〜夜行列車〜
東京・上野←→北陸
夜行列車に関する情報と乗車した列車に関するコメントです


東京・上野発着---北陸方面

北陸(上野−金沢)
乗車区間・座席種 : 上野→金沢・B寝台個室ソロ(上段)

 この列車は上野−金沢間を高崎・長岡を経由して運行されている列車。編成は通常の2段式B寝台4両の他にA寝台個室シングルデラックスが1両と、B寝台個室ソロが3両となっており、8両中4両が個室寝台であるという豪華な編成である。
 運転時間は7時間半〜8時間と短く、寝台でのんびり過ごすというのにはあまり向いていないかもしれない。なお、この列車と同じ路線をほぼ同じ時間に夜行急行”能登”が走っているのであるが、こちらは寝台車はなく座席車のみなので(自由席・指定席・グリーン車)、非常に安い値段で移動することが出来る。北陸に個室寝台が多いというのもこのあたりが事情かも知れない。この区間は安く行くなら能登、リッチにゆったり行くなら北陸と使い分けることが出来るので、利用者にとっては良いことであろう。
 この列車にはシャワールームが2部屋用意されており(B寝台個室ソロの車両のうちの1両−2号車−についている)、\310-のシャワーカードを買うことにより誰でも利用できる。もちろん全員分の水を用意しているとは思えないので、早めに車掌から購入した方が良いであろう。
 この列車も車内販売はないので、あらかじめ食料などは買い込んで置く必要があるが、乗車時間もそれ程ではないため寝てしまえば特に問題はないであろう。
(経路・編成・値段は2001年8月現在)

 この列車のB個室ソロの部屋は、結構広くて快適であった。これで\6,300-はお得であろう。私が乗ったのは上段だったが、どうやら下段の方が広そうである。下段は外側だけでなく、廊下側にも窓がある(もちろんカーテンは付いている)。上段は廊下側には窓はなく、外側の窓は曲面になっていて、寝ながらにして上空を見ることもできる。鍵は持ち帰ることが出来るカードキー式であり車掌さんが渡しに来た。車掌さんが来たついでにシャワーカードも購入、シャワーはやはり他の列車と同じであった。
 車両を見学して回ったが、A個室は結構空きがあるようで、B個室も満席ではなかったようだ。私が泊まった部屋はたまたまだったのかもしれないが、冷房はあまり効かなかったようだ(通路の方が涼しかった)。といっても、我慢できないほど効かないわけでもなく、効きすぎて風邪ひくよりは良いのかもしれない。
 この列車には個室寝台車両が多いのだが、この列車に乗る人はそんなに多くないであろうことから考えてもサービス過剰な気がする。まあ、同ルートをほぼ同じ時間に全座席車急行の能登が走っているので、少しでもこの列車の需要を増やそうという魂胆なのかもしれない。もしくは、会社の都合により仕方がないということも考えられる(北陸はJR東日本と西日本のみを経由)。この車両の所有会社はどちらか知らないが(一本ずつ所有か?)、もし東日本の所有ならB寝台個室の一両を”はくつる”につけた方が良い気がする。
(値段は2001年8月現在)
 

能登(急行)(上野−金沢)
乗車区間・座席種 : 未乗車

 この列車は上野−金沢間を高崎・長岡を経由して運行されている列車で、寝台特急の北陸と同一経路を取る。
 編成は全車両座席車両で、指定席3両(うち1両はレディースカー)、グリーン席1両、自由席5両であり、ラウンジスペースもある。
 寝台車もなく、また急行と言うこともあるため比較的安価にて移動できるのでそういう意味ではおすすめである。ただし、快速ではないので18きっぷでの乗車は出来ません。
 基本的に北陸とほぼ同じ時刻に発着しているが、こちらは急行ということもあり停車駅は多い。よって北陸の泊まらない駅に移動する場合も便利であろう。
 
(編成は2004年1月現在)
 

