らしい佳作がありました。

 ブルース&ゴールドマンはアニメーターとして活躍している(らしい)のですが、データをひっくり返しても名前は出てこない。ええ、でも私は観てます。ヒット作ではなかったけれど、動物たちの実に活き活きした表情と動き。それはそのまま『ニムの秘密』にも通じているのですから。

 いかんせん、ブルース&ゴールドマンのアニメは、“ディズニーよりもディズニーらしい”のであります。つまり昔のディズニーアニメのエッセンスを伝えている。(どちらかといえば本家の方が変貌しちゃっている。)ほとんどの人が区別できないし、DVD売り場もごちゃまぜです。

 ※スタジオジブリだって、宮崎作品と、高畑作品を区別できない人は多い。ましてや近藤喜文さん(『耳をすませば』)の絵の上手さが分かる人など、さらに少ない。

 さてさて、『ニムの秘密』。『ビアンカ』の時もそうでしたが、私はミセス・ブリスビーに惚れました。絵が・・・上手いんです、涙がちょちょ切れるくらい。どれくらい上手いかといえば、東映動画の森康ニさん(故人)くらいですよ。宮崎さんなんか遠く及ばないレベルです。ため息が出てしまう。

 ストーリーはといえば、ちょっと難解なんです。“ニム”なんて何のことやら、最初はぜんぜん分からない。後半になってようやく、ああそうか、といった具合。子供が観てて分かるのかな?でも、媚びてないとこがいいですね。案外、子供の方が理解が深いのかもしれませんけど。

 モノは試し・・・といいます。無料で観られるのだから、皆さん、観てみましょう。ジェリー・ゴールドスミスが素晴らしい音楽を付けています。ブルース&ゴールドマンのアニメは音楽にもこだわっていますね。『アナスタシア』もすごく良かった。字幕版と吹き替え版が用意されているのも嬉しいです。


1月20日(土) 『大江戸緋鳥808』

 夕食は元気の出るものを食べよっ!ということで、近所のとんかつ屋さんへ行ってきました。お客さんが一杯で、注文してから30分くらい待たされてしまいましたが・・・。とんかつ定食(¥700)のはずが、ずいぶんカツが大きいような?これは上ロースじゃないかしらん。

 食べ終えてお会計の時におばちゃんが、「待たせて悪かったねえ、オマケしとくからまた来てね」と¥100を負けてくれました。とんかつもおそらく、遅くなってしまったのでご馳走してくれたみたいです。さて、待っている間、お店に置いてあるマンガを読んでおりました。

 石ノ森章太郎の
『大江戸緋鳥808』というマンガでした。青年向けコミックで、エッチなシーンもあるものの、なかなか読み応えがありました。小中学生の頃、石森章太郎の大ファンだったんですよ。でも、いつの間にか期待にそぐわない作品も多くなって、離れてしまったんです。

 代表作『サイボーグ009』などは、秋田書店コミックスの第6巻まで。いかんせん、それ以降は精彩を欠きます。やはり初期の作品における情熱にはかなわないな、と思ってしまいました。変身ブームの立役者でもありますが、『仮面ライダー』の原作は途中で失速してます。

 だんだんとマンガ家ではなく、テレビ番組の原作者になってしまいました。少年サンデー版『ゴレンジャー』、『ロボコン』なんて、途中で投げ出してしまってます。『マンガ日本経済入門』の第1巻などは、明らかに弟子に描かせて、自分では描いてないのがバレバレです。

 そんなこんながありまして、名前を“石森”から“石ノ森”へ変え、漫画の新しい呼び名として、「萬画(マンガ)」を提唱した頃には、“どうなっちゃったの?”でありました。こんな強いエナジーを持った人でさえ、縁起をかついだり、字画にこだわるようになってしまったのか、と。

 『マンガ日本の歴史』や、いくつかの歴史もの・・・冊数は大したものですが、これも明らかに自分で描いてはいません。最晩年(とはいえ享年60)、もう忘れかけてはいたけれど、数年前にダイソーの¥100コミックで購入した『化粧師(けわいし)』は面白かった・・・。

 “石ノ森”がブランド化され、真の意味でのマンガ少年はもう離れてしまったけれど、多くの“駄作”群の中に、おそらく自分でも確信を持って描いていたいくつかの傑作があったのか、と再発見。大胆なコマ割り、漆黒の背景、戦いのシーンにおける回想とのカットバックなど・・・。

 これらは石森自身が編み出した技法でした。かつて手塚治虫が嫉妬を覚えたほど、豊かで奇抜な才能。今日は久しぶりにそれが見れたんです。よく考えてみたら、マンガが溢れかえっている現在でも、ここまでの画力、ストーリー運びは見られないんですよ。


1月19日(金) 風邪を治すぞっ!

