関西発着---北陸・東北・北海道方面 |
トワイライトエクスプレス(臨時特急)(大阪−札幌) |
乗車区間・座席種 : 札幌→大阪・B寝台個室シングルツイン 大阪と札幌のあいだを、湖西線・日本海沿い・青函トンネル・室蘭本線を経由し、21時間から22時間半かけて結ぶ寝台列車。扱いは臨時列車だが、毎日ではないものの年中運行されている。青函トンネルが開通(1998.03)した年の12月から運行を開始。豪華な設備を備えた個室を持つ非常に人気の高い列車である。 編成はA寝台個室のスイート(2人用、寝台料金\50,980-(2人で))とロイヤル(1人用、\17,180-)、B寝台個室のツイン(2人用、\16,320-(2人で))とシングルツイン(1人用、\9,170-)、残りは4人で乗れば個室にもなる2段式B寝台であるBコンパートメント(\6,300-)である。このうち一人用個室のロイヤル・シングルツインは追加料金を払うことにより2人でも使用可能であり、またスイートは3人でも使用可能である。A寝台個室にはシャワー、トイレ、テレビ、オーディオが装備されており個室内で快適なひとときを過ごせる。一方B寝台個室にはオーディオのみがついている、これはBコンパートメントにもついているのだがこちらはイヤホンが必要となる。 また、この列車については、JR西日本ホームページ内に少し紹介されている。 この列車はゆったりと走るのが目的(?)であるので、特急列車の待避などによる長い間停車する駅がある。ちなみに大阪行きでは、後続の富山・金沢発の特急列車3本に追い抜かれる。また、長い時間かかるだけあって出発が昼過ぎになるため、のんびりと明るい景色を見るなど十分に寝台列車の旅を楽しむことが出来るのである。 この列車は非常に人気が高く乗る機会もないであろうと思っていて(過去に一回キップをとろうとして失敗している)、2000年の夏に北海道旅行を計画したときも、はじめから無理だと決めつけていたためであろう、この列車のことは頭の片隅にも無かったのであった。しかし、ある日ふと思いついたのでダメだろうと思いながらも駅で聞いてみたところ、計画予定日では通常のB寝台なら空いていて、その1日後なら個室も空いているとのことだったので、その場で計画を変更して個室寝台のキップを手に入れた。1日帰るのが遅くなると多少不都合が生じるのであったが、それよりもこの列車に乗れる方を迷わず選んでしまっていた。まさか夏休み期間中に、それも2週間前にとれるとは思わなかったのだが、車掌さんの話によると、運行当初はほぼ満席だったが最近はすいている日もあるとのことなので、もし列車で大阪から北海道(またはその逆)へ行こうと思う人がいれば(ほとんどいないと思うが)、ねらってみるのもよいかもしれない。 シングルツインの個室は、2段式になっており、下段にベッドに変換できるソファーがあり、上段には固定ベッドがあった。カードキー(個室の鍵はカードキー式)を持ってきてくれた車掌さんによると、どちらの寝台を使っても良いとのことであった。上段部分には窓がないため、暗いところで寝るのが好きな人には向いているであろう(下段の窓にはもちろんカーテンがあるが、完全に光を遮断できるわけはない)。ベッドにしろ、ソファーにしろなかなかに快適であった。 この列車は観光客用(?)のためか、車内放送による風景の説明をしていた。また、青函トンネルを通る少し前からロビーカーにて車掌さんによる説明やクイズ等を行っていたが、これは夏休み中であったためかもしれない。 A寝台個室には室内にシャワーが付いているのだが、B寝台でもシャワーカードを買うことにより使用できるため購入をした。シャワールーム自体は他の寝台車のものと変わりはなかったが、シャワーカードがそれぞれの列車独自のものであるので記念になる。私の場合はどちらかというとシャワーカードがほしいためにシャワーを使用しているのである。先にも書いたが、この列車は昼間に出発し、昼間に到着するのでのんびり景色を楽しむのには最適である。私がこの列車に乗ったのは旅行からの帰りであり、疲れていたため途中9時間ほど寝てしまったのだが、それでも乗車時間は12時間以上も余り、列車好きの私にとってはうれしいことこの上なかった。 (編成・時刻は2001.05現在) |
日本海(大阪−青森、大阪−函館) |
