〜夜行列車〜
東京・上野←→関西・九州
夜行列車に関する情報と乗車した列車に関するコメントです


東京・上野発着---関西・九州方面

さくら(東京−長崎・佐世保)  2001/05現在、はやぶさと併結、東京−熊本・長崎
乗車区間・座席種 : 京都→長崎・B寝台個室カルテット

 現在(2001.05)ははやぶさと合体して”さくら・はやぶさ(東京−長崎・熊本−−−鳥栖で分離)”となっているが、当時(1994.03)にはそれぞれ単独運転を行い、さくらは長崎・佐世保行き(肥前山口で分離)であった。

 私が初めて乗った夜行列車が、このさくら号である。この列車で長崎に向かうと昼頃に到着しあまり夜行のメリットがないのであるが、寝台列車に乗りたかったことと、同行者の一人が当時名古屋に下宿していたということから乗ることになった。しかし夜行でのんびりするという点においては朝になってからしばらく走る方が景色も眺めることができて良いかもしれない。ちなみにカルテットとは文字通り4人用の個室であり4人単位で販売されていた。
 今から考えると4人単位の寝台というのはほとんど需要がなさそうであり、現在はこのタイプの車両は走っていないことからもそれが伺える。でも私たちのほかにも乗っていたはず(古い記憶によるのであやふや)なので、当時はそこそこ需要もあったのかもしれない。
 ちなみに現在は通常のB寝台がコンパートメントとなるものがあり、それが代用ともいえる。(実際に乗ったことはないのでよくわからないが・・・)。
 この列車には一応食堂車もついていたのだが、当時も営業はしていなくて弁当の販売を行っていた。
 

富士(東京−大分)
乗車区間・座席種 : 岡山→東京・B寝台個室ソロ

 東京から九州方面へ走るブルートレインのひとつ、東海道、山陽線を経て九州に入った後は日豊本線(瀬戸内海側)を経由して大分へ向かう。
 二昔前には大分より先の西鹿児島まで走っており当時最長ルートを走る列車であったが、一昔前は南宮崎までに短縮され、さらに現在では大分までに短縮されている。それだけ長距離乗車をする人が少なくなったのであろう。
 編成は、A寝台個室とB寝台個室が1車両ずつの他はすべてB寝台である。またロビーカーが1両ある。
 車内販売は、上りの名古屋から東京間のみである。

 東京へ行くときに乗ってみようと思っていた列車で、無事個室寝台を撮ることが出来たので乗車することにした。
 B個室は、少々古い感じがするもののなかなか広く快適に過ごせた。出発・到着時刻が遅いので、それでかまわないのなら同じ値段のサンライズのソロよりはおすすめである。特に朝起きてから車内でのんびり出来る時間が長いのはかなり楽である。
 この列車は大分を16:49に出発し東京には翌朝9:58に到着する列車で、私が乗車した岡山は00:48発である。
 岡山まで移動するのに時間のかかる四国の奥の方にいる場合でも遅くに出発できる点は便利なのだが、到着時刻が10時前と少々遅いので朝から仕事などがある場合には不向きな列車といえる。
 ただし、名古屋−東京間の主要駅に停車するので静岡や熱海などに出かける場合は時間もお手頃のようで、結構途中で降りていく人がいた。
 また人もあまり乗っていなかったので、富士山をロビーにてゆっくり見ることが出来るのでおすすめである。(サンライズだと早起きしなければ見ることが出来ないし、冬だと暗いうちに通り過ぎてしまう。)
 

 (編成・時刻は2004.01現在)
 

あさかぜ(東京−下関)
乗車区間・座席種 : 未乗車

 東京から下関まで東海道・山陽本線を経由して走っている。
編成は、A寝台個室が1車両の他はすべてB寝台である。またシャワー室が用意されたラウンジカーが1両ある。
 車内販売は無いです。

 乗車したことは無いが、日曜日に下関で止まっているのを見ると人はほとんど乗っていなかった。
 下関発は16:50であるが、博多発東京行きの最終のぞみが18:25なので時間的には十分当日中に東京まで行ける時間なので、乗車率が低いのもやむを得ない。
 岡山発は22:19、大阪発00:30でサンライズが出る少し前に出発するが、東京にはサンライズより遅く到着するので中途半端な列車である。岡山より西から乗るのが最適であろう。
 
 

出雲(東京−出雲市)
乗車区間・座席種 : 未乗車

 東京から東海道・山陰本線経由で出雲市まで走る列車。
編成は、A寝台個室が1車両の他はすべてB寝台である。またフリースペース車両が1両ある。
 車内販売は下り浜坂−鳥取間のみある。

 
 