 まだ少し喉がムズムズしますが、風邪はずいぶんよくなりました。今日は1ヶ月ぶりに、歯科医院へと定期健診。え゛担当の歯科衛生士さん、今月で辞めちゃうんですか!熊田曜子に似た美人さんでした。とほほんほん・・・というか、口の中に手を入れられるので、ほとんどお話なんかしてませんけど。

 明日はお休みです。実家から土を一握りもらってきたので、鉢植えの手入れでもしましょうかね。年末に頂いたポインセチアの鉢は元気です。でも、水をやっているうちに土が凹んで、根元が見えてきちゃったんですよ。溜まっている洗濯も片付けなくちゃ!ゆっくり休んで風邪を完治させるぞっ!


1月18日(木) 『キャプテン・スカーレット』

 昨日の続きみたくなってしまいますが、BIGLOBEストリームでジェリー・アンダーソンの“スーパー・マリオネーション”(人形劇)『キャプテン・スカーレット』が配信開始となりました。有名な『サンダーバード』の後に始まったシリーズです。

 懐かしいな。サンダーバード2号とジェットモグラ、それに『キャプテン・スカーレット』の追跡戦闘車は子供の頃、プラモデルを持っていたんですよ。ちょっと年代だけ調べたものを転記してみます。『サンダーバード』は2年続いたんですね。

 1964年 『海底大戦争 スティングレイ』
 1965年 『サンダーバード』
 1967年 『キャプテン・スカーレット』
 1968年 『ジョー90』
 1968年 『SOS決死圏宇宙船』(未見)
 1969年 『ロンドン指令X』(未見)
 1970年 『謎の円盤UFO』(実写)

 これ以前にも、この後にも作品はありますが、私は観たことがないもので。それに1968年、1969年のシリーズは初耳です。話を『キャプテン・スカーレット』に戻しますと、ちょっとビックリしました。

 『スティングレイ』、『サンダーバード』の人形は六頭身で頭でっかち。お目めもパッチリ大きく、表情豊かです。でも『キャプテン・スカーレット』は八頭身。顔の作りも生身の人間と同じです、目は小さい。

 ストーリーはかなりシュールで、善も悪もハッキリしません。そもそもミステロン(宇宙人)に狙われる原因を作ったのが地球人!過って火星のミステロン基地を爆破してしまったのだから、復讐されても仕方ないんじゃない?

 隊長のスカーレットも、一度はミステロンに身体を乗っ取られて悪事を働くのですが、高所から墜落して意識を取り戻す・・・そして、どんなに大怪我をしても回復してしまうという、不死身の超能力を持つようになったのです。

 『サンダーバード』と比較すると、操演技術もメカニックも恐ろしく進歩していまして、大人向けのストーリーができるようになった、といえましょう。いや、人形にこだわる理由がなくなってしまったのか、1970年には『謎の円盤UFO』で実写作品に突入してしまうのです。


1月17日(水) 『スティングレイ』

 昨夜は咳きこんでほとんど眠れず、午後になって少しだけ、声が出るようになってきました。いや、シゴト中眠たかったです。コーヒーで眠気を覚ましながらがんばりました。

 BIGLOBEストリームの『海底大戦争 スティングレイ』が最終回でした。ジュリー・アンダーソンの“スーパー・マリオネーション”(人形劇)で、有名な『サンダーバード』の前年のシリーズです。

 子供の時は白黒テレビで観ていたので、モノクロ作品かと思っていましたが、きれいなカラー作品だったのですね。ナレーションがトニー谷さんとは知らなかった。「あなたのお名前何てぇの♪」の人です。今、観てみると喋りすぎだし、時代を感じさせますね。昔の活弁みたいです、「ちょいとちょいと、熊さんよ!」みたいな。

 『サンダーバード』の僅か1年前ですが、人形の造形も操演もイマイチだな、と思っていました。操演は回を重ねるごとに上手くなっていくのですが・・・。脚本もずいぶん凝った感じに仕上がってきたのです。バリー・グレイの音楽は『サンダーバード』よりも力強く、トロピカルであります。やはり音楽の力は大きいですよ。


1月16日(火) 声は潰れてますが

 まだ、声は潰れてますが、おシゴトはしてきました。ハイ、声は本当に悲惨なモノです。最近、テレビとインターネットで観た映画の感想でも書いておきましょうかね。バタバタしてて書きそこなっておりました。

 1月8日(月)『甘い嘘』(EN FACE)ジャン=ユーグ・アングラード、クロチルド・クロ、クリスティーヌ・ボワッソン、ホセ・ガルシア、ダニエル・ルブラン、ジャン・ベンギーギ、エマニュエル・サランジェ出演、マティアス・ルドゥー監督。(1999年フランス/1時間34分)

 ラヴラヴな若夫婦が、ある日、見知らぬ老人から、お隣の大邸宅を遺産として譲り受ける。交換条件は、家政婦のクレマンスを雇い続けること・・・。 って、タダより高いものはないでしょう?ヒッチコックの『レベッカ』みたく、この家政婦さん不気味じゃありません?

 だんだん狂っていくんです、旦那さんも奥さんも・・・。旦那の職業が小説家で、次回作のギャラを前倒しで貰ってる・・・出版業ってそんな甘いもんじゃないぞ!と思っていたら、意外と平坦なオチで締めくくられてしまいました。才能だけでは食えないって!

