2008年7月の日記

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7月31日(木) お茶がない

 ガソリン高騰のため、あらゆる商品に影響が出ていますが、特に粗利の少ない¥100ショップの商品は顕著です。三食百円のダイコクラーメンが店頭から姿を消して久しい。ビンボー人には痛いです。夏真っ盛りだというのに、2L¥100(¥105)のペットボトルが消えました。緑茶、烏龍茶などです。

 近所のユニヴァーサルドラッグには、かろうじて¥138のペットボトルがありますが、調査の結果、これが最安値。事務所でも、ペットボトル茶は来客専用となり、従業員は贈答品の紅茶を熱湯で入れて飲んでいます。まあ、暑い時にこそ熱いお茶というのも、ある意味健康的なのかもしれませんが。


7月30日(水) 血汚冷吐

 「それは血汚冷吐(チョコレート)といってな、牛の血を固めて作った恐ろしい菓子なんじゃ・・・」とは、高橋留美子『うる星やつら』の中で、竜之介のオヤジがついた嘘。実家にコミックスを置いてきちゃったので、引用が正確でないかもしれません。

 でも、日本国民に相当のインパクトを与えたようで、検索すると夥しい数でヒットします。皆さんもこれでまたひとつ、トリビアが増えたでしょうか?今日の午後は眼精疲労回復のため、コンビニでチョコレートを買って食べました。その時、フト思い出したのがコレです。おつかれさま。


7月29日(火) 失望した!

 もう1年くらいになるかな?友人から、とある女性のブログを教えてもらいました。<特徴>目の大きな美人(痩せすぎ)でブランド命。悪趣味な黒のスープラ(ポンコツ)を乗り回す。オッドアイのスコティッシュフォールドを溺愛。性格的には男っぽいけど、彼氏に作ってあげるご飯の写真はかなり美味しそう。

 リアルな日常をグダグダと書き綴った様が楽しくて、ときどき拝見しておりました。諸事情により、最初はニート生活だったのが、急遽ガテン系に就職。その理由も、人間関係の煩わしさを避けたいがためと、クルマで通勤OK!という理由から。かくして彼女は、パワステの壊れたスープラで現場に直行。

 男社会の中に1人飛び込んだ美人さんだから、そりゃもうモテモテ。肉体労働にいそしむオジサンたちはとても紳士。日夜食するスイーツ(甘味)を写真に撮り、ブログにアップ。愛猫と過ごす時間は削られてしまったけど、たくましく活きる姿を生温かく見守ってきたのです。かなり有名なブログだったと思います。

 思います・・・?というのは、“2008年7月28日をもって更新停止しました。今まで有難う御座いました。”の断り書き・・・。その理由が、彼氏がこのブログの存在を快く思ってなくて、「自ら“やめるといわせる状況”に“させられた”」というので失望してしまいました。世の彼氏諸君は、なぜに彼女を縛るのか?

 その経緯についても詳しく書かれていましたが、ここで明らかになったのは、彼氏は確かに“いい人”ではあるけれど、それは“八方美人”であったということ。“彼女を愛してる、心配している”という“自分を愛している”人であったということ。彼女は頭脳明晰、ここまで見透かされると男の立場はない。

 映画『市民ケーン』(1941)の主人公はこんな人。見返りを求める愛情だから、どんなに愛情に溢れていても、それは報われない。身近なところでは、私のくそ親父様がそんな人。私を心配してはくれるが、1人の人格として認めていない。こうした親の許で育つと、間違った愛情を刷り込まれてしまう。

 自分勝手に、女性の理想像を頭に描き、相手をコントロールしようとする。時には、思い通りにならない相手に不満を抱き、葛藤する。だけど、世の男性の多くがこうした幻想を抱いているのも確かで、女性の多くも“染められたい”という勘違いを冒しています。恋愛なんてそんなもの?と言われればそれまでですが。

 私は何も干渉できないし、これで終わりとは思わない。お二人はよぉ〜く話し合ってくださいな。彼女を束縛する彼氏の気持ちが分からなくもないが、それは“同棲”という生活に終止符を打ち、“結婚”というカタチで責任とってあげてくださいね。この先、行く末を私たちは生温かく見守れません。


7月28日(月) 絶望した!

 いえ、絶望先生のマネして言ってみただけです。転職斡旋サイトから連絡来ないなあ・・・。ほんらいなら「絶望した!」と叫んでいるんでしょうが、毎回ここまで絶望されると、敢えてそんな気も失せてくるものです。絶望先生みたく、書生姿で面接受けましょうか?くそ暑いのにスーツ着て行く方がよほど狂ってません?

