「支払え」から「処す」へ |
今日から刑裁修習です。修習期間が1年半に短縮され,カリキュラムが全体としてタイトになったため,各修習の間に休む間はありません。つい昨日までは「○×円支払え」の世界にいたのに,一夜にして「○×年に処す」の世界に来ることになったわけです。
さて,初日の今日は,部長から刑裁修習にあたっての留意点について説明を受けました。ここで,まず最初に叩き込まれるのが「秘密厳守」です。たとえば,食堂や裁判所の廊下で「あの事件の供述調書だけどさぁ・・・」等と事件の話をすることは絶対に許されません。万が一,近くに関係者がいたら大変ですからね。事件の話をするのは,裁判官室および書記官室の中のみです。刑事手続は,刑罰という人権侵害を正当化する手続なわけですから,民事に比べれば必然的にあらゆる面で厳しさが求められます。部屋全体もどことなく厳しい雰囲気で,民事部のように雑談が飛び交うこともないですし,お菓子の備え付けなんかありません(汗)。
説明を受け終わると,さっそく記録検討です。自分は,とある業務上過失致死事件の配転を受けました。・・・といっても,自分は検察修習以来,半年間ほど刑事事件から遠ざかっているので,もうすっかり刑事のことは記憶の地層の奥深くに埋まってしまってます。現場の写真を見たりするのも,あの頃は慣れてたはずなんですが,再び抵抗感が(汗)。来週から,また徐々に慣らしていきます。
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Date: 2003/04/04 |
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