 1月11日(木)『ネゴシエーター』(METRO)エディ・マーフィ、マイケル・ラパポート、マイケル・ウィンコット、カルメン・イジョゴ、キム・ミヨリ、アート・エヴァンス、ジェームズ・カーペンター、ポール・ベン=ヴィクター、ドナル・ローグ出演、トーマス・カーター監督。(1997年アメリカ/1時間57分)

 邦題は『ネゴシエーター』(交渉人)ですが、原題は『メトロ』。交渉人のくだりは冒頭ちょろっとだけで、結局はガンをぶっ放してしまうんだな。いわゆる刑事アクション映画です・・・と割り切れば、カーチェイスもものすごい迫力だし、エンターテインメントとしては上出来。深みはないですが。

 サミュエル・L・ジャクソン主演の『交渉人』(1998)という映画があって、まだ観てはいないんですが、こちらは原題も『THE NEGOTIATOR』。日本での公開は1997年の『ネゴシエーター』が先に出てしまったために、邦題も『交渉人』と、地味なものになってしまったとか。

 勝鹿北星:作、浦沢直樹:画によるマンガ『MASTERキートン』第4巻に「交渉人のルール」「身代金のルール」という2話連続のエピソードがあります。私としては、誘拐事件におけるいちばんリアルな交渉人ストーリーってコレじゃない?と思ったりするのですがどうでしょう。

 1月9日(火)16日(火)は韓国ドラマ『天国の階段』(STAIRWAY TO HEAVEN)の第2話と第3話をGyaOにて視聴。チェ・ジウ、クォン・サンウ、シン・ヒョンジュン、キム・テヒ、ハ・ジェヨン、イ・フィヒャン、ジョン・ハンヨン、キム・ジスク、パク・シネ、ペク・ソンヒョン、イ・ワン、パク・チミ出演、イ・ジャンス演出。(2003年韓国)

 第3話から子役に代わって、チェ・ジウ、シン・ヒョンジュンが登場!しかしまあ、回転木馬が廻っているうちに歳月は過ぎ・・・何てベタな演出なんだろう。ドラマの中では3年が経ったことになるんだけど、俳優さんたちの実年齢を考えると15年は経過しているような・・・。(笑)

 ハイ、反則技でも何でもありの世界に突入しちゃいました。レディースコミックよりスゴイかも!自動車で撥ね飛ばしちゃうんですよ。今までいろいろ韓国ドラマを観てきましたが、ここまで過激なのはなかったぞお。チェ・ジウ危うし!でもたぶん来週は記憶喪失になって息を吹き返すんだろうなあ・・・。


1月15日(月) 風邪パニック

 いやいや、咳がひどくてほとんど眠れず、明け方にようやくウトウト。昼過ぎに目が覚めたときには、声が潰れてまったく出ません。今日からシゴト再開の予定だったのに。事務所に電話したら、「おや、徹夜でしたか?」って、二日酔いじゃないですよ。誰だか分からなかったみたいです。

 結局、風邪の引き始めだったのに、寒風吹きすさぶ名古屋へ帰省したのは失敗。こじらせてダウンしたのに、土日だったために病院へ行けず。よって、今日こそは行ってくるぞ!とタクシーを拾って出かけます。最寄の医院は歩いて5分なのですが、月曜休診なんですよ。

 新宿百人町の公立病院は遠いし、めっちゃ待たされることは分かっているので、以前、急患で運ばれたことのある外科病院へ。いちおう内科も診察できるはず・・・いや、曜日が限られていたのは知らなかった。でも、ごく簡単な問診で薬を処方してもらえました。待ち時間もなかったし。

 場所をきちんと把握してなかったので、行きはタクシーでしたが、帰りは西武新宿駅に近いことが判明したので電車で。薬を貰ったことで精神的にも落ち着きました。あまりにも咳こむので、腹筋が痛くなってしまいました。筋トレにはならないだろうけど。明日はゼッタイにシゴトします。


1月14日(日) 東京に戻ります

 いや、大したことはないんですが、熱っぽくて起きられなかったです。昼食を食べてまた寝てしまいました。でも東京に戻らねば・・・。バッグの中に貰い物やら、お土産やら、たくさんたくさん詰め込んで出発。

 一昨日、実家近くの古書店で買ったカッパノベルス。宮部みゆきの『蒲生邸事件』はおそろしく分厚い本なのに、税込¥105。これを新幹線の中で読み始めました。日本SF大賞受賞作品というのもうなづけます。面白い!

 愛知県って、書店がたくさんあるのです。神保町にもある書店とはずいぶん違います。まず、地価が安いので、敷地が広く巨大であること。神保町は専門書に強いが、愛知県の古書店には思いがけない掘り出し物もたくさん。

 帰ってすぐにメールをチェック。300通以上の迷惑メールが来てましたね。サクサクと削除します。ようやく自分のペースを取り戻したと感じると、風邪も少しラクになった気がしました。さあ、明日から頑張るぞ!