 まあ、世の中狂ってます。今年はセミの声が聞こえません。関東一円で見かけないみたい。「夏休み子ども科学電話相談」では、今年はカブトムシの発育が遅い、と言ってました。地温に関係するようで、それならセミも影響するかな?と。ひょっとしたら、天変地異の前触れかも知れませんぞ?

 “もしも東京が、直下型大地震で壊滅したとしたら、そう!日本の中枢は名古屋へ移り、瑞穂(みずほ)グランドが国立競技場に、小牧が国際空港に、そして!名古屋市役所が、国会議事堂になるのだ!”

 そんなことは起こりえません。(笑)が、“鬱くしい国ニッポン”には笑えました。(『さよなら絶望先生』)いつの間にか女子アナが地デジを「電波資源の有効活用」とCMするようになりました。旧いテレビは廃棄処分。何が有効活用ですか?お上にはまったく絶望です。そのための“ゆとり教育”だったんですね。


7月27日(日) 『さよなら絶望先生』

 海外サイトでアニメ『さよなら絶望先生』を観ています。週刊少年マガジンに連載されているのか。ん〜待てよ、この絵、このノリ・・・週刊少年サンデーに連載された『かってに改蔵』と同じ、久米田康治のマンガだったんですね。その昔、お気に入りの喫茶店で毎土曜日、カレーを食べながら読んだもんさ。

 これは私が言ったんじゃない、けど、その喫茶店だったかな?大学生っぽい2人がサンデーを読みながら談笑していました。「オレはさぁ、どのマンガがいちばんかっていうと、『改蔵』なんだよ。ホラ、これって絵がポップじゃなかったら、むっちゃ腹黒いよね・・・。」その通り、引用させていただきます。

 『改蔵』のノリは、そのまんま『絶望先生』に引き継がれます。時事ネタ、自虐ネタ満載。「風が吹くと桶屋が儲かる」的な、妄想の連鎖。言ってることがいちいち極端過ぎんだよねえ。1秒間に2の8乗ものいらんことを考えてしまう、艦長の脳みそにはぴったりジャマイカ。いい意味、毒吐き散らかしてます。

 その極端な作風から、漫画賞やアニメ化には縁がなく、自身『改蔵』の中でも“連載打ち切り”とか、“サンデーに合ってない”などと自虐ネタを披露。しかし、講談社に移籍してからは2007年に漫画賞受賞、アニメ化もされて世間に認められたみたいです。そういうことだったのか。

 できれば、『絶望先生』より、毒の強い『改蔵』をアニメ化してほしいんだけど、時事ネタはもう時代に合わなくなっちゃってるだろうし、しょうがないか。それにしても絶望先生、女生徒にモテモテですな。実在の人物だとやはり太宰 治でしょう。自殺願望は母性本能をくすぐるようです。


7月26日(土) 『天使のたまご』

 押井作品のうち、まだ観てなかった『天使のたまご』を海外サイトから拾ってきました。根津甚八、兵藤まこ 声の出演、押井 守、天野喜孝 原案、名倉靖博 作画監督、押井 守 監督、菅野由弘 音楽、スタジオディーン 制作。(1985年日本/1時間11分)

 う〜ん、キレイです。全編ファンタジーで、あらすじといえるような明確なものはない。理解のない人は「わからん」で終わってしまう実験的作品。雑誌「アニメージュ」から派生した作品かな?80年代にはこうした作品をも、世に問う姿勢がありました。

 『惑星ソラリス』(アンドレイ・タルコフスキー)、『避雷針泥棒』(ポール・グリモー)等のオマージュともいえるシーンがチラリ。手塚アニメ、松本アニメのSF世界観も色濃く影を落としていて、80年代サイケデリック、もしくはオリジナリティに乏しいともいえます。

 少年(兵士)と少女(アリス)の出会いは、理想化されたアダムとイヴ。超戦争の後に今の人類が生まれたという、未来神話の創造。遺跡に鳥の化石を発見するシーン、この雰囲気は、後に『ふしぎの海のナディア』(1990)で庵野監督が拝借してます。

   


7月25日(金) ぼんおどり

 近所の消防設備で、盆踊り大会が行われておりました。B級グルメを求め、しかし、あまり期待せずに出かけます。というのは、かつて氷川神社のお祭りで、痛い目にあっているからです。

 お好み焼き=乾燥エビが防腐剤臭い。牛串焼き=スジだらけ、硬くて食えん。イカの姿焼き=表面が焦げてるだけで、中は生ヌル。皆さん、高くて不味いテキヤの食べ物には気をつけましょう。

 脱線してしまいましたが、この日の盆踊り大会は、すべて、自治会、町内会の出店で賄われていました。射的や風船釣りもあったけど値段は安い。食べ物・・・フランクフルト、焼き鳥(2本)、ラムネ、かき氷などはすべて¥100。焼きとうもろこし、焼きそばは¥200です。

