2008年4月の日記

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4月30日(水) 『SF/ボディ・スナッチャー』

 GyaOで映画観ました。『SF/ボディ・スナッチャー』(INVASION OF THE BODY SNATCHERS)ドナルド・サザーランド、ブルック・アダムス、レナード・ニモイ、ジェフ・ゴールドブラム、ヴェロニカ・カートライト、アート・ヒンドル、レリア・ゴルドーニ、ケヴィン・マッカーシー、ドン・シーゲル出演、フィリップ・カウフマン監督。(1978年アメリカ/1時間55分)

 最初、『ブレイン・スナッチャー』(1994)と勘違いして、もう観たものと思ってました。なかなか良かったので、もう1回チラ観しようと思ったら全然別の映画だったのです。どちらもドナルド・サザーランドが出演しているし。

 1978年製作なのでサザーランド若い!ジャック・フィニイの『盗まれた街』が原作ですが、4回も映画化されていて、これは2作目。最新作は二コール・キッドマン主演の『インベージョン』(2007)なんだそうです。女優目当てで食指が動きますが、この『ブレイン・スナッチャー』がいい出来なので、比較すると辛いかもです。

 特殊技術など、見せ場はほとんどありません。これでもSFかい?っていうくらい地味。しかし、サザーランド、ニモイ(ミスター・スポック)らの俳優陣がいいですよ。群集シーンなどかなりのエキストラを動員していて、迫力があります。全編に低音のノイズが乗っており、不気味な効果を出しています。B級のお手本ともいえる映画。


4月29日(火) 『恋の門』

 2年くらい前に録画しておいた映画『恋の門』を観ました。松田龍平、酒井若菜、松尾スズキ、忌野清志郎、小島 聖、大竹まこと、平泉 成、大竹しのぶ 出演、松尾スズキ 監督、庵野秀明 アニメーション演出。(2004年アスミック・エース/1時間54分)
公式ホームページ

 石でマンガを描く、自称“漫画芸術家”の貧乏青年、蒼木 門。アルバイトの面接で、OLの証 恋乃と知り合い、酔っ払ってマンションでの一夜を過ごす。しかし恋乃は狂信的なコスプレイヤーで、コミケでは人気の同人誌マンガ家だった。同じマンガ家でありながら、あまりにも対照的な恋乃にショックを受ける門。2人の恋愛は成就できるのだろうか?

 松田龍平、酒井若菜のカップルがとてつもなく可愛い。親父の演技を研究し、パロディ化してしまった松田龍平。意外にも最初に、「なんぢゃこりゃあ」のセリフを吐くのは酒井若菜だったりしますが。

 東京ビッグサイトでのコミケ風景が、この間観た『らき☆すた』での描写と同じで、サブカルパワーに圧倒されます。芸術家気取りの“山男”と“腐女子”。それを面白く描いただけでなく、別々の環境で育った男女が、互いを受容し合っていく様がリアルで、当然、そこには自分を曲げたくないというエゴがあります。

 1人で生きていくだけなら貧乏でもいいが、女の子と生活しようと思ったら、もちろんお金は必要なわけで、“漫画芸術家”を捨てなければならない。女の子の方が現実的であり、そんな頼りない男の尻を引っぱたいていく。恋人が童顔なのに胸ドカンの酒井若菜ならば、いやおうなく考えさせられちゃいますな。


4月28日(月) 『OPEN HOUSE』

 2年くらい前に録画しておいた映画『OPEN HOUSE』を観ました。HDDレコーダーは便利なものですが、録るだけ録って観ない・・・という悪習慣の温床になります、トホホ。椎名英姫、川岡大次郎、南 果歩、村田雄浩、川越美和、小木茂光、塩見三省、光石 研、利重 剛、津田寛治、加藤登紀子 出演、辻 仁成 原作、行定 勲 監督。(1997年松竹/1時間54分)

 辻 仁成(『冷静と情熱のあいだ』)の原作を、行定 勲(『GO』、『世界の中心で、愛をさけぶ』)が監督ということで期待過剰。1997年だから、かなり前の作品だったのか。スタイリッシュで美しい映像だけど、がっつりした手応えはなく、バブル、セレブといった当時の勘違い的描写は、観ていてちょっと辛いです。

 ミツワ、トモノリ、ユイコ・・・この主人公の3人がまず、トラウマを抱えた普通じゃない人なんですね。そこにまたミヤケとか、マキとかイッちゃった人々が絡んでくる。朝食にもまず、普通お目にかからない1.5リットルの牛乳瓶とかが出てくるし、芸術家気取りの威張ったカメラマンの撮影風景とか・・・息が詰まりそうです。

 中盤で、“オープンハウス”(建て売り)会場の風景があり、ミツワ少女時代のトラウマが見えてきます。そこから終盤まで、ちょっと解放されるというか、現実にはあまり変わらないんだけど、生きていかなきゃ、という安息。行くとこない、とはいっても氷のように冷たいミツワの家に、よくトモノリは我慢できるもんだな、とも。

 スタイリッシュな映画の世界なんだけど、現実にはもっと他者を思いやっていかないと、生きていけないもんなあ・・・。


4月27日(日) イケメン外人

 秋葉原で買い物をして、運動不足解消のため、水道橋まで歩くことにしました。電車賃も¥50浮きます。まあ、“塵も積もれば山となる”っちゅうことです。電気街のはずれまで来て、信号待ちをしていたら、後ろから声をかけられました。

 そこには長身のイケメン外人が立っていました。「新宿へはどう行けばいい?」けっこう、流暢な日本語です。「電車で行った方がいいですよ、遠いですから」と答えたら、足を指さして「ノー!」。インラインスケートを履いていたのです。

 総武線の鉄橋を指さし、「レールに沿って行けば新宿」と教えてやりました。よく考えたら、この後すぐ御茶ノ水へは急な勾配。坂をどうやってローラースケートで登るのか?この線路沿いは、上り下りの坂が連続してますよね。

 心配をよそに、シャー!と走っていきました。ふっふっふ、イケメン外人くんの醜態を思い浮かべて、ほくそえみます。日本をナメたらあかんぜよ。たこ焼き食わしてやりたいっす。湯気で踊る鰹節を、「イキテルー」と言わしてやりたい。


