書籍紹介ページ1

   

「世界のインスタント食品」森枝卓士

徳間文庫 ¥660(税別)
ISBN4−19−597477−1

 B級グルメを自称する私がお薦めする1冊。かくいう私は、ロクな住宅手当も貰えず、東京本社勤務の3年間、チープな自炊生活を余儀なくされてきたのだ。とはいえ逆境は転じて、楽しみと化す!物価の高い東京で、いかに食費を安く上げるか?

 そこで出会ったのは、会員制大型ディスカウント・ストア、スーパーの片隅で安売りされているノー・ブランド食品。100円ショップで買える手軽な保存食品。大きな袋に詰め込まれた徳用冷凍食品や、外国製缶詰。レンジで3分、完璧なブレックファースト等々・・・。

 あちらのインスタント食品は、パッケージの印刷がチープで、写真もグロい。意外と美味しいものもあるけれど、写真と中身の違いにがっかりさせられることも・・・。(笑)それはそれ、チャレンジしてみるのもまた楽しい。(^^)

 日本国内においても、今やノーブランド食品のバラエティは豊富で、北海道限定のインスタント・ラーメンあり、九州には独特の棒麺をしようしたラーメンがある。これらはあちこち旅行しなくても、デパートの物産展などで気軽に買えてしまう。高級な店舗や、食材を追い求めるだけがグルメではないだろう。ありふれた日常の中にも、まだまだこれだけの美味しいものが溢れているのだ。(^^)

※この紹介文は私の実体験に基づく感想で、本書の内容とは必ずしも一致しません。(脱線している。)(^^)

(2000年8月11日)



   

「これが週刊こどもニュースだ」池上 彰

集英社文庫 ¥533(税別)
ISBN4−08−747244−2

 NHK「週刊こどもニュース」の制作者が、実際の現場を描いた本。私は仕事の時間帯から、普段なかなか見ることのできない「こどもニュース」だが、好きな番組のひとつである。(^^)現在の「こどもニュース」は、かつての、"どこそこの小学校で稲刈りが行われました"とか、"ウサギの赤ちゃんが産まれました"などといった生易しいものではない。(^^;政治、経済、世界情勢を、子供向けに噛み砕いて解説するアカデミックな内容なのだ。この番組、子供のみならず、オトナたちからも「わかりやすい」とすこぶる評判。(^^)歯に衣着せた言い回しや、醜態隠しは子供に通用しない。単刀直入なアプローチが小気味よいのだ。1度はお試しあれ!(^^)

 「バブル崩壊」とひとくちにいっても、パープー(死語)な私には、何となくそういうことか?くらいの認識しかなかったわけで、経済の流れを改めて知った次第。(^^;ビッグバンとは何だ?ゼネコンとは何ぞや?(^^;分かっていたつもりの知識が、実は大きなカン違いであったり、いつも偉そうにお説教たれる自分の両親も、実は何も知らないんではないかしら、などと、ちょっと得した気分になれる。(^^;
 「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」というが、黄色いカバーの小さな文庫本1冊で、こっそり勉強できてしまうのだ。(^^;知らないことは恥ではない。教科書に蛍光ペンでラインを引いて覚えた言葉は、試験が終わると同時に完全消去されてしまったのだから。(^^;

(2000年9月24日)



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