 だから、お味の方もいたって家庭的で、的を得たものでした。¥100〜¥200だから、利益なんてほとんどないでしょう。実は、そう遠くない公園でも、同じように盆踊り大会があり、こちらは駄菓子(うまい棒とか)が¥20〜¥30。クジも¥30でした。地元の人たちが子供を守ってます。


7月24日(木) 夏休み子ども科学電話相談

 アルバイト先にウォークマンタイプのラジカセを持って行き、それを聴きながらシゴトしています。このラジカセ、実は講義を録音するために購入したものですが、録音途中に電池切れになると困るので、残量が半分くらいになると新しい電池に交換します。

 しかし、電池残量が半分でも、カセット録音でなく、ラジオを聴くためだけなら、まだまだ相当使えます。使い古しの電池が相当数溜まってしまったので、完全に使い切るまでラジオを聴こう!というわけです。NHK第一放送では、「夏休み子ども科学電話相談」が楽しい。

 子供って天才だよね。幼稚園児なのに恐竜の大好きな子は、先生も上手く言えない、難しい恐竜の名前をスラスラ。「どのくらい恐竜の名前を知ってるの?」とパーソナリティーが聞き返したら、「100種類くらい!」と元気よく答えます。将来は生物学者かな?


7月23日(水) 猛暑うがないよ

 暑いですねえ、しかし名古屋はもっとすごいんだろうな。日中は文字通り“ヒートアイランド現象”。これは日差しじゃなく、エアコンの室外機から出る暑さでしょう。でも、朝夕は窓を開けっ放しにすれば、天然クーラーの涼しい風が入ってきます。名古屋はそうはいくまい。

 ラジオの「夏休み子ども科学電話相談」では、最高気温が東海地方に集中する、と言っていたっけ。岐阜県の多治見では38℃を記録したとか。ただし、私の記憶する岐阜県は抜けるような青空。気持ちのいい暑さで、都会の暑さとは雰囲気がまったく異なります。

 最悪なのは名古屋市とその周辺です。湿気がものすごく、不快指数は最高でしょう。皮膚の弱い人は汗疹だらけになりますよ。私も子供の頃は、風呂上りに天花粉を付けてもらうのが日課になっていました。エアコンの普及した現代はどうなんだろうか?


7月22日(火) ニューキャッスル

 転職斡旋サイトから連絡をもらい、ミーティングのために銀座へ。説明しておくと“派遣会社”ではありません。クライアントが経験者をサイトに募集(掲載は無料)、サイトは応募者とクライアントとのネゴシエーションを行います。契約成立後、クライアントから謝礼をいただくシステムです。私は一銭も必要なし。

 コーディネーターにいい人が当たってよかった。ちょっと脱線して、クラシック音楽についていろんな話ができました。履歴書の正しい書き方、また、職務経歴書が簡潔すぎるため、これまで行なったプロジェクトやエピソードを詳しく書くよう、指導してくれました。自分の中では“当たり前”でも、外から見れば特殊なスキルなんだそうです。

 実は、直前の用事が予定より早く済んだため、1時間ほど前に銀座に着いてしまったのです。久しぶりに銀座を徘徊し、HMVで「レコード芸術」を買い、“ニューキャッスル”という古風な喫茶店でアイスコーヒーを飲みました。

 この“ニューキャッスル”、実はカレーの有名店でもあります。お腹が空いていたら本当はカレーが食べたかったのですが。カレーライスを“辛来飯”と書きます。蒲田(そのまま玉子つき)、大森(大盛り玉子つき)、大井(多い)、品川(その手前)というカレーのメニューはすべてダジャレ。次回は絶対にカレーを食べるぞ!


7月21日(月) サバカン

 アルバイト先で、贈答品の“鯖の缶詰”を昼食のおかずに食べました。いちおう国産、近海で獲れたてのブランド品ということになってます。が、これは¥100ショップのサバカンとどう違うのでしょう?味音痴ではなく、首をかしげてしまいます。

 名産品の蕎麦・・・これも、贈答品などは高級品と謳っているわけです。しかし、¥100ショップにも良質の蕎麦はあり、十割の蕎麦さえあります。騙されたと思って食してみてください。どこの生産者だって、美味しくするための努力は怠っていません。

 私はブランド米を食しません。もともと実家が農家だったので、昔は田植えも手伝いました。稲を育てるための技術はどこも同じ。猛暑の夏ほど、生産量が増します。産地がいいと米が美味い、というのは妄信で、混ぜ物をしない、というのがベストなんです。