4月26日(土) 『SF巨大生物の島』

 レイ・ハリーハウゼン特集最終日。『SF巨大生物の島』(MYSTERIOUS ISLAND)マイケル・クレイグ、ジョーン・グリーンウッド、マイケル・カラン、ゲイリー・メリル、ベス・ローガン、ハーバート・ロム出演、サイ・エンドフィールド監督、バーナード・ハーマン音楽、レイ・ハリーハウゼン特撮。(1961年イギリス/1時間40分)

 子供の頃にテレビで観たことがありました。シンドバッド・シリーズと違い、原作が、『海底二万マイル』のジュール・ヴェルヌであります。そして、本作にも“ネモ艦長”が登場します。“巨大生物”ということで、いわゆる“クリーチャー”ではなく、特撮も地味ではあります。

 しかし、荒唐無稽な『宇宙戦争』のウェルズと違い、ヴェルヌの原作は科学的な論理に裏打ちされています。この島に登場する巨大生物も、平和を愛し、戦争を憎んだネモ艦長が、世界の食糧問題を解決すべく生み出したものです。貧富の差が戦争の元凶であります。

 ネモ艦長の登場シーンがかっこいい。巨大な貝殻でできたアクアラングを背負っています。ノーチラス号の造形もよかったな。パイプオルガンで、バッハのトッカータとフーガニ短調を弾きこなすところもいい。このキャラクターが登場すると、映画でもアニメでも、ぐっと引き締まります。

 『アルゴ探検隊の大冒険』(JASON AND THE ARGONAUTS)トッド・アームストロング、ナンシー・コヴァック、ゲイリー・レイモンド、オナー・ブラックマン、ローレンス・ネイスミス、ニオール・マッギニス、マイケル・グウィン、ダグラス・ウィルマー、ジャック・グイリム、パトリック・トラウトン、ナイジェル・グリーン出演、ドン・チャフィー監督、バーナード・ハーマン音楽、レイ・ハリーハウゼン特撮。(1963年イギリス/1時間49分)

 締めくくりはやはりこの名作。2005年5月15日に視聴していますので、敢えてここでは書きませんが。


4月25日(金) 『シンドバッド虎の目大冒険』

 まだまだ続く、レイ・ハリーハウゼン特集。『シンドバッド虎の目大冒険』(SINBAD AND THE EYE OF THE TIGER)パトリック・ウェイン、ジェーン・シーモア、タリン・パワー、マーガレット・ホワイティング、パトリック・トラウトン、カート・クリスチャン、ピーター・メイヒュー出演、サム・ワナメイカー監督、ロイ・バッド音楽、レイ・ハリーハウゼン特撮。(1977年イギリス&アメリカ/1時間52分)

 シンドバッド第3作目。今回もキャスティングは一新で、シンドバッドにジョン・ウェインの息子、王妃にジェーン・シーモアと、哲学者の娘にタイロン・パワーの娘を起用。セミヌードでの水浴びシーンもございます。ストーリー的にはややスケール・ダウンしてしまったけれど、見どころもたくさん。

 シンドバッド映画には、重厚な音楽が似合います。1作目は大御所バーナード・ハーマン、2作目はミクロス・ローザとゴージャスな音作り。本作は、ロイ・バッドという、私は初めて耳にする作曲家ですが、先達に負けぬ素晴らしいオーケストレーションでした。大ベテランのようですね。

 最初の『シンドバッド七回目の航海』から19年も経っているのに、特撮技術がまったく進歩していない!というのがすごい。というか、ハリーハウゼンのストップモーション・アニメは最初から完成していたということです。実は同年に、『スターウォーズ』の第1作目が完成しているのですが。

 現在、DVDで観る『スターウォーズ』は、20年後(1997年)に、特撮部分をCGで作り直したもの。最初の映画は、宇宙戦闘機をピアノ線で吊っていました。もっとも、宇宙人に関しては、日本の東宝=円谷方式(着ぐるみ)を使用していましたけれど・・・。(笑)


4月24日(木) 『シンドバッド黄金の航海』

 レイ・ハリーハウゼン特集、続きです。『シンドバッド黄金の航海』(THE GOLDEN VOYAGE OF SINBAD)ジョン・フィリップ・ロー、キャロライン・マンロー、トム・ベイカー、ダグラス・ウィルマー、マーティン・ショウ、グレゴワール・アスラン、カート・クリスチャン、アルド・サンブレル、ロバート・ショウ出演、ゴードン・ヘスラー監督、ミクロス・ローザ音楽、レイ・ハリーハウゼン特撮。(1973年イギリス/1時間42分)

 シンドバッド前作から、13年後に制作された作品なので、キャスティングも異なるし、ストーリーもまったく繋がっていません。現代なら、『インディ・ジョーンズ三部作』みたく統一するだろうけど、家庭用ビデオも何もない時代。映画は劇場で1回観るだけの世界でしたからね。

 その代わり、“リバイバル上映”が行われたものです。評判のよかった、シンドバッド・シリーズも看板を見たことがあります。ハリーハウゼンの特撮は、6本の腕を持つ女神カーリのダンスで最高潮。キャラクターはグロテスクでも、なぜか憎めない可愛いヤツなのです。


4月23日(水) 『シンドバッド七回目の航海』

 2年ほど前に録画したビデオの視聴で、レイ・ハリーハウゼン特集。『シンドバッド七回目の航海』(THE 7TH VOYAGE OF SINBAD)カーウィン・マシューズ、キャスリン・グラント、トリン・サッチャー、リチャード・アイヤー、アレックス・マンゴー、ハロルド・カスケット出演、ネイザン・ジュラン監督、バーナード・ハーマン音楽、レイ・ハリーハウゼン特撮。(1958年アメリカ/1時間28分)

 シンドバッド三部作の第1作目。いちばん出来のよい、というのも確か。しょっぱなから、ひとつ目巨人サイクロップスが大暴れし、怪獣の数も惜しみなく投入。終盤の火を吹くドラゴンとサイクロップスとの格闘など、手に汗握ります。キャスリン・グラントのお姫様も可愛らしい。

 何度も取り上げてはいますが、レイ・ハリーハウゼンのストップモーション・アニメ(人形のコマ撮りアニメ)の素晴らしさ。CGより数倍リアルで、本当に夢にまで出てきそうです。小さい子供が観たら、夜中に思い出して泣くこと間違いなし。最近そういう映画ないですよね。