1月13日(土) ドンキホーテのあんかけパスタ

 愛知県の実家に帰省して本日は3日目です。この日は父母が昼にお出かけをする、というので、婆ちゃんの昼食の世話を仰せつかりました。いやなに、何もしなくていいんですが、昨日のように喉を詰まらせると、テーブルを汚してしまうものですから・・・。

 その後、私はクルマで出かけ、名古屋市西区(志賀本通)にあるレストラン“ドンキホーテ”であんかけパスタを食べました。あんかけパスタの禁断症状が出てましたから。ここはレストラン?それとも喫茶店?しかし、知る人ぞ知る穴場なのであります。

 あんかけパスタのメニューはさほど珍しくありませんが、日・祝日を除くランチサービスとして、大盛り1.2倍、1.5倍が無料。2倍は¥100追加でOK。(本日は土曜日です。)信じられますか?大手チェーンの○○○と違い、ソースも並々と盛られています。

 1.5倍でもうお腹いっぱい。注文はできなかったけど、気になるメニューに“氷カフェ”というのがありました。コーヒーを凍らせた粒状の氷に、ミルクを注いで溶かしながら頂くというツワモノ。いや〜、うまそうです。次回帰省の折には必ず挑戦しますよ〜。

 さてさて急いで帰宅し、母と一緒に買い出しに出かけます。夕食は私の作る特製カレーと決まっていますから。3時間かけて煮込むのですよ。レシピを所望され方は、ねも艦長までメールください。はあ?というくらい、普通の作り方と違っていますので。

 風邪が悪化しました・・・咳が止まらない。喉がイガイガして声が潰れました。薬を飲んだら起きているのが辛くなって、この日は風呂を諦めて早々に寝ます。寒くて空気がカラカラに乾いていますから。


1月12日(金) ポンコツカー

 昨日から愛知県の実家に帰省しております。朝早くから叩き起こされて、婆ちゃんの部屋の障子の張り替えをやりました。新築してから一回も張り替えてないですから、紙が埃のようにボロボロです。まあ、新しい紙を張るってのは気持ちがいいもんです。

 母のクルマに乗って、岩倉の病院へ薬を貰いにいったんですが、公立の病院って、待たされるのよね。駐車場で1時間半待たされましたよ。いや、父が“かっぱ寿司”へ行きたいっていうもんだから。私はふだん一日二食しか食わないんで、お腹は空いてないんですけど。

 で、病院の帰りに“かっぱ寿司”(¥100の回転寿司)へ行ったんですが、婆ちゃんが寿司を喉に詰まらせてしまい吐いてしまった。95歳だからねえ・・・体調の良し悪しがあって、一度、喉に詰まると、その後はしばらく何も受け付けないんです。早々に退散です。

 私のポンコツカー(スプリンター)は13年目の車検を受けたところ。田舎はクルマがないとどこにも行けないもん。まだ走るから手放すわけにもいかない。半年、乗っていなかったので、バッテリーが上がってしまってました。バッテリーそのものは夏に交換したんですけど。

 物置からブースターケーブルを取り出してきました。ゴムの被服が割れて、ところどころ芯線がむき出しになってるよ。危ないなあ・・・でも何とかエンジンはかかりました。ケーブルは危なっかしいので新調しなくちゃ、ですね。まだまだ走るぞ!真っ赤なスプリンター。


1月11日(木) 本日より帰省

 本日より愛知県の実家へ帰省します。早起きして、洗濯物をじゃんじゃんこなし、午後にはそれを取り込んで、いざ出発!と考えたわけですが、寒いし、日照も悪いし、結局、部屋の中に洗濯物を吊るして出かけることに・・・。ATMで貯金を卸し、まずは新宿まで。金券ショップで新幹線回数券を購入。

 親戚向けのお土産を買い、構内でいつもの歌舞伎弁当を買い、列車へと乗り込みました。私がお弁当を食べていたら、隣の席に座った20代後半〜30歳?のビジネスマンはビール(プレミアムモルツ)を飲んでいました。しかし、そのおつまみが“たけのこの里”なんです。気持ち悪くないのかなあ?

 予想どおり、やはり名古屋は寒いです。風邪の引き始めなのに、悪化しないよう気をつけなきゃ。久しぶりに会った婆ちゃん(95歳)は3ヶ月前に転んで脚を骨折。あやうく寝たきりになるところが、人工関節を埋め込んで、もう何もなかったかのようにひょこひょこ歩いています。妖怪ですわ・・・。


1月10日(水) 風邪引いた

 今朝は声が出ませんでした。薬を飲んで大人しくしてたら、今はずいぶんラクになりましたが。明日から愛知県の実家に戻るので、今日は金券ショップで回数券を買う予定でした。しかし寒い中、のこのこ歩いて出かけると、かえって風邪が悪化しちゃいますよね。諦めました。

 今日は特に何も書くことないなあ・・・。ラジオを小さな音で鳴りっぱなしにし、ずっと寝てましたから。コンビニでのど飴買ってきました。“キシリクリスタル ミントのど飴”っていうんですか。美味しいですよ。¥200もしたし・・・99ショップまで歩く気力がなかったのです。