 牛丼などのご飯系ファーストフード店でも、米のブランドについて云々語っていますが、朝炊いて、昼まで保温器で寝かせてしまったご飯は美味しくありません。やはり炊きたてがいちばん。宣伝は“嘘でなければどう書いてもいい”というのが基本ですな。


7月20日(日) 『或る旅人の日記』

 加藤久仁生の短編アニメーション『或る旅人の日記』6篇を観ました。大学在学中に制作したアニメだそうで、第4回ラピュタアニメーションフェスティバルにて、ユーリ・ノルシュテイン大賞最優秀賞を受賞したそうです。1篇が2〜3分の超ショートショート。旅人トートフ・ロドルが、旅の途中で出会う不思議なできごとを描いたアニメーション作品。

 実は、
Shockwaveのサイトで無料公開されています。CMの後で本編が始まるというわけで・・・。みなさんもご覧くださいませ。

 なかなかしゃれた作品なのですが、本家ノルシュテインを知る私には、ちょっと物足りなく感じてしまうのです。ごめんなさい・・・。在学中の厳しい条件下で作られた佳作と考えれば納得です。が、ト書きは要らない感じがします。尺が短いので、これから何か起きそうな期待を持たせて終わってしまうのが残念です。惜しい・・・。

 本家ノルシュテインならば・・・絵ですべてを語らせることができるので、ト書きは無しか最小限で済ませるでしょう。そういえば、ノルシュテインは来日時、NHKのドキュメントでも語っていましたね。起承転結・・・不思議な事象には何らかの理由があって、観ている人をきちんと納得させねばならないと思うのですが、どうでしょうか?

 この『或る旅人の日記』は、およそ日本人らしくない、ロシアかチェコあたりのアニメーションの雰囲気を持っています。ちょっと模倣しているところもあるけれど・・・。実際、本家ロシア・チェコのアニメーションは、もっと絵的に“おしゃべり”で、活き活きしてますよ。加藤久仁生の作品は静かですね、そこがまた魅力でもあるのですが。


7月19日(土) 『時をかける少女』(再視聴)

 劇場でも観てますが、テレビ放送で再視聴。1回しか観てなかった、しかも疲れて居眠りしかけた、のに、完璧に覚えてました。すごいぞ私の記憶媒体。劇場で観た時は、遠くの人物に顔が描いてない?のが気になったけど、テレビの場合はOK。拡大率が桁違いですもん。

 やっぱりよかった、面白かった。私的に、ここ数年来のホームラン(カキーン)。最近のアニメ界、いい人材が育ってますよ。押井 守、宮崎 駿、大友克洋はもう旧い。新鮮な感覚で、日常を描くことに長けた人が出てきた。今後、どうやって新作をリリースしていくかが問題だけど・・・。

 仲里依紗の声の演技は、どうにももどかしさを感じるけれど、真琴には妙にハマってます。素敵・・・とはほど遠い、ヘラヘラ、グダグダしたどこにでもいる女の子。何か目標を持って頑張っているのでもなく、勉強も中途半端。その日を楽しく生きているだけの女子高生。

 だが、タイムリープを経験して分かったことは、今、一瞬の積み重ねが未来に繋がっているということ。ドラマの中でも、文系・理系(進路)を選択しなければならない微妙なお年頃。リセットの積み重ねでは、結果など期待できない。でも、千昭が戻っていく未来って、どんなんだろ?

   

 石森章太郎の『龍神沼』(朝日ソノラマ・サンコミックス)所収の短編に、『昨日はもう来ない だが明日もまた』というのがあります。動物を主人公にマンガを描く、売れない青年マンガ家は、小さな女の子と知り合うのですが、少女は会う度に大きく成長していく。たった1日で、2〜3歳は大人になっていくのです。

 実はタイムマシンを使って、未来から来た女の子でした。未来の世界で青年のマンガを知り、過去にやってきたわけです。日付をうまく合わせて2〜3年おきに、こちらの世界では毎日になるよう調整していたのです。やがて2人は恋に落ち、青年は貧乏から抜け出すべく、流行の活劇マンガを描き始める・・・。

 「そんなマンガを描かないで」と責める少女は、青年の描くほのぼのとしたマンガに魅かれていたわけで・・・。だけど青年は少女と会うのに、ぼろぼろの洋服では嫌だし、高級なレストランにも連れて行ってやりたいと思い、流行のマンガに手を出してしまったわけです。う〜ん切ないなあ。

 やがて少女は魅力的な大人の女性となって、青年の前に現われます。「未来ではもうすぐ核戦争が始まってしまうので、しばらく会えなくなるかもしれない」という・・・。青年は、「こちらの世界で一緒に暮らそう」と。「わかったわ、でもパパとママにお別れがいいたいの」すぐ戻ってくると言い残してタイムマシンは・・・。