4月22日(火) ブログ情報にご注意

 お昼は会社の友人を連れて、ボーイズカレーに行きました。黄色いサラサラのカレーは、特色あるって感じでもないのですが、リピーターとして訪れたい味なのです。友人は黙々と食べていましたが、気に入ってもらえたのだろうか?値段も手頃ですしね。

 実は早朝、少し遠いところまで連れて行き、お休みだったりしたら悪いなあ、ということで、ネット検索しておきました。自称グルメレポーター的なブログは数多くあり、カレーマニアの方もたくさんおられます。でも、ちょっと気になりました。間違った情報が・・・。

 「辛口でじっくり味わえなかった」とある。「水を飲まないで食べられる限界、辛いのが苦手な人は避けて置くべき」とも。わざわざ写真までアップされているのにどういうこと?人それぞれの感じ方があるでしょうが、私は言いたい。この店は辛くありません。

 何だろう?神田界隈のお店を多くレポートされているようなので、まとめて書くときに、他のお店と記憶違いしてないかしら?他の人のブログを検証してみると、多くの方が、「スパイシーだがマイルド」と書かれています。私も同意見です。鵜呑みは危険ですね。


4月21日(月) ホルンの運指表

 昔のホルン友から電話がかかってきました。相談があるということで・・・。大学に入学した娘さんが、吹奏楽部でホルンを再開したということです。受験期間のブランクがあるので、指使いを忘れてしまったということ。元々、B♭の指使いだったので、この機会に第4バルブをF/B♭に替えた方がいいのかな?と・・・。

 詳しく訊ねてみると、指導に来ている講師の先生が、F/B♭派だという・・・う〜ん、派閥か。初心者の音色作りのためにはF管を中心に練習した方がいいが、上達すればB♭管中心のB♭/Fに切り替えた方がいい。ただ、プロ奏者でも一生、F/B♭のまま通す人も少なくないのです。どっちでもいいんだけどな。

 五線の中の高いレ(実音G)の指使いは?というと、B♭管の3番(バルブ)という意見が。あれ?私は1・2番だけど、3番は低めに音程をとるための替え指。変だな?と思い、ネット検索したら、間違った情報が錯綜してます。「B♭管ならトランペットの人に聞けばいいんじゃないですか」というトンデモアンサーまで。

 トランペットからチューバまで、金管楽器すべての運指表を掲載したサイトが引っかかりました。作者は物理学的見地から運指表を作成し、それによると3番(バルブ)の音程が正しく、1・2番は10.6セント音程が高くなる、とある。何だかこの運指表はおかしい。私が芸大で師匠に教わったものとは違います。

 ようやく
正しい運指表が見つかりました。神奈川フィルのホルン奏者が、バンドジャーナル誌の補足資料として掲載してくれていました。レ(実音G)の指使いは、B♭管の1・2番です。ただ、実際には高めの音程となりますので、1・2番のスライドは低めに伸ばしておきます。

 B♭管の3番は低めに音程をとるための替え指。なぜかというと、この指使いは音色がうつろ・・・響きがよくないからです。1・2番の方が音色に輝きがある。個々の楽器によっては、3番の方がよい場合もあるでしょうが、これは古くから伝わるホルンの特性を考慮した指使いなのです。基本は大切ですよん。


4月20日(日) 『バス男』

 深夜のテレビで映画『バス男〜ナポレオン★ダイナマイト〜』(NAPOLEON DYNAMITE)を観ました。ジョン・ヘダー、エフレン・ラミレッツ、ジョン・グリース、アーロン・ルーエル、ディードリック・ベーダー、ティナ・マジョリーノ、サンディ・マーティン、ヘイリー・ダフ、トレヴァー・スナー、ションドレラ・エイヴリー、エミリー・ティンドール出演、ジャレッド・ヘス監督。(2004年アメリカ/1時間35分)

 大ヒットした『電車男』にあやかって、『バス男』と邦題が付けられてしまったが、原題は、『ナポレオン・ダイナマイト』(主人公の高校生の名前)です。スクールバスで学校に通っているというだけなんだけど?ヲタクというキャラクターだけは共通しています。

 学園コメディとはいっても、特にストーリーがあるわけでなく、ドタバタもまるでない。グダグダと日常が流れていきます。セリフとセリフの“間”が絶妙で無表情・・・。思わず、クスッと笑ってしまうんですよ。お世辞にも二枚目とはいえないが、愛すべきキャラクターたち。

 無気力ヲタクの巣窟だけど、彼らだって自己主張がある。そして、すごい努力をするわけではない・・・いわゆる映画的なサクセスストーリーなどない。けれど、幸せになりたいと願う気持ちは同じ。自分を認めてもらいたいと悩む、高校生の姿をよく描いています。


4月19日(土) 『ザ・ハリケーン』

 HDDレコーダーに録り溜めした映画を消化。『ザ・ハリケーン』(THE HURRICANE)を観ました。デンゼル・ワシントン、ヴィセラス・レオン・シャノン、デボラ・カーラ・アンガー、リーヴ・シュレイバー、ジョン・ハナー、デビ・モーガン、クランシー・ブラウン、ダン・ヘダヤ、デヴィッド・ペイマー、ハリス・ユーリン、ロッド・スタイガー出演、ノーマン・ジュイソン監督。(1999年アメリカ/2時間25分)

 差別・偏見によって殺人罪を着せられ、30年も投獄された実在の黒人ボクサー、ハリケーン。その疑いを晴らし、出獄するまでを描いたもの。獄中で出版した自叙伝を読み、ファンになった黒人の少年と、保護者であるカナダ人たちによる、無償の努力によって救われたのだ。

 観るまでは、もっと激しいドラマを期待していたけれど、実話を基にしたストーリーなので淡々としたもの。が、それがよかった。デンゼル・ワシントンをはじめ、演技派の俳優で固められ、静かな心のドラマを描き出していました。テレビ放送は大幅にカットがあって、そこが残念。

 マイケル・ムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)では、「銃の保有数は多いのに、アメリカと違い、発砲事件の少ないカナダ」が出てきます。国境を越えると、黒人と白人が別け隔てなく暮らしているカナダ。ハリケーンは優しい人たちにめぐり合えたのです。


4月18日(金) DELLの価格設定

 昨日、シゴトを家に持ち帰ったものの、ドラフトワン呑んで寝てしまいました。早起きして集中してやった方がいい。6時に起きて、原稿のテキスト打ちをして、探す写真の下調べをしていたら、予想外に時間がかかってお昼過ぎ。この後出社しても大した作業はできないと判断。

 ホームページ制作の打ち合わせで、夕刻、神田神保町へ。まだ材料揃ってないのか・・・。社長さんがパソコンを1台新調するというのでアドバイス。DELLのダイレクトメールには光学ドライブが、“DVD-ROM”と書いてある。確認したらやはり読み取り専用だったのでDVD-RWに交換。

 今どき、読み取り専用光学ドライブもないだろう、とは思うのだけれど、企業向けや、廉価をうたった製品には、読み取り専用や、コンボドライブ(CD-RWとDVD-ROMのコンビネーション)を搭載したものがけっこうあります。もう生産されてはいない余剰パーツにがあるのかな?

