福井の浅海の生きものMy図鑑 TOP
福井の浅海の魚たち(温帯魚・スズキ目)
ハタ科 キジハタ |
アジ科 マアジ |
メジナ科 メジナ |
イシダイ科 イシダイ |
ウミタナゴ科 ウミタナゴ |
スズメダイ科 スズメダイ |
タウエガシ科・ニシキギンボ科 ギンポの仲間 |
イカナゴ科 イカナゴ |
ヘビギンポ科 ヘビギンポ |
コケギンポ科 コケギンポ |
アイゴ科 アイゴ |
カマス科 アカカマス |
キジハタ ▲
2005.9.18坂井市三国町
福井の岩礁海岸の浅海で最もよく見られるハタの
仲間です。
体全体に散りばめられたオレンジ色の斑点がとて
もきれいで、福井の浅海中でなかなかオシャレな存
在です。
背中の黒色班がこの種の特徴です。
水中銃を使用してこの魚を捕まえるダイバーに出
会うと、心がとても痛みます。そのせいか、一時この
魚に出会うことが少なくなったような気がしましたが、
最近はまたよく見るようになりました。放流されてい
るからでしょうか。
2008.8.2坂井市三国町
マアジ ▲
2008.7.12坂井市三国町
夏の浅海に潜っていると、いつのまにかマアジの
群れに囲まれていることがよくあります。
秋が深まってくると、浅海域でもかなり大型のマ
アジに出会うことがあります。
2008.7.6坂井市三国町
2006.10.15坂井市三国町
クロダイ ▲
2006.9.17坂井市三国町 ペアのクロダイ
岩礁域の浅海で突然出くわして驚かされることが
度々あります。警戒心が強いらしく、イシダイ以上に
近づくことが困難なタイの仲間。若狭湾の常神で、大
きなクロダイの群れに出会った時は壮観でした。
地方名でチヌやカワダイなどの名があります。吻が
やや尖っているのがクロダイの特徴です。
性的未分化→雌雄同体の両性魚→雄→一部が雄
で大部分が雌 と性転換することが知られています。
成長が遅く、40cm前後の大きさになるのに9年ぐらい
かかるようです。
マダイ ▲
2006.10.1坂井市三国町
岩礁域の浅海で小さな幼魚に出会うことが多いマダ
イは、2〜3年魚になると深みに移動するようです。
でも、春〜初夏の産卵期には、浅海にまた戻ってきて、
夕刻に産卵することが知られています。
淡紅色のタイの仲間で、マダイの特徴は、体に散らば
るコバルトブルーの小斑点と尾鰭の後縁の黒い縁取りで
す。
2008.7.6坂井市三国町
メジナ ▲
1987.7越前町梅浦
福井の岩礁域の浅海で、最もよく出会う大型魚の
代表種がメジナです。
釣魚としては、グレと呼ばれています。
浅海では、背が青みを帯び腹部が銀白色の幼魚が、
餌を採りながら藻場を移動する群れにもよく出会います。
1987.8越廼村城有
イシダイ ▲
2007.10.7坂井市三国町 老成すると縞模様が不明瞭に
メジナの次に福井の岩礁域の浅海でよく見られ
る大型魚がイシダイです。
体の黒い横縞模様がイシダイの特徴ですが、
老成すると横縞が不鮮明になり、雄の場合は消え
てしまうようです。
2008.9.7福井市亀島
潜っていると、イシダイの幼魚は、人懐っこく近
寄ってくるだけでなく、素肌に噛み付いてくるので
驚かされます。
しかも、つきまとわれてなかなか離れてくれず
に困ってしまうことも度々です。
地方によっては、イシダイの幼魚のことを、「チ
ンボカミ」と呼んでいるようです。
ウミタナゴ ▲
2008.9.7福井市亀島
浅海のガラモ場でよく出会うウミタナゴは卵胎
生魚。
初夏に仔魚を出産することが知られています。
この写真は、銀色がかったマタナゴ型。深みに
は、赤っぽいアカタナゴ型がいることが知られてい
ます。
2006.10.15坂井市三国町
スズメダイ ▲
1987.9.6越前町越前岬
スズメダイの仲間で、最も低温に強く、日本海
で唯一越冬できるのがスズメダイです。
夏の浅海で産卵するため、秋には右の写真の
ような幼魚に出会います。
2006.10.15坂井市三国町 スズメダイの幼魚
キュウセン ▲
2007.10.14坂井市三国町 キュウセンの♀
福井の浅海で最もよく見られるベラの仲間です。
ベラの仲間は、雌性先熟の性転換をする魚とし
て有名です。
キュウセンも、幼魚は黒い縦縞が目立つ雌の色
彩のものばかりですが、大きくなるにつれて一部の
個体が雄に性転換するようです。
2006.10.15坂井市三国町 キュウセンの♂
ホンベラ ▲
2008.9.7福井市亀島
キュウセンとともに、福井の浅海で最もよく見
られる、ベラの仲間です。
ホンベラも雌が多く、雄に出会うことは少ない
気がします。幼魚は、背鰭の斑紋が特徴的です。
2006.10.15坂井市三国町 ホンベラの幼魚
2006.10.15坂井市三国町 ホンベラの幼魚
ギンポの仲間 ▲
2002.8.31若狭町常神
福井の浅海の岩礁で時々見かけるギンポの
仲間は、種類の判別がなかなか困難です。
代表的な種類には、ギンポやダイナンギンポ
がいますが、これらの種類以外にも、福井の浅
海には色々な種類が生息しているようです。
2008.8.2坂井市三国町
2008.8.2坂井市三国町
この写真の種類は、この写真を撮影した時に
初めて出会った種類です。
顎からお腹にかけてが、白っぽい個体と赤っ
ぽい個体が一緒に居るところに出会いました。
雌雄のペアでしょうか?