 『時をかける少女』だと、千昭は「白梅ニ椿菊図」という絵を見るために、未来からやってきたことになっています。千昭の時代にはもう焼失してしまっていて、存在が確認できるのはこの時代だけ・・・。学芸員の和子姐さんによれば、作者こそ不明だけれど、飢饉や戦争のあった厳しい時代に描かれた絵だといいます。

 すっかり退色してしまってはいるが、優しい顔の天女と、その下には四つの小宇宙?が描かれている。これは本当に大昔に描かれた絵だろうか?何だか、未来人がこっそり現代に置き忘れた絵のように思えるわけ。で、千昭のいた未来には、「野球がない」という。何か大きな戦争が起こった後かもしれない。

 そりゃ〜、時間旅行ができるくらいだから、科学は飛躍的に進歩していたんでしょう。千昭が“数学だけ得意”というのもうなづけます。「絵を見たら帰るつもりだったのが、あんまり楽しくて長居しちまった」のは、どうも“明るい未来”ではなさそうです。家族や友人はいないのか?そこへ戻らなきゃならないのはかなりツライ。


7月18日(金) ちょっと疲れた

 就活しながら、某所で資料修正のアルバイト。肉体的にツライものではないけれど、1日中パソコンに向かってデータを拾っています。暑いなか、外で肉体労働すると思えば、これも幸せなのかもしれないけど、とにかく疲れました。

 今日はテレビで、『トトロ』を放送していたんですね。既にビデオで何回も録っているけど、イントロで蜘蛛の巣にぶらさがったガラクタさえ、VHSでは上手く録れなかったもんです。今回はHDDレコーダー、上手く録画できたかな?


7月17日(木) 『アンデルセン物語』

 某動画投稿サイトで『アンデルセン物語』を鑑賞。なぜか?私はこの作品を1回も通して観たことがなかったのです。(いつも途中から観てました。)藤田淑子、増山江威子、高島忠夫、鈴木やすし、三波伸介、三輪勝恵、久里千春、玉川良一、藤村有弘 他、声の出演、井上ひさし、山元譲久 脚本、小山礼司 美術、大工原章 作画監督、矢吹公郎 演出、宇野誠一郎 音楽。(1968年東映/1時間20分)

 男の子向けではない絵柄・・・時代は怪獣ブームでしたから、さぞかし受けは良くなかったろうと思われます。こうして、大人になってから観てみると、良質のファンタジーであることに気づかされるのですが。アンデルセンの少年時代(ハンス)に、童話を織り交ぜて描いたミュージカル風アニメ。

 主人公ハンスに藤田淑子を配し、この人、歌も上手いんだよなあ。眠りの精オーレおじさんは、すごく品のある語り口と思ったら、高島忠夫だったんですか!納得。声の出演は豪華キャストです。宇野誠一郎のミュージカル風音楽は定番だし、美術的にもかなり凝ってます。

 ただ、こうしたぜいたくな試みが、年少の視聴者にどれだけ上手く伝わったかは疑問。最後の「マッチ売りの少女」は、ほとんど台詞なしで大胆な演出を成し遂げてます。長い顎のオーレおじさんは、気味悪く思われちゃうかも。日本のアニメとは思えない、ヨーロッパ風のキャラクターです。

   


7月16日(水) 『海底3万マイル』

 某動画投稿サイトで『海底3万マイル』を鑑賞。幼い頃に劇場で観て、テレビでも観ていますが、おそらくもう30年以上は観ていないでしょう。『空飛ぶゆうれい船』と比較すると再放送に恵まれなかったかな?双子みたいな作品ではあるのですが・・・。野沢雅子、小鳩くるみ、納谷悟朗、人見 明、海野かつお 他、声の出演、石森章太郎 原作、田宮 武 演出、渡辺岳夫 音楽。(1970東映/1時間)

 石森章太郎原作の東映長編アニメでは、他に『サイボーグ009』(1966)、『サイボーグ009 怪獣戦争』(1967)もありますが、キャラクターの改変がいちじるしいんですよ。『空飛ぶゆうれい船』(1969)とこの『海底3万マイル』が、もっとも健康的な石森ワールドを再現できていると思います。

 『空飛ぶゆうれい船』もそうですが、60分という中編の枠に収めるため、かなり切り詰めた演出になってしまいました。今、改めて観てみると、渡辺岳夫の音楽が実にいい。テーマ曲がいいし、途中、ミュージカル風の演出もあって楽しめます。(こうした楽しみが『ゲド戦記』には皆無です。)

 超スピードで、イサムの夏休みの冒険は終わり、夕陽をバックに、シースルー号がパカッと割れ、エンジェル姫と語らうシーンはロマンティックですね。ただ、あまりにも短いので、まばたきしてると終わっちゃうんです。で、やっぱり東映は絵が上手いです。すごく安心して観れます。