 「17インチ液晶モニターを、22インチワイドに交換すると、さらにお安くなります」という。これはもう余剰パーツとしかいいようがないが、中国製品を大量に仕入れてしまっているのでしょう。大きくなることにデメリットはないので、もちろん交換する。DELLの価格設定は不思議です。


4月17日(木) インターネットラジオCD

 アトランタ交響楽団のサイトにあるインターネットラジオは、オンデマンドではなく、エンドレスに音楽を流しっ放しなのです。試しにそれを、GetASFStreamでダウンロードしてみました。ちょうど私の好きな、プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」が流れてきたのでラッキー。

 MP3ファイルは64kbpsの音質で、切れ目なく繋がってしまっていますが、これをCD品質のWAVファイル(1411kbps)にデコードし、SoundEngine Freeで、4つのトラックに分割します。オーディオCDのフォーマットで、焼き込むこと数分・・・オリジナルCDの誕生です。

 WAVファイルにデコードするだけでも、縮こまった音色が、柔らかくゆったりした音色に変化。なおかつ、このCDをピュア・オーディオの装置で鳴らしてみると、やはりぜんぜん違います。レンジは狭いけれど、低音たっぷり。1960年代の名録音みたいだ。手間ひまかけた成果はあります。


4月16日(水) 伝統の味

 ゴーゴーカレーの話題が出て、ネットの友人とディスカッションしていたら、名鉄メルサ食堂街1F「カレーのマック」(名古屋市中村区名駅)を思い出しました。私が近鉄パッセの店で働いていた時は、しょっちゅうお世話になったものです。マックカレーは¥500〜でしたもんね。

 今はどうなっているんだろう?と思って、検索をかけてみたら、2005年頃に閉店してしまったらしい。嗚呼!しばらくご無沙汰しているうちに・・・。伝統の味が消えてしまいました。

 大きくぶつ切りにした牛肉を柔らかくなるまで煮込み、玉葱ベースのスープで、人参も柔らかく煮込んでありました。“具”にする玉葱は、“煮込み用”とは別に、仕上げ間近に入れるのです。実は、“ねも艦長カレー”の作り方、このお店の味を再現したものだったのです。

 伝統の味は私が背負っていくしかないのか・・・。ちなみに品川区大井町の“牛友チェーン”は、現在も“牛八”として存続していますが、このお店のカレーの味も再現できます。ずいぶん研究したのです。カレー粉(ルウではない)が独特で、ちょっと入手しにくくなっていますが・・・。


4月15日(火) お米を購入

 しばらくの間、じゃがバターに集中していたのですが、あまりにも消化がよすぎるため、深夜にお腹が空いて眠れない・・・。しかし、起きて何か食べてしまうと、メタボリック・ネモに変身してしまうからな・・・。

 しばらく途切れていたお米を購入しました。¥100ご飯より経済的ではありますが、炊き上がるのに50分待たねばならない。でも、やはり炊きたてのご飯は美味しいですね。レトルトカレーも引き立ちます。

 私はお米のブランドにこだわりません。きちんと品質管理されていることが重要であって、いちばんよくないのは、“ブレンド米”。“こしひかりブレンド”とか、“あきたこまちブレンド”と銘打ったものです。

 はっきり言わしてもらうと、精米してから日数が経ち、乾燥してしまった、とても食えたものではない米に、有名米を少量混ぜたもの。スーパーではよく見かけますが、お米屋さんでは売ってませんよ。でしょ?


4月14日(月) 『キッドナッパー』

 HDDレコーダーに録り溜めしていた映画を消化。『キッドナッパー』(LES KIDNAPPEURS)を観ました。メルヴィル・プポー、エロディ・ブシェーズ、ロマン・デュリス、イサーク・シャリー、エリー・カコー、エレーヌ・フィリエール出演、グレアム・ギット監督。(1998年フランス/1時間40分)

 いわゆる“泥棒もの”ですが・・・。4人組なんだけど、揃いも揃ってダメ人間。ダルダル〜さが漂ってます。緊張感なんてぜんぜんなく、ギャグに関しても、「ここ、笑うとこ?」と首をかしげてしまいますが・・・。フレンチ・ジョークは、慣れるまで戸惑ってしまうのですね。

 アニメの初代『ルパンV世』みたく、緊張感と脱力感がバランスされていればいいのですが・・・。ま、お金を払って観るには悲しいけれど、テレビでツッコミ入れながら観るには楽しめました。それにしても、累々たる死体の山・・・劇中のテレビに『大巨獣ガッパ』が映るところなど確信犯。


4月13日(日) ゴーゴーカレー

 秋葉原へ遊びに行き、その帰りに御茶ノ水の“ゴーゴーカレー”という、カレーのチェーン店へ入ってみました。ファーストフード風のカウンター店なので、味はちょっと心配でした。値段は普通・・・安くも高くもない。オープン〜17:55までは¥50引きだそうで、そこが狙い目かもしれません。

 ロースカツカレーを注文。金属の皿に盛られたカレーの端っこに、千切りキャベツが載っています。トンカツは揚げたてで、ボリュームもある・・・驚いたのは、カツの上にとんかつソースをトッピングしてしまうこと。また、スプーンではなく、フォークを刺して運ばれてきます。

 これは、意外と美味しかった。“金沢カレー”という、じゅうぶんに寝かせたルウの作り方。それを全国展開しているそうな。ただ、安っぽい金属の皿とフォーク。また、少数ではあるが、ソースの嫌いな人たちもいるんだけどな。(いわゆるコロッケに醤油をかけて食べる人)どうなんでしょう?