潜れば潜るほど、福井の浅海で初めて出会
う魚たちに、まだまだ恵まれそうです。
2008.8.2坂井市三国町
イカナゴ ▲
2006.8.6福井市鷹巣 海水浴場の浅瀬は死骸だらけでした
子供たちと鷹巣海水浴場に海水浴に行った
際に撮影した写真です。海中に、死んでしま
ったイカナゴがたくさんいたので、珍しいと思
い撮影しました。
イカナゴは、海水温が高くなる夏季には、
砂に潜って夏眠することが知られています。
ヘビギンポ ▲
2005.8.7若狭町烏辺島 ヘビギンポの♂
岩礁の上でじっとしているところによく出会う
ヘビギンポは、雌雄で色彩が全く異なります。
2008.8.2坂井市三国町 ヘビギンポの♀
コケギンポ ▲
2008.7.27坂井市三国町
浅海の小さな岩穴から、ユーモラスな顔を出
して辺りを伺う姿がかわいいコケギンポは、眼
の上の樹枝状の皮弁が特徴です。
2008.7.27坂井市三国町
ナベカ ▲
2001.8.5福井市亀島
浅海の岩礁上で、鮮やかな黄色が目立つか
わいいイソギンポの仲間です。
岩穴などの穴を利用して生息しています。
2007.8.5若狭町烏辺島
2007.8.5若狭町烏辺島
ニジギンポ ▲
2006.10.15坂井市三国町
イソギンポの仲間では、最も活発に泳ぐニジ
ギンポ。ナベカやコケギンポと同様に岩穴など
の穴を生息に利用します。
空缶の中にいるところを、海中で見たことも
あります。
2008.9.6福井市亀島
ホシギンポ ▲
2002.9.1若狭町食見
ユーモラスな顔のホシギンポは、波当たりが
強い岩礁性海岸で時々見かけます。
福井付近より南で生息しているようです。
2002.9.1若狭町食見
イソハゼ ▲
2007.7.22坂井市三国町
あまり出会ったことがなかったハゼの仲間で
すが、イソハゼは日本固有種で、日本海側では
新潟県以南に生息している普通種とのことです。
サビハゼ ▲
2006.10.15坂井市三国町
福井の岩礁域の砂地の海底で最もよく見ら
れるハゼの仲間です。
サビハゼは、口の下のひげで見分けられま
すが、地味な色彩のハゼの仲間は、なかなか
種類の判別が困難です。
2006.9.17坂井市三国町
キヌバリ ▲
2002.8.6若狭町食見 日本海型、横縞が7本
浅瀬の岩陰でじっとしているところに出会うこ
とが多いキヌバリは、日本海側と太平洋側に生
息しているもので、体の横縞の数が異なること
が、よく知られています。
写真のように、横縞の数は、日本海側のキ
ヌバリが7本で、太平洋側のものより1本多い
ようです。
2002.8.31若狭町常神
チャガラ ▲
2002.9.1若狭町食見
福井の浅海で見られるハゼの仲間です。
浅海の中層に群れで浮かんでいますが、
小さくてなかなかうまく写真が撮れません。
2007.8.26坂井市三国町 チャガラのアップ
リュウグウハゼ ▲
1990.8.27越前町軍艦岩
リュウグウハゼとニシキハゼの2種は、岩礁
域のやや深い砂地の海底で見られるハゼの仲
間です。
ニシキハゼ ▲
1993.9.25越前町軍艦岩
アイゴ ▲
2002.8.31若狭町常神
アイゴは、幼魚から成魚まで海藻を食べるた
め、近年の磯焼けの原因の1つとして、アイゴの
食害が取り上げられ、どんどん捕獲して食べるこ
とで磯焼けを防ごうというようなことがまことしやか
に話題になっています。アイゴにとってはいい迷
惑ですね。
アイゴの鰭の棘には、毒があるため海中では
触らないようにしましょう。
アカカマス ▲
2007.8.26坂井市三国町
夏の終わりから秋にかけて、だんだん大きく
なるアカカマスの群れに出会います。
2007.8.26坂井市三国町
2007.8.26坂井市三国町