1月9日(火) 超兵器R1号

 朝起きたら喉がイガイガ。しまった、風邪の引き始めですが、それでもシゴトは休めません。印刷屋さんから青焼き(最近は湿式ではないので白焼き)が上がってきてます。これを最終チェックすれば、後は本刷り→製本→発売となるわけです。直しは最小限で済みましたね。一件落着です。

 帰宅してテレビの番組表をチェックしていたら、東京MX(14チャンネル)で、
『ウルトラセブン』の再放送を発見!『ウルトラマン』も放送しているという。残念ながら私のアパートではVHF(1〜12チャンネル)しか受信できません。BS?地デジ?何にも観れない。悔しいな・・・。

 仕方なくザラザラノイズの画面で鑑賞。今週の『ウルトラセブン』は第26話「超兵器R1号」でした。
 
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ・・・」

 何のこっちゃ?と思われるかもしれないが、下記のサイトに詳しく書かれているので、興味のある人はご覧ください。今どきのテレビドラマ、アニメなんてぜんぜんつまんない!・・・ごめんよ、オジサンたちは目が肥えちゃってるんです。何て力強い脚本であることか。
 
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~okhr/sight7/page26.htm


1月8日(月) 大きな勘違い

 今朝は体調がすぐれなくて起きられませんでした。夕方までボンヤリしてしまいましたが、整体で揉みほぐしてもらったら、ずいぶんとラクになりました。明日から忙しくなるもんね、今日は体調を整えておきましょう。

 友人が携帯をFOMAに買い換え、パケホーダイにしていると聞いて素朴な疑問。「通信中は通話料金が加算されるんじゃないの?」と言ったために、大きな誤解を生んでしまいました。謹んでお詫び申し上げます。

 パケット料金とは、データ通信量に応じて加算されるのですね。つまり、文字数の多いメールほど高くなる。サイズの大きな写真を添付すると百円近くなることもある。アプリの中には、1つのソフトをダウンロードするだけでも¥2,000以上かかるものがある。音楽ファイルをダウンロードしただけでも、パケット料が¥6,000円以上かかるものがあるそうです。

 つまり“パケ死”というのは、利用者がデータ通信量を計算しにくい仕組みになっていたために起きたわけですか。簡単にいうと、ひとつの画面から、次の画面へ移動する時にだけパケット料金が発生し、開いた画面を閲覧する時間、掲示板への書き込み作業を行なう時間は、「ダウンロード済みのデータを開いている」わけで、料金は発生しません。

 パケホーダイ(定額制)はインターネットにおけるフレッツみたいなものですかね。んじゃ、私の旧い携帯(mova)も買い換え時なのか。通話がすぐに途切れてしまうのが悩みのタネです。誰か買うて〜!(笑)


1月7日(日) 『銀河鉄道の夜』

 BIGLOBEストリームの映画特集『銀河鉄道の夜〜I carry a ticket of eternity』を観ました。谷村美月、市川男寅、松田洋治、高橋 武、源崎知枝、小橋めぐみ、古川悦史、清水美恵、斎藤洋介、勝野 洋 出演、秋原正俊 監督。(2006年日本/1時間)
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 私、宮沢賢治ファンです、『銀河鉄道の夜』は何度も読みました。しかしながら、う〜む、これはヒドイとしかいえません。舞台は現代の日本に置き換えられています。主人公のジョバンニは女の子が男の子役を演じ、カンパネルラは子役。どう見たって、同級生とは思えないぞ。

 設定を変えたことに対して非難しているわけではないんです。原作だって、日本だかイタリアだか分かんないような設定ですから。主役の2人が台詞を棒読み・・・見えるはずのものは何も見えない。これ、原作を読んでないと訳分かんないですよ。ずいぶん甘ったれていませんか?

 ありあわせの画像をコラージュして、稚拙なCG(CGとはいえない)でボカシを入れる。イメージで補ってください、と言わんばかり。低予算なのは理解できる。でも低予算だって面白い映画はたくさんあります。昨年11月に単館公開され、3ヶ月でインターネット公開とはねえ・・・。

 マンガ家のますむらひろしが舞台を猫の世界に置き換え、杉井ギサブローが監督したアニメ『銀河鉄道の夜』(1985)という映画もあります。アニメブームの真っ只中、さほど注目も浴びませんでした。私もどちらかといえば辛い評価を下したけれど、アニメの方がずっといいです。


1月6日(土) 人生ってこんなもの?

 本日は本郷クラブ2007年度1月例会でした。小沢信男先生による、「私の“通り過ぎた人々”のこと」と題した講演です。1953年(昭和28年)に新日本文学会に入会し、2005年(平成17年)3月に解散するまで、じつに多くの文学者と出会い、その生涯の財産を語ってくださいました。それ自体は面白い話が聞けてよかったんですけど。

 問題なのは二次会の後。ひどく酔っ払ってしまったお年寄りを、地下鉄の駅まで送ろうとしたのですが、本人はまだ遊び足りなかったらしい。(場所を移動してもっと飲みたかった。)機嫌を損ねてしまいました。どう見たって無理なハナシで、私に落ち度はないと思うんですが、怒ってタクシーを拾ってどこかに行っちゃいましたね。

 二次会の会費¥1,000を頂くはずだったのが、一万円札を受け取ってしまい、地下鉄の券売機で両替すればいいかと思っていました。それは結局渡せずじまい。無事に家まで帰れたのだろうか?お金は次回の例会でお返しするけど、いやはや私としてはもう嫌になった、というのが今の感想です。人生ってこんなもの?