 味はいいんだけど、店構えがよくない。“○&C”“○レキチ”“○トルスプーン”と同じ雰囲気を出しています。注文も食券システムだし、従業員はほとんどアルバイトでしょう。ゴリラをトレードマークに配しているのもセンス悪い。出店ペースは速いけど、閉店もけっこう多いんだよなあ・・・。


4月12日(土) 動画エンコード(2)

 昨日からいろいろ実験しております。SUPERを悪評する人たちの薦めるのが、“MediaCoder”という動画変換ソフト。いちおうこれも試してみます。詳細な設定ができるのはいいけど難しい・・・。DIVXエンコーダーの代わりにXVIDが付属しており、試してみると確かに画質はいいのです。

 SUPERにもXVIDは付属しているので試してみます。エンコーダーはFFMPEGだと、アスペクト比が変更できず、MENCODERに切り替えたら上手くいきました・・・と思った。DIVXよりXVIDの方が若干キレイ・・・と思ったら、時間とともに音声と動画がズレていきます。ダメだこりゃ。

 MediaCoder、SUPER両方とも、エンコードされたXVIDは、音声と動画がズレていきます。ウチの環境だけかな?XVIDはDIVXの開発者によって作られた亜種。DIVXよりも高品質だけど、安定度はイマイチなのです。

 MediaCoderの設定方法をインターネットで検索。何だかな・・・一部分だけ詳しく解説されているのに、全体からみるとお粗末なサイトが多い。バージョンは日々更新されてしまうからです。WindowsMediaエンコーダとffdshow、FLVSplitterをインストールすればWMVに変換できるって?

 WMVに変換できれば、Windowsではパーフェクトです。しかし、これまで何度もチャレンジしてみたけど上手くいかず。リトライしてみましょう。ここから数時間、悪戦苦闘することになります。やはりバージョンが違っていました。

 @WindowsMediaエンコーダをインストール。
 Affdshowをインストール。しかし後に、これは必要ないと判明、アンインストール。
 BFLVSplitterをインストールしようとしたが、現バージョンでの設定方法が不明。
 SYSTEM32内を触らないといけないのですが、後に、これも必要ないと判明。

 WindowsMediaエンコーダ単体だと、FLV→WMVの変換はできませんが、最新版MediaCoderとの組み合わせで、FLV→WMVの変換が可能だということが実験で分かりました。アスペクト比も変換できます。画質は、DIVX、XVIDよりはるかに上で、ファイルサイズも小さくできます。

 若干、音ズレを生じていたので、GetASFStreamを用いてインデックスを修正しました。これは一瞬でできます。これまでWMVへの変換は、専用ソフトを買わないと無理かなあ・・・と、諦めかけていたのですが、結局、フリーソフトでまかなうことができました。やったぜ、ねも艦長!


4月11日(金) 動画エンコード(1)

 某動画投稿サイトから保存した動画ファイル(FLV)には、オリジナルが16:9のアスペクト比なのに、4:3のアスペクト比でエンコードされてしまったものが多数あります。これを動画変換ソフト“SUPER”で、アスペクト比を修正しつつ、AVIに変換してしまおうという試みです。

 SUPERを、「アンインストールするとレジストリにゴミを残す」とか、「アンインストールすると他のソフトのコーデックまで削除してしまう」と悪評する人も多い。しかし、同種のソフトウェアを複数インストールすれば悪影響が出る・・・これはSUPERに限った話ではないのです。

 画面サイズを640×480。これは4:3ですが、アスペクト比を16:9に再設定し、AVIに変換すると、上下に余白ができて、いい感じに仕上がりました。FLVより圧縮率が低い(ファイルサイズが大きい)ので、全画面表示にしても、画像の乱れや音飛びもありません。

 妙なもので、画面サイズを16:9のサイズに設定すると、上下左右に余白ができてしまい、全画面表示にしても全画面に拡がらない、おかしな動画ファイルができてしまいます。いちおうアスペクト比は16:9なんですけどね。それにしても、エンコードは時間がかかるなあ。


4月10日(木) 映画2本

 今日は中央線がストップしたようです。御茶ノ水まで出るのに、南武線を使い、川崎回りで出勤した人もいるとか。雨がしとしと降っていて気持ちよくないですね。カラッと晴れてくれないかな。

 テレビで映画『ミニミニ大作戦』(THE ITALIAN JOB)を観ました。マーク・ウォールバーグ、シャーリーズ・セロン、ドナルド・サザーランド、エドワード・ノートン、セス・グリーン、ジェイソン・ステイサム、モス・デフ、フランキー・G、ドナルド・サザーランド出演、F・ゲイリー・グレイ監督。(2003年アメリカ/1時間51分)

 『ミニミニ大作戦』?何てB級ライクな邦題なんだ!原題はぜんぜん違うやん・・・と思ったら、1969年の映画のリメイクで、マイケル・ケインの演じる旧作もすこぶる評判がよかったとか。劇場で予告編を観た時は、『オーシャンズ11』(2001)みたいなノリかな・・・と思いました。

 人数が多すぎた『オーシャンズ11』・・・和気あいあいなのはいいけれど、期待以上のものではなかったな。実は、『ミニミニ大作戦』も豪華キャストだったりします。キャラクターがよく引き締まっており、雰囲気がとてもいい。そしてサービス満点!なかなか楽しめる映画なのです。

 機会があれば、マイケル・ケイン主演の旧作も観てみたいですね。そういえば、『オーシャンズ11』のオリジナル、『オーシャンと十一人の仲間』(1960)もテレビで観たんだっけ・・・。ユルユルで、「ここ、笑うとこ?」みたいな感じだった。時代を感じさせるなあ・・・。

 HDDレコーダーの録画で観たのは、『ダリル/秘められた巨大な謎を追って』(D.A.R.Y.L.)バレット・オリヴァー、メアリー・ベス・ハート、マイケル・マッキーン、キャスリン・ウォーカー、コリーン・キャンプ、ジョセフ・ソマー、スティーヴ・ライアン、ダニー・コーキル出演、サイモン・ウィンサー監督、マーヴィン・ハムリッシュ音楽。(1985年アメリカ/1時間36分)

