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−あ−


アーティクル【あーてぃくる】

 早稲田セミナーが出版している司法試験雑誌。勉強法や体験記、各科目の具体的な問題検討など様々な記事が載っているが、ほとんどの購入者は巻末の4コママンガ(今日も明日もあさっても)を目当てとする。


悪問【あくもん】

 過度に細かい知識が要求されたり、厳密に考えれば解答が複数出てしまうなど、十分に練られていない問題。
 受験生が自分のミスに対して言い訳をする際によく用いられる。
 <例>「この問題は悪問だから、解けなくてもいいや。」


肢【あし】

 択一試験における、個々の選択肢。


肢別本【あしべつぼん】

 択一試験の過去問を選択肢ごとにばらして、○×方式に再構成した問題集。辰巳法律研究所出版。
 <類義語>肢別チェックシート。LECの択一基礎力完成講座で配布されるが、解説がないため、利用する受験生はあまりいない。


芦部信喜【あしべのぶよし】

 憲法学者。著書の「憲法 新版」は、受験界で最も広く用いられている基本書のひとつである。現在の司法試験委員にも、芦部先生の弟子が多いと言われている。1999年逝去。


あてはめ【あてはめ】

 自分が定立した規範を、問題文の事案について適用すること。この部分の出来・不出来が、答案の評価を大きく左右すると言われる。


あの論点、書いた?【あのろんてん、かいた?】

 答練や論文試験が終わった後に、受験生同士で交わされる定番の会話。
 同じ内容を書いた仲間を見つけて安心するために用いられることが多いが、まれに、相手に精神的ダメージを与えるために用いられる。他方、逆に相手方からその誤りを指摘され、自らが精神的ダメージを被る場合もある。


−い−


イークゥォル【イークゥォル】

 岩崎茂雄講師の口癖のひとつ。ある用語をより具体的に説明する場合に用いられる。正しくは、equal。


いいよね?【いいよね】

 高野泰衡講師の口癖のひとつ。説明が一区切りついた時に、次の話題へのつなぎとして用いられる。たとえ受講生がよくないと思っていても、無理矢理いいことにしてしまうなど、若干強引な用いられ方をする場合もある。


イグザンポゥ【いぐざんぽぅ】

 岩崎茂雄講師の口癖のひとつ。具体例を挙げるときに用いられる。正しくは、example。


1番クジ【いちばんくじ】

 口述試験における、各組の最初の受験者のこと。
 <例>「1番クジは落ちない」(最初の受験者は、まだ比較の対象がないため、不合格とされにくい、という受験界の迷信。真偽の程は不明。)


1問目のワナ【いちもんめのわな】

 択一試験において、各科目の第1問は難しい問題が多いこと。このような出題方法がなされるのは、出鼻をくじいて受験生のリズムを崩させるため、また、1問目は心理的にパスしにくいためと言われている。


井藤公量【いとうきみかず】

 辰巳法律研究所講師。P&C方式(優秀答案の読み込み)勉強法の創始者として一躍有名になる。もっとも、受験生の評判は、賛否両論に分かれている。
 <参考>伊藤(真)と混乱しないように注意。


伊藤塾【いとうじゅく】

 伊藤真が、LECから独立後に自ら設立した司法試験予備校。


伊藤真/イトマコ【いとうまこと/いとまこ】

 伊藤塾塾長。流暢な語り口と実務経験をふまえた講義で、受験界no.1の人気を博する。熱狂的ファンも多数。他方で、その私生活については様々な噂もささやかれている。
 <類義語>まこっちゃん、マコツ。これらは微妙にニュアンスが異なる。前者は親しみをこめた呼称、後者はやや軽蔑的な呼称として用いられる。


岩崎茂雄【いわさきしげお】

 LEC専任講師。LECで司法試験の講座が開講された初期の段階から受験指導に携わる、この道のベテラン。独特の口調のため、受験生によって好き嫌いが分かれやすい。口癖は、「チェック」「メリハリ」など多数。なお、弁護士登録をしていない理由について、受験生の間で過激な噂がささやかれている。


−う−


上三法【うえさんぽう】

 憲法・民法・刑法のこと。
 <対義語>下三法(商法、民事訴訟法、刑事訴訟法のこと)


ヴェテラン【う゛ぇてらん】

 長期受験者のこと。通常、丙案を失うと「ヴェテラン」になるとされる。一般社会においては、熟練した者に対する敬称として用いられるが、司法試験界においてはむしろ侮蔑的ニュアンスをこめて用いられることが多い。
 <対義語>若手(短期受験者のこと)


嘘を書かない【うそをかかない】

 論文試験において、積極的に誤った内容を書いてはいけないという格言。内容がそれほど優れていなくても、積極ミスがなければ相対的に高い評価を受けるとされる。もっとも、答案を書いている本人が「これは嘘だ」と意識して書いていることはほとんど無いと思われるので、この格言を知っているからといって積極ミスが減るかどうかは疑問の余地もある。


内田貴【うちだたかし】

 民法学者。著書の「民法T・U・V」は、受験界で最も人気のある基本書のひとつである。現在、司法試験委員であり、論文試験においても内田先生の問題意識が反映した出題がなされていると言われる。


−え−


A答【えーとう】

 LECのA型答練の略。LECの中ではハイエンドの答練だが、4大予備校の答練の中では比較的基本的な出題が多い方だとされる。


−お−


大谷實【おおやみのる】

 刑法学者。著書の「刑法講義総論・各論」は、前田先生の本と人気を二分する基本書である。初期の著書では結果無価値論だったが、後に行為無価値論に改説したという、おそるべき柔軟性を持つ。その他の論点についても改説が多く、頻繁に版を改めることで有名。


落とす【おとす】

 答練・本試験等において、書くべき論述を書き忘れたこと。「書き落とす」の略。答練では、論点落としによってほぼ確実に減点されるが、本試験では、必ずしも減点されるとは限らず、むしろ嘘を書かないことが大事とされる。
 <例>「まずいなー。あの論点、落としちゃったよ。」

 

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