1月5日(金) IPラジオのメンテナンス中

 
IPラジオの部屋をメンテナンスしてました。リンク切れだらけになってますがな。新規の放送局も追加してるけど、以前アップしたデータを直していく方が大変なのです。チェコの“Live Atlas”は以前にも“Live.cz”とサイト移動しながら、ベータ版サイトとして、“Atlas.cz”を試運転してました。

 しかしようやく昨年秋から“Play.cz”として、リニューアルしたのです。やらなきゃ!と思いつつ、シゴトが忙しくなったこともあって、“Cesky Rozlas”だけは直したものの、民放の50数局あるリンクと、ストリーミングのデータは手付かずになっていました。それを年末からやっているわけです。

 根気のいる作業です。でもチェコの放送局は音質もよく、内容も優れていますからねえ。今夜中にデータの解析が終えられるかな?それをまた張り付ける作業もひと苦労ですが。もう少し待っててください。興味が湧いたらチェコのインターネットラジオも聴いてみてくださいね。


1月4日(木) 『ベアーズ・キス』『永遠の片想い』

 フレッツスクウェアで観る映画、本日の1本目は、『ベアーズ・キス』(BEAR'S KISS)レベッカ・リリエベリ、ヨアヒム・クロール、セルゲイ・ボドロフ・Jr、キース・アレン、マウリツィオ・ドナドーニ、アリアドナ・ヒル、シルヴィオ・オルランド出演、セルゲイ・ボドロフ監督、ギア・カンチェリ音楽。(2002年カナダ/1時間38分)
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 製作国はカナダで言葉も英語なんだけど、監督がロシア人。これがロシア映画でなくて何であろう?映像がめちゃ美しいんです。サーカスの少女が熊と恋におちる・・・この熊さん、ときどき人間に化けたりするんだな。で、女の子が危ない時には助けてくれたりもするんです、頼もしい。

 旅芸人一座は世界を旅するけど、スペインに訪れた時、2人はジプシーの占い師に運命を見てもらう。「あんたは人間じゃないね、でも間もなく人間になる、2人は幸せになるよ・・・」。幸せも束の間、熊さんは少女を助けるために人を殺してしまう。人を殺めた熊は2度と人間になれないのだ。

 少女は熊を生まれ故郷のシベリアに返すため、困難な旅を続けます。ようやく辿り着いた故郷の森。「ミーシャ、行きなさい」名残を惜しみながらも熊は走り去っていく、少女は追いかける・・・そこに奇蹟が起こりました。少女の姿は1匹の熊となり、2匹の熊は森の中へと消えていったのです。

 フレッツスクウェアで観る映画、本日の2本目は、『永遠の片想い』(LOVER'S CONCERTO)(恋愛小説)チャ・テヒョン、ソン・イェジン、イ・ウンジュ、ムン・グニョン、キム・ナムジン出演、イ・ハン脚本・監督。(2003年韓国/1時間45分)

 これもよかった、今日は観た映画2本とも大当たり。いわゆる三角関係ですが、姉妹のように仲良しの女の子2人。勝気なギョンヒ(イ・ウンジュ)と内気なスイン(ソン・イェジン)。スインにひとめぼれしたお人好しの青年ジファン(チャ・テヒョン)ですが、遊ぶのはいつも3人一緒。

 あれれれ、ジファンはスインより、どっちかというとギョンヒとの方がお似合いじゃない?と思って観ていたら案の定。いつの間にか2人は深く愛し合うようになってしまいました。気まずくなってしまって、2人のもとを去る決心をするジファン。韓国には徴兵制度がありますから・・・。

 ある日、ジファンのもとに差出人不明の1通の手紙が届きます。その中には“逢いたい”と一言だけ記された1枚の写真が入っていました。5年の歳月が経っていました。2人に会おうと決心し、母校を訪ねたジファンですが、そこで思いがけない事実が明らかになるのです。


1月3日(水) 『ジュリアス・シーザー』

 深夜のテレビ放送で映画『ジュリアス・シーザー』(JULIUS CAESAR)を観ました。ジェレミー・シスト、リチャード・ハリス、クリストファー・ウォーケン、デヴィッド・ラングハム、ヴァレリア・ゴリノ、クリス・ノース、トビアス・モレッティ、ショーン・パートウィー出演、ウーリー・エデル監督。(2002年アメリカ・イタリア・ドイツ・オランダ/2時間46分?(3時間半の情報も))

 なな何と、TBSで放送されるのは2度目のようですが、劇場未公開。テレビ映画という情報もありますが、劇場映画と比較しても全く遜色なし。放送枠はCMを含めて2時間46分でしたが、3時間半との情報もあります。