サンライズ出雲・瀬戸(東京−出雲市・高松)
乗車区間・座席種 : 大阪→東京・サンライズ出雲B寝台個室シングル
            : 坂出→東京・サンライズ瀬戸B寝台個室シングル・B寝台個室ソロ・のびのび座席

 1998.07から走り始めた寝台列車今までのブルートレイン(青色の客車)のイメージを払拭するべきして登場。車両は文字通り朝日が昇るのをイメージしたと言われる独特の色をしている。また、一部のカーペット車(ノビノビ座席・寝台料金不要)の他は、オール個室寝台車であるところも特徴といえる。この列車は東海道・山陽経由で岡山までゆき、そこで分かれて出雲市・高松へそれぞれ向かう。
 一人用個室には他種類ありA寝台個室(シングルデラックス・\13,350)一種類と、三種類のB寝台個室(シングルツイン・シングル・ソロ)がありそれぞれ料金が異なる(\ 9,170/7,350/6,300)。
 二人用個室はB寝台個室(サンライズツイン・\7,350x2)があるだけだが、シングルツインでも追加料金を払うことにより二人で乗れる。
 寝台料金を必要としないノビノビ座席はとても人気があり、シーズン中はほぼ満席と考えて良い。(私が乗ろうとしたときもとれなかったので、シングルにした)
 この列車については、JR西日本のホームページ内にて少し説明している。
(値段は2001年5月現在)

 大阪を深夜の0時過ぎに出発し東京には朝の7時前に到着するため、夜中に寝て移動し、朝から東京で行動するにはうってつけの列車である。ただし、個室寝台を堪能するという意味においては、寝て起きたらもう終わりなのでいまいちかもしれない(徹夜するなら別だが)。私が乗ったときは車両故障(?)のためか大阪駅からなかなか出発せず、30分ぐらい遅れて出発した。それでも定時に到着したのでダイヤにはかなりゆとりがあるのだろう。
 シングルはそこそこ広く(といっても狭いことは狭い)FMラジオも聴くことができる。(ソロだとイヤホンが必要らしい)照明は暖かみのある色であり良い感じであった。
 車内放送はどこから無くなるのか知らないが、大阪から乗るとすでに放送はない時間であり、横浜あたりで放送が入るまでは案内はなかった。この列車にはシャワー設備があり、車掌に言ってカードを買えば使えるのだが、検札が夜が明けてから来たので結局買えなかった。(どのみち深夜は使用できなかったかもしれないが・・・)
 
 住まいが四国になってから、東京へ行く際に何度か使用した。
 ソロはかなり狭く、立つことの出来るスペースはない。またFMラジオもイヤホンがないと聞くことが出来ない(持参するか、車掌から購入する)。またロビースペースが同一車両にあるため、そこでの笑い声などがよく聞こえるのであまりおすすめは出来ない。寝台を取るなら値段は1050円ほど高いがシングルの方がおすすめである(1050円分の価値はあると思います)。
 
 シングルのうち車両の端の部屋は上下に分かれていないため天井が高い個室である。一度この室になったのだが、天井が高いのは気分的にもずいぶん楽であった。シングルを頼むなら端の部屋が空いているかを聞いてみると良いかもしれない。
 
 のびのび座席はカーペットが引かれた広い場所を、頭と足の部分を少し区切った形のスペースが各人に割り当てられている。枕や毛布もなく、枕用のシーツがあるだけである。
 私が乗車したのは晩秋だったこともあり、床暖房となっていた。よって床にふれている部分は暖かいのだが、その他の部分は少々寒かった。寒い季節に乗車するときは大きめのコート(毛布でもいいが・・・)と、枕となるものを持っていくことをおすすめする。
 
 

サンライズゆめ(臨時特急)(東京−下関・広島)
乗車区間・座席種 : 未乗車

 東京から東海道・山陽本線経由で広島・下関まで走る列車。上りが下関発東京行き、下りが東京発広島行きである。
編成は、サンライズ出雲・瀬戸と同じだとおもわれる。
 サンライズの車両を使用した臨時列車でたまに走っている。

 
 

銀河(急行)(東京−大阪)
乗車区間・座席種 : 大阪→東京・客車2段式A寝台(下段)

