昭和35年第1問(国民主権) 難易度は、普通。長くなりがちな国民主権の論証をなるべくコンパクトにおさめた上で、それとリンクさせる形で各論の項目を立てられるかがポイントだと思います。
難易度は、やや難。全国民の代表、議院内閣制、司法権の独立、地方自治の本旨という重要基本原理が横断的に問われており、良問だと思います。
難易度は、普通。22条の審査基準論に持ち込むよりは、13条による保障の可否とした方が楽です。前段違憲、後段合憲とすると比較しやすいですが、後段も下級審判例に従って緻密なあてはめができればなお良いと思います。
難易度は、普通。私人間効力の問題は、あてはめが勝負と考えて間違いないでしょう。部分社会の法理を忘れがちな方も、ここで再度チェックして下さい。
難易度は、やや難。検閲をどうクリアするかがやや難しいところですが、判例に立ってあっさり否定するのが賢いと思います。法律の合憲性と処分の合憲性に分けた上で、あてはめを丁寧に。
難易度は、やや難。環境権という目新しいものが題材となっているので、一応ストックしてました。裁判規範性までは基本的ですが、その先が難しいので、知ってないと解けないと思います。
難易度は、難。前段の2つめの事例を、どのような形で14条に持ち込むかが迷うところだと思います。身体的理由の場合と結論を変えた方が書きやすいので、性別による差別を問題として違憲とすればよいでしょう。
難易度は、難。おそらく初見で解答を出すのは困難だと思います。が、普段考えたことのない視点が出されたときの対策として、一度見ておく価値はあります。
難易度は、やや難。近時の憲法の傾向どおり、あてはめ勝負の問題です。信教の自由の制約を問題とする中で、どのような流れで目的効果基準を織り交ぜるかが少し難しいと思います。
難易度は、普通。典型的な政教分離の問題です。ただし、20条ではなく89条が問題となることに注意。あてはめのトレーニングに適した問題だと思います。
難易度は、やや難。Aの要求それ自体がプライバシー侵害となるわけではないので、プライバシー権の持ち出し方に工夫が必要です。
難易度は、普通。あてはめを丁寧にすることはもちろん、前段と後段の違いをいかに問題文を使って示すかという点も練習するとよいでしょう。
難易度は、普通。論点自体は有名です。既存の知識を、問題文にあわせた形でアウトプットする訓練になると思います。
難易度は、普通。最新判例が論文試験の素材となることは有名です。判例をそのまんま書けることは少ないですが、判例を「意識」した答案を研究してみて下さい。
難易度は、普通。目的二分論の典型的な問題です。立法行為と国家賠償請求についても、ここで自説を固めておいてください。
難易度は、やや難。公共の福祉論は、論文試験ではややマイナーですが、ここで押さえておくと良いでしょう。後段は、二重の基準にとどまらず、それぞれの権利の特殊性から一歩踏み込んだ比較をしたいところです。
難易度は、普通。問題文が条文を指定してくれているので、比較的書きやすいと思います。あてはめはそれほど違いを出せないので、理由付け・規範で違いを見せることになるでしょう。
難易度は、やや難。労働組合の問題は割とメジャーですが、争議権についてはあまり準備してないと思います。穴をなくすという意味で、この問題を一応ストックしてました。
難易度は、普通。除名と自発的離脱の違いは有名な問題点です。比較の姿勢を見せる練習をして下さい。繰り上げ当選も、現在は多くの受験生が押さえてると思われます。
難易度は、やや難。国民投票型の問題の基本形です。国民主権から直ちには決められないとした上で、他の条文との関係を議論する、というパターンを固めておきましょう。(多くの場合、代表民主制(43)との関係から違憲とできます)
難易度は、やや難。比較の視点をいかに立てるかがポイントとなる問題で、まさに現場思考型といえます。統治の問題を考えるときは、常に、「基本原理vs基本原理」という構図が描けないか考えてみるとよいです。
難易度は、普通。自主組織権・自律的運営権は当然として、さらに議員の身分保障にまで気づくことができるか、それを自律性といかにからめて論じるかが、合否の分かれ目でしょう。
難易度は、やや難。後段は、考えたことがない人が多いでしょう。法律と条約の違いを、三権分立の趣旨に遡りつつ論じなければなりません。ここでも、論点というだけでなく、基本原理を意識できたかがポイントになります。
難易度は、普通。論点自体は典型的なので、案外、前段の部分で差がつくのかもしれません。手続的原因と理論的原因に分けて論じること、法的性質を長々と論じすぎないこと、などに注意して下さい。
難易度は、普通。論点自体は見え見えですが、問題文が抽象的なので、「公の支配」のあてはめにやや困るかもしれません。論証部分では、補助金支出の必要性の指摘を忘れないようにしましょう。
難易度は、普通。論点発見は容易ですが、書き方・書く順番という点が少し難しいので、訓練になると思います。事案も具体的に挙がっているので、自分なりの評価を加えつつ、丁寧なあてはめを。
難易度は、難。事前に何らかの問題意識を持っていないと、かなり難しい問題だと思います。統治では、一見何を書いたらいいのか分からない問題がしばしば出題されるので、その訓練にはなるでしょう。
難易度は、やや難。憲法訴訟の問題は少ないので、この問題をストックしておくとよいです。後段はまだわかりやすいのですが、前段で憲法訴訟の論点を見つけるのは案外難しいと思います。
難易度は、やや難。手薄になっている分野だと思います。特に、適用違憲の方は、事前の準備がないと書きにくいでしょう。法律合憲→処分違憲という流れは、事例問題でもよく使いますが、あくまで適用違憲のひとつです。 |