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pen8.gif (163 バイト) 司法試験って何?

 司法試験とは、裁判官、検察官、又は弁護士となろうとする者に必要な学識およびその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とする試験を言います。(司法試験法1条1項)

 一般に司法試験と言った場合には、択一試験(憲法・民法・刑法)、論文試験(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)、口述試験(憲法・民事系・刑事系)の3つを指し、これら全てに合格する必要があります。

 

pen8.gif (163 バイト) 勉強のきっかけ

 その昔、自分は、警察官になりたいと思っていたことがありました。社会正義を実現することへの憧れが漠然とあったのだと思います。

 しかし、その後、自分が運動おんちであるという悲しい宿命に気づき(笑)、警察官は断念。自分は頭脳労働以外に全くとりえがないと悟り、検察官を目指すべく司法試験の受験を考えるようになりました。

 その後は、高校受験・大学受験と目の前の試験をクリアするのに精一杯で、それ以上自分の将来についてきちんと考えるという機会はありませんでした。そして、大学の法学部に入ったということもあり、それほど深く考えることなく、この勉強を始めたというのが正直なところです。

 

pen8.gif (163 バイト) 基幹講座時代

 大学1年の秋に、LECの入門講座(岩崎クラス)で勉強を始めました。当時はまだプロヴィデンステキストがなく、講義録というぺらぺらのテキストで授業が行われていました。復習は、講義録を見返す程度しかしてませんでしたが、疑問点は必ずチューターさんに尋ねて解消するようにしていました。

 大学2年の秋から、論文基礎力完成講座が始まりました。ところが、岩崎クラスはここでいきなり講義のレベルが上がるため、自分は全くついていけず、憲法が終わった時点でドロップアウトしてしまいました。その後、高野クラスであらためて憲法からスタートし、大急ぎで択基礎に間に合わせました。もっとも、途中で講師を変えたことに加え、当時バンド活動を平行してやっていたこともあり、復習はテキストを見返すのが精一杯でした(問題集はほとんど手付かず)。

 大学3年の冬からは、択一基礎力完成講座です。ここでようやく、プロヴィの講義に合流しました。この時は、もうバンドもやめていたので、勉強に集中できました。択基礎の講義にあわせて、3月までに、プロヴィの精読→肢別本→択一過去問というセットを2周こなしました。

 ※ 勉強法の詳細は、Studyコーナーで紹介します。

 

pen8.gif (163 バイト) 受験1年目

 3月いっぱいで択基礎が終わりました。4月に入ってからは、プロヴィを読みつつ、肢別本と過去問の間違えた問題のみを繰り返し解きました。周囲では、いわゆる「択一六法」的なもので勉強する人も多かったのですが、自分はあまり手を広げるのは得策でないと考え、プロヴィデンス一本でいきました。その結果、択一試験は43点で無事合格することができました。

 ところが、この年は、あまりにも択一の勉強を頑張りすぎたため、択一の合格とともに燃え尽きてしまい、論文の勉強に身が入りませんでした(あろうことか、この時期にホームページの作成なども始めてしまう(笑))。加えて、論基礎時代にバタバタしたこともあって、論文の勉強法というものがほとんどわかってませんでした。ファイナル答練などの直前答練も全く受けず、プロヴィのみ読んで本試験に突っ込みました。その結果、総合Eで見事に不合格でした。

 

pen8.gif (163 バイト) 受験2年目

 2年目は、なぜ自分が論文試験に落ちたのかという点を分析することから始まりました。世に出回っている「○○合格法」「XX合格体験記」といった本を、ずいぶん読んだ記憶があります。

 その中で、自分の勉強法を劇的に変えるきっかけとなったのは、「P&C方式 速攻司法試験突破術」という本でした。テキストを読んでるだけの勉強法ではうからない。予想問題をできるだけ大量につぶす方が有効なんだ、ということに気づいたのです。(ただし、自分は、優秀答案をいくつも読むといった勉強は全くしませんでした。問題中心の勉強をすべき、という部分をパクッただけです。体験記や方法論の類は、このように自分に必要な限度でパクるのが正しい使い方だと思います。)

 そこで、秋からは、GR論文答練を受講するとともに、論基礎問題集・論文過去問・後期A答練・ローラー答練を集めて解きまくりました。(頭の中で5分くらい答案構成をやって、解答例を読む、という方法です) 量が膨大ですから、この時点でどの程度頭に入ってたかは疑問ですが・・・。

 3月いっぱいで答練が終わるので、4月から択一対策を始めました。去年と同じく、プロヴィ→肢別本→過去問(間違えたもののみ)を2周ほどするとともに、択一直前早起き特訓を受けました。この早起き特訓で、かなり問題を解くスピードがついたと思います。

 その結果、択一は合格、論文は総合Aで不合格でした。

 

pen8.gif (163 バイト) 受験3年目

 3年目は、またまた自分の敗因分析から始まりました。論文の再現答案と成績通知を見比べた結果、まず論証が長すぎて(参考答案のごとし・・・)肝心なことがうすっぺらい、他方で余事記載が非常に多い(思いついたことをとりあえず書いてしまう)ことが大きなマイナス要因になっていると感じました。

 要は、出題意図をつかむ(本問で書くべきものとそうでないものの見分け、論点間のバランスの見分けをつける)訓練をしなければならないと思ったのです。とくに論点間のバランスなどは、実際に答案を書いてみないとなかなか訓練できません。そこで、自分は、秋から毎朝一通、必ず答案を書くようにしました(択一試験の1ヶ月前は除く)。これに加えて、後期A答練も受けてましたから、相当数の答案を書いたことになります。これによって、論証は驚くほどコンパクトになり、余事記載もなくなりました(「迷ったら書かない」というクセをつける)。

 その結果、(丙案の恩恵もあいまって)無事論文合格することができました。論文の成績で伸び悩んでる方には、ぜひ、「一日一通」をおすすめしたいです。

 夏の間は口述ゼミを組み、早稲田の口述過去問(5年分)に目を通しました。あと、プロヴィも1周まわしていたので、比較的余裕がありました。口述直前期は、条文とプロヴィを読むのが精一杯でした。

 口述試験はしどろもどろもいいところでした(Studyコーナーに再現があります)。後になって、「あー、あそこはこう言えばよかった!」と思うところも多々あったのですが、ふたを開けてみると、なんとか合格していました。よく言われるとおり、一応会話になっていればいいのかな、と感じました。

 

pen8.gif (163 バイト) 理想の法曹

 勉強のきっかけで述べたように、当初は検察官を目指してこの勉強を始めたのですが、割と流されやすい性格のせいか、「家裁の人」を読んで裁判官になりたいと思ったり、「私の事件簿」を読んで弁護士になりたいと思ったりもしました。

 結局のところ、自分はまだ、「絶対これになりたい!」と言えるほど、それぞれの仕事をよくわかってないのだと思います。これから修習に行くまでの間、そして修習における経験を通じて、自分の理想の法曹を考えるつもりです。