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福井の浅海のイソガニたち
■十脚目 短尾下目 イワガニ科 |
■十脚目 短尾下目 ガザミ科(ワタリガニ科) |
イワガニ ▲
2002.6.8坂井市三国町 雄島で見つけた大きなイワガニです
甲の横縞模様がイワカ゜ニの特徴。
福井や日本各地の海岸の岩場に最も
普通にみられる、磯ガニの仲間です。
しかしこのカニは、原色日本大型甲殻
類図鑑[ ㈱保育社 ]などによると、明
治23年(1890)以前には、日本産の
記録がなく、ハワイ諸島に生息しない
このカニが、アメリカから日本に定着
した経緯について詳細な報告書があ
るようです。
2005.6.12坂井市三国町
2005.7.24坂井市三国町 オスのイワガニ
2005.7.24坂井市三国町 オスのイワガニ
2005.7.24坂井市三国町 メスのイワガニ 抱卵中
抱卵を、7月下旬に確認しました。
イワガニは、転石海岸のレキの下を覗
いてみると、レキとレキの間の空間に
生息していることがわかります。
また、磯を歩いていると、転石や大き
な岩の表面や浅い海中でも見かける
ことがあります。近づくと、大きな岩の
隙間にうまく隠れているイワガニを見
つけることができます。
モクズガニ ▲
2005.1.2坂井市三国町 真冬の海岸に川から下ってきたモクズガニ
正月早々二の浜に出かけたところ、
川から海に下って来たモクズガニを
波打ち際で見つけました。
波打ち際の小さな岩陰に隠れてじ
っとしているところを撮影しました。
2005.1.2坂井市三国町
ヒライソガニ ▲
2006.9.24坂井市三国町 まだ若いヒライソガニ
このカニに出会うことは、あまり多くは
ありません。
この写真は、転石の間で見つけた個
体です。
2008.10.5坂井市三国町 メスのヒライソガニ
この個体は、タイドプールで巻貝を調
べていた時に、偶然、多くの巻貝の下
に隠れているところを見つけました。
2008.10.5坂井市三国町 メスのヒライソガニ
ヒライソガニの特徴は、その名のとお
り、甲が平べったいこと。それと、ハ
サミの先端が白いことです。
甲の色彩や斑紋は、変異が多いよ
うです。
2008.10.5坂井市三国町 メスのヒライソガニ 抱卵中
イソガニ ▲
2006.12.24坂井市三国町 メスのイソガニ
イソガニの特徴は、ハサミに散らばる
紫色の斑点です。
腹部の紫色の模様も特徴でしょうか?
2006.12.24坂井市三国町 メスのイソガニ
アカイソガニ ▲
2002.11.7坂井市三国町 オスのアカイソガニ
「原色日本大型甲殻類図鑑・㈱保育社」
には、このカニの主な生息地として、
「福井県三国」が記載されています。
甲の赤くて独特の模様が、アカイソガニ
の特徴です。
2002.11.7坂井市三国町 オスのアカイソガニ
2006.9.24坂井市三国町 メスのアカイソガニ 抱卵中
2008.9.20坂井市三国町 メスのアカイソガニ
2008.9.20坂井市三国町 メスのアカイソガニ
ヒメアカイソガニ ▲
2005.5.3坂井市三国町
小さなこの赤いカニは、大きなレキの
下に堆積している小さなレキの間に
生息しています。
ヒメアカイソガニの甲の形は、縁に歯
(切れ込み)が無く、前方が丸みを帯
びていて、後側がやや狭まっている
のが特徴です。
ハサミの大きさは、雄が大きく、雌が
小さいようです。
2006.12.24坂井市三国町
ハサミが大きいオスと小さいメス
写真を撮るために、4匹そろってじっと
していてもらうのは、なかなか大変で
した・・・
イシガニ ▲
2004.11.6坂井市三国町 ヒレ脚があるワタリガニの仲間
若い個体です
三国海岸のタイドプールでは、ヤドカリ
や秋には無数のスジエビモドキが見ら
れます。
タイドプールで観察していると、まだ若
いイシガニを見つけました。
イシガニは、ワタリガニの仲間で、第5
脚(一番後ろの足)が足ヒレのような
遊泳脚になっていて、海中を素早く泳
ぐことができます。
この写真は、幼い個体なので複雑な
色彩ですが、成体になると、全体が
青灰色や緑灰色に変わっていきます。
ベニイシガニ ▲
2005.8.28坂井市三国町
いつも岩の隙間にいるので、なかなか写真がうまく撮れません
ベニイシガニも、ヒレ脚があるワタリガニの仲間です
波食棚の外周部は、海中で小さな崖
となっています。この崖は、大小の凹
凸が多く、この窪みで隠れるように生
息しているのがベニイシガニです。
捕まえようとしても、なかなか手が届
かないような空間を巧みに利用して
います。
イシガニと同じワタリガニの仲間で、
第5脚(一番後の足)は、足ヒレ状の
遊泳脚になっています。夜は活発に
動き回るようです。
2005.8.28坂井市三国町
2008.8.15坂井市三国町