新たな世界へ |
今日から,第2ステージ・弁護修習が始まりました。検察という組織の中で過ごした3か月とはまた大きく異なった,より独立性の高い,新たな世界に入ることになります。
まずは,ホテルの会場で弁護修習の開始式でした。この日まで,各修習生の指導担当弁護士は知らされていないので,一体どんな先生が自分の担当になるのか,みな期待と不安でいっぱいです。座席の配列からいって,自分の正面に座る先生が指導担当になるようなので,弁護士の先生が部屋に入ってくるたびに,「おっ,あの先生はどこに座るんだ?」といった具合に,全修習生の視線がそちらに集中することになります(笑)。で,全員が席に着くと,互いに向き合って昼食をとりました。ちなみに,検察庁とは違って,いちいち食事代を修習生に請求してこないあたり,さすが弁護士は羽振りが良いなーと,妙な所で感心したりもしました。
自分の指導担当弁護士は,非常に温厚でユニークな先生です。最初の自己紹介でも,「ウチはあんまり仕事ないんよ。やること無いかもしれんけど,ごめんねー。」と言って,場の笑いをとっておられました。先生は,修習生指導を担当するのは4回目だそうで,もう慣れたもの。法律のことや通常の会話も,修習生のレベルに合わせて下さいます。事務員の方も,決して「よそ者」というような扱いをせず,むしろ非常にアットホームな感じで温かく迎えてくれました。おかげで,人見知りのかなり激しい自分も,ほとんど違和感なくスムーズに事務所に溶け込むことができたように思います。
さて,初日は挨拶だけで終わりかと思いきや,さっそく先生についてまわって具体的な修習に入りました(苦笑)。顧問先の法律相談を1件,債権者集会を1件,不当利得返還請求の弁論準備手続を1件,それぞれ見学しましたが,いかんせん3ヶ月間ずっと刑事事件ばかりやっていたため,頭がついていかない・・・。民法のごっつ基本的な条文知識すら忘れかけてるようなので,昔のテキストでも少し目を通そうかなぁと,早くも反省しきりなのでした。
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Date: 2002/10/04 |
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