評価:★★★★★ 言わずと知れた、択一過去問を○×方式にひきなおした問題集です。賛否両論ありますが(最近は、否の方が多いみたいですが)、自分はあえて星5つをつけます。 予備校の択一用講座を受けても、そう簡単に過去問が解けるようになるわけではありません。知らないことが多いと、問題を解くにも解説を読むにも、ロスが多すぎるんです。そこで、肢別本で、必要な知識をあらかじめインプットするとよいと思います。肢別にバラすのは良くないと見る向きもあるようですが、自分は、あくまで過去問はインプットの素材だと割り切ってます。
評価:★★☆☆☆ LECの論文基礎力完成講座で使用する問題集です。・・・が、自分を含め、受験生からの評判はあまり良くありません。 実は、これ、旧パーフェクトテキストの問題と解答例をそのままB5サイズに引きなおしただけなんです。だから、採っている学説やその理由づけ、順序などは、現在のプロヴィデンステキストと全く対応していません。また、解答例も古いため、事例問題なのに冒頭で定義から入ったり、あてはめがほとんどなかったりと、おそろしく非実践的です。(もっとも、論基礎の講義の中で、改善点の指摘などはある程度してくれます。) 個人的には、論基礎も「論文の森」で講義すればいいのになぁ、と思ったりもします。
評価:★★★★☆ 辰巳の人気講師・貞友義典先生の過去問講義を、そのまま実況中継形式で書き下ろしたという、一風変わった過去問本です。口語体なので、わかりやすく、すいすい読めていきます。「問題文から、どのように発想していくか」という視点で書かれている点で、すごく参考になる一冊だと思います。 ただ、貞友先生の解答例はやたら長いものが多く、明らかに4ページを超えていると思われるものもあります。まぁ、思考のプロセスを学ぶための本と考えたほうがいいかもしれません。
評価:★★★☆☆ LECの論文過去問集です。これも論基礎で使用されています。解説はなく、フローチャートやノート、図表が不定期的に挟まっています。 解答例の出来は、玉石混交という感じです。平成以降のものは「玉」が多いと思いますが、昭和期になると「石」がごろごろ(汗)。また、解答例によって、行数や1行あたりの文字数が異なるため、どの程度の分量の解答なのかが全くわからないのも痛いところです。 とはいえ、論文の過去問は、現在出版されている本の中では、あまりいいものがないのが現状です。あえて言えば、年明けからLECが実施している「論文早起き特訓」で配られる解答例がオススメです。すべて前年度の合格者が作っているため、かなり実践的で使えるものが多かったですね。
評価:★★★★★ LECの過去のA答練・ファイナル答練の問題集です。実際に答練で出題されただけあって、問題・解答ともよく練られています。問題は、最近の判例を素材にしたものがわりと多く、判例を答案の形で勉強するのに適しています。また、解答例も、論点間のバランスをよく考えてメリハリがついてるし、しかも、答練レジュメと同じ見開き2ページのレイアウトをとっているので、大変見やすいです。値段も手ごろだし(2000円前後)、文句なしの5つ星!でしょう。 あえて苦言を呈するならば、論点の解説がついている問題と、ついていない問題とがあります。また、解答例も、2つあるものと1つしかないものとがあります。でも、たいていは、受験生が一般に採用している立場で書かれているので、ほとんど不便は感じませんでした。
※ 評価の基準は、以下の通りです。 ★★★★★=必要的参考書 |