乗車区間・座席種 : 大館→大阪(日本海4号)・A寝台個室シングルデラックス 大阪から湖西線を経て、日本海側をひたすら北上する列車。この列車は大阪−青森間と大阪−函館間、と1日2往復しており、2往復以上している夜行列車はこの列車と北斗星だけであることからも需要の多さが伺える。大阪から青森間の日本海側は新幹線も運行していないため利用度も高いのであろう。ちなみに大阪−青森間には昼行特急の「白鳥」もあったが、この春(2001.03)のダイヤ改正にて無くなってしまった。 編成は大阪−函館間を走る日本海1・4号の場合、一般の2段式B寝台の他にA寝台個室シングルデラックスが1両連結されていて、個室には洗面台、AVモニター、VHSビデオデッキが付いている。一方、大阪−青森間の日本海2・3号が、一般の2段式B寝台の他に個室ではない一般のA寝台が1両連結されている。 車内販売は一部区間であり、自動販売機もないため、飲食物はあらかじめ買っておく必要がある。 (編成は2001.05現在) この列車のA寝台個室は、ベッドがリクライニング(?)するため非常に快適に過ごすことが出来る。他のA寝台だとベッドはともかくとして座席にするとリクライニングはしないのだが、この列車の個室はベッド自体の上半身部が任意の角度に傾くので快適なのである。ただし、寝台を座席にすることは出来ず、窓際に背もたれがあり、可動式肘置きをおろすことによりその部分が座席のようになる(説明が下手ですいません)。私がいままで乗った一人用A寝台個室の中で最も良い個室であった。 日本海4号は大館を21時前に出発(函館16;52発)し、大阪には10時前に着くので、個人的には長い間楽しむことが出来て良かったのだが、大阪に早朝に着くわけではないためその日に仕事があったりする場合には向かない。日本海2号なら7時過ぎに大阪へ着くので(青森16;44発)、こちらを利用する方がよいだろう。ちなみに4号は金沢・福井・敦賀あたりに早朝着くため、この地域に朝からの用事がある場合は適していると言える。現にこれらの駅での下車する人は結構いた。大阪と青森・函館を結ぶ列車であるが、北陸地域と東北地方日本海側を結ぶ列車であるとも言えよう。また、上下線とも東北地方では寝台の一部を座席車として扱っており(はくつる、あけぼのなど他の列車も同様)、東北地区の早朝、深夜の特急列車としての役割も果たしている。 この列車のA寝台個室の鍵はルームカード式であり、またシャワーも無料で使用することが出来る。シャワーカードを車掌さんが渡してくれ、空いている好きな時間に使用できる(個室内に使用中かどうかのランプがつくのでわかるようになっている)。シャワーは他の寝台車両と同様であった。 (時刻は2001.05現在) |
きたぐに(急行)(大阪−新潟) |
乗車区間・座席種 : 大阪→新潟・電車3段式B寝台中段 大阪と新潟のあいだを、東海道本線・北陸本線を経由する寝台急行列車。客車寝台列車が多い中この列車は電車寝台であるという特徴を持つ。編成は2段式A寝台、3段式B寝台、グリーン車、自由席の4種であり、座席指定席は編成されていない。自動販売機や電話、車内販売などはないため、飲食料はあらかじめ買い込んでおく必要がある。 この電車は寝台車にも座席車にもなるように設計されている車両である。普通車自由席は対面固定座席であるが寝台になるだけの長さを持つため、一般の快速などに使われる、向かい合って座ると膝がぶつかりそうになる車両とは異なり、かなり余裕がある。またB寝台下段は通常の客車寝台に比べてもかなり広いスペースとなっている(幅が横に二人座れる分のスペースがある)。逆にB寝台上・中段は、幅は狭く高さは座ることが出来ないほど低い。ただしその分値段も安い(下段\6,300-、上・中段\5,250-)。ちなみにB寝台の一部は上段がないところがあり、そこの中段は結構広いためお得である。 半月ほど前に下段を取ろうとしたら満席で、中段になってしまった。乗車したのは金曜日ということもあり、当日は寝台車・グリーン車ともに満席となっていた。大阪駅から乗る人はそれほど多くなく、寝台も結構空いていたが京都を過ぎるあたりでほぼ埋まっていた。また、照明は大津を出た後で減光され、大津→直江津間は車内放送もない。 B寝台の中段は、天井は座ると頭を打つほどの低さであり、窓も申し訳程度にあるだけであるため、夜景を楽しもうとしたり何か作業しようとする場合は問題があるが、夜遅く出て(大阪23:26発)朝早く着く(新潟08:30着)ので寝てしまえば問題ないであろう。 (編成・時刻は2002.03現在) |