 この列車は東京−大阪間を新幹線の最終の後に出発し、始発到着の前に到着する夜行急行列車。経由は東海道本線である。新幹線に乗り遅れた場合や、夜までゆっくりしたい、もしくは朝早く行動したい人にお勧めの列車。編成は通常の2段式A寝台車が一両と、B寝台車が7両(5両のときもある)で、個室寝台や座席車などはない。この列車は急行列車であるが、使用される車両は通常の寝台特急のものと同じであるため、特急料金でなく急行料金を払えばよいこの列車はかなりお得であるといえる(ただし寝台料金は同じ)。
 しかしこれでも東京−大阪間の新幹線特急料金よりは高いため(ひかり指定席\5,440-、のぞみ指定席\6,410-、銀河B寝台\7,560-)わざわざこの列車に乗ろうという人は少ないであろう。ましてやA寝台ならなおさらである。
 以前は繁忙期には臨時の全座席指定の(寝台車でない)急行銀河が走っていた記憶があり、この列車なら安く手軽に移動できるので人気があったものと思っていたが、最近編成されていないことからそれほど人気がなかったのであろうか?。
 ちなみに現時点で、大阪から東京へ最も安く快適に行く列車は”サンライズ出雲・瀬戸”もしくは臨時の”サンライズゆめ”の、ノビノビ座席(一般指定席料金のみ)の利用であろう。この列車(出雲・瀬戸のほう)は大阪を深夜0時過ぎに出発するため、大阪での終電はこちらの方が遅い(銀河は22:22発)。ただし東京から大阪へは、サンライズは大阪に停車しない(22:00発、姫路(5:29着)まで止まらない)ので銀河を利用せざるを得ない(ちなみに、銀河の方が発車時間も遅い(23:00発))。
 個人的には銀河に指定席座席車を1〜2両連結すれば、もっと人気が出るのではないかと思われる(ノビノビ座席やカーペット車、レガートシートならなお良い)。しかし、そうすると寝台利用率がさらに低下するであろうためJR的にはいまひとつなのかもしれない。
 この列車も当然の事ながら車内販売はないので、あらかじめ食料などは買い込んで置く必要がある。といっても、乗車時間もそれ程ではないため寝てしまえば特に問題はないであろう。(冷水機もついている)
(経路・編成・値段は2001年8月現在)

 この列車も一度は乗ってみたい列車であったが、機会もなかったのでこの夏(2001年8月)、強引に乗る機会をもうけた。一般の(個室でない)A寝台には一度乗ってみたかったし、最近は一般のA寝台も結構少なくなっているのでこの辺で乗っておこうと思ったわけである。それに、急行なので特急料金(\2,830-)ではなく急行料金(\1,260-)で済むので、少しぐらいは寝台が高くてもいいかという理由もあったのだ。
 時期のせいもあるのだろうが、私が乗ったときのA寝台は親子連れなどもいて、満席ではなかったものの結構混んでいた(B寝台の方は見に行ってないのでわかりません)。車両・内装は古めかしかったが、さすがにA寝台だけあってベッドのスペースは結構広かった。ベッドは進行方向に向いていて、ハンガーと浴衣、スリッパが付いている。下段ではテーブル(本来は座席用)を組み立てて(?)使うことが出来、さらに、大きな窓(これも座席用)から外の景色も見られる。上段には乗ったことがないのでわからないが、おそらく小さな窓が付いているだけだと思われる。
 A寝台は下段が\10,500-、上段が\9,540-なのだが、いくらベッドが広いからと言って、B寝台(\6,300-)に比べて値段にあわないと思われる。まあ、座席化すれば違いは大きいのかもしれないが(座席状態に乗ったことはないが、幅も座席間距離も広いはず)、寝台状態だけならベッドの幅が広いぐらいしか利点がない。まあその分荷物をおくスペースは十分に取れるのだが、これで値段が1.5倍以上もするのは割が合わない。やがてこのタイプのA寝台は個室化にされるなどして、無くなってしまうであろう。
(値段は2001年8月現在)
 

ムーンライトながら(快速)(東京−大垣)
乗車区間・座席種 :大垣→東京・熱海まで指定席車両など

 1996年の春に前身である「大垣夜行」と車両を共用していた急行〔東海〕号が特急化されたため、それに伴って全車両指定席列車として格上げされた列車。特急型リクライニングシートであり、一部車両にはセミコンパートメント席もある(臨時大垣夜行のボックス席よりも広く、テーブルも付いている4人用ボックス座席、リクライニングはしない)。ただし、「始発電車」としての役割を果たすため、途中からは一部車両は自由席となる(上りは熱海から、下りは小田原から)。この列車は快速のため指定席券(510円もしくは310円)を購入すれば18きっぷでも乗車できる。なお、この列車は減光されないため、アイマスクなどがあると良い。
 この列車は18きっぷを販売する時期はかなり早い時期から予約しないととれないことが多いが、18きっぷが使用できない時期は比較的すいているようだ。

