〜夜行列車〜
札幌←→道南
夜行列車に関する情報と乗車した列車に関するコメントです



札幌発着−道南方面

はまなす(急行)(札幌−青森)
乗車区間・座席種 : 未乗車

 札幌−青森間を千歳線・室蘭本線・函館本線・江差線・津軽海峡線・津軽線を経由して走る列車。札幌−函館間を走っていた快速ミッドナイトが無くなった(2002.12)現在、道南方面へ向かう唯一の夜行列車である。
 編成は普通車自由席、指定席およびB寝台車である。またこの列車の指定席車はのびのびカーペットカーまたはドリームカーであり快適であるようだ。
 急行列車であるため18きっぷでの使用は出来ないが、長期休暇時期に販売される”北海道・東日本パス”では自由席のみ利用することが出来る。
 
 

ミッドナイト(快速)(札幌−函館) 2000.12臨時快速化、2002.12廃止
乗車区間・座席種 : 函館→札幌・普通車指定席

 札幌と函館を、苫小牧・東室蘭を経由して結ぶ列車。私が乗った当時(2000.08)は定期列車であったが、臨時列車となり毎日の運行はなくなった。この列車は快速列車のため青春18きっぷで乗ることが出来る。臨時列車化された現在も18きっぷが使用できる繁忙期には運行されると思われるので、18キップ使用者にはそれ程問題はないであろう。ちなみにこの列車が運行していない時期に移動する人は、札幌−青森間を急行はまなすが運行しているのでそちらに乗車することになる。ただし、札幌行きは函館発は1:43なので夜行列車として利用できるが(札幌着6:18)、青森行きに乗ると函館に2:40に到着してしまうため、あまり夜行列車としての役割を果たさない。(青森着5:18)
 私が乗車したときの編成は普通車指定席、ドリームカー指定席、カーペットカー指定席、普通車自由席で編成されていたが、これは夏の繁忙期であったためであり、通常はドリームカー指定席とカーペットカー指定席の2両であった。ドリームカーは中古のグリーン車でかなりリクライニングする車両であり、カーペットカーは文字通りカーペットが敷いてある車両で、両車両とも通常の指定席料金だけで乗れる非常にお得な車両であった。現在は普通車指定席2両と、普通車自由席2両とで編成されているようで、ドリームカーやカーペットカーが無くなったのは残念であるが、普通車の指定席車両となったため、座席数は大幅にアップされることになった。
 この列車は朝の6:30に函館、札幌へ到着するため、函館行きでは函館市内観光、大沼、海底駅見学に最適であり、札幌行きでは、札幌・小樽市内観光の他、道北や道東、道央へ向かうにも最適といえる。また、18きっぷを使用すると、東京から札幌までムーンライトえちごを利用することにより東京から高崎までの乗車券と18きっぷ2枚という破格の値段で行くことが出来る。ただし2日連続座席夜行となるので体力のある人にお勧めします。

 ドリームカーや、カーペットカーは取れなかったものの、普通車指定席が取れたのでのんびりと函館駅に向かったのだが、1時間前にはすでに自由席の乗車位置には多くの人が並んでいた。”指定席は満席です”との放送が入っていて、18キップシーズンと言うこともあり人気の高さが伺えた。
 ドリームカーや、カーペットカーは外から眺めることしかできなかったが、ずいぶん快適そうであった。私が乗車した指定席座席は、転回式クロスシート(?)であり、少々リクライニングもする座席であった。これでも十分ましな方で、自由席は見たところボックスシートであり、通路にも人が立って(座って?)いたようで大変そうであった。
 この列車は、座席夜行であるので寝るのにはあまり向かず、何度か目が覚めた。ドリームカーや、カーペットカーだともっと快適であっただろうが、体を休めるには十分である。ただし連続2日の場合にはかなり堪えるであろう。
 余談ではあるが、函館にて夜の時間をつぶすにはなんと言っても函館山である。標高333メートルの山であり、ふもとから山頂までロープウェーでのぼる。また、日や時刻によっては函館駅前からバスも運行されている。この山から見る函館の町は非常に素晴らしい眺めであり、是非一度訪れることをおすすめする。営業時間は夏期が22時まで、冬期は21時までと遅くまでやっているので、のんびり時間をつぶすにはおすすめである。ただし、冬の夜中に山頂の屋外展望台はとても寒いので長い間いられないかもしれない。1度目に訪れたのは3月の末だったのだが、寒くて風が強くて1分間も屋外にいることは出来なかった。ちなみに山頂には建物の中にレストランや、みやげ屋があるのでここでも時間はつぶせるであろう。
 もうひとつ、函館山付近の谷地頭駅(函館市電)から歩いて数分のところに、市営の谷地頭温泉がある。結構きれいな温泉で、市営ではあるが市民以外の一般客の利用も可能なのでお風呂に入りたい人は是非どうぞ。実際私が行ったときは結構観光客も利用していたようだ。ただし21:30までなので時間に注意しよう。
(編成・時刻は2001.05現在)
 
 
 追記:18きっぷ使用者には北海道旅行の際に便利な列車であったが、廃止されてしまったのは残念である。(2002.12に東北新幹線八戸延長時のダイヤ改正の時に、ついで(?)に快速”海峡”とともに廃止されてしまった。)
 ただし長期休みシーズンには”北海道・東日本パス”というきっぷが発売されているので、それを使用すると急行はまなすの自由席にも乗ることが出来る。
 ちなみに”北海道・東日本パス”とは、連続した5日間を10000円で乗れる切符で、JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、いGRいわて銀河鉄道、北越急行線内の普通・快速列車および急行はまなすの自由席が利用できる。東北新幹線八戸延長時のダイヤ改正から18きっぷでの移動が困難になったことから企画された切符である。
 
 


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