   


7月15日(火) 『わんぱく王子の大蛇退治』

 某動画投稿サイトで『わんぱく王子の大蛇(おろち)退治』を鑑賞。住田知仁(風間杜夫)、岡田由紀子、久里千春、山内雅人、川久保潔 他、声の出演、芹川有吾 演出、森 康二 原画監督、蕗谷虹児 考証、伊福部昭 音楽。(1963年東映/1時間25分)

 以前にビデオ録画もしていたんだけど、大幅なカットがあり、今回は久しぶりのノーカット版鑑賞。何度観てもすばらしいの一言に尽きるアニメです。実はみんな知らないんじゃないかな?日本の名作アニメはジブリに始まったんじゃなく、そのルーツは東映動画にあることを。

 高畑 勲、宮崎 駿、大塚康夫、みんな東映動画の出身です。この頃、宮崎 駿はまだ下っ端の動画担当でした。森 康二さんなど、「宮さん(宮崎 駿)の絵は冷たい」と仰ったくらいの大先輩。ヤマタノオロチとの格闘シーンは大塚アクションの面目躍如たるものです。

 埴輪をモチーフに、キャラクターをとことん単純化。にもかかわらず、動作のひとつひとつに血が通ってます。『ゴジラ』の伊福部昭がアニメに音楽を付けたのはこれ1作だけと思われますが、かなりノッていたらしく曲数が半端じゃないくらい多いです。踊るウズメが可愛い。

   


7月14日(月) またまた不採用

 シゴトが終わって家に帰ったら、メールで1件、不採用通知が来ておりました。すぐに返事をくれるだけまだいいほうか。放置プレイになってる案件もあるからなあ・・・。

 学歴経験不問、とか、年齢制限なし、と書いてあっても、実際にはかな〜り気にしているのが実情のようで。「ウソつき!」と呼ばれても仕方ないでしょうね、これは。

 最近はプログラマーでも、未経験から社内教育を行うようです。かなり広範な分野のため、的を絞った方が即戦力になるでしょう。でもオジサンじゃ嫌がられるか?

 世間一般、オジサンは、融通が利かない、新しいことを覚えられない(パソコンが使えない)、理屈ばかりで動かない(給料泥棒)とか、思われちゃうんだろうな。私は違うぞ!


7月13日(日) 『フランケンシュタイン恐怖の生体実験』

 朝から肩凝りと頭痛が酷く、ずっと寝ておりました。食事もしなきゃ、てんで、ローソン100でロシアパンと鶏唐揚げを買い、もしゃもしゃ食べながら久しぶりにGyaOで映画を観ました。ロシアパン・・・¥100でかなりの量があります。おそらく菓子パン類で最大。ほのかな甘味がいいです。

 『フランケンシュタイン恐怖の生体実験』(FRANKENSTEIN MUST BE DESTROYED)ピーター・カッシング、ヴェロニカ・カールソン、サイモン・ウォード、フレディ・ジョーンズ、マキシン・オードリー、ソーリー・ウォルターズ、ジョージ・ブラヴダ、ジェフリー・ベイルドン出演、テレンス・フィッシャー監督、ジェームズ・バーナード音楽。(1969年イギリス/1時間41分)

 まず最初にことわっておきますが、“フランケンシュタイン”というのは怪物を創った博士の名前です。そしてこの映画には、怪物が登場しません。博士はもちろん名優ピーター・カッシング。そして、“フランケンシュタイン”シリーズとはいいながら、前後の作品と何ら脈略ありません。

 “脳移植”という難しい手術に憑かれたマッドサイエンティストのお話です。怖いシーンはぜんぜんない。グラマーな美女が登場するのはお約束。ここでの博士は紳士でなく、美女をレイプしちゃうんだな。脳移植を受け、他人の姿になったブラント博士が夫人に会いに行くとこなんかは涙もの。

 手術といっても、血で汚れた手を洋服で拭いちゃうとこがハマー流。機能しなくなった前頭葉を破壊するため、頭にキリを差し込んで処理するなんて残酷ですぞ。『ハンニバル』を思い出してしまったけど、ハッキリ見せないところがむしろいやらしいのです。胡散臭い好きの方にはオススメ。


7月12日(土) 暑いですねえ

 ぐだぐだしながら、インターネットで就職活動。本当は電話をかけて、直接履歴書持参していきたいところですが、そういうシステムにはなっていないんですね。インターネット上の掲載そのものは無料で、契約成立時に依頼主がサイトへ料金を支払うのだそうです。