 また、この列車は途中から自由席になる車両があるため、指定券を購入するときには注意が必要である。
*下り列車は名古屋から全車自由席となるため「東京→名古屋」間で購入する必要がある(「東京→大垣」間のキップはない)。
*また、一部区間が自由席となる座席は別扱いとなっているため「東京→名古屋」間が満席でも「東京→小田原」間の席が取れることが結構ある。
{ただし1−3号車は名古屋まで指定席であるため、号車番号が1−3号車の「東京→小田原」のキップが発券された場合は、その座席の小田原以西が発券されている可能性もあるため、4−9号車に買えてもらう必要がある(そうでないと、小田原以西で席をどかなければならなくなる)。ちなみに4−6号車を名古屋まで指定にすることもあるらしいので気をつけておいてください(滅多にないらしいが)。}
*下りの場合も同様に、「大垣→東京」が満席なら、「大垣→熱海(4−9号車)」頼むのが手である(現に私はこの方法で指定券を取った)。
*また、セミコンパートメント席も別扱いらしいので、これを頼む手もある。グループなら最適であるし、一人でも注文できる。
(値段は2001年5月現在)

 この列車は大垣に入線するのは発車5分前であるので、早く到着しても暇を持て余すことになる。といっても、大垣までの列車が遅れることも考えられるためある程度は早めに到着するようにした方がよい。私は約1時間前に到着して少々時間が余った。駅の北側にはコンビニがありそこで時間をつぶすという手がある。また、コンビニに行く途中の横道に本屋らしき店もあったが、こちらは営業時間を確認していないため時間がつぶせるかどうかはわからない。
 座席はさすがに特急用だけあってリクライニングもし、快適であるが、扉と座席との間には内扉がついていないため、停車したときに寒い空気が入ってくるので何度か目が覚めた。それ以外は特に問題はない。余談となるが、ムーンライトながらや他の特急列車などの座席に足置きがついていることがあるのだが、これはいまいち使い勝手が悪いと思うのは私だけでしょうか?
 

臨時大垣夜行(臨時快速)(品川→大垣/大垣→東京)
乗車区間・座席種 : 大垣→東京・自由席/品川→名古屋・自由席/豊橋→東京・自由席/品川→名古屋・自由席

 ムーンライトながらが全席指定のため、混雑期に臨時列車として運転する。こちらは全車自由席。古いタイプの車両でオールボックスシートで、昔の夜行列車のという雰囲気を醸し出している。窓から隙間風がはいり、春先でもかなり寒い。
 この列車は普通列車であるため18きっぷが使える時期(この列車が運行される時期の大半になる)は結構混雑する。一人で乗るなら時間ぎりぎりでも座れることもあるらしいが、グループで行くなら2時間ぐらい前には並んだ方が無難。とくに有明にてイベントがある時期は2時間前でも座れないこともあるらしい。
 下りは東京発でなく品川発となるが、これは臨時列車用ホーム(?)が東京駅にはなく、品川駅にあるためである。つまり東京駅では並んで何時間も待つ場所(スペース)がないということでしょう。

 初めて乗ったのは1996年3月であり、3人で2時間前ぐらいから並んだため、無事座ることができた。この季節は夜はまだまだ寒い時期であり窓からの隙間風が入ってきてかなり寒い思いをした。結局なかなか寝付けず、少し寝ては起きての繰り返しであった。余談ではあるが、この列車の後に乗った常磐線では爆睡してしまった。このときは貧乏人だったこともあり(今でも貧乏だが)、東京に着いた日の夜に再び臨時夜行に乗ったのだが、非常にくたびれた。これ以後は2日連続して座席夜行列車には乗るまいと固く決意したのであった。この計画は若くて体力に自信のある方以外にはおすすめできません。
 
 3度目(2000.08)は豊橋から乗ったのだが、当然のことながら座ることは出来ず、通路に座っていった。このときは横浜で降りて京浜東北線に乗り換えたが(2分接続)、爆睡して乗り過ごしてしまった。東京にて比較的時間のある計画の場合は、おすすめといえよう。また、山手線に乗ってぐるぐる回るのも良いだろう。それにしても夜行列車ではなかなか寝付けなかったのに、一般列車に乗り換えるとすぐに寝てしまうというのはどういうわけであろうか・・・
 
 4度目(2002.08)は品川から2人で乗車、約3時間前に到着したのだが、それでも結構人が並んでいるのには驚いた。
 さすがに3時間前に並んだだけのことはあって無事同じボックス席に座ることが出来た。乗るたびに思うのだが、この対面座席の背もたれは変に段が着いているため座りにくい。かえって垂直の方が座りやすいのではないだろうか。
 ずっと起きていようかとも思いいろいろ話をしていたが、結局途中で寝てしまった。確か浜松あたり(4時頃)までは起きていたはず。

 追記:現在(2004.01)はこの列車はシートもクロスシートとなり全車指定席となった。よって指定席券が必要となり並ぶ必要はなくなったものの、指定席券を持たないと東京への夜間移動が出来なくなってしまった。(ちなみに東京からは、小田原まで移動しておけばムーンライトながらに乗ることが出来る。)
 
 


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