 『グラディエーター』(2000)が皮切りとなり、『トロイ』(2004)、『キング・アーサー』(2004)、『アレキサンダー』(2004)、『キングダム・オブ・ヘブン』(2005)と続々、歴史スペクタクルというジャンルが復興されました。私はいちおう全部観ました。やはり、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』『キングダム・オブ・ヘブン』は秀逸。『トロイ』(2004)はエンターテインメント映画ですな。『キング・アーサー』は伝説のアーサー王に新解釈を加えたもの。『アレキサンダー』は同性愛映画で観るに耐えませんでした。

 この『ジュリアス・シーザー』、ハリウッド調のノリではないので、スペクタクルシーンは控えめ。大抵、シーザーというとクレオパトラとの絡みで映画化されることが多く、どちらかといえば愚かな英雄として捉えられがちです。ところがこの映画は真面目なのです。ヴィーナスの血筋を引きながら、反逆者の息子として生まれ、よき父、よき夫である一庶民が、ローマのために立ち上がる。常に沈着冷静であり、クレオパトラとの件は単なる政略結婚として描かれています。

 シーザーの周りにいる女性たちも魅力的に描かれており、シーザーの母、最初の妻・・・これが素晴らしい女性で、シーザーは尊敬さえしていた。後にポンペイウスの妻となる娘のジュリアや、献身的な2度めの妻など・・・。またいわゆる“スター俳優”は1人も出演していないのに、演技派俳優でガッチリ固められていました。こんな優れた映画がどうして日本では劇場公開されなかったのか?テレビ映画だから?いや〜、大スクリーンで観てみたかったですよ。


1月2日(火) ご馳走

 ホームページ管理を委託されているクライアントさんとミーティング。若干の手直しが入りますが、話はすぐに済んでしまい、そのまま新宿まで移動して鮨を食おうということになりました。・・・が、一部の回転すし店を除いて、ほとんどのお店が休業だったのです。

 焼肉の“
ねぎし”に連れて行ってもらいました。牛カルビ、豚ロース、シチューでお腹いっぱい。ビールもたらふく呑んだし、麦飯も美味しかった。家でじっとしてたら今頃は、カップうどんを啜っていたに違いない。今年はすばらしい1年になりそうな予感。大袈裟か。

 SFホラー映画『レリック』(THE RELIC)を観ました。ペネロープ・アン・ミラー、トム・サイズモア、リンダ・ハント、ジェームズ・ホイットモア、クレイトン・ローナー、チ・モイ・ロウ、ルイス・ヴァン・バーゲン、オードラ・リンドレイ、エドワード・ジェイミソン出演、ピーター・ハイアムズ監督。(1997年アメリカ/1時間50分)

 年末・お正月は深夜テレビの映画が充実しております。貪るように観ておりますが、深夜4時から明け方の6時というのはキツかったな。シカゴ自然史博物館の職員が、南米の秘密教団が信仰する異生物を運ぼうとした。未知のバイオ生命体は巨大化して次々と人間を襲っていくんだわさ。

 くだらな〜い、と思いつつ、ついつい観てしまいました。というのも、「あっ、バケモノがっ!」みたく脅かしておきながら、実は同僚が「おっす!」と顔を出したり、ユーモアのセンスも持ち合わせているから。肩透かしもけっこうあるんですよ。来るぞ来るぞ〜みたいな演出が上手いのです。

 GyaOでは韓国ドラマ『天国の階段』(STAIRWAY TO HEAVEN)の配信が始まりました。チェ・ジウ、クォン・サンウ、シン・ヒョンジュン、キム・テヒ、ハ・ジェヨン、イ・フィヒャン、ジョン・ハンヨン、キム・ジスク、パク・シネ、ペク・ソンヒョン、イ・ワン出演、イ・ジャンス演出。(2003年韓国/全22話)

 チェ・ジウ目当てなんだけど、最初の数回は少女時代だから、子役の女優さんなんです。この子、大人になったら美人になるだろうなあ・・・。冒頭、クォン・サンウが海辺で白いグランドピアノを弾いてます。ブランド名は“SAMICK”。韓国では有名な楽器メーカーみたいで、他の映画やドラマにも登場します。ただし、調律が狂ってるのだよこのピアノ。(笑)

 第1話を観た感じだと父親が再婚し、血の繋がっていない義兄弟、しかも貧乏な子供が家にやってきて、いろいろとイジメをするのだよ。どうもその後、韓国ドラマお得意の交通事故とか、お約束のパターンが続きそう。大丈夫かな、チェ・ジウがいなかったら、とても続けて観られないような予感がします。とりあえず、頑張って見守りましょう。


1月1日(月) お正月は映画三昧

 まずは深夜のテレビ放送から『新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ』(COLUMBO:COLUMBO LIKES THE NIGHTLIFE)(別題:虚飾のオープニング・ナイト)ピーター・フォーク、マシュー・リス、ジェニファー・スカイ、ダグラス・ロバーツ、ジョン・フィネガン、ヴァレリー・ランズバーグ出演、ジェフリー・ライナー監督。(2003年アメリカ/1時間30分)