 先日も、知人の会社がYahoo!で社員用のメールアカウントを取得したところ、系列会社のオーバーチュアからすかさず電話がかかってきたそうです。アドワーズ広告のプランで、会社のサイトを検索上位に持っていくよう操作してくれるそうなんですが。

 約款の下の方に書いてあったのかもしれませんが、個人情報を系列会社に流すのはおかしいですよ。相談を受けたので、サイトの説明を読んでみましたが、さっぱり的を得ません。「これを知らないと大損をする」みたいな催眠商法ですかね?お断りです。

 料金設定にいくつものプランがあったのですが、契約(成立)報酬ではなく、クリック報酬という制度になっています。1クリック何十円というやつです。ただし、工作員が連続クリックしても料金発生ということですのでご注意を。胡散臭いなあ・・・。


7月11日(金) 『ゲド戦記』(再視聴)

 本社へ行って、新刊の発送をやってきました。5月発売予定だったのが、延び延びになって7月ですからねえ。ま、しかし校正もしっかりできたし、リニューアル刊行といっても、かなりの部分原稿差し替えましたし、うまい具合にできたのではないでしょうか?

 『ゲド戦記』地上波放送・・・劇場でも観ていますが、少しは印象変わるかも?と思って再視聴です。が、小さくともクッキリした画面で観ると、よけいにアラが目立ってしまいました。父上のひとことは「素直でよかった」だそうですが、裏返すと“ひねりがない”でしょうね。

 背景は美しかったです、が、構図のほとんどは水平位置からのもの。人物は画面の左右を行ったり来たりするだけ。ドキドキハラハラさせてくれるシーンは皆無。クライマックスの“ムンクの叫び”は意図的な演出でしょうか?手抜きとしか見えないですよ。

 また、やはり脚本的に説明不足なのは否めません。ツッコミどころが多すぎます。キャラクターは父上のものですが、細部の表情はジブリのものともだいぶ違う・・・。ガイナックスやプロダクションIGも手伝っているみたい。ジブリのようでジブリでない映画になってます。

 <作画協力>
 アニメトロトロ、中村プロダクション、スタジオたくらんけ、スタジオコクピット、オープロダクション、動画工房、竜の子プロダクション、ガイナックス、ユーフォーテーブル、プロダクションIG、マッドハウス、ゴンゾ、DR MOVIE


7月10日(木) HPメンテナンス

 アルバイトで、ホームページ更新レクチャーに行ってきました。以前、かなり時間をかけてレクチャーをしているのですが、“1年以上触ってない”そうで。(苦笑)今回のレクチャーも、実際には私が“更新作業”をしなければなりませんでした。

 今ではあまり使われない、三重のフレーム構造をもったホームページなので、難しいといえば難しいんです。画像を8点ほど差し替えましたが、1箇所を変更すると、リンクされている箇所にも影響が出ます。

 ひとつひとつリンクを確認する“分析”が必要で、ホームページ初心者には無理かもしれないな。2時間くらいかけて更新しましたが、非表示の部分が残ってしまい、帰宅してから直す作業が出てしまいました。


7月9日(水) 優しい日本人

 今日も今日とて、某所で校正のシゴトを手伝っていました。ちょっとお疲れ気味です。校正ゲラそのものはなかなか面白かった。「エルトゥールル号遭難事件」って知ってます?明治23年(1890)、トルコの遭難船員を日本人たちが救けた事件で、トルコでは教科書にもちゃんと載っているそうです。

 昭和60年(1985)のイラン・イラク戦争では、イラン国内に取り残された日本人が、トルコ政府から派遣されたトルコ航空機によって救援されています。100年の時を経ても、トルコはずっと日本に恩義を感じていてくれたのです。国際的にも「優しい日本人」というイメージがあるのだそうです。


7月8日(火) 不採用

 昼休みに家へ戻ったら、速達で“不採用通知”が届いておりました。迅速な対処、いたみいります。(笑)もっとも、週2日パートタイムの募集だったのを、「できればフルタイムで・・・」とこちらから希望したこともあり、どのみち他にアルバイトをしないと食えない。まあいいです。

 どんな人が採用されたかも、ちょっと気になる。面接時に「HTMLコーディングはできますか?」とか、「Illustratorは使えますか?」と訊かれたけど、そこまでできる人がパートタイム募集に応じるとは思えないし、Illustrator使いの9割はMac派でしょう?見解の相違が・・・。


7月7日(月) 『光速エスパー』最終回

 就活中、面接の結果待ちで動けません。某所で編集のアシスタントをやっております。収入少ないので昼食はカップめん、夕食は小倉ネオトーストです。後者はけっこう腹持ちがいいので助かります。

 GyaOで視聴していた『光速エスパー』が最終回でした。アイディアが独創的で、すばらしい脚本も、“エスパー2号”の登場するシリーズ後半からグダグダに崩れてしまいました。最終回もやはり、何かわけわからん終わり方・・・ひょっとしてフィルム欠落してるんじゃないのかな?