 記憶喪失の天才少年が巻き起こす事件・・・ネタバレすると、彼は人工知能(A.I.)であり、アメリカ国防省が造らせたロボットだったのですが、優しい夫婦に引き取られ、感情を持つ少年に育っていくのです。

 「兵士に感情など必要ない!」・・・国防省の命令で廃棄を命じられるのですが、博士は彼を逃がそうとする。天才少年はカーチェイスを演じ、超音速爆撃機を奪って脱出を謀るのですが・・・。

 スピルバーグの『A.I.』(2001)なんかよりずっといい、と、私は思う。『ネバーエンディング・ストーリー』(1984)の名子役です。スピルバーグは、『A.I.』を「愛の映画」と自称するけど、冷徹すぎるな。『ダリル』にはCGも何にもないけど、全編、愛に溢れています。映像も音楽もナチュラルで美しい。

 深夜映画枠の字幕版なのはよかったけど、クライマックスでチョキンと切られ、余韻のないまま終わってしまいました。(苦笑)実はDVD化されておりません。名作なのでDVD化を希望したいところです。

 今月のGyaO昭和TVには、『ジュール・ヴェルヌの地底探検』(1976年スペイン)、『SF/ボディ・スナッチャー』(1978年アメリカ)という、B級SF映画が2本ラインナップされています。これが意外?と面白いので、興味ある方はご覧ください。ただし、シャレの分かる人に限ります。(苦笑)


4月9日(水) 猫誕生日

 まあ、この歳にもなると、あまりめでたくもないわけですが、いちおう誕生日です。しょこたん☆ぶろぐを見たら、昨日(4月8日)が愛猫マミタスの誕生日で、今朝までお祝いしていたそうな。いや正確にいえば、「猫はみんな四月生まれ」だから・・・ということで、4月8日に飼い猫をまとめて誕生祝い。

 考えてみれば、だいたい四月生まれ。細かな差異はあろうが、拾い猫の正確な誕生日なんて分かんない。そういえば、最年少のらいティン(1歳)は、前日にωを取っちゃったそうな。去勢手術は、猫が都会で暮らすためのルール。ちょうど盛りがつく頃で、暴れてガラスを割ったとも書かれていたし。

 その昔、飼い猫に子が生まれると、私が保育園へ行っている間に、祖母が内緒で捨ててきたものです。私は帰ってから泣いて怒りますが、もっとかわいそうなのは母猫。「どこいったにゃ〜、どこいったにゃ〜」(猫語)と、狂ったように泣きながら捜しまわる。産ませない方が幸せなんですよ。


4月8日(火) 『怪傑ハリマオ』

 朝からずっと雨です。おまけに風まで強く、行く道々、骨の折れたビニール傘が散乱していました。家に帰ったら、ベランダの植木鉢が倒れて土まみれ。まあ、大した被害ではありませんが。夕食はまたもやじゃがバターです。

 GyaOの昭和TVで、『怪傑ハリマオ』を観ています。『月光仮面』の方は、名探偵祝十郎と月光仮面の2つの顔。いっぽう、『怪傑ハリマオ』はずっとサングラスをかけたままですよね?歯並びがタモリさんに見えてしまうのです。

 先月、実家に帰省していた時、石森章太郎の『怪傑ハリマオ』を読んでみました。これ、山田克郎の原作ですが、テレビ放映に合わせて連載されたもの。マンガにしては、ストーリーが入り組み過ぎているのですが・・・?

 ただ、“魔の城”というのは、人々から恐れられている島で、そこへ行って帰ってきた者はいないという・・・。マンガだと、地下から火山ガス(毒ガス)が噴き出しており、岩窟には怪獣(巨大肉食爬虫類)がウヨウヨしています。

 しかし、ドラマの方には、そうした描写が一切ない。さすがに怪獣は無理だろうけど。人質を助けに行ったハリマオは、悪人をやっつけた後、颯爽と去っていくのです。「恐ろしい島」と言っていたハズなのに、どうなっているんだ?

 調べていたら衝撃の事実!『ハリマオ』は実在した?というか、モデルになった日本人がいたんですね。テレビのようなヒーローではありませんが、マレーを愛し、数奇な運命を生きた谷 豊という人がいたのです。

 「ハリマオ」と呼ばれた男・・・谷 豊
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http://www.atkyushu.com/InfoApp?LISTID=202&SCD=m200007
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http://www.atkyushu.com/InfoApp?LISTID=202&SCD=m290007
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http://www.atkyushu.com/InfoApp?LISTID=202&SCD=m280007


4月7日(月) 『孤島症候群』(前編・後編)

 じゃがバターにすっかりハマっています、美味しかったー!レンタルDVDで1巻だけ観損ねていた、『涼宮ハルヒの憂鬱』もようやく借りられました。『孤島症候群』(前編・後編)です。殺人事件発生?いったいどうなることやらと、ハラハラドキドキさせられました。

 前にも述べましたが、『ハルヒ』は、『エヴァンゲリオン』の延長線上に位置します。(独自研究!)『エヴァ』におけるやるせない閉塞感・・・父親(あるいは母親)の呪縛から逃れられない少年少女。そして、親を持たないクローン人間たるレイは、“お人形”扱い。

 父親から、“世界の中心たるモノ”を与えられたシンジは、およそ理想とはかけ離れた現実を目にして絶望します。が、これじゃ〜いかんのです。逆に、『ハルヒ』は自覚もないまま、世界を奇想天外に変えてしまう素質を持っている。ウルトラ・ポジティヴなのです。

 すべてが自分の思い通りにはいかないだろうけど、願わなければ、そして前向きに行動しなければ何も得られない!これが『エヴァ』への反面教師。『孤島症候群』の冒頭、船上での会話は、『エヴァ』第八話『アスカ、来日』とダブリます。いったい誰の描いたシナリオ?