 いや〜面白かったっす。まだ死体は見つかっていないのに、どうして?と思わせておき、いきなり核心を衝いたエンディング。それにしてもピーター・フォーク、歳食ったなあ・・・撮影当時76歳ですか?かつての大袈裟なジェスチャーはずいぶんと小さくなったけど、枯れた味わいで説得力抜群。

 さて、一夜明けて新宿歌舞伎町へ突進です。今年は『敬愛なるベートーヴェン』『インビジブル2』『硫黄島からの手紙』の3本をハシゴしました。目ぇ真っ赤です、たぶん。

 『敬愛なるベートーヴェン』(COPYING BEETHOVEN)エド・ハリス、ダイアン・クルーガー、マシュー・グード、ジョー・アンダーソン、ビル・スチュワート出演、アニエスカ・ホランド監督。(2006年イギリス・ハンガリー/1時間44分)
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 ベートーヴェン最晩年の4年間、彼の助手(写譜師)は3人いたとされ、そのうち2人までは歴史に残っています。では残りの1人が若く美しい女性であったなら・・・?として、フィクションで描かれたのがこの映画。とはいえ、実在した作曲家の姿を曲げることはできません。

 粗野で乱暴なベートーヴェンですが、名優エド・ハリスは優しい眼差しで見つめています。これまで映画化された作品の中でもとりわけナイーヴかもしれない。音楽的には徹底的に吟味されており、安心して観ていられるものの、反面、ストーリーとしては物足りなさを覚えてしまいます。

 専門教育を受けてしまった私は、『スウィングガールズ』だと納得できません。『のだめカンタービレ』などは、ハナっから観るのを断念しています・・・。が、もし、『のだめ』を観てクラシック音楽に興味を持ち、“ベートーヴェンってどんな人?”と興味を覚えたのであれば、100%お薦めします。

 エド・ハリスは幼い頃にピアノを学習したことがあり、吹奏楽も経験しています。ダイアン・クルーガーもクラシックは大好きなんだそうです。エド・ハリスの指揮は堂に入ったものでさすが!劇中に登場する復元楽器のピアノも、実に美しい音色を奏でています。音楽的に完璧じゃないとね!

 『インビジブル2』(HOLLOW MAN 2)クリスチャン・スレイター、ピーター・ファシネリ、ローラ・レーガン、デヴィッド・マキルレース、ウィリアム・マクドナルド、サラ・ディーキンス、ジェシカ・ハーモン出演、クラウディオ・ファエ監督。(2006年アメリカ/1時間31分)
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 前作『インビジブル』(2000年)の続編ともいえますが、特に前作を観ていなくても辻褄は合います。しかし何で今頃続編を製作するかな・・・?前作のバーホーベン監督(今回は製作指揮のみ)の場合、薬物を投与して、徐々に身体が透き通っていくというCGに巨額を投じてしまいました。

 巨額を投じた割には哲学などなく、「透明人間になれたら何をする?・・・オンナのハダカを覗きに行く!」という荒唐無稽さがウケました。今回は軍の特殊部隊の兵士が透明人間です。ところが秘密保持のために、生命維持のための緩和剤が注射されなかったことに怒って暴れ出すのです。

 だからまあ・・・つまんなかったです。前作以上の見せ場もなかったと思います。だいたい予想もついてしまいますし。“異形の者”に執着を見せるバーホーベン監督じゃなかったのもいただけない。『X線の眼を持つ男』のリメイク権はどうなったんだろう?ガンバレ!バーホーベン!

 『硫黄島からの手紙』(LETTERS FROM IWO JIMA)渡辺 謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬 亮、松崎悠希、中村獅童 出演、クリント・イーストウッド監督。(2006年アメリカ/2時間21分)
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 期待を大きく持ち過ぎてしまったために、残念ながらあまりいい印象ではなかったです。新人物往来社から発刊された別冊歴史読本『硫黄島の戦い』を読んだ方が、この戦いについてよりいっそう理解が深まると思います。

    新人物往来社 別冊歴史読本『硫黄島の戦い』

 物資・戦力においてアメリカにかなうはずもない日本軍が、それでも長期戦を持ち堪えたというのは、栗林忠道中将の策によるところが大きく、“大坂の陣”における真田幸村のようではなかったかと、私は考えてしまうのですが。

 しかしこの映画はリアリズムですから、そうした英雄的な扱いは一切描かれず、戦争の悲哀を淡々と描いています。画面はほとんど地下道の中ばかりで、外敵の様子も窺い知ることはできません。まさに人間ドラマです。

 さらに、録音状態がよくなく、台詞が非常に聴き取りずらい。米国で編集すると、しばしばこういう悲劇が起こります。全編、モノクロ調の陰影の濃い画像ですが、観にくいし、しばしばピンボケでその意図もよく理解できなかったのです。

 二宮和也演じる一兵卒・・・まあ、戦時下において自由主義的な考えを持った人がいてもおかしくはないけど。ただ、現代の若者みたく映ってしまうのは違和感があるかな。鼻水をすすりながら泣いていた観客には申し訳ないです。


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