国語の問題? 並び替え問題については、様々なテクニックが受験界で受け継がれています。肢中に共通のキーワードがあれば、それらはつながる可能性が高い。冒頭・逆接の接続詞からとっかかりをつかむ。などなど・・・。「並び替えは国語の問題である」とまで言われたことがあるほどです。 これらのテクニックが、問題を解くにあたって有用であることは確かです。(並び替えテクニックの詳細は、永山在浩著「短答の優等生になる講座・並び替え問題編」が大変詳しく、オススメです。) しかし、近時の並び替え問題は、これらのテクニックが通用しないものも増えてきています。キーワードが全ての肢で共通していたり、また冒頭の肢がどれかわかりにくい形式になっていたり、いかにも逆接っぽいフェイク選択肢が混じっていたり・・・。近時の並び替え問題は、決して国語の問題ではなくなっています。むしろ、内容を考えずに、上述のような単なるテクニックだけで解こうとすると、かえって不正解にたどりついてしまうこともしばしばです。
並び替え問題の難易度をさらに高めているのは、穴埋め問題との融合です。この場合、全ての穴を埋める必要はないとしても、ある程度は穴を埋めなければそもそも並び替えの土俵にすら乗れません。現在の択一試験の出題形式の中で、最も手間がかかり、かつ正解する可能性の低い問題形式だと思います。 自分は、並び替え問題は全てとばして、後回しにしていました。並び替え以外の問題を3時間ほどかけて全て解いてから、残りの30分で、簡単そうな並び替え問題から順に時間の許す限り解いていました。この方が、精神的に落ち着いた状態で並び替えを解くことができます。(60問すべてに目を通してない状態で並び替えを解くと、その先にまだたくさん問題が残っていることが気になって、焦ってしまうからです) ここでのポイントは、「いけそう」と思っても、とばすことです。一見「いけそう」だからといって、実際に簡単な問題であるという保障はどこにもありません。むしろ、「いけそう」と思って、解いてみると結局わからなかったという場合、精神的ダメージはかなり大きいです。時間を浪費してしまったというわだかまりを抱えたまま次の問題に移っては、解けるものも解けなくなってしまいます。このような悪循環に陥る可能性が最も高いのが、並び替え問題なのです。 第一、「いけそう」かどうか(とばすかどうか)を迷っている時間がもったいないです。形式的に、並び替えはとばす。その方が絶対効率的です。「いけそう」な並び替えは、後回しにした問題の中で真っ先に解けばいいのです。60問全てに目を通さないうちに、勝手に「いけそう」だと考えて、並び替えを解きにかかるのは危険だと思います。 |