 特典映像を何気なく観ていました。平野 綾(涼宮ハルヒ役の声優)をアイドルとしてフィーチャーしているわけです。が、どっちかっつーと、茅原実里(長門有希役の声優)の方が私の好みだな。たまげたことがひとつ・・・いとうのいぢさんは女性だったのか!知らなんだ。


4月6日(日) 映画いろいろ

 何だかんだといいながら、HDDレコーダーに録り溜めした映画を消化してます。最初は、『穴』(THE HOLE)ゾーラ・バーチ、デズモンド・ハリントン、ダニエル・ブロックルバンク、ローレンス・フォックス、キーラ・ナイトレイ、エンベス・デイヴィッツ出演、ニック・ハム監督。(2001年イギリス/1時間42分)

 名門パブリック・スクールに通う4人の学生が、ある日忽然と姿を消す。失踪から18日後、1人の少女だけが発見された。4人は森の中の地下壕に入ってキャンプを試みたのだが・・・。事故なのか、犯罪なのか?真相解明のために少女のカウンセリングを始めたフィリッパだったが・・・。

 この女の子、どこかで見たことある?と思ったら、『アメリカン・ビューティー』(1999)でした。意中の男の子を仕留めるために仕組んだ罠。最初は被害者かと思ったけど、とんでもない!計算しつくされた供述で、無実の少年を陥れ、殺人まで冒す。証拠はない・・・完全犯罪です。う〜む。

 『フライトプラン』(FLIGHTPLAN)ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、マーリーン・ローストン、エリカ・クリステンセン、ケイト・ビーハン、グレタ・スカッキ出演、ロベルト・シュヴェンケ監督。(2005年アメリカ/1時間38分)
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 テレビ放送(吹き替え版)で観ましたが、おそらくカットも最小限であったと思います。劇場で観たかったけど観そびれていた1本。空飛ぶジャンボジェット機の中で、どうやって子供を誘拐するんだろう?というのがミソで、疑がわしきは機長を含めた乗客全員。しかしなぜ?何のために?

 冷静に考えてみれば、大したトリックでもないんですが、アイディアと役者の演技・表現力で押し通しました。精神病扱いされ、孤立無援のヒロインが、犯人と頭脳戦を繰り広げるとこなんか、なかなか爽快。“母は強し”って感じですね。『ダブル・ジョパディー』(1999)を思い出していました。

 『東京フレンズ The Movie』 大塚 愛、松本莉緒、真木よう子、小林麻央、瑛太 出演、永山耕三 監督。(2006年松竹/1時間55分)
公式ホームページ

 2年前にWEBで動画(70分×全5話)を観て、その最終話が劇場版。結末を先延ばしにしてました。テレビドラマの作りだし、ツッコミどころは満載なので、マンガのストーリーを追っかけるみたいな。劇場版前半は、ドラマの総集編みたいなもの・・・と聞いていたけど、蓋を開けてみたら案外そうでもなかったです。

 大塚 愛は演技というより、自分そのままでした。音楽を楽しめればいいです。昔の映画みたいに、運命的に出会いがあるわけでもなく、普通の男女の出会いなんて、他愛もないものかもしれません。隆司はサイテーな男ですが、なぜか、そういう男に惚れてしまう女の子もいるわけで・・・。


4月5日(土) 本郷クラブ4月例会

 本郷クラブ4月例会は、映画と講演「学生反乱の季節の中で」。映画『いちご白書』上映と、講師に東京電機大学、石塚正英先生をお迎えしました。上映後の講演では、石塚先生自身が、映画と同じように催涙ガスにむせんだ世代であること。当時の学生たちの体験を熱く語ってくださいました。

 『いちご白書』(THE STRAWBERRY STATEMENT)ブルース・デイヴィソン、キム・ダービー、バッド・コート、マーレイ・マクロード、ボブ・バラバン出演、スチュアート・ハグマン監督。(1970年アメリカ/1時間43分)

 1968年にコロンビア大学で起こった事件を描いた作品。黒人街にあった児童公園を大学が買い取り、予備将校訓練隊のビルを建てようとしたのが発端。ボート部に所属し、大学生活を満喫していたサイモンは、女性解放委員をしていたリンダに惹かれ、学生運動の深みにはまっていく。

 「学生たちの言い分なんて、イチゴが好きだと言ってるようなものさ」と大人たちは笑う。赤い色(反体制)をしていても、甘くて酸っぱく、割ってみれば中は白く、押せばいとも簡単に潰れてしまうもの。サイモンもリンダも、時代の波に流されているだけ。70年代のロックが鳴り響く・・・。

 「あなたはブルジョワ的ね」そう言い、一度は去っていくリンダ。傷心のサイモンが街をさまよえば、「リンダ」という店のネオンサインさえもせつない。ここは字幕が出なかったので、見落とした人も多いかと・・・。政治的というより、美しい“青春グラフィティ”。そうでなければ映画として成立しません。

 「君は『卒業』みた?」とか、「ツァラトゥストラ」のテーマでお馴染み『2001年宇宙の旅』をパロってみたり、ボートの練習台でこぎ始めると、首と鏡に映った胴体が離れて見えたり、と茶目っ気もたっぷり。・・・まあ、しかし学生諸君も権力には勝てず。私の学生時代にも小さな事件がありました。

 “N芸大練習棟閉鎖事件”といいます。またの名を“N芸大2人学長問題”。それまで学長を務めていた御仁が引退されたとたん、講堂に付随する練習部屋の鍵が付け替えられ、立ち入り禁止となりました。理事長の弁(教授会から聞いた)では、「講堂は神聖な場所であり、学生たちに使わせるなんてけしからん!」

 前学長が去った後、理事会の推す新学長“O下”と、教授会の推す新学長“O島”の2人の候補が上がったのです。理事会は権力を行使して、管弦打学生たちの練習棟を閉鎖。閉鎖といっても管理課は鍵を保管しているのですが・・・。学生代表らの抗弁に、教授会は学生たちを利用しようとしました。

 学生代表らに“自治会”を立てさせ、理事会の悪政を訴えさせたのですが・・・。実を言うと、教授会は理事会に雇われている身であり、恐れ多くて文句など言えないのです。学生自治会は教授会の傀儡(あやつり人形)でありました。うまく教授会に吹き込まれたのです・・・。

 「今に私たちが何とかする・・・」教授会はそういいながら、いつまでたっても練習棟は開放されず。(実際、教授会・理事会の話し合いでは、話題にも上っていなかった。)業を煮やした学生の1人が、“A新聞”に情報を提供。朝刊に“2人学長問題”と掲載されるや直ちに、練習棟は開放されました。