ムーンライトえちご(快速)(新宿−村上) 2004/1現在は 新宿→新潟、村上→新宿
乗車区間・座席種 : 新宿→村上・新潟まで指定席、村上→新宿など

 ムーンライトシリーズの元祖の列車。当初はただ”ムーンライト”という列車名であった。車内はグリーン車の中古車両であるため、かなりリクライニングもし、座りごごちが良い。
 この列車は快速列車であるため、18きっぷで乗ることが出来る。よってその時期の指定席は非常に取りにくくなるため、早めに座席を取る必要がある。また、この列車は全席指定席であるが、指定席区間は「新宿−新潟」間であるため、キップはその区間で注文しなければならない。(「新宿−村上」間の指定券はない)
 新宿発の下り列車からうまく乗り継げば、普通列車だけでその日(出発日から考えると翌日)のうちに北海道(函館)まで到達できる。さらに、ミッドナイトに乗り継ぐと、次の朝には札幌まで到達できるため(ミッドナイトは現在は臨時列車となってしまったが、18きっぷを販売している時期は走っているであろう)、18きっぷを利用し北海道に向かうおすすめの列車と言えよう。もちろん、新潟付近や日本海沿岸を観光するにももってこいである。

 この列車は新宿からの出発時刻が23時過ぎのため、余り早くついても暇を持て余すことになる。そのあたりの時間で開いている店はタワーレコードぐらいである。
 私が乗車したのは3月末であるが、まだまだ夜は寒く車内は暖房が効いていたのだが、余りにも効きすぎて暑いぐらいであった。これは乗る車両によるのかもしれないが、飲み物は多めに用意することをお勧めします。
 途中の高崎駅では停車時間が約30分ほどあるため、下車してコンビニに立ち寄ることが出来る(東側・西側の両側にある)。ただし停車時刻は午前1時頃である。
 途中で何度か目が覚めたが、なかなか快適でそれほどの疲れもなく乗ることが出来た。


 2度目の乗車(2002.03)は新津からの上り列車、18きっぷにて金沢へ旅行して引き返す予定が、なぜかそのまま北上して村上から東京周りで帰るルートになったため乗車することとなった。
 上りは22:33に村上を自由席快速列車として出発、23:23に新潟駅に到着後全車両指定席で新宿まで運越されている。新潟出発は23:31、新津発は0:06である。
 こちらの列車は新津、長岡で20分ほど停車時間がある。今回は疲れていたこともあり、途中下車をしなかったのでコンビニなどがあるかは不明。
 ちなみに東京到着後西へ向かうなら、新宿まで行かずに赤羽で乗り換えると東京発のムーンライトながらの車両を使った静岡行き普通列車に乗れる(はず)なので、快適な旅を続けることが出来る。(そのときはそこまで考えが回らずに新宿まで乗ってしまった。)

ちなみに現在(2004.1)は赤羽には停車しないのでこの技は使えません。

 3度目の乗車(2002.08)は新宿から乗車、今度は4人で乗車。今回も例によって高崎駅にてコンビニへ飲物を買いに行った。と、ここまでは良かったのだが、どうやらこの先で落雷があったらしくしばらく停止しますとのこと。
 一眠りして目が覚めると高崎駅、仕方ないのでもう一眠りするもやはり高崎駅。この時点ですでに4時(長岡到着時刻)、すでに何となく明るくなってきていた。いったい何時になったら出発するのだろうと思いつつさらに一眠り。次に目が覚めたときはさすがに出発していた。結局約3時間遅れで新潟に到着、本来なら村上まで行くはずのこの列車は新潟止めとなってしまった。
 このとき、北海道方面へ移動する人への救済措置ということで、”いなほ1号”と”かもしか3号”に限り18キップで特急に乗れるということになった(もちろん特急料金は必要)。これらに乗ると青森到着時刻はダイヤ通り運行したとして普通列車に乗り継いだ時間とほぼ同じ時刻となる。ちなみに、私たちの目的地は酒田駅であったので、特急に乗ったものの結局3時間遅れで到着となった。
 まあ、こういう救済措置は18きっぷ旅行者にとっては良いかもしれないが(18きっぷは格安企画切符なので、こういう救済処置をする義務はないので救済措置はJRの善意でありありがたいことなのである。)、その特急にふつうに乗ろうとしている人にとっては迷惑この上ないことであろう(自由席は通路まで人だかりとなっていた)。 
 前にも書いたとおりこの座席は結構リクライニングするので快適なのだが、それは乗り慣れた人にとってのようで、他の3人はあまり寝られなかったようです。

(経路・編成・値段は2002年8月現在)


追記:現在(2004.1)は下り列車は新潟止まりとなっています。<新宿→新潟、村上→新宿>
 


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