 『光速エスパー』は東芝のキャラクターとして誕生していますが、松本零士がマンガで描く前に、あさのりじというマンガ家が描いていたと最近まで知りませんでした。
“2人の光速エスパー”のサイトに詳しく書かれているので、興味のある方はどうぞ。あさのりじ、絵が抜群に上手い。


7月6日(日) 『燃えよデブゴン』

 深夜映画で録画した『燃えよデブゴン』(肥龍過江/ENTER THE FAT DRAGON)を観ました。サモ・ハン・キンポー、ピーター・K・ヤン出演、サモ・ハン・キンポー監督。(1980年香港/1時間36分)

 劇場公開されてすぐにテレビでも放映されたはず、なんだけど、パロディーなタイトルに呆れて観てません。こうして改めて観てみると、すご腕のカンフーだということが分かります。ポッチャリ体型ではあるが、おそらく筋肉の塊でしょう。アンパンマンみたいな丸顔・童顔なんだな。

 調べてみると、ものすごい数の映画に出演、監督までこなしている才人だったのですね。日本未公開がたくさんだけど。そして『デブゴン』以降の主演作品は、それぞれ独立した作品なのに、日本公開時は『デブゴン・シリーズ』として邦題が付けられたそうな。機会があれば観てみたい。


7月5日(土) 本郷クラブ7月例会

 本郷クラブ7月例会は、常連メンバー吉田和明先生による黄桃忌60周年〜「太宰作品のおもしろい読み方」です。先の5月に社会評論社より、『太宰治はミステリアス』という書籍も発売されていますよ。

 どうしても作家という人格は、後世の信望者によって、都合良く理想化されてしまうもの。吉田先生はそれを打ち砕いてしまおうというアプローチです。自殺願望は太宰のパフォーマンスであった、と。

 クラシックだと、かつて小林秀雄が「赤いチョッキを着たモーツァルト」というイメージを植えつけました。それは天真爛漫な作風からのイメージであり、後世、『アマデウス』によって覆されてしまったわけですが。

 私もまだ読んでいないのですが(ゴメン!)、ギャラが入り次第、購入予定です。熱心な太宰ファン(女性)が激怒するであろうといわれています。これは面白そうだ・・・。

   


7月4日(金) 面接に行く

 求人情報を見て電話をかけたら、夕方に面接を受けてくださいというので、履歴書を持って行きました。対応が迅速でいいですね。北千住まで1時間ちょっと。超近代化された駅を降りると、昔の風情ある商店街。

 面接に立ち会った女性も、社長さんも、すごくいい人でした。こちらの言い分もいろいろ聞いてもらったし。好条件で採用になればいいんですが、私のホームページスキルでは物足りないかもしれないなあ・・・。


7月3日(木) 求人情報

 求人情報を片っ端から漁っております。条件のいいハナシもたくさんあるけど、大手派遣っていかがなものか?(まず通るかどうかが問題だけど。)某巨大掲示板を見るとネガティヴイメージがわんさか。信頼できる情報じゃないんだけど不安だな。

 結局、調べたり考えたりしながら時間が過ぎてしまいました。これではいけないのですが、まだ履歴書も1通しか送ってないし、面接の連絡もない。書類で落ちるかも知れないけど、待つ間、身動きできないというのも困ったものです。


7月2日(水) 残務整理

 本日は自宅で経理的な伝票と発送の伝票を2種類作成。なぜに?パソコンで出力したものを複写式の伝票に、黒ボールペンで書き写さねばならぬのか?けっこうな枚数があります。ほとんど半日費やしてしまいました。

 夕方からホームページミーティングへ出かけます。若干の手直し。写真販売サイトの案件はなかったことに。ほっとしました。ギャラの代わりに夕食をご馳走になりました。久しぶりのビールが美味しい。


7月1日(火) 就職活動

 早起きして、履歴書用紙を買いに行き、証明写真を撮ろうとボックスに入ったら、¥700だけどお札が使えないのか。小銭を作ろうと商店街を歩いたら写真屋さんが見つかりました。

 ブルーバックの前にある小さな椅子にちょこんと座り、膝の上にレフ板を置く。デジタル一眼レフに傘ストロボで撮っていただきました。指名手配犯ではなくきれいに撮ってもらえたけど、¥1,480か。

 家に戻ったら、「下刷りがきたので早く来て」と連絡をもらい出社。「奥付1箇所違ってたよ」と注意をいただきましたが、実はもう1箇所違ってます。ダメじゃん!すぐに訂正。


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