 要するにオママゴト。世間に知れるとマズくなったので、懐柔されたわけ。N芸大は恥ずかしい音楽大学でした。へっぽこ腕前の教授陣が、現役オーケストラで活躍している講師たちよりも身分が高い。教授になる資格とは、いわゆる“政治力”であり、“音楽の実力”とは何ら関係ないのです。

 実際、学生よりもヘタな教授、助教授もいました。「若い頃は素晴らしかった」という詭弁も通りますが、本当は「若い頃も大して上手くなかった」のです。学生たちをちょろまかすのは簡単なこと。自分たちの師事している教授が、そんな腹黒い奴とは思いたくなかったのです。甘ちゃんでした。


4月4日(金) じゃがバター2

 第2弾はパワーアップ!ドラフトワンの安いスーパーに行ったら、新じゃが1袋を¥99で売っていました。昨日のは小玉だったし、陽に当たったようで緑っぽくなっていましたが、今日は堀りたて、土の付いた中玉です。さすがにそのままでは大きすぎる・・・4つに切って皿に並べましたが、ものすごい量。

 電子レンジで10分ほど蒸し焼き、ドラフトワンとよく合うねえ・・・美味しかったです。スーパーでは、“ハウス加厘屋カレー”(漢字が違うけどご容赦)の新製品、“ハヤシカレー”が¥79で売られていたので買いました。“カレーとハヤシのブレンドってどんなん?”って思ったけど、すごく美味しかったです。

 愛知県はK南市という都市に、市民文化会館なる公共施設があります。K南ウィンド、K南フィルに出入りしていた頃は、よくその中にあるレストランで食事をしました。もう10年以上も前のことですが・・・。そこのカレーライスは、トマト味で酸っぱかったことを思い出します。とても不味かったのです。

 例外もあるとは思いますが、おおよそ、こうした市民会館、文化会館、芸術劇場といった公共施設の中に入っている飲食店は不味いです。努力しなくとも、ある程度の集客が得られてしまう。まあ、コンサートやリハーサルの前に、わざわざ外へ食べに行くのは面倒くさいですからねえ・・・。


4月3日(木) じゃがバター

 シゴトの帰りに、“ローソン100”で新じゃがを1袋買ってきました。丁寧に洗って、皮付きのまま皿に盛り、ラップを被せて電子レンジで5分。ビールと一緒に食べる久々のじゃがバターは美味でした。¥100でこんなに美味しくていいのかしらん?へへへ。

 昨夜は、次回の本郷クラブで使用するDVDをチェック。上映会途中で止まったりしないかどうか、必ず検査します。しかし、これは自家製DVDです。まず、私の家のパソコンでは再生不能。上映会用のDVDプレーヤーでは再生できますが、早送りすると途中で止まってしまい、次の操作ができなくなります。

 コピーディスクを作っておかないといけません。パソコンでは再生不能ですが、データの吸出しは可能。まずISOイメージでコピーを1枚作成。これは、そのままコピーなので、パソコンでの再生不可。状況はオリジナルと同じです。次に、一般的なVIDEO_TSを作成してコピー。これもオリジナルと同じ状況でした。

 パソコン、DVDプレーヤーの両方で再生できるディスクを作るためには、メニュー画面を作成しないといけません。吸い出したVIDEO_TSをオーサリングソフトで再エンコードし、インターネットから映画のポスター画像を拾ってきました。このディスクから吸い出したISOイメージで、さらにもう1枚作成します。

 合計5枚のディスクを作成し、2枚がゴミ箱行きとなりました。苦労して作ったディスクですが、上映会用のDVDプレーヤーが安物なので、途中、動きがカクカクするところがあります。家のDVDプレーヤーだと問題なく再生できるんだけどな。どうしよう・・・。


4月2日(水) 『世にも奇妙な物語』

 事務所に出かけたら、ちょうど校正ゲラが上がっていたのでそのまま作業。ようやくシゴトが流れ出しました。家に帰ったら、テレビで『世にも奇妙な物語』が放送されていたので観てしまう・・・。いかにも、“この人がこうなる!”ってキャスティングだったので少しがっかり・・・。

 テレビは、人間の願望を仮想空間でかなえてくれるもの・・・つまり夢と同じ。酷い言い方だけど、実生活で憎らしいと思った相手を“殺してやりたい”と思うことはあるでしょう。でも、自制心が働くので、そんなことはできません。それをテレビの中で再現させてみせるのです。

 テレビの中ではいかにも憎らしい極悪人が登場、正義の味方がそれを撃ち殺せばスッキリする。それを見ている人たちは、仕事や人間関係のストレスを発散できるのです。ただし、単純にこれを繰り返すと、ドラマ自体が芸術性の乏しい薄っぺらなものになってしまう・・・。

 映画だと、『模倣犯』(2002)が、こうした味わいのキャスティング。SMAPのリーダー格で、“いい人”の象徴たる中居正広だけに、世間ではやっかみがち。写真週刊誌が飛ぶように売れるのは、“他人の不幸は蜜の味”だからで、どうにも褒められたものではないです。


4月1日(火) 聖地巡礼

 DVD-Rが残り少なくなってしまったので、高田馬場ツ○モ電機まで買いに出かけました。さてDVD-Rには、「ビデオ用」と「データ用」の2種類があります。どう違うか皆さんは知っていますか?私的録画補償金がかかっているかどうかの違いで、品質に違いはありません。これをどう考えるかは、ややこしいので述べません。私個人は安い方を買います。あとは機器との相性ですね。

 某動画投稿サイトで、『らき☆すた』を毎日、1本か2本ずつ観ておりましたが、今日で最終話(全24話)に到達。第22話には、こなたのお母さん(声優は島本須美)が天国から父娘の様子を見にきました。最終話では、学園祭でチアーに取り組むおにゃのこたちの友情が描かれていて、ちょっと感動的。いつもOPで踊っている、「もってけセーラー服」のメイキングに当たるわけです。

 そういえば、埼玉県鷲宮町の鷲宮神社とか、東武鉄道伊勢崎線・野田線春日部駅(西口)の風景が、そのまんまOPに登場します。「聖地巡礼」の話題にも事欠かないこのアニメ、町興しにも貢献したとか。「聖地巡礼」といえば、アニメでは『耳をすませば』(1995)がルーツでしょうか?毎日何気なく見ている風景の中にも、美しい瞬間が潜んでいることを